先日のゲルギエフのショスタコーヴィッチの5番
ウエブ上のあちこちでコンサートの感想がアップされていて
自分と似てるな!とか、それもありかな!
と楽しんでいるのだけれど、それとは別のことがちょっと気になった
このショスタコーヴィッチの5番に「革命」なんて
あだ名が付いていたっけ?
というより、単に「交響曲第5番」でいいんじゃないか
確かにあだ名がついている方が、何か親しみやすいかもしれない
しかし、そこで妙な先入観も持たれてしまうのでは?
マーラーの「巨人」なんてジャン・パウルの同名の小説を
読んでみないと、曲とあだ名がピッタリかどうかなんて判断できない
エロイカ・運命・田園・月光・熱情・テンペスト・ワルトシュタイン
クロイツェル・スプリング・ハンマークラヴィーア・大フーガ
ベートーヴェンにも思いつくだけでも、これだけのあだ名付きの曲がある
名前が付いていなくても、良い曲がたくさんある
8番の交響曲も完成度が高いように思えるし、ピアノソナタの最後の3曲は
とんでもない名曲だし、同じく晩年の弦楽四重奏曲は人間の創りだしたもののうちの
最高のものの一つと思えるし
ベートーヴェンに限らず自分の好きなブルックナーでも「ロマンティック」よりも
8番の交響曲などか桁外れの傑作だし、9番も何か別世界の感がする作品
7番も「ロマンティック」より深い
これらあだ名が付いていない曲にあだ名さえ付けば
もっと知名度が上がるかどうかは分からないが
音楽の教科書にはあだ名がなくても良い曲は紹介してほしいな