気負って購入したものの、面倒くさそうな本と思い
読み終えることができるか心配だったが
読み始めるとグイグイと引き込まれてしまったのが
小川淳也氏の「日本改革原案2050」
小川淳也氏は大島新氏のドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」
で一気に知名度を上げた香川一区の政治家で、和田市静さんの
「時給はいつも最低賃金、これって私のせい 政治家に聞いてみた」
という長いタイトルの本に出てくる政治家だ
自分が彼を覚えたキッカケは映画ではなく
政府の統計疑惑が話題になった時に、野党側の質問者として
本当に頭のいい冷静な質問を展開し
こんな人がいるのか、名前を覚えておこうと思ったのが最初だった
正直なところ、この本がこんなに面白いものだとは想像しなかった
ページから滲み出るクソ真面目の小川節
(熱気・多方面からの視点・理想主義)は
彼が行っていた青空集会での話っぷりが浮かんでくるのだった
この本は「なぜ君」で知名度がアップして、よく読まれるようになったせいで
欠品状態になって、中古本はとんでもなく高い価格で売られていた
そして今回、再発売となったのだった
映画「なぜ君」ではお父さんが「息子は学者とか先生に向いている」
と口にしていたが、たしかにこの本を読むとそんな感じはする
そして家族のもう一人、娘さんが放ったことば
「お父さんが総理大臣になったら、きっと良い世界になる」
も素直に頷ける気がしてくる
元官僚の小川さんは、東大出身の頭の良さと視野の広さ
そして理想に燃えていて、本を読んでいると対話集会のときと同様に
勇気とか希望を知らず知らず覚えてくる
ただこの本にあるように
「現実を見ない政治は危険だが、理想を掲げない政治は無力だ」
現実把握は必要だとしている
その現実把握は田中角栄の「日本列島改造論」出でた時の
日本国民の平均年齢と比べると、現在の平均年齢は圧倒的に高くなっていて
つまりは以前の方法・考え方ではやっていけないことを口を酸っぱくして訴えている
その一つ一つを実行に移す方法とか、判断はもう少し練られる必要はありそうだが
とにかく、この様に広い視野でトータルに高い理想をもった政治家がいる
という事実は、本当にありがたいと思う
と同時に、「なぜ君は、、、それなりのポジションを得られないのか?」
が不思議に思えてしまう
彼をが好き嫌いは別にして、広く読まれるべき本だと思う
↓↓↓
日本改革原案2050