コーディネーショントレーニング

今日は勤務校の体育講師を引き連れて、東京都教職員研修センターで行われた「コーデネーショントレーニング」の研修会に参加しました。講師として話をされたのが徳島大学教授の荒木秀夫先生。この方が推進しているコーディネーショントレーニングの理論だけを東京都教育委員会が推奨していることを知りました。

講義を聴いていて腑に落ちたことがたくさんありました。コーディネーショントレーニングというのは、単なる体作りの方法なのではなく、脳科学に基づいた脳機能の穴埋め作業であること。そしてかなりハイレベルのポジティブ脳を作り出すことができる考え方であることが分かりました。脳科学を学んだことによって、今の立場である学校管理職の道へ進むことになった私としては、今日の荒木先生の講義はすべて私の実践を裏付けてくれることになりましたし、さらに新しい指導方法を身につけていくためのきっかけになりました。

今日受けてきた内容は、すべて辰巳ジャンプの練習に応用し、子供たちの能力開発をしていきます。今年のチームの子供たちは、どうも体幹が弱い子が多いと感じています。地上でも空中でも姿勢を崩す子供が多い。ずっと感じていたこの課題を解決できる目処が今日の研修でつきました。さっそく週末の練習から取り入れていきます。

このコーディネーショントレーニングで嬉しいことの一つに、脳機能の中で活用されていなかった部分へのアクセスをすることによって、頭の良い子供が育つことが予想されます。辰巳ジャンプのバレーボールに通うと、頭が良くなるという二次的な効果が生まれる可能性が出てきました。
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お人好しチーム、それもまた長所である

勝てる試合を自滅で失う。今日の江東区秋季小学生大会もまた、いつものように「お人好しチーム」の特徴が発揮されました。これまで一桁得点で負けてきたチーム相手に15点以上取る実力もついてきたことも事実。あと少しの決定力があれば勝てるのですが、その「あと少し」を身につけるためには「あと1ヶ月」必要です。今日、一番残念だっだのは、最後のセット、19-19で良いトスまで上がったにもかかわらず、2本連続でアタッカー陣がスパイクミスをしたこと。いやいや本当にお人好しな子供たちですね。

しかし、この「お人好しさ」がたまらなく可愛いことも事実です。今の辰巳ジャンプの最大の長所でもあると思います。「誰もが応援したくなる子供たち」に育っていくことを目標としている辰巳ジャンプですから、今は6年生のいる相手チームが良い思い出を作れたことを喜びましょう。負けた反省は、素直な心で健気にバレーボールに打ち込み、課題解決していきましょう。3ヶ月後の教育大会都大会では、お人好しのスパイクミスはもうしないで、あっちからこっちからガンガン決めていくドリームチームを目指そうじゃありませんか。

ところで今日は、久々に中1のアミとコハルが応援に来てくれました。東京都内でも有数の厳しい練習をしている中学で頑張っている卒業生です。中学の練習はどうかと聞いてみると「厳しいです」と返答。その厳しさが彼女たちの人間性を高めてくれると信じています。昨日の中学校新人戦都大会ではベスト8まで進んだ卒業生たちの中学校。関東大会や全国大会に出場するようになったら、ぜひ応援に行きたいと思います。また、年度内に中学1年生の大会もあるようなので、辰巳ジャンプで応援に行くことも考えます。


《今日の個人成績》

【サーブ効果率】
1位 K.S 140%
2位 O.R 135%
3位 E.R 133%
---------ここまで合格
4位 A.H 114%
5位 H.A 106%
6位 I.N、K.R 100%
8位 A.R 91%
9位 N.M 75%
10位 W.Y 0%

【サービスエース数】
1位 O.R 7本
2位 K.S、H.A 5本
4位 A.H、A.R 3本
6位 I.N 2本
7位 E.R、N.M 1本

【スパイク・ブロック決定数】
1位 H.A 11本
2位 W.Y 7本
3位 I.N 4本
4位 K.S 3本


今日のチーム優秀選手賞はO.Rさんでした。サービスエース数を見れば分かりますね。よく考え、ねらったコースに打つことができていました。午前中はレシーブミスが多く、1度はベンチにさげられたのに、心を整えて結果を出しました。10人全員がレギュラー勝負をしている辰巳ジャンプです。監督として試合に出るチャンスは全員に与えているつもりです。レギュラーになりたい人は結果を出しましょう。
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ブラジルバレーに学び、近づける

今日もチーム内でせめぎ合いの勝負ができている辰巳ジャンプです。同じような練習を繰り返していますが、着実にグレードアップしています。これを「同一パターンのグレードアップ」といいます。

ワールドグランドチャンピオンズカップが行われている今、各国の長所をイメージ化して子供たちに教えていくチャンスです。そこで今日は、ブラジルの立体バレーをやってみようと子供たちに投げかけたところ、どうやらグラチャンを見ているようで、すぐにイメージを共有することができました。何しろアタッカーが6人もいる辰巳ジャンプです。このメンバーが組織的に動けるようになったら、すごいバレーボールをすることができると想定しています。これまでになかった組織的な攻撃システムを難なくやってみせた子供たち。指導する側の楽しみを存分に味わせてくれる5年生10人です。

年内は今日初めて取り組んだ「ブラジルバレー」にこだわって指導してみます。

あと2ヶ月もすれば、前衛の全員が、高さでも勝負できるようになってくるはずなので、今練習していることが間違いなくキラメク時が来ることでしょう。
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スーパーエース誕生の兆し

これまで鉄砲のような攻撃をしてきた辰巳ジャンプですが、今日の練習試合からはスーパーエースを育てる戦いに入りました。その証拠は今日のスパイクブロック決定数に明らかになっています。

【スパイク・ブロック決定数】
1位 W.Y 41本
2位 H.A 12本
3位 K.S、I.N 6本

チームの攻撃得点の60%近くを一人で叩き出しました。打てば決まるに近い状態だったわけです。

【スパイク・ブロック成功率】
1位 W.Y 82.0%
2位 H.A、K.S 60.0%
4位 I.N 54.5%

辰巳ジャンプのバレーは、今後、これまで作ってきたチームイメージを変えます。エースにトスを集めて1回で決めてしまうバレーボールにします。エースはW.Yです。ブロックの上、しかもかなり上(2m40cm)から打てるのですから、他の子が打つスパイクとは質が違います。11月中の最大の指導課題として「スーパーエース作り」を行います。

もうひとつの課題は全員が気持ちを強くもって取り組んでくれないと、辰巳ジャンプは強くなれません。その課題がオーバーハンドです。

「寝ても覚めてもオーバーハンド」

この言葉を合い言葉に、苦しみ抜きながら身につけていくことにします。


来週はレベルの高い江東区民大会。その翌週は6年生チームとの練習試合と力試しが続きます。もうのんびりかまえている余裕はありません。やるべきことに焦点化して、勝てるチーム作りを目指していきます。
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トップアスリートからのメッセージ

10月31日発行の「心の東京革命」に掲載されたトップアスリートのメッセージを紹介します。辰巳ジャンプの子供たちは、このメッセージを読んで、自分のプレーに生かしてください。

吉原知子さん(バレーボール・オリンピック日本代表)
「まずは自分から勇気をふりしぼって大きな声をだしてみましょう。あなたの気持ちを感じる人には伝わるはずです。まずは自分から!」

辰巳ジャンプの子供たちは、どのチームよりも大きな声を出して、全員バレーで頑張りましょう。


朝日健太郎さん(ビーチバレー・オリンピック日本代表)
「スポーツからは勝ち負けだけでなく様々なことを学ぶことが出来ます。今スポーツをやっていない人も是非興味をもってみてください。」

辰巳ジャンプは勝ち負けにはこだわります。しかし、バレーボール活動を通して、生きる力を養うことを最大の目標としています。


萩原智子さん(競泳・オリンピック日本代表)
「みんなには大きな武器があります。それは笑顔。あいさつは友達作りの第一歩。友達は自分をもっと大きく成長させてくれる貴重な存在です。恥ずかしかったらまずは笑顔で!」

いつでもどこでも気持ち良いあいさつができる選手になりましょう。友達同士でも学校でもご近所でも、元気にあいさつできるように心がけましょう。


岩崎恭子さん(競泳・オリンピック日本代表)
「チームワークに必要なのは高い目標をもつこと。一人一人がしっかりとした目標に向かって努力すれば自然とチームワークが生まれてきます。」

辰巳ジャンプは「宇宙一のチーム」です。これが最高の目標です。宇宙人がいたとしたら、そのチームにも勝つつもりでバレーボールをしています。最高の目標に向かって、みんなで高め合っていきましょう。


宮澤ミシェルさん(サッカー・元Jリーガー )
「人生は楽しむということも大事なこと。みんなも何か一つ好きなこと、夢中になれることを見つけてください。より人生が充実したものになるはずです。」

バレーボールに夢中になりましょう。何があってもバレーボールの活動を優先さるくらいに夢中になりましょう。それが上達への近道だからです。全員が実力を高めて、最高のプレーヤーになりましょう。
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成果と課題

今日は第29回大島秋季大会に参加しました。辰巳ジャンプの成績は可もなく不可もなくといった感じでしょうか。

辰巳 2{21-13、17-21、15-8}1 JF
辰巳 0{10-21、17-21}2 東


優勝 三砂  準優勝 大島中央  3位 三大

できれば2連勝して準決勝に進みたかったのですが、相手6年生の早い攻撃についていくことができませんでした。経験不足でした。



さて、私たちのチームは今、意識変換をしていかなくてはならないと思っています。全員守備、全員攻撃を目指して練習をしてきたために、セッターが決定力よりも安定感を求めるバレーボールになっているのが現状です。ですからラリーにはなるのだけれどもスパイクで点を取れません。チャンスボールをもらっても、アタッカーが決められないために試合が接戦になってしまう。良い試合をしているように見えるのですが、勝てる試合をしていない。これが最大の課題です。

今日の試合でも、アタッカーのスパイク成功率を見てみれば、誰にトスを集めたらいいのかはっきりします。

W.Y 決定14本、ミス2本・・・成功率87.5%
I.N 決定 8本、ミス3本・・・成功率72.7%
H.A 決定 9本、ミス7本・・・成功率56.7%
K.S 決定 3本、ミス3本・・・成功率50%

あきらかにW.YとI.Nにトスを集めるべきです。
大人も子供も、攻撃に関して意識を変えていきたいと思います。6~7割はW.Yにトスを集め、ブロックの上から決めていく。スーパーエース中心のチーム作りに切りかえていきます。当然、W.Yにはサーブカットも普通にしてもらいます。場合によってはセンターポジションでサーブカットをさせることもありえます。

他のアタッカーはポジション枠、あと2つです。だれか2人しか試合には出られません。試合に出すかどうかの判断基準は、明らかに平日に個人練習を続ける努力をしているかどうかです。こういう目に見えない努力は3ヶ月くらいの期間を置くとはっきりした差になってあらわれます。もうポーズや雰囲気だけで「頑張ってます」のアピールをすることは必要ありません。子どもたちは結果で勝負してください。

5年生10人もの多人数でレギュラー勝負をしているのですから、自分自身に甘い子はどんどん取り残されるでしょう。
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スーパーエースの開眼近し

まずはじめに、11月の課題を再確認しておきます。
少なくとも前衛の攻撃陣になろうと志している子は、これができないとポジションを取ることができません。
とくにオーバーハンドの安定度を10倍増することにこだわって、11月の練習を続けることにします。ひまさえあればオーバー練習をしましょう。

【11月の課題】

(1)オーバーハンド技術を徹底的に練習すること

(2)レセプションの安定度を増すこと

(3)スパイクの決定力を倍にあげること

(4)サーブのコントロールを良くすること


ところで、今日の都大会で優勝したのが三砂、3位で関東大会出場権を獲得したのが小岩だったようです。第3支部の2チームが素晴らしい成績を残しました。本当におめでとうございます。辰巳ジャンプも来年は、この2チームの成績に近づけるように、そして超えられるように目標を強く意識して頑張りましょう。

そんな都大会決勝の裏で、東京各チームは、新チームのチーム作りを着々と進めています。辰巳ジャンプも世田谷区遠征をしました。都大会常連のチームにまざって10セットの練習試合。5年生10人全員を出場させながら6勝4敗と勝ち越せました。一人ひとりが長所を発揮してくれましたが、中でも4番W.Yのスパイク力が日に日にあがっています。今、私はここに最大の指導ポイントを置いています。昨日の練習で、最高到達点がどのくらいなのかをはっきりさせました。現時点で2m40cmの高い打点で打つことが可能だと分かりました。5年生の今時点でこの高さですから、6年生になった頃には2m50cmを超える可能性があります。そうなると相手小学生のブロックはいないも同然になります。この高さを駆使しながら、右から左からあらゆる選手が攻撃をしかけていくことができる「ドリームチーム」を生み出すことが可能な辰巳チーム。こんな楽しいチームは20年に1度しか巡り合わないでしょう。

今日の練習試合でも、後半でセッターに「W.Yにトスを集めなさい」と指示をし、打数を増やしました。本人も監督の私に、
「今日は真下にスパイクを打てるようになりました。」
と笑顔でアピールしてきました。よほど手応えを感じていたのでしょう。ならば良い結果を出すだろうと思い、トスを集めさせました。案の定、ブロックの上でスパイクを打っているし、普通はブロックにかかるスパイクが相手レシーバーの前に決まるので、小学生では拾うことが難しい。

辰巳ジャンプのスーパーエース、開眼は近いです。



余談ですが、ここ2週間、当ブログの1日のアクセス数が300~400人あります。都大会にも出ていないチームのアクセスがこれほど高いということは、都内各チームが新チーム情報にアンテナを張り始めているという証拠。すでに2014年シーズンは始まっています。


【本の紹介】このマンガ、けっこう面白いです。
不沈アタッカー(1) (ヤングマガジンコミックス)
クリエーター情報なし
講談社
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確実にレベルアップしている5年生

11月に入り、3回目の練習となった今日ですが、5年生を指導していて強く感じることは、
「まさに今、急激に技術が伸びていくステップに入った。」
ということです。その根っこのエネルギーとなっているのが、以前から書き続けている「モチベーションの高さ」です。今の辰巳ジャンプは5年生10人全員が高いモチベーションで練習をしています。自分の個性、特技、精神力など、10人の中で際立っていかないと他の子にレギュラーを取られてしまう。絶対にレギュラーを取りたいというモチベーションが練習に対する前向きで自発的な姿勢につながっています。

レギュラー取りが難しいということから、なんとかしたいと練習のない日にコツコツと個人的な努力を続けている子もいるわけで、3ヶ月後には体育館の外でしっかり努力している子と、体育館だけで頑張っている子の差が大きくなります。負けたくなかったら自分の家で体力を伸ばす努力をした方がよいです。たとえば、なわとび二重跳びを100回できるようにするとか、スパイクの素振りを毎日300回やるとか、タオルサーブの練習をするとか。

「私は今のままで大丈夫」などと少しでも思ったらレギュラーからはずれるピンチをむかえたと気づくべきです。
もっともっと個人練習をして、みんなに差をつけるんだ!と、黙々と努力をする子。
ひまさえあれば練習をしている子。
「先生、球出しをお願いします。」
「先生、サーブフォームのチェックをお願いします。」
「先生、もっと高くジャンプするためには、どんなトレーニングをしたらいいですか?」
という問いを自らしてくる子。

こういう子が今の辰巳ジャンプではレギュラーになっていきます。

やること、練習することを待っている子は、指示待ちの受身な子は、残念な道に行くしかありませんね。
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11月の辰巳ジャンプ目標

10日以上記事をアップしていないのに、このブログの1日のアクセス数が300人を超えています。このたくさんの数字はどういう意味なのでしょうね?

さて、11月に入りました。この11月は子供たちの技術革命の起きる月です。2年前、現中1の子たちが5年生だった頃、11月にヒビキがスパイクを決められるようになっていきました。これがチームに大きな力となって、教育大会で都大会出場出場を勝ち取りました。2013年、今年のチームはどうでしょう?誰が飛び抜けていくでしょうか?

辰巳ジャンプは今日も時をかけてスパイク練習をした後、チームを2つに分けて練習試合をしました。

今日の試合で目についたプラス点を列挙します。

(1)ディグが次々とあがるようになり、少々乱れてもカバーすることができるようになってきた。

(2)サーブの力がアップした。低いスピードのあるサーブを打てていた。

(3)I.Nのスパイク。相手をよく見て、人のいない場所に打って得点していた。

(4)全員がよく言葉をかわし、ポジティブなバレーをするようになってきた。

(5)子供たちから「もう1セットやらせてください!」と申し出てきた。主体性が伸びてきた証拠。

(6)幼稚園児のW.S君が「ぼくも試合に出たい!」と私に交渉しにきて、実際に試合に出た。

(7)K.Sのスパイクパワーがアップし、ブロックをはじき飛ばせるようになってきた。

(8)K.Rのレセプションが非常に安定していた。

(9)O.Rがブロックとレシーバーの関係を考えて、相手のスパイクが来るディグポジションをとっていた。

(10)何よりも今の選手層の厚さは日本の小学生バレーボールの上位レベルである。



【今後の課題】
(1)オーバーハンド技術を徹底的に練習すること

(2)レセプションの安定度を増すこと

(3)スパイクの決定力を倍にあげること

(4)サーブのコントロールを良くすること


今日は自作の「個人練習ドリル」を配りました。10~1級まであります。ドリルに書いてある技は、レギュラーになりたい子ならば、当然できなくてはならない本当の基本です。全部できなかった5年生は、よくよく反省し、個人練習を増やしてください。
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