私の前々任校は、文京区立明化小学校といいます。副校長として1校目の学校でした。
今日は、この学校の開校150周年へ向けてのスタートの「同窓会総会」と「歴代管理職・PTA役員の会」が開かれたので参加しました。
自分が勤務した学校は、どの学校にも愛校心があります。今日参加した明化小学校の会でも、地域の皆さんやPTAの皆さんとの懐かしい再開がありました。学校から出された資料には、校長から指導されたことを実現すべく、私自身が動いて生み出してきた学校の歴史がたくさん残っていました。
「明化」という校名は、「文明開化」という歴史上の事実から名付けられています。学校の敷地自体が江戸幕府・徳川家と関係があります。卒業生にも徳川家の方がいます。芝の増上寺の菅頭様も明化の卒業生です。本当は明化小学校ではなく「文明開化小学校」と言ってもいいのではないかと、私は思っている学校です。
この学校の大きな特色があります。
(1)あいさつの徹底
明化の子供たちは、100%全員が必ず立ち止まって、ていねいに挨拶します。そこまで徹底している要因は、歴代PTA会長がボランティアで朝7時30分から校門に立って、率先してあいさつをしているからです。ここまで努力するPTA会長は明化小学校しかいないのではないかと思います。
(2)学校教育目標の唱和
毎週の全校朝会で、6年生が前に立ってリードし、学校教育目標を全校児童が唱えます。
「明化の子供はやり通す。やり通す心と体。人のため進んで出せる心の力。気づき考え作り出す力。」
こうして学校教育目標を常に意識して生活しているために、明化の子供も大人も皆、この教育目標のような人格を育んでいくのです。
ここまで学校教育目標を徹底している学校はあまりないのです。
これだけ徹底して教育目標を浸透させているため、卒業生たちは模範的な行動をした時に、「当たり前です。私、明化ですから。」と自信をもって言えるのです。
こんな素晴らしい学校に勤務できたことを、私自身も誇りに思っています。