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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛犬の居眠りにつきあい、心の健康尺度を考える!(個性の美 4/10)

2013-04-12 | 第一章「意識と知覚」

 我が家の愛犬はマルチーズ。12歳である。12年一緒に暮らしたこともあり、今では何を考えているか、何を感じているのかが何となく判る。年をとってきて体調も人間並みに老化したためか、ところどころ調子が悪いが、穏やかに暮らしている。

 イヌは人間にとって初めて家畜化された動物である。馬や豚、牛より先なのである。それは、人間が定住化した15、000年前とされている。考えてみれば不思議なことである。そんな歴史を背負って、我が家では愛犬Nちゃんと、私たちが同居している。

 イヌのDNAについてネットで調べると90%以上人間と同じだそうである。それがどういう意味がよく分からなくても、イヌは人間に似ているなと思うことも多い。心理学では人間の性格形成論など様々な理論があるが、その基本的なものは何となくイヌでも当てはまるのではないかと最近妄想している。それゆえ、愛犬Nちゃんをレファレンスにして(半分遊びだが)心の健康尺度(プロセススケール)を説明してみたくなった。

 イヌの感情は、尻尾を振ったり耳をたれたりするのを見ていると、明るい感情の幸福曲線、その反対の暗い感情のストレス曲線も人間と同じようにあるように思う。まあ、感情というセンサーが機能して生物は生きながらえることは確かだ。そして微妙な感情というより、本能的な食欲とか性欲とかからくる情動、情動による行動はストレートそのものである。ただ、餌をねだったりするとき、人間の顔色を見たり、感情をコントロールしたりするのはまるで人間のようだ現実吟味力もあるのかなと思うときもある。

 イヌにも個性があるようだ。Nちゃんは、例えば食べ物であると人参とか焼き魚が好きである。猫のように好きな昼寝の場所もあり、普段はイヌが一匹なので大らかに暮らしている。ただ、他のイヌと出会ったりすると、それなりの感情表現をする。そのほか、散歩や医者に行ったりするときも独特な癖を含めて個性を発揮している(生育史からくるものが多いようだ)。

 我が家では、皆愛犬Nの個性の美を、ちょっとキザな表現であるが愛し、それを愛しつつ平穏に暮らしている。それゆえ、プロセススケールなどを考え、愛犬Nがどうかを調べる気にはならない。これは、イヌであっても人間であっても基本は同じだと思う。

 しかし、一度Nちゃんが凶暴になったり問題を起し始めると、そうはいかない。こころの健全性を確かめたくなる(特に人間の場合は)。そして、いつもより傷ついて調子が悪かったりするのがわかれば、リラックスしてもらったりもできる。

 プロセススケールのポイントの一つ(一つ覚えるとすればこれだ)「感情と個人的意味づけ」で確かめてみよう。一番良い状態(健康な)「どんな感情が湧いていてもその感情を恐ることなくその感情の流れをの中に生きているし、その感情を十分に体験、味わう余裕がある」。その反対に悪い時は「本物の感情が意識に〈表出されていない〉〈認められない〉過程」。自分の事例で考えてみると良く判ると思う。

 愛犬Nは、ちょっと前まで、何か物音に反応し怒っていたが、今は私のそばで昼寝をし始めた。感情を味わう余裕はないかもしれないが、イヌは本物の感情の流れに生きているようだ。

 個性の美 4/10

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