パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

サッカーの審判は特等席(レベルが違っても感じることは同じだ)

2023年11月20日 10時09分10秒 | ダイアリー

昨日の日曜日の午後、新城市では同時刻に2つのイベントが開催された
1つは文化会館で毎年行われる「新城歌舞伎」
もう1つは今年行われた女子サッカーワールドカップで
主審を務めた山下良美さんの講演会
これは母校の中学校体育館で行われた

自分は2つのうちサッカー絡みの方を選んだ

会場では予想した通り少年サッカーで知り合った仲間に出会った
講演前の時間、懐かしい彼らと話すのも久しぶりだった

会場はこうしたサッカー関係者だけでなく、歳をとられた女性も少なくなかった
このイベントのタイトルが「人権・男女共同参画講演会」となっているので
その関係者が多かったと思われる

だが人権問題をサッカーの審判の話と結びつけるのは流石に難しく
講演は彼女のこれまでの歩みとか、その都度思ったことなどが語られた

やはり彼女もサッカー狂のひとりだったようだ
だが始めから審判になろうとしたのではなく
それでも今から思えば必然のような歩みで審判の道を辿ったようだ

彼女の話でうなずけたのは、審判の楽しさについてだ
まずは審判はサッカーを見る特等席であるということ
上手い選手のトラップ、身体の向き、キックの質、プレイの選択などが
目の前で繰り広げられるのは見てるだけ楽しいし参考になる
(これは自分たちでも審判をしたとき実感した)

我々のレベルでも審判をする時は、的確な判断をするために
ある程度プレイの予想をしながら行う
多分サイドチェンジのパスをするだろうとか
ドリブル突破を試みるだろうとか
フリーの選手は裏に抜けるのを狙っているだろうとか、、

だが時々、この予想が外れることがあって
現実に目の前で起こっているより効果的な選択などは
ハッとさせられてそれが楽しいと山下さんは口にする
そしてその結果、自分もサッカーがうまくなった気持ちになれるそうだ
つまりいろんなお手本を目の前で見せられ、プレーの選択も多くなり
それを自分がサッカーををする時に役立ちそうということだ

自分はイージーな4級審判で終わってしまったが
彼女は最高レベルの審判資格をもっている
だがそれをキープするには走力、俊敏性、持久力が
一定基準に達していることが要求される
そのための毎日の日課を(インターバル走など)さらっと口にされたが
会場ではつい「おーっ!」と声が出るほど、それはしんどそうなものだった
(自分には絶対できないと思えた)

現在、世界に通用する女性審判として活躍している山下さんだが
彼女は何々のために目標を設定して頑張るというタイプではなかったようだ
(自分自身は成り行きでなってしまったような感覚かも)

彼女は大谷翔平や本田圭佑のように確固たる目標を掲げて
具体的な行動に落とし込み努力する方法ではなく
どちらかといえばイチローのようにまずは目の前にある壁をクリアすることに専念する
そして、それができたらまた新たな壁を乗り越える方法を選んでいるようだ
つまりは毎日、目の前の壁を乗り越える努力をし続けたということだ

会場には山下さんが使用したグッズとか、FIFAからの記念品が展示されていた



彼女は午前中は、市内で行われた小学生のサッカーの試合の審判を務めていただけたようだ
(ほんと、サッカーが好きなんだな!)


コメント
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