パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

柔らかい頭と執着心

2019年10月10日 08時44分19秒 | あれこれ考えること

今年のノーベル化学賞はリチウム電池の開発に寄与した吉野彰氏
テレビでは彼の業績や難しい理論よりわかりやすい彼の人柄を報じている
その中に「柔らかい頭と執着心」というのがあった

この地方のテレビCMで、ある会社の社員に対して宴席で同席した女性が
彼の肩書、話しっぷりをみて「頭が固いだろうな!」と決めつけるシーンがある
CMのオチは、固そうに見えても意外にそうではないかも!となるのだが
前半の頭が固いとするイメージは、すんなり人の感情に受け入れられるのではないか

よく言われる理系・文系の分類からすると、頭が固いのは理系のほうだとイメージされやすい
でも、吉野さんではないが理系の方の頭はあらゆる可能性を探る癖ができていて
それは固いという範疇では収まらない

結局のところ、難しいことをあれこれ考えている人は頭が固い!
と言っているに過ぎないような気がしてる

子供の頭は柔らかいと言われる
言葉の組み合わせが大人の常識的なものとは違って、新鮮な感じがして
それが柔らかいと感じるのは事実だ
だが、なぜ柔らかいか?と少し考えてみると、子供は何も知らないからで
常識的なパターン化された考え方や表現に慣れていないからのように思える

理系の人はこの子供のようなあらゆる可能性について、あるときは前提すら疑うような
思考をするのではないか(本庶佑さんはそんな感じのひとだった)
(※不意に高校で習った数学的帰納法は使い方はなんとなく覚えているが、
 なんで正しいのか疑問に思ってしまった)

ということで、自分がわからないことを考える人を、頭が固いと決めつけるのは
間違いだということ(いちいち面倒くさい考え方をする人!というのは当たっているみたいだが)

でもこの投稿は、頭が固い、、と評価されるのだろうな、きっと!

 




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