パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

面白いで済まされる問題ではない

2023年03月16日 11時48分18秒 | あれこれ考えること

参議院議員のガーシー議員が、懲罰委員会で除名処分の議決がされた
これで彼は、ただの人になる
実は自分はこの人がどんな人か知らない
外国にいて、当選後一度も国会に出席していないのは知っているが
日本に戻らない理由が逮捕されるかもしれないかららしい
なぜ逮捕されるようなことになっているのかは知らない

ただ単純に議員の責務である国会に出席していないのは酷いと思う
そのことから発生したいろんな手続きに(国会に出席して陳謝する)
真摯にこたえていなかったりしてるので、除名となるのは仕方ない面もあると思う

懲罰の除名は投票した人の意志とか権利を奪うことになるので
安易にこの選択は良くないとされる
確かに、建て前はそうだ
しかし、それは単に建て前に過ぎないのではないか

多様な意見や考え方は確かに存在する
だがそれらは全てが同じ重みを持って存在するのではない
「盗人にも三分の理」という諺があるが、気をつけなければならないのは
いろんな理屈があったとしても、それは三分に過ぎないということだ

本筋の真面目な理屈があって、それとは道筋からそれて屁理屈のようなものが存在する時
それらを仕切る人は、これらを同じ扱いにしてはだめだ
あるときは切り捨てたり、またあるときは参考意見ほどにして扱うとか
そうした論点整理が必要になると思われる

最近の世の中の傾向は、多様性を認めるという方向性に縛られすぎて
常識で捨てされるべきことも、過度に重要視されているのではないか

その反映として、この人が当選したという事実があるのではないか
体制に対して反抗的で刺激的で目立って面白い、、
それだけで一定数の人が投票するのなら、その事実はとても怖いと思う
それはポピュリズムと大差ない

この人は何をしている人だったのか、、
どうやらYoutubebeで著名人のいろんな暴露をしていたらしい
その中で逮捕につながるようなことがあったのか?
それでも、選挙となれば一定数の支持を受けてしまう
この事実に、恐ろしさを感じるのは自分だけだろうか

中庸という概念が大事とされるのは仏教?や経験を積んだ人の達する境地だが
現代の情報社会では中庸ということは意味を持ちにくいようだ
何かと違うこと、、それのみが優先されて、
普通の深い考えに満ちた平凡な意見が軽視される、、、

マスコミでは「人が犬に噛み付けばニュースになる」とされる
でも大事なのはやはり「犬が人に噛み付く」方だ
噛み付く理由や、狂犬病の有無、怪我の度合いなど、、
奇抜さはなくとも問題は多く存在する

平凡で目立たないが、常識的でとても重要なことをずっと続けている人
そうした人がもっと日の目を見ることになると良いのだが



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