K136のディヴェルティメントは16歳
K183のト短調の交響曲は17歳の時の作品
K.201のイ長調の交響曲は18歳で
大好きなK219のヴァイオリン協奏曲5番
「トルコ風」は19歳
そしてK250のハフナー・セレナードは20歳の時
お気に入りのモーツァルトの初期の作品群だが
これらがこんな若さでつくられていることに驚く
と言うより、これらの作品に年齢が感じられないことに驚く
もちろん若々しい伸び伸びとした屈託の無さが
十分に感じられるけれども、音楽の美に対する感覚は
既に十分過ぎるほど彼の中に確立している
それは歳を重ねて身に付けるものではなく
最初から備わっているような感じを受ける
大して集中しないで聞き流していると
モーツァルトの音楽は単によく流れるだけ
しかし一旦その気になって聴くと世界は一気に充実したものと変わる
試しにある旋律を追いかけて、次にどうなるかを予想してみると
外れることが多い
単純な繰り返しは滅多にない
直ぐに音楽は新しいアイデアで満たされる
そしてそれらの音たちは声部ごとに掛け合い
交代がそれこそ完璧と言うしかないように実現される
モーツァルトのおしゃべりを心地よく聴くことができる時
それはこころの調子も良い時
それにしても、モーツァルトは凄いな