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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛犬の愛の原型は?心の健康尺度を考える!(個性の美 5/10)

2013-04-13 | 第一章「意識と知覚」

 もう6年前になるが、愛犬Nちゃんは知人の紹介で、同じマルチーズのM嬢とお見合いをし、そして結婚し子供が3匹生まれた。

 M嬢は、愛犬Nより年上で、聴くところによると飼い主の危機を助けた、鉄の女ならぬ鉄のイヌであった。そして、写真のように左に座る愛犬Nは押され気味。しかし、めでたく春に結婚でき秋には子供3匹を授かった。

 しかし、イヌを見ていても、生育史が違う個性豊かな二人が一緒に暮らすとは何だろうかと思う。何となくためらいや戸惑いがある。

 「生き甲斐の心理学」では、愛の原型の話がよく出てくる。のんびりとリラックスしながら昔のことを思い出すと、自分なりの愛の名場面をいくつか思い出す。かつて愛された愛の名場面。そして、それは人によって随分違う。ある日の楽しい遊びの場面であったり、とんでもないことをしでかした後の優しい言葉だったり、時には自然の恵みであったりする。

 愛の原型は昔の・幼いころの事とは言え、日常の現実中で無意識に重なり影響を与える。愛の原型が満たされれば心地よいが、満たされないと孤独感を味わったりするものだ。それゆえ、愛犬NちゃんとM嬢のやりとりは何となく微笑ましい。個性の違う二匹が一緒になるとは互の愛の原型を理解することと関係があるようだ。

 違う生育史、愛の原型を持った二人は、愛を感じる領域が違うのである。人類70億人全て違うのだろう。

 さて、こころの健康尺度・プロセススケールには7つの尺度の一つに「体験の解釈」がある。底辺は「構成概念(思い込み)が硬い。構成概念が事実として見られる」である。例へば、相手の愛の原型を柔軟に解釈できる人は、愛の多様性を理解し豊かに生きることができるが、反対に自分の愛の原型に固執し、他者への理解が及ばないのは問題となる。

 通常は問題がない人でも、時と場合でプロセススケールの底辺に落ち込むことは誰でもある(私も)。そして、特に人生の壁のような問題に遭遇したとき、この体験の解釈の構成概念のことをちょっと思い出すだけでも救われる。

 個性の美を味わうことができるのは、自分の狭い世界をちょっと上から眺められるかどうかかもしれない。写真のNちゃんとMちゃんは、どうだったのだろう。言葉が喋れないので残念だ。

 個性の美 5/10

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