パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ガンバ大阪対徳島ヴォルティス

2014年05月06日 21時27分33秒 | サッカー
J1に昇格したものの、その壁は厚く
なかなか勝利をあげられない徳島ヴォルティス
(先日甲府戦でやっと勝利したが)
連休最終日は同じく昇格組のガンバ大阪
こちらもイマイチ調子が出ないようだ
運が悪いだけではなく昨年のJ2は必然だったのか
と思わないでもない

結果は3-0でガンバの勝利
徳島はシュートが全然撃てない
これは先日の仙台戦でも思ったことなのだが
本当にどうやって点を取ろうとするのか
そのイメージが湧かない

戦いの基本は守備から
負けているチームはそう考えても不思議ではない
しかし、守りだけじゃ勝てない
今日の試合で気になったのがこの守備
我慢強くブロックを作ってスペースを与えないで
と5バック気味とさえ見える布陣
しかし、ボール保持者に対するアプローチがぬるい
無闇にボールを取りに行くディフェンスは良くない
と教えられるが、あれだけ緩いアプローチでは技術のある
ガンバの術中に陥る
もちろん、行けばかわされる可能性は充分あるのだが
覚悟のないアプローチでは交わす方も楽なもの

ガンバはボールを取られた瞬間
そのボールの奪取に直ぐに行動を起こしている
結構フィジカルコンタクトをしているが
相手との距離も近く素早いアプローチも出来ている
そこが徳島との大きな違い

先日のミラノダービー
思い切り地味なゲームだったが
その守りのシーンで倒れる選手の多かったこと
インターセプト、トラップした瞬間など積極的に前に出る
ボール奪取の守備は男の戦いのようで
それなりに面白い

サッカーはチームプレーのゲームと言われるが
現実には強いと言われるチームは個々のポテンシャルが違う
つまりビッグチームは選手の年俸も高いし選手自身の技術も高い
その優秀なチームに勝つためにイタリアの下位のチームは
チーム戦術を磨く
だがそのチーム戦術は体を張った泥臭い頑張りを
前提としているのではないか

やっぱり最近のサッカーではスペースを与えないだけの
守備は間に合わないと思うけれど、試合中ハイプレスでやれとは言わないが
ある時期、場所で相手との距離の短い戦いはすべきだろう

徳島はJ1の試合に早く慣れることだ
チーム戦術というよりJ1の選手のプレーのスピードと判断力を
体で覚えることが必要なのだと思う
テレビ画面上ではわからないちょっとした違いが
J1とJ2にはあるのだと思う
今はいい経験をしているなどと思う前に
まずはもう少しひたむきに体を張って闘志をむき出しにして
闘うべきと思ってしまう
(ちょっと闘争心にもかけてるように見える)

さて同じく大阪の地で行われたACLのトーナメント戦
セレッソ対広州恒大は
1-5でセレッソの大敗
少しピークを過ぎたとはいえビッグな選手の集合は
やっぱり強いということか
それにしてもセレッソの試合間隔の短さは同情してしまう
同じことが広島、川崎にも言えるが
このスケジュールの問題はJリーグとして
考えていかなければならない問題だろう
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音楽の聴き方

2014年05月05日 09時58分26秒 | 
連休後半 今日はこどもの日
天気は予報通り今にも雨が振りそうな様子
晴れていれば心ウキウキして自然と嬉しかったり
活動的になったりして
子ども日を体全体で感じられるところなのだが
どうもこの天気ではそんな気分になれない

こんな薄暗い日はミステリーを読むのにふさわしい
子供の頃は、2段ベッドの下の自分の寝床で
ルパンやポワロの話を想像力たくましく
寝転がって読んだものだ

残念ながら今は興味あるミステリーが
手もとにないが、晴耕雨読の言葉通り
読書モードになれているので本の話を少し

しかし、自分の記憶力のいい加減さには
少しがっかりする
いやがっかりするどころか情けなくなる
今読みかけの「音楽の聴き方」岡田暁生著

この本は以前に読んだはず
なのに何も覚えていない

特に何かを覚えようとして読んだりしていないので
覚えていなくてもさほど気にしないし
なにか一つでも覚えていれば
それでいいやとか、いつか何かも役に立つだろう
くらいな感じで流しているが
再読してこれだけ何も覚えていないと流石に少しばかり嫌になる

音楽は、する、聴く、語るの3方向からのアプローチがあって
日本では語るということへの関心、方法論が欠けている(?)
と問いかける

この本で展開される過去の人達の音楽に向かう姿は
本当に興味深い
それは聴き方、語り方の話とは関係ないところに関しても
言えることで今回の再読で一番気になったところは
音楽自体の魔術的な体験の深さについて

三島由紀夫は音楽体験の人に与える影響の凄まじさを語り
また別の人物は音楽体験は感情を超えたところの
もしかしたら形而上学上の体験として存在すると公言する

そこで思わず納得してしまったのが
自分の音楽に関する関心の方向性

今でも覚えているが自分が音楽に興味をもったのは
多く人のようにベートーヴェンの運命から
河出書房からレコード付きのクラシックの全集が発売されることになって
その第一弾がベートーヴェン
しかも1号は特価でお値打ち 中学生だったから
このような本の購入に家族も抵抗感なかった

ある日のことクラブの練習から帰って
卓上のステレオで運命の全曲を聴いた
普通は有名な聴き所だけで終わるのが
その日はなぜか最後まで聴いてみようという気になって
ながら聴取ではなく、まじめにスピーカから流れる音に
精神を集中した(ようだ)

聴き終わった後
それは感動という言葉では表しきれない体験が
そこでなされた実感が強く心に残った

苦悩から歓喜へ  その過程に感動したのではない
音楽の感動が多くの人にそのように作用するように
自分も演奏をしてみたいとか作曲してみたい
と思ったわけでもない
ただ、そこに見えないけれど確かに存在する世界がある
この世界はとてつもなく深くて豊なもの
とにかく言葉にはしづらいがこのような実感が
圧倒的な体験として刻まれた

だからこそ、この本で紹介される音楽の魔術的な
原始的な力の部分の著述は無条件に信じられる

音楽という記憶を前提とした芸術
様々な方法論から生み出される形式上の秩序とか
効果的な和声とか音楽のことを細かくしていけば
それぞれの分野で専門的になれば、より深い聴き方もできるのだろうけれど
自分は「人間が考えだしたものの存在としての音楽」に
ずっと興味があったのだと気がつく

いや、人間の考えだしたもの、感じている感情にこそ
関心があったのだと思う
人間の考えだしたもの、
ミステリーや法律、哲学、詩、哲学、科学、政治など

だがそれは実社会上のノウハウではなく
あくまでの人間の頭の中で考えたことの範囲に収まっている

つまりは理想主義者というより
夢見がちな存在としての自分
確かにたくましい生命力をもった同時代の人物と比べると
今まで自分は何をしてきたのか
と思わないこともないが
それでもこの歳になるまで相変わらず
人間の考えてきたことに関心があることを続けていると
これもまた間違いなく自分の個性なのだと思う

そしてこの個性の形成のきっかけとなったのが音楽
ベートーヴェンの運命
だからこそ、自分の疾風怒濤の時代
ベートーヴェンんのお墓に行ったのだ

あなたがここに連れてきたのです
その前で自分は冷静にいられなかった
どうしようもなく涙が溢れてきた

しかし、37年後
つまり去年再び訪れた時は
何故か妙に客観的な存在でしかなかった

自分は確かに何かを失い
その分何かを得たのだろう

しかし、一体何を得たのか?

趣味は「人間の考えたことを考えること」

それを思い出させてくれるきっかけとなった
「音楽ん聴き方」
これからは新しい本ばかりではなく
鴨に読んだ本を読み返すこともしたほうがいいかもしれない


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グランパス対セレッソ戦 感想

2014年05月04日 12時11分23秒 | サッカー
昨日の豊田スタジアムでのグランパス対セレッソ戦
(1-2でセレッソの勝利)
今朝スカパーでその試合ぶりを再確認した

まず気づいたことから

あの場で感じたことと、画面を通してみるのとは
大分ゲームの印象が違う
前半、グランパスは得点の匂いなんて全然感じられなかった
後半でもPKで儲けた得点だけで
このまま引き分けかな
と思ったのがあの時感じたこと
しかし、今朝見てみるとそこそこグランパスはできていた
西野監督の方向性も見えるようで
現場で見た時ほど悪くない
(前回の広島戦は酷かった)

気づいたこと、その2
やっぱり大観衆の中での雰囲気は全然違う
一斉のため息、歓喜、それはゲームの一部となって
ゲームを更に盛り上げる
グランパスはセレッソの力を借りずに大観衆を確保できるように
高い質のゲームをしなくては
降格争いの中にいるようじゃ
観客はストレスが溜まるばかりだ

その3
柿谷のこと
鬼ごっこでは捕まらないタイプ
と柿谷を評した人がいたが確かにそんな感じ
確かにとらえどころがない
プレーは理知的というより思いつきに近い雰囲気
そしてその気まぐれはなかなか持続しない
だが時々とてもスーパーなプレーをする
そしてそれがチームの勝利につながっている

それを思うと山口螢はとても評価しやすいタイプの選手
運動量は多いし肝心なところに顔を出す
昨日も駆け回っていた
だ、まだ一本調子のところも(遠藤とくらべて)あるかな
もっとも、それが彼のカラーかもしれないので
一概に遠藤との優劣は比較できないかもしれない

鬼ごっこで捕まらない柿谷は
走るのが速いのかもしれない
体は細いが筋力、ジャンプ力は結構ありそうな感じ
その彼が真ん中でドリブルで仕掛けるときは
案外迫力があるというか怖い感じはする

しかし、柿谷のポジションがFWかどうかというと
少し違うかもしれない
本人も周囲もベストポジションを把握しきれていない感じ

試合前の練習風景はなかなか興味深かった
柿谷は山口と組んでパス交換とシュート練習を行っていたが
そのシュートシーン、練習で多くうったのは山口の方
柿谷はシュートを撃たす方になっていた
そして撃つときもインステップで強いシュートというのは皆無
ほとんどがループ気味のシュート
彼の好きなプレーというのは大久保のようにドカンといった
シュートよりゴールにパスする感じのほうが好きなのだろう

このプレーに対する好みから判断するに
何が何でも点を取りたいと言うタイプではなさそう
しかし、プロの世界は結果を出さねばやっていけない世界
いつ本当に彼がそういう気持ちになれるか
(それとも未完の選手のままで終わるか?)
可能性はとんでもなくありそうな可能性に満ちた選手だけに
早く香川のメンタリティに成れればいいのだが
まだまだ子供っぽいところが見えかくれする

それにしてもフォルラン
日本にはフィットしないなとか
日本人のアジリティに戸惑っているな
とおもっていたらもう昨日で6得点
いつの間にか数字を上げている
全部が全部スーパーなプレーではないが
求められる結果は出しているところが凄い

そして闘莉王
この選手は本当にいい選手
前に行っても並みのFWより可能性を感じさせる
ワールドカップの代表に入れておいても無駄はなさそう
と感じたのは自分だけではないだろう
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サッカー選手好き嫌い

2014年05月01日 19時02分26秒 | サッカー
素晴らしい成績を収める選手が
好きだとは限らないのがサッカー

野球のようにデータでその選手の良し悪しを
判定できないことが多いので
良い選手(好きな選手)の選び方はほとんど主観的になる

日本の選手では
本田は好きだけど
香川はそんなに興味が無い
小野は見ようと思うけど中村俊輔は
いい選手とは思うけどどうも避けてしまう

柿谷は見てて面白いし、彼の成長ぶりが気になるが
豊田、原口はやはり目が行かない

海外ではCR7のロナウドは凄いかもしれないが
興味が無い
(同じロナウドでもブラジルの怪物くんの方がずっと好き)
それよりもイニエスタが好き(多分メッシよりも)
ルーニーは好きだけどファン・ペルシーは好きじゃない

あと好きな選手はズラタン・イブラヒモビッチ
ダヴィド・ルイス
あまり見ていないけどスアレスも好きな方かも

どうも法則性みたいなものはなさそうだ

でドリームチームを作ってみた(年代はバラバラ)

    メッシ  イブラヒモヴィッチ

イニエスタ              ベッカム

    ダヴィド・ルイス  ヤヤ・トゥーレ

ロベルト・カルロス チアゴ・シウバ ブラン ジョルジーニョ(カフー)

       カシージャス

しかし、自分の好きな選手の基準とはなんだろう
自分ながら分からない

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