イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ストレスまみれの中で一句をひねる!(不安感を活かす 6/10)

2013-04-03 | 第一章「意識と知覚」

 このところ、私も結構忙しい生活をしている(自分なりに)。そんなこともあり、ちょっとストレスまみれになっている感じがする。

 ストレスをうまくこなしていれば、イキイキとしてくるが、ストレスまみれというか、こころが緊張し続け取り乱しやすい状態になるのは問題だ。

 さて、現代に生きる私たちもストレスまみれになることは当然だが、日本の古代の人々も決して牧歌的でなく大変だったようだ。

 例えば、7ー8世紀で政治的に大活躍した持統天皇。肉親の殺し合いや、沢山の恋敵。政敵に囲まれ謀略のはびこる中で生き残り、そして日本の基礎を築いていく。常に沢山のストレスに取り囲まれていたと思う。

 そんな女帝が、ストレスをバネに健康に生き抜いたのは何故だろう。万葉集には、いくつかの持統天皇の歌が残されている。そして、教科書にも載るような名句もある。

 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天のかぐ山

 (そのほかにも、Wikipediaで検索すると持統天皇の歌が網羅されている。)

 そして、最近思うのだが、この歌そのものが、ストレス解消だったのではと。

 臨床心理学には、取り乱しやすい状態から抜け出すために、フォーカシングという手法があり、世界中で愛用されている。これは、6つのステップで成り立っていている。①問題がいくつあるか、②その中で一つの問題を選ぶ、③それはどんな感情か、④最悪のときはどうか、⑤最良のときはどうか、⑥最後に方向性を見出す。そんな流れである。詳しくはU先生のブログを参照されると良い。自分でも、この手法はよく使い重宝している。

 最近の私のように、いくつかの問題があって(皆さんと同じだと思う)、何かそれが複雑に絡み合い、1+1+2+3=100くらいの感覚で重く感じられる時があるのだ。こういった時に、フォーカシングの要領で薄皮を剥がすように解決していくのは素晴らしい。しかし、よく考えてみると、日本古来からの一句を捻るのも同じような理屈があるようだ。戦国武将なども暇で歌をひねったのではない。

 最近の例で恐縮であるが、NPOCULLの表紙を変えた時に、キャッチコピーを私が素人なり作った。「生き甲斐の心理学を学んで悔いのない人生を!」という拙いものである。しかし、これは自分なりにスッキリしたのだ。それはフォーカシングやカウンセリング(自問自答を含む)でスッキリすることに似ている。日本人の歌の伝統、英知が少しは私にも流れているのだろう。

(写真は藤原京の大極殿跡から天香久山を望む。きっとこんな感じで持統天皇が歌を読んだかも)

 不安感を活かす 6/10

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