たびたび各新聞社から世論調査結果が発表される
最近は新聞社ごとの傾向を知っているので
同じような調査でも異なる 結果が出ても「やはり」
としか感じない
同じようなことでも質問の仕方によって
答えが変わる例が、ある本(※)にでていた
安保法制成立後の世論調査
フジサンケイグループ
「日本の安全保障のうえで、日米同盟は必要だと思いますか、思いませんか」
必要だと思う84.3% 必要だと思わない9.7%
この数カ月前の朝日新聞系列の世論調査
「新しい法案では、そのつど法案をつくらなくても 、自衛隊を派遣できるようになります
この法案に賛成ですか。反対ですか」
賛成30% 反対54%
「日米関係を支持しますか」と聞くのと
「日本に戦争に行って欲しいですか」と聞くのでは
容易に想像されるように出てくる答えは随分違う
質問の仕方によって大きく違うのだが、
それぞれが世論はこんなものだと声高々に言いっ放しになる
外国人ジャーナリストの評価では
「日本の世論調査は全然信用出来ない」のだそうだ
「あれは世論を反映されるためではなく、世論を操作させるための道具なんだよ」
この本(※)は全編にわたって批判的な姿勢で進められていることを割り引いても
自分たちは各媒体から発信される世論調査を
「結果だけを見ずに、その質問の内容がどんなであったか、調査の母集団が
どのような人たちであったか」を注意しなければならない
そういえば、統計のデータもいろんな視点からありすぎて
何が実態を反映しているのか、分かり難くなってきている
(マクロ経済と生活者の実感とか)
数字は説得力があるが、うまい具合に都合よく使われる可能性がある
気をつけねば、、
※「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」マーティン・ファクラー