パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ついに青盤を聴いてみた

2023年11月25日 15時58分18秒 | ダイアリー

結局のところ、ビートルズの青盤は注文したものとは違う
黒いレコードのまま聴いた(交換は諦めた)
「凄いな!」
それが「ナウ・アンド・ゼン」の入っていない旧来の2枚を
聴き終わって、つい出た言葉だ

この「凄いな!」はベートーヴェンの7番の交響曲を
フルトヴェングラー指揮ウィーンフィルで聴くとつい出てしまう言葉だ
(アビー・ロードのB面を初めて聴き終わった時もこの言葉が出た)

同じ言葉が出ているが、たまたま一緒になっているのではなく
全体的な充足感とか印象はそっくりだ
「凄いな!」単純にそう思う

数日前、作曲家としてのビートルズが魅力的と評価したが
こうして聞いてみると、演奏家・バンドとしての彼らの力も
半端じゃないと思う

今回リミックスされた音楽は、それぞれのアルバムで聴いているより生々しい
例えばあまり好きではない「Back In The USSR」は
ホワイト・アルバムよりギターの音が耳に入り、数段活気がある
バンドとして演奏していると実感するわけだが
この曲に限らず、青盤は本当にいろんな音(楽器や効果音)が入る

録音を主体として活動している彼らならではだが
その微妙な効果音とやちょっとしたフレーズが
とても完成度の高い音楽を感じさせる

青盤は1967〜1970年の楽曲が収録されているが、
この頃の彼らの年齢はポールは28歳、ジョンは少し上の年齢だ
(ジョージはもっと若い)
この年齢で、こんなに完成度の高い音楽的なものを
作り上げていることに驚きを覚える
商業的な音楽というより、クラシック音楽に通じる質の高さを感じる
(これが凄いな!の声が出る理由かも)

今度のリミックスは改めてロック・バンドとしてのビートルズを再確認させられた
「レボリューション」はホワイト・アルバムのゆっくりしたものではなく
「ヘイ・ジュード」のアルバムの速い演奏のテイクを使っている
「レット・イット・ビー」はアルバムのテイクではなく
シングル盤の演奏のほうが入っている

「レボリューション」を聴いていた時
青盤にジョンのこの激しい音楽が入っているのなら
ポールの「ヘルター・スケルター」も入っていればいいのに、、
とつい思ってしまった

3枚組になって収録曲が増えても、まだ抜けている音楽がある
「ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」も
「マーサ・マイ・ディア」も「セクシー・セディ」も
「ユア・マザー・シュッド・ノウ」も「ビコーズ」も
入っていて不思議じゃない曲たちだ
それにアビーロードのB面のメドレーも

さて残るは「ナウ・アンド・ゼン」の入った3枚目のみ
これには「オー・ダーリン」も入っているし
長い「アイ・ウォント・ユー」もある
つくづく、ビートルズは凄いな!と実感


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お預け状態はつらい!(ビートルズの青盤レコード)

2023年11月25日 09時28分50秒 | ダイアリー

注文したビートルズの青盤のレコードがカラーではなかったので
問い合わせフォームにメールしたのは祝日の23日の午前
その日のうちに返事が来ないのは休みだから仕方ない
でも、平日の昨日は何らかの連絡があると思っていたが
なんの音沙汰なし

基本的に24時間以内に回答することになっているが
状況により遅れるかもしれない旨はHP等に書いてある

今日は土曜日、明日は日曜
回答は早くて休み明けの月曜日となった

カラーのレコード盤がそんなに欲しいか?
といえば、それほどではない
ただ、何かの事情でレコードを売ることになったら
カラーレコードのほうが高く売れそう!
と、つい損得を考えてしまう

辛いのは目の前にあるレコードを聴けないことだ
赤盤のレコード(音楽)が予想以上に良かったので
青盤のそれも期待してしまう
つまり今はお預け状態のままだ

子どもに対するある実験を思い出した
部屋にいる子にお菓子をあげた
すぐに食べてもいいが
10分待てば同じお菓子をもう一つもらえるとしたら
子どもたちはどのような行動をするかというもので
答えは、すぐ食べてしまった子が多いというものだった

大人でも似たような実験があって、今すぐ50万円もらえるものと
ひと月待てば60万円もらえるとしたら、人はどちらを選ぶか?
という調査で、答えは目の前の50万をもらいたい人が多かったというものだ
(正確な記憶ではないので間違っているかもしれないが、このような内容だった)
この実験は自分だったらどうかなと想像した時、眼の前のお金をもらう方を選んだ

辛抱が足りない、大きな利益のためには冷静に損得を考えるべき
というのがこれらの実験から得られる教訓だろうが
人はなかなかそう簡単に未来に期待することはできない
(小市民はこんなもんだろう)

ということで、目の前にある青盤のレコードを触れもせず
聴きもせずにいることはそろそろ限界だ
時間が来れば交換に応じてもらえるが、交換して得るものは
黒いレコードが青のレコードに変わるだけ?
それよりは聴きたい気分になった今聴くほうが良い
と思えるようになってきた

実際、普段でも音楽を聴くときは聴く気分になった音楽を選ぶ
いい音楽でも今日は気分が乗らないとの理由で名曲を除外することがある
つまりは、聴きたい気分か否かが音楽の感動の違いになる

聴く気分になった時の音楽は、そうでないときと感じ方が違う
どこか深いところで感じている印象だ

ということで、青盤のレコードに交換はしなくてもいいかな!
今聴きたい気持ちを大事にしたいという気分だ
針を通すことによって、月曜日に回答があって好条件があったとしても
それを享受できないのは仕方ない
肝心なのは所有することではなくて、感動することだと思うことにした





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