コロナのせいで暫くの間は、一家族一人の人数制限がされていた小学校の運動会
今年はやっと普通通りに開催されることになった
近所の子達の活躍が気になるし、今年赴任した先生の中に
自分がサッカーコーチだったときの教え子がいて
(いつまで経っても呼び捨てか〇〇ちゃんだ)
それも気になるので開始早々にでかけた
今年は徒競走とか赤白に分かれて競うもの(リレーとか大玉送り)は
ないらしいことが聞いていた
それで盛り上がるのか?
と疑問を覚えたが、どうもそういう時代らしい
運動会は「スポーツフェスタ」と名前が変わっていた
出かけるとクソ暑かった
会場は縄跳びとか、バスケット、ランニング、鬼ごっこ、ドッジボール、ボーリングみたいなもの
ボールを使ったお遊びなどのコーナーに分かれて、同時進行で行われていた
親御さんは自分の子供がいるところで見学している
以前のように徒競走のゴール地点でカメラを構えて場所取り合戦はない
近所の子どもたちを見つけるのはとても難しい
みんな同じに見えてくる
見つけることができたのは見物客に親御さんがいたHくんとKちゃんと
9月に引っ越してきたブラジルにルーツを持つL君だけだ
暫く会っていない先生のM君は(三人兄弟の真ん中で今年は6年の担任になっている)
鬼ごっこのゾーンで、カメラ係になっている
こちらに気がつくと、「これだけで汗びっしょり」と一言
自分の背中も汗で湿っている
明日から10月というのになんて天気だ!
と怒りを覚えるほどだ
ちょっと心配なブラジルにルーツを持つ2年生のLくんは
一回目はは縄跳びのコーナーで遊ぶことになっていたが
やりたくない、、と外に出ていたようだ(お母さんの近くにいた)
彼は縄跳びよりただ走るコーナーに参加したいらしい
どうやら、彼は最初は40分の縄跳びのあと、一旦休憩をとって
その後でランニング(陸上の専門家による走り方教室)になっていたらしい
この運動会のシステムが分かっていないらしく
少し戸惑っていたようだ
(仕方ない、まだ日本語がわからないし)
彼を見に来たお母さんとは、彼女のスマホのポルトガル語を日本語にするアプリで
アバウトな会話を行った
そのうち彼女の知り合いの日本人が近寄ってきて、大体の流れを把握したらしい
Lくんは土曜日に学校に行く理由がよく分かっていないらしく
遊びに行く感じでいたようだ
でも校長先生の感想を聞くと、彼の(日本語の)成長の度合いは素晴らしいらしい
それには友達との会話が一番と続いたが
先日はこんな事があった
下校時に家の近くで「おかえり!」と見守っていたとき
一緒に下校した子と喧嘩しているところを見かけた
喧嘩は駄目と言おうとしたが、案ずることはない
L君はそのケンカ相手(?)に家で一緒にゲームをしないか!
とお母さんを通じて誘ってきたのだ
その経緯は、彼は一旦お母さんに話しかけ、お母さんはスマホのアプリを用いて
大人である自分にで話しかけてきて、少し変な日本語を推察すると
ゲームを一緒にやりたいということで、それをケンカ相手に話すと
直ぐ様彼の家に入っていった
いつも子どもたちの喧嘩は瞬間芸だと思う
ついさっきまで喧嘩していても、ちょっとするとケラケラふたりとも笑っている
子どもたちはいつも現在進行系で生きている
喧嘩の記憶なんてないかのようだ
大人のように喧嘩を根に持つなどということはない
結局はこの暑さに勝てず、早々に引き上げてきたが
子どもたちはあの暑さの中「走っていた」
生命力というのは、こういうことだな!
と呆れると同時に羨ましく思えたのだった