パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ビッグチームへの移籍について(その功罪)

2023年02月02日 09時56分12秒 | サッカー

相変わらず三苫が素晴らしい活躍を見せている
FAカップのリバプール戦の勝ち越しゴールは、
浮いたボールを右足アウトでショートバウンドでトラップ
すこし浮いたボールを右足で蹴ると見せかけて目の前の相手をかわし
同じく右足でシュート、これは誰が見ても驚きを覚える

時期が同じ頃、このシュートにそっくりのシュートを
セリエAのナポリの選手が行ったらしく、動画を見ると少し似ている
だが思い出して一番似てるのは、Jリーグのセレッソ対アントラーズ戦で
柿谷曜一朗が行ったその年のベストゴールに挙げられたシュートだ
胸のトラップをして、浮いたボールを右足で目の前のDFをかわすように
左にもっていき、そのボールを右足で決めたアクロバティックなシュートだ

柿谷曜一朗はもっと若い時の(U18?)だったかの韓国戦でも
似たようなシュートを決めていて、ゴール前に立ちはだかった選手を
浮いたボールでかわしてシュートを決めている

サッカーは記録ではなく記憶という言葉が、頭に浮かぶ
記憶に残るシュートはズラタン・イブラヒモビッチが圧倒的に多く
そのアクロバティックなシュートをYoutubeで見るたびに
「笑うしか無い」状態となる
サッカーは勝ち負けだけでなく、こうしたシーンも必要だと思う

三苫はワールドカップ以後好調を維持しているので
今年の夏はビッグクラブに移籍の話が出てくる可能性がある
三苫同様好調を維持しているレアル・ソシエダの久保も
ビッグクラブの移籍(マドリーに復帰)は巷で囁かれている
だが、このビッグクラブの移籍が良いことかどうかはなかなか難しい

それはチーム内の競争でコンスタントに試合に出られない可能性が
出てきてしまうからだ
ビッグクラブは当然のことながらスーパーな選手の集まりで
骨格となっている選手と競ってスタメンの位置を確保するのは
並大抵のことではない

日本人のブランド好きは、日本人選手がビッグクラブの加入して
その一員になったことで大騒ぎするが、
本人のためにそれが良いことかはなかなか難しい
その例が香川真司のマンチェスター・ユナイテッドへの移籍で
結局のところ、彼はチーム内のポジション競争に勝利できなかった
そして試合に出られないことからベストパフォーマンスを
維持できなくなり、彼の評価も下がってしまった

南野も以前のイングランドのビッグチームであるリバプールでは
ポジションを取るまではいっていなかった
試合勘が不足し、調子を落とし、そのままワールドカップに臨み
彼のワールドカップにはなれなかった

久保も例えばレアル・マドリーに戻るとなると(あったとすれば)
ベンゼマ、ヴィニシウス、モドリッチ、ロドリゴ等と
チーム内競争に勝ち残らねばならない

ここでの移籍の判断が選手の将来を決めてしまう
ビッグチームに行って、チーム内での厳しい競争に勝って
さらなる高みを目指すか、それとも試合に出られる好調を維持して
自らのレベルアップを確固たるものにするか、、

ここから先は未来のことだから、どの選択が良いのかは
まるっきり運任せとなるかもしれない
ただ言えることは、久保は今シーズンから
レアル・ソシエダに入ったことは運が良かったと言える

運は自分で変えられるのか、それとも大きな流れに流されてしまうか
個人事業主のサッカー選手は、プレイ以外にも適切な判断が要求されるようだ




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