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リコール署名の不正の意図(独断と偏見による)

2021年02月25日 09時34分10秒 | あれこれ考えること

とうとう全国に知れ渡る規模のスキャンダルになってしまった愛知県知事リコール署名の不正
警察が証拠として各選管から署名簿を押収したらしい
このニュース報道で「選管が不正を行ったから警察に署名簿を押収された」
と信じているのんきな人たちがいるのは笑えない話だ

愛知県民なので、そして以前リコール運動を経験したのでこれには無関心ではいられない
心情的にはこうした不正があったことは、自分たちが行ったときも
同様な不正があってのではないのか?と想像されそうで、とても気分が悪い
自分たちは選管に提出する前に事前チェックをきちんと行った
そして同一筆跡と思われるものは横棒を引いてカウントしないことにした

実は署名活動はリコール運動以前にも行われた
それは新庁舎建設に関する住民投票を求める署名活動で
その時も不正がないか事前チェックがなされた
このときは平均的な無効署名率よりは低く、これは真面目に事務局が行動した結果だ

ところが今回の騒動は、いったい事務局は何をしていたのか?
との実務的な行動に疑問が残る
不正の意図というよりは、膨大な作業を行なわざるを得ないなかで
どのような組織体制だったのかが気になる
これだけの作業は勢いだけではできない
コツコツと物事をこなしていけるタイプの人材が必要だ
掛け声ばかりの人たちでは物事は進んでいかない

世の中は無責任な陰謀論などが囁かれている
あの不正署名を行ったのはリコール反対派の人間で、リコール運動派の中に
潜り込んで、妨害工作をしたと大真面目にツイートしている

だが現実の話、リコール反対派は、何をしなくても署名は必要数に達しない
と感じていたのではないか
43万筆のうちの8割が不正というから、実際の署名数は8万くらいとなる
これは署名活動の作業現場を見れば、実際はそんなものだろう、と想像できる
(我が市の署名会場も存在感なしだった)
だからわざわざ手間をかけて、リスクを負って妨害などしなくて済んでしまう

陰謀論が出回っているから、それに対抗して無責任な独断論をぶち上げてみると
まず、何故これほどの不正署名を行ったのか、、という点だ
署名の数は最初がハイペースに進む
テンションが高いうちにどんどん進んでいくからで
これはどのような場合でも見られる(実際自分らの時もそうだった)
だが徐々に増加のスピードは落ちる
なにかのきっかけがないと加速度的に増えることはない
つまり、最初の段階でリコール推進派の人たちは、その結論(必要数に達しない)が
想定できたと思われる

そこで困ったのは、世間に太々的にぶち上げたリコール推進のひとの誰か
大騒ぎしてもその行動が支持されたのは、ほんの少しだったとなれば
大恥をかくことになってしまう
必要数に達しない場合は、選管は詳しくは調べない(必要性がないから)
ならば、沢山あったと一方的に記者発表して、選管に提出し
直ぐに回収すれば(選管から返してもらえば)
リコールは成立しなかったが、これだけの多くの人がリコール支持した人がいた
と世間に訴えることができる
(ところが今回は大量の不正の噂が流れてしまったので、選管は行わなくていい
 チェックを行うことになった)

今回の騒動は、自分的にはこのような心理が働いていたと想像する
現実の作業の実態は(依頼主とかお金の関係は)そのうち明らかになるだろうが
本当にみっともない騒動だ

今回はリコールをしたかったのではなく、ある種の主張をおおっぴらにするための
宣伝活動の一環に過ぎなかった思えてしまう
その大騒ぎをしたかった人たちとは誰か、、、
それは、菅野完氏、青木理氏が書籍として取り上げたグループの人たち
と妄想するが、、さて


 


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