2019年4月1日(平成31年)に私は現任校の校長に昇任させていただきました。
1学期中は赴任した学校の課題や地域の状況を把握するために、あらゆる所に顔を出していきました。
2学期が始まった9月からが大変でした。
台風15号、19号と超大型な台風が連続して襲いかかり、19号の時には学区域を流れる多摩川があと少しで氾濫するまで水位が上がりました。この状況になると学校管理者の私は当然、学校に待機していました。この頃はまだ、自治体の水害対応策も、19号のような大災害につながるような状況に対応できる体制が取れていない状況で、勤務校は水害対策対応の避難所にはならなかったのです。そのため、私は勤務校に避難してきた方々に、「残念ですが、この学校は水害避難所には指定されていません。避難所は、〇〇小学校か、〇〇出張所になっていますので、そちらに行くようにお願いします。」とお断りの対応をするしかありませんでした。
自治体としてこの経験から学び、水害避難所が一気に拡大されました。勤務校も2階以上を水害避難所とすることに変更になりました。
年が変わり2月になると、あの新型コロナウイルス感染症との戦いが始まりました。このウイルスへの対応方法が未開発だったため、なんと3月から5月までの3か月間を、全国の学校すべて臨時休校するという、日本で初めての対応をすることになりました。
その後の様々な激変については、皆さんご承知の通りです。
思えば、校長として危機管理ばかりをやってきた6年間だったように思えます。
それでも教育の種はまき続けるのだという思いを込めて、自校サイト上に「校長室の窓~子どもの心の宝探し~」というページを作り、さらに新型コロナを含む新課題に挑戦しなくてはならない教員たちを守るためにも、自校サイト上からの情報発信を、私が徹底的に行うことで、ある程度、困難な時代をリードしてきたつもりです。
書き続けてきた「校長室の窓」の記事をアーカイブとして残すために、この冬休みに、このブログ内に必要そうな記事を転載する作業を始めました。2日間くらいで終わるかなと思っていましたが、自分で書いてきた記事の量は思ったより膨大で、転載作業は冬休みいっぱいかかりそうです。それでも「思想は逃がすな」という我が信念に従い、しっかり記録していくつもりです。(当ブログのカテゴリーの中に「校長室の窓」というコーナーを新設しました。)
こうした自己履歴こそ、日本の教育界が進めている「個別最適化学習」や「キャリア教育」の財産になるのです。個別最適化とは、他者と比較するのではなく、過去の自分を確認しながら、今の自分をより良く向上させることです。