楽しむためには、気持ちの余裕と
もう少し知識は必要なのかもしれない
昨日、新城文化会館で行われた薪能の公演を見に行った
今年で20数回になるらしいが見に行ったのは2~3回
歴史上の能・狂言の存在は知っているが
そして自分は能を奉納する富永神社の氏子ではないので
前提となる知識がほとんどない
ただ見て何を思うか?
だけに徹する訳だが、それでも狂言は分かりやすくて
以前見た中でも2つ3つ内容を覚えているのもがある
昨日のプログラムは「二人袴」・「素袍落」の二つの狂言
そして能が「船弁慶」
それに仕舞・小舞が4つ
天鼓 鼓の合奏と盛りだくさん(?)
一言で能と言っても
落語、漫才、手品などバラエティーに富んだ構成の
寄席みたいに、狂言と踊りと音楽でワンセットになった
プログラムが普通なのだろうか?
小舞と言われる踊りは最初に踊り手が
声を発して謡い(?)それから始まるのだけれど
最初の声が子供の発するものは力強くないけど
濁りが無くて澄んでいて ホント可愛いと言うか
ほのぼのとした感じになれる
この小舞の踊りにも役の名前がついているのに気づいたのは
踊り全体が終わる頃
役にそった踊りの内容なのだろうけれど
話を知っていればもっと楽しめたかもしれない
それと踊りの決まり事も知っていた方が良かったかな
狂言はそのテンポになれると
結構入っていける
一人分の袴を前後に裂き、二人でそれぞれ前に当てて
急場をしのごうとするドタバタ
酒好きの太郎冠者の酔っぱらった上での失敗
のんびりした、おおらかな人間の失敗の様を
やさしく受け入れる狂言を楽しんでいた昔の人の心は
今の突っ込み全盛の笑いよりも余裕があったのでは!
さて本番のお能
おおよその内容はパンフレットにも掲載されているけれど
本番が始まると眠くて眠くて
静御前の踊りのあたりウトウトタイムで
夢か現実か?を地でいっている感じ
平家の亡霊と闘うあたりは動きがあって目が覚めて
それなりに楽しめたが、、
それにしても、やっぱりもっと知っとくべくだったかな
が反省点
せっかく素人の人が頑張っているのだから
そして江戸時代からずっと続く芸能を継承しているのだから
フト、本当のプロによる能はどんなものか
見てみたくなった
ついでに歌舞伎も機会があったら見なくては、、