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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

奈良と東北の楽しい綱引き!(歴史に癒される 1/10)

2013-04-29 | 第二章「五感と体感」

 私が所属するNPOでは、6月の初めに奈良の旅が計画があり、小職も参加予定である。奈良・飛鳥・吉野と中身がぎっしり。その資料を作ることは仕事ではあるがホントに楽しみ。そして、もう一つ、別のサークルで計画されていた遠野旅行も行くことができるようになった。一旦は日程的に諦めたのだが、決まって嬉しい。

 旅は、歴史や風土について学べば学ぶほど楽しくなる。それは、年をとってから実感できたことだが、年をとってもなかなか勉強する時間取れないのも残念である。奈良も東北もいっぺんには無理。

 日本における東西。今でも50Hz地帯と60Hz地帯に分けられているが、日本のこころの原型を考える上でも非常に重要だ。特に、以前1951年生まれの会のSさんに教えられて高橋克彦さんの小説を知ってからは、東北の印象が随分違ってきた。東北には縄文からの古い文化があると思う。そして、その印象は3.11後に一層深まる。

 さて、今回の奈良と遠野の旅行で気にかかるのは大和三山と遠野三山である。大和三山は有名でいろいろ語られているが、実際に畝傍山、天香久山を登って体感すると格別だ。聖なる場所でもある大和三山、背景を学びつつ今回も是非登ってみたい。

 遠野三山の話も実に凄い。佐々木喜善さんの遠野奇談によると、太古3人の女神の姉妹がいて、神分という峠の頂上にやってきたそうだ。そこで、眠って胸の上に蓮華が降りた者が一番秀麗なる高山、早池峰山の主神になることを取り決めた。その晩、末娘のお初が、どうしても早池峰山の主神になりたいあまり、寝ている長女のお六に胸の上に降りた蓮華を盗み、自分の胸の上においた。その結果、お六は六角牛山へ、お石は石神山へ、そしてお初は早池峰山に飛んで主神になったそうだ。

 神様でも盗んだりするのか・・・なかなか楽しく実感できる神々。厳しい自然の中で生き抜いてきた遠野の人々。その生きる知恵が、こうした民話で感じられる。ギリシャ神話をU先生から学んだ時、神話や民話の癒しの効果の凄さを学んだ。悩んでいる時に、神話や民話の効果はすごい。

 さて、奈良か東北かと迷っている私に、続日本紀(全現代語訳 宇治谷 孟)をめくっていたら、面白いことに気づいた。味気ないような勅撰史書ではあるが、藤原京や東北のことについての記載は何か暗号のようだ。1300年以上の昔の歴史であるが、何となく現代に似ていて(日本のおかれた地政学的なポジションは当然変わらないなど)。ばらばらになりそうな頭を、何か統一してくれる予感。

 歴史に癒される 1/10

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