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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自由なこころで選択する!(個性の美 9/10)

2013-04-17 | 第一章「意識と知覚」

 人間は、何だかんだと言って自分の人生を自分で自由に決めていく存在である。

 しかし、自分のことを考えると、自他混合したり何かに固執するあまり、自分で決めたという感じを伴わない決断もたくさんしてきたようだ。しかし、自由の不思議さを味わいつつ、紙一重で、そこはかとなく有り難くなるような決断もある。

 10年前に、長年勤めた会社を退職した時もそうであった。前から随分心の準備していたのだが、いざという段階になると動揺する。自分は弱い存在だなとつくづく思った。ただ、ひとり静かに沈思黙考しつつ、自分の感情を味わい決めることができた。後日、生き甲斐の心理学を深めていくと、この感情を大切にした決断は理にかなっていたようだ。

 決断は、論理的な面、感情的な面、いろいろな方向から総合的に決めていくものだ。ただ、その中で本当の自分の感情をどこまでキャッチし、その意味を考えるかが鍵だと思う。論理(空論)からスタートするのは意外と頼りない。防衛機制の合理化とか知性化とかいろいろあり脆いところがある。生身の実感と、それに対する思索というか祈りが一番頼りになると思う。

 さて、3月のはじめに行った奈良・吉野。吉野は有名だが、古代史を彩る吉野宮のあった宮滝遺跡は、目立たないところにあり、随分探した。

 吉野宮は、日本の歴史ではとても重要な場所である。例えば、壬申の乱の発端は、天武天皇が少人数で持統天皇等をい引き連れて吉野宮に逃避行するところからはじまる。

 そのときの天武天皇の決断、持統天皇の決断。

 それは、自由の不思議さを味わいつつ、紙一重の、そこはかとなく有り難くなるような決断だったのではなかったのだろうか。遠い昔のことだが、とても気になる。

 個性の美 9/10

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