パンセ(みたいなものを目指して)

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新城新市庁舎の面積

2015年03月06日 18時17分28秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

新城新市庁舎の再考を求める住民投票への署名活動は
活動期間が5日間の短さにも関わらず9200筆が集まり
平穏なこの地区もどこかざわついてきた

この問題、よく考えるとそもそも市庁舎のあるべき面積が
分からない
ただ、印象とか感情で現行案の9000平米が多すぎるとか
建設費が高すぎるとか言っているようなので
今日市役所に行って聞いてみた

少し前に市庁舎の面積を求めるのに基準があるのを
ネットで知ったが、今日もその説明がなされた
簡単に言ってしまえば
(1)総務省基準によるもの
(2)国土交通省基準によるもの
(3)他市庁舎例 もしくは現市庁舎をベースに考慮

このうち(1)(2)は職員の数に個々の専有面積を乗ずるというもの
ただし、単純に職員数×個々の専有面積ではなくて
この職員の確保する面積は上の立場になれば一般職員より多くの
面積を確保する係数が考慮される
(つまり上級職員は一人で数人分の人数換算となる)
新城市の職員数は287人(288人)で、

総務省、国土交通省の基準によれば以下の図から
市庁舎に滞在する職員ののべ人数は746人(総務省)678人(国土交通省)

延べ人数出れば一人頭の専有面積欠ける人数分の計算ができる
どうやら一人頭の専有面積は4.5平米という事らしい
その計算が以下の表 
この表には事務処理スペースの他に他の必要となる面積も計算されている

つまり、総務省でも国土交通省によるものでもかなりの面積が妥当となる
しかし、ここで総務省や国交省の基準が妥当なものかどうかを
今度は現実に作業をしている職員の人に聞いてみた
現在の幾つかに分かれている新城の市役所の総面積は8000平米くらいらしいが
その面積で実際の活動に狭いか充分か広いか?と
すると、狭いとは言わなくても広いとは言わなかった
ただ、書類の整理の仕方空間の使い方を工夫すれば広さはもう少し活用できそうな気がした

これに新たに市民のためのスペースを追加したいが、あまり大きくなってしまうので
現実にはとりあえず面積を確保しておいて、その後で間取りなどを具体的に検討しよう
という事だったらしい
確かに、抽象的な面積の話よりは具体的なイメージの下の広さの検討の方が
現実的だ
そして市の方も膨大な予算となるのを避けるべくあれこれ考えているようだ

さて今度は予算について
50億ほどの予算、これが高いのか安いのか、これを判断できる人がいない
そこで今回は中間にコンサルタント的な人物が入る事になって
ゼネコンとの折衝も行う段取りらしい
(彼は既に幾つかの実績があるとのこと)

ここまで聞くと市はそれなりに一生懸命やっている

疑問をもう一つぶつけてみた
合併特例債は該当事業の7割で、建物以外の周辺道路等の工事には
適用されないから現実には50億の7割の35億ではなくて
21億くらいに収まらないか
そしてその不足分は借金をしなくてはならないので市の負担が増えないか
また国の特例債の支払いは交付金として入るのが何年を頭に入れているか

答え
市は建物工事に該当しないと思われそうな工事代金分の15億ほどは
既に積み立てて保有している
だから不足分はこれでいく分かはまかなえる
国は20年にわたって交付金として市に入金がある
このため、不足分10億ちょっとに対しての市の年々の支払いは5000万
これが現時点での計画だそうだ

しかし、先の総務省、国土交通省の延べ人数の計算の出し方は
人口5万人以上の自治体を前提としている
小さな自治体は県がその仕事の一部を補完しており
それなりの自治体になって初めていろんな仕事を割り振って依頼している
仕事の量が増えるから換算率の補正を行うということなしい(これは?かも)

随分スッキリしたのは事実だが
残念なのはこれだけの大きな金額の事、出費について
何故もっと注目されなかったんもだろうかという点
議会は?
と聞くと、議会は予算の枠の決定
具体的な内容については委員会等での話となる

その委員会の意見は何かに反映されたか?
その都度その都度お伺いしています

そもそものこの計画の、面積の根拠等の説明は何時
それも充分になされたのか
2013年の17回にわたって保育園の地区割りで説明会を行った

出席率は?
多いところもあれば、少ないところも
意見としては700通位あった
(一人で幾つもの質問をされた方がいるので述べ人数しか分からないが〉

ここまで来て、正直なところ何が正しくて何が正しくないか
分からない
支払いへの不安も、多いことは多いが、最初に感じていものとは違う

今回は自分も正直なところ反省しなきゃならない
この大きな予算の問題に対して最初無関心だったこと
最初の時点で関わらなかったこと

これは素直に反省すべき

しかし、市は発表したから役目を終えた
と言う判断をしていないか
つまり月一回の広報で、ホームページで発表したから
見ないほうが、、、、

とは言うもののなかなか広報を読み込む人も少ないのが現実
となれば我々の代表である市会議員にちゃんと
やってもらわなくてはならないが、ここの部分も甘かった
市会議員は自分らの代表として、市民の気持ちを組んで活動
していると思っていたが、国会議員と同じく職業になってしまい
市議会議員になったらいきなり選挙の時の公約を忘れてしまうような
姿が見られる

本当に今回は反省した
市議会議員も次はしっかり選ぶことにしよう

ところで新市庁舎問題
計画の妥当性は分からないでもないが、
再考を求める意見も正直分からないでもない
9000筆もの数が集まった事実は
それが感情的であったとしても馬鹿にはできないはずだが、、


コメント
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