パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

新城市の産廃の話

2016年07月21日 16時24分34秒 | 産廃

新城市の産廃反対について、ものすごくおおまかな話
(反対運動の経過や考え方、活動は山本拓哉さんのブログで詳しいので
 興味のある方はそちらを覗いて見てください) 

新城市に産廃業者の進出の話が起きた
地域の人々は不安になった
地域の環境が損なわれたりしないかと

そこで、進出する企業の実態を調べることにした
まずは豊橋細谷にある工場を見に行って、実情を把握しようとした
そこは新城市と同じような肥料を作るとされているところだ

出かけてみると、不安は的中 悪臭が感じられた
その地区に暮らす人の話も聞いたりした
(頭が痛くなるとか苦痛であるとも声があった)
更に工場から出荷される肥料と称されるものが何処に運ばれて
どのように施肥されるか確認をすることにした

その場所は田原市のある地区であることがわかり
実際にその周りを歩いてみると肥料はうず高く積み上げられ
悪臭が漂っていた
完全に発酵した肥料ならば臭いは発生しないはず
これは明らかに肥料ではなく産業廃棄物の不法投棄の疑いがある
と思われ、このあたりのことは中日新聞でも取り上げらた

この企業が肥料と称するものを静岡県の湖西市のある地区に施したが
肥料になり得ない木くずや発酵していない汚泥が入れられていて、
これは肥料じゃなくて産廃だということになり、撤去を命じられた
隣の県でやっていたことを知るにつけ、同じようなことをされるのではないかと
地元住民の不安は大きくなっていく

この産廃進出については、不思議な話があって
本来は産廃業社の進出した工業団地は製造業若しくは物流業に限るという
業種の指定があり、それ以外の時は買い戻すという「買い戻し特約」があった
ところが、この特約が何故か解消されていた(その経緯は不明)

この様な経過をたどると、産廃反対運動が無理筋の活動ではなくて
心情的に理解できる活動であったことが分かる

ところで話は現在の状況になるが
操業が許可されて以来、市に悪臭被害が報告され、苦情の電話も
何十件と来ているそうだ
また八名中では授業中に悪臭を感じて窓を締めることも起きたということだ

聞いた話ばかりではいけないので、自分も豊橋の工場・田原のうず高く積まれた場所に
行って自分で確認にでかけている
工場はその時は臭いは感じなかったが、近くのハウスの人の話を聞くと
悪臭の存在は認めていた
また田原の地区では現地をぐるっと一周した時、風下になった途端吐き気を催した

臭いというものの性質上、個人差はあるかもしれないが
やっぱり好ましいものでないことは事実

そして、この地区を通る場合窓を開けて走るようにしているが
確か5月20日の金曜日、田原で感じたあの独特の臭いを感じた

問題なのはすべて不安に思ったことが現実に起きているということ
そして、起きていることを認めようとしなかったり
確認作業を(ある考えがあって)しようとしない人がいること

何故なんでしょう?







 

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ドイツの若者の政治教育(「テレビでドイツ語」で紹介されていた)

2016年07月21日 06時23分04秒 | あれこれ考えること

少しも上達しないドイツ語の聞き取りに
(普通のスピードで話されるとお手上げ)
 失望しながら見続けているNHKの「テレビでドイツ語」

今回この番組の中にドイツの選挙、特に若者への取り組みが紹介された
 

先日はフランクフルトの新聞の記者さんによるジャーナリズムの話が取り上げられたが
ドイツ語の勉強の時間とはいえ、なかなか難しい話題を取り上げているものだ
言葉を知るということは、その国の文化を知るということだから
表面的なことに終止していてはいけないということだろうか 

ドイツは先の大戦で国民全体が、共有すべき辛い失敗をしてしまった
その失敗を繰り返さないためにいろいろ手を打っているわけだが
そのひとつに「民主主義の教育」 があるらしい
そこで出てきたのがテレビ画面にあるような言葉
「民主主義とは幸運を保証するものではない
 民主主義的な信念と政治的な教育の結果である」
要は、民主主義とは何か(ドイツ人が好きそうな問いかけ方?)を
若い世代に教育という体験を通じて自分の問題として取り組んでいく
システムを実行しているということらしい 

これは日本で時々ニュースで取り上げられる高校生の模擬の
投票風景に似ているが、その中身はだいぶ違っていそうだ
まずは情報の得方、情報の整理、選択、そしてその選択の結果が
自分たちに具体的にどのように影響しているかを確認する
この経験を踏まえて、自分で考える癖をつけていくというのが
若者向けの教育の目的
他所の国のことであまり知らないから、よくないところも目につかず
単に憧れてしまっているのかもしれないが、少しうらやましい

ところで、真面目っぽいイメージのドイツ人だが
ドイツ語の勉強をしている時に教材の中では
いろんな興味深いことを教えてくれる
例えば、マイバウムが男女の知り合いになる切っ掛けだとか(昔の盆踊りみたい)
野外コンサートに出掛けて天気の悪い日には泥んこ遊びを開き直ってするとか
スカートに付けたリボンの位置で未婚・既婚・未亡人だが恋人は必要としない
と分かるようになっているとか、、
結局のところ、人間ってどこもそんなに変わらないな、、 
というのが実感

それにしても、テレビで毎日何か違っているんじゃないかと思われるような
伝え方を続けている東京都知事選
この国の民主主義の力量が試される時と思うが
はたして東京都民はどんな選択をするのだろう

週刊誌もこのタイミングで奇妙なスクープ(鳥越さんに関して)
が出ているし、やっぱりちょっとまともじゃない国になりつつある
と感じられて仕方ない
後で気づいたら遅すぎた、なんてならないことにならねばいいのだが 

 

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