昨日の夏のような気候から一転して、今日は10度以上も気温が下がり、さらに冷たい雨が降るという天候。さすがに体調を崩している子が増えています。
今日は体育の授業予定があったのですが、雨天ですから中止にするしかありませんでした。朝、職員室で同僚がため息まじりにつぶやいていました。
「う~ん、体育ができない不満をどう解消していこうかな?」
井上、耳にしてしまいました。ご本人も気づいていない“マイナスワード”を。
それでついついレクチャーをスタート。
「教師のその考え方が子どもたちの不満を増幅するんだなぁ(笑)。体育は楽しい、他の授業はそうじゃないという価値観を教師が持っているから、子どもたちもその影響を受けるんだよ。『雨で体育が中止になった。これでもっと楽しい勉強ができる!』と子どもたちに言わせられるような実力を持てるようにするんだよ。」
「だいたいさ、『体育をしていれば子どもたちの心が落ち着く』なんていうのは『私は学習指導力がありません』と自分から言っているようなものなんだよ。体育だって学習だし、他の教科だって同じ学習なのに、なぜ体育だけ特別視するの?おかしいと思うんだよね。」
「どの教科でも、子どもたちに『楽しい!』って言わせられるように授業力をつけるのがプロ教師でしょ。そこから逃げちゃだめだと思うよ。」
こういったからには自分のクラスで証明してみせないとホラ吹きになってしまいますよね。そこで、中止になった体育の時間を学活の時間に変更して、教室で「クラスレクリェーション」を思う存分行いました。
教えたレクは「王様と乞食」というゲーム。昔から子ども界では大人気のゲームです。昨年度担任した6年生もこのゲームが大好きで、時間制限をしなかったら2~3時間はぶっ続けで遊ぶ状態になります。
残念ながら、このゲームをくわしく文章化する気力が今日はないので、子どもたちの様子だけを記録しておきます。
何しろひと言でいうと「教室騒然」でした。
スタートから最後まで全員が楽しみ切っていました。
中には「今度も体育やらなくていいから、このゲームをしたい!」と言ってくる子までいました。みんな最高の笑顔でレクリェーションをしていました。この子どもらしい「笑顔」を引き出してあげることが、今の私のクラスには一番必要なことなのです。保護者の皆さんに見せてあげたかった~!
今、井上学級の子どもたちは、毎時間の授業で、「衝撃的な楽しさ」との出会いをしているはずです。きっと学校が面白くて面白くてたまらないはずです。でも、まだまだこんなものではありません。もっともっと面白くしてあげます。5月には運動会もあるので、今度は「強い達成感」のある楽しさを味わってもらいます。
保護者の皆さんは、いつでも授業を見に来てくださいませ。