兀兀地 非思量(こつこつち ひしりょう)

今日も矢口タートルズの子供たちは、自分たちでいろいろなことを試し、楽しそうに練習をしていました。
練習の最後に、6年生チーム対5年生中心の新チームの試合をやらせてみました。このところ5年生の成長が著しく、そのため夏季大会も優勝できましたし、東京新聞杯の選手層はとても厚くなりました。

さて、そんな練習中に、突然と私の脳裏にうかんだ言葉が題名の難しい言葉です。
私は高校生時代に卓球部で活動していました。活動場所は剣道場で、剣道部と1日交代で練習していました。東京市立一中という伝統校の流れを組む高校だったこともあり、剣道場には大切な掛け軸を飾る場所が道場の前壁中央にありました。そこに飾られていたのが、この「兀兀地 非思量」という禅の言葉です。

なぜこの言葉が、天から降ったように思い出されたのか? あらためて意味を確認しました。

兀兀地とは、何にも動じない大きな山の上の方にある、草木も茂らないような土地のことで、どんな風が吹いても、草木がないからザワつかず、フラつかず、大山の土地だからビクとも動かない不動の境地を示す。努めて休まず、学び続ける姿となります。

非思量とは思量するに非ず。つまりあれこれ考えず、静かな心を保つこと。

二つをつなげれば、私たち矢口タートルズは、何があっても動じることなく、堂々と、これまでやりきってきたことをそのまま発揮すればよいのだ。このように言えそうです。


実は今日の授業で6年生は、狂言師、野村家の方々の演じる「柿山伏」をわけも分からずといった雰囲気で鑑賞していたのてすが、そんな日本の超伝統的な刺激も感じて、突然、「兀兀地 非思量」の言葉が出てきたのかもしれません。

矢口タートルズの子供たちは、そこまで練習を重ねたと自信を高めましょう。
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