U10キッズ交流バレーボール大会 (東京都小学生バレーボール連盟)

今年も大変に有意義な大会でした。

東京都小学生バレーボール連盟が開催している「U10(アンダー10)キッズ交流バレーボール大会」が都内各所で行われました。この大会は4年生以下の小学生でチームを組み、各チームの子どもたちのバレーボール経験値に合わせた組み合わせで試合をしていくフレッシュな大会です。

辰巳ジャンプは地元ともいえる「江東区立有明中学校」で経験の浅いチームが集まった試合を戦いました。



小学生バレーボールを知らない大人が考えれば、10才以下の小学生がバレーボールをすることじたい想像もできないことです。しかし子どもの能力は大人が考えるほど低くないですね。ちゃ~んとバレーボールの試合ができます。


この大会は東京都小学生バレーボール連盟の組織の中にある「指導普及委員会」の方々が企画して2年前に始まったものです。役員の方々は大変な苦労をされて準備をして下さっています。その苦労に少しでも報いるために、私はこのブログの記事で大会のことをお伝えすることで貢献しようと思います。ネット検索をしても「U10大会」のことを書いている方は少ないので、思い切ってたくさん書いてみますね!

バレーボールをやってみたいとチームに参加してくる子どもたちを増やしたいという目的をもって始まりました。開催要項に書かれている目的にはこのようにあります。

「低学年からバレーボールの基本技術を習得させ、楽しいゲームができるように指導し、バレーボールに関心と意欲をもたせ小学生バレーボールの益々の普及と発展に努める。」

どのチームでも、10才以下の小さなバレーボーラーたちは、この大会に出たいために一生懸命に新しい友だちに声をかけて仲間を増やす努力をしてきました。そして自分自身も練習に励んで技術を伸ばしてきました。そのモチベーションは、もしかしたら高学年のレギュラー選手たちよりも高いかもしれません。何しろ試合といえばいつも上級生の応援ばかりしていて「出たいなぁ~」と思っても出られない。そんな下級生がチームのレギュラーとして試合に出て、上級生が応援をしている年に1回しかない大会なのですから。



開会式でも普通の大会とは違う催し物をします。各チームの子どもたちによる「チーム自己紹介」です。
元気いっぱいなチームもあれば、初めてたくさんの人たちの前で話す経験をして緊張しきっているチームもあり、中にはダンスを披露してしまうチームまであります。周りの大人の人たちは、みんな優しい笑顔で見守っています。試合だけでなく、たくさんの経験を積むことができる「U10大会」なのです。


辰巳ジャンプの3年生たちも元気にチーム自己紹介をしてくれました。有明中学校に集まったチームの中では一番小さな集団だったので、会場から「かわいいねぇ!」という声も出るくらい。そんなチビッ子チームが快進撃をすることになるとは、この時には誰も思っていなかったことでしょう。
どのチームにも4年生がいる中で、オール3年生チームは辰巳ジャンプだけ。スパイクを打てる子は一人もいないという本当にかわいらしいチーム。私の本音を暴露すると、実は「1セット取れたら合格」だと思っていました。

ところが!

1試合目、練習ではほとんどミスをしない1番、2番のサーブが緊張のあまり入らない。サーブでしか点を取る手段がないチームなのにサーブが入らないとなってしまったらセットは落とします。
セット間、私からは「やっぱり緊張するよねぇ。」とまずは共感の言葉かけ。そのあと、
「でも、勝ちたいんじゃないの?」
「はい、絶対に勝ちたいです!」
「だったらサーブを入れるしかないよ。今日はボールがはずむみたいだから、後ろに下がったり、少し力を抜いたりすればサーブで点を取れるよ。」

これで子どもたちは立ち直りました。
2,3セットを連取して、まずは初勝利。

次の試合もサーブポイントでリードしながら勝ってしまう。

なんとコート決勝に勝ち進んでしまいました。

決勝戦は都大会常連で全国大会にも出場したことのある、ハンドルネーム「レフト調教師(今日は仕事でいませんでしたが)」が指導するチーム。
1セット目から競り合いの試合になったのですが、15-21で落とす。

そこで、(勝たせてあげるためには、ちょっとだけレベルの高いことをさせてみるか。)と思い、セット間に作戦伝授(笑)。

「相手はライトからスパイクを打ちたいのだから、そこにトスを上げられなくしてしまえば勝てるよ。そのために、難しいかもしれないけど、相手のレフト側をねらってごらん。レフト側からきたパスをライトにトスするのは難しいからスパイクを打たれなくなるよ。そこに賭けてごらん。レフトをねらえれば必ず勝てるけど、ねらってミスしちゃったら負ける。でも勝つために挑戦してみようか。」

3年生たちは本当に勝ちたかったのでしょう。練習でもやったことのない「サーブをねらって打つ」「ねらって返球をする」ということを最初からやり続けました。案の定、効果は抜群で、19-14とあと少しでセットを取れるところまで行きました。

ここで魔が差しました。

きっと「勝てる!」と思って自分を見失ったのでしょう。相手のサーブが走り出したことで焦ってしまい、あれだけ徹底したレフトをねらうという作戦を完全に忘れてしまったようです。20-20と追いつかれ、最後は20-22で負けてしまいました。途中、タイムを取って、「作戦はどうしちゃったの?」と聞いてみると、子どもたちは「あっ!そうだった!」と苦笑いしていましたから、完全に舞い上がってしまったようです。


残念ではありましたが、「決勝戦」という舞台を経験することができました。しかもとなりのコートの試合が終わっていたので、会場全員が注目してくれる中での試合でした。どんなに小さな大会であっても辰巳ジャンプが「決勝戦を戦う」ということは、なんと2006年3月21日以来のことなのです。


今日の、“この一歩”は小さくても、きっとチームの新しい歴史を開く一歩なのでしょう。


さあ!次は9月に5年生チームの出番です。
夏休みに鍛えに鍛え、見違えるようなチームになって、第3支部の皆さんを驚かせましょう!


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確率600分の594=99%のサーブで勝負!

いよいよ明日は「東京都U10交流バレーボール大会」です。

小学校4年生以下のチームで行う交流大会です。
辰巳ジャンプはオール3年生チームで出場します。キャプテン以外はバレーボールの試合に出た経験がほとんどありません。この「U10」の大会を目標にして、部員勧誘にも挑戦し、なんとか6人そろえたという、ほぼ初心者チームです。トスもあがりませんし、スパイクを打てる子もいません。

しかし、1番、2番のサーブが良い!

1番のキャプテンは、ここ6回の練習で行ってきた「100本サーブ」で、驚異的な数字を残しています。600本のサーブを打って、594回成功するという安定感。%に直すと「99%」はサーブが入るという数字になります。確かに練習試合をしても、サーブをまったくミスしません。

2番前に打つ子も、600本中581本成功という「97%」の確率。

二人とも、ただ入れるだけではなくて、サービスエースの取れそうな良いサーブを打っているので、明日の試合でも何点か取れるのではないかと思います。

練習ノートを見ると、二人とも「自分のサーブで21点取る!」と書いていますので、もしかしたらそのようにやってくれるかもしれません。

気持ちが強い子が多い3年生チームです。デビュー戦となる「U10大会」で一番目立つチームになってほしいと期待しています。


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片づけが苦手な方へ

人生がときめく片づけの魔法
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サンマーク出版


近藤麻理恵★『人生がときめく片づけの魔法』が3分でわかる



ベストセラーの一冊です。

私自身、片付けは苦手です。
でも、「片付け本」なるものは手にしたことなく、今回初めて読みました。
世間の評判は様々あるようですが、この近藤麻理恵さんの考え方に共感することはたくさんありました。

たとえば、片づいた後の部屋の豊かな暮らしをイメージしてみるとか、服をたたむ時に自分の感謝の思いを込めてたたむとか、物を捨てる基準は自分の心がときめくかどうか等々。

近藤さんは「こんまりさん」というニックネームがあるようです。だから以下の文ではそう書かせていただきます。

こんまりさん曰く、片づけは“捨てる”ということと“カテゴライズ”すること。
さらに、片づけで一番大事なことは「正しいマインド」だとも言っています。

納得!

そして日本の家庭科教育の中で、「片づける」という方法を教えてくれることは、まずないということも。
はっきり言って、授業の中では確かに教えていないです。(教えている先生もいますが少数派でしょう。)
こうした「片づけ方」という考え方もまた、「メンタルリテラシー教育」にマッチしたものです。

片づけるという行為をどう考えるのか、劇的に片づけ方が上達するにはどんな思考をすれば良いのか。
完全に「頭の使い方教育(メンタルリテラシー)」と言えます。



読んでさっそく、こんまりさんの言う通り、心がときめかない衣類から捨てました。10分間の作業でごみ袋1つ分出てきました。
(あ~!自分はこれだけの靴下があれば大丈夫だったんだ。)
(なるほど、心を込めて衣類をたたむと収納力が格段とアップするな。)
この調子で「捨てる」作業をしていくと、かなり物を捨てることになりそう=部屋が過ごしやすい空間に変わる。

来週は学校でも同じようにやってみようと思いました。


片づけが苦手な方。ぜひ読んでみて下さい。



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このモチベーションはすごいぞ!

今日は夕方から辰巳ジャンプの練習でした。

5年生は2泊3日の林間学校で、今日、新潟から帰ってくる予定だったので、ほとんど休むだろうと思い、3年生中心に「アンダー10大会」の練習をしようと思っていました。私が学校外の道を体育館に向かって歩いていると、校庭では林間学校から帰ってきたばかりの5年生たちが解散式を終えて、まどろんでいるところでした。

ところが!

体育館に行くと、すでに2人の5年生がコート準備をしている。ご家族がバレーボールの道具を持ってきてくれたようで、林間から家にも帰らずに体育館に来たのです。

さらに帰宅してから練習の用意をし、次々とかけつける5年生。結局、7人が練習参加してきました。

この高いモチベーションに、指導する私は感激しました。
遠くまで旅行をしてきて疲れていないわけないのに、真っ先に練習にかけつけてくる。まるで「いざ鎌倉」と将軍の元にかけつけてくる武士のように。この状況は、江東区優勝チームになった6年前のチームと同じです。「何があってもまず練習」という姿勢があれば必ず強いチームになります。

5年生の子どもたちからお土産までいただきました。
みんなでおこづかいを出し合って買ってくれた写真のキーホルダ-。
「必勝」「バレー道」と書いてあります。
何が何でも強いチームにしてあげなくてはなりませんね。


さて、アンダー10大会に出場する3年生チーム。
今日はポイントが決まった時の喜び方をたくさん練習しました。
そんなのバレーボールの練習なのかと思う方もいるでしょうが、チームで動いているスポーツなので、呼吸を合わせることもすごく大事なのです。また、一部の経験者だけがプレーをしているのではなく、チーム全員が積極的にプレーに参加するためには、ポイントを取った時の喜び方、かけ声のかけ方を練習することでチームの主体者(レギュラー)に育っていくのです。
バレーボール経験の浅い、ほぼ初心者チームの3年生ですが、サーブだけは上級生よりも確率が高い。100本打ったうちの100本を成功させる子が2人いるので、U10大会でもサーブだけで勝負することになります。


次に、今日はネットの具合が悪く、195㎝の高さで練習をすることになってしまいました。偶然にもこれが良かった。5㎝低いことで、3年生のサーブは日頃よりパワフルで、5年生がカットに入ってもキリキリ舞いする場面がたくさんあった。5年生は低めのネットでスパイクを思い切り打てていた。ネットの高さを下げたり上げたりして対応力を鍛える練習はよくありますが、この夏休みは低めのネットを使って、厳しい球道の攻撃を守りきる練習をくり返してみると良いかもしれないと気づかされました。

もう半年もすれば、5年生の身長も伸びて、レベルの高い攻撃をすることができるようになる。その時のために、辰巳ジャンプはこんなことができるチームになれるんだというイメージを作っておくことも大切だと思います。

面白いヒントをもらった今日の練習でした。


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大日影トンネル・・・片道全長約1400mの散歩

大日影トンネル


昨日、休暇を取って5年生が泊まっている林間学校にお邪魔しました。
半分は自分の観光を兼ねています。
ハイキングのゴール地点に間に合うように、差し入れの全員分のアイスキャンディを持って出向き、ゴールした順に「はい、アイスがあるよ~」と出張アイス屋さんを演じる。2時間半ほど歩いた後のアイスはたとえ安物でもおいしいものです。

その後、個人的に行ってみたのがフォトアルバムにある場所です。

「大日影トンネル」といいます。

この「大日影トンネル」は、1896年(明治29年)に始まった中央本線八王子駅~甲府駅間建設に伴い作られました。中はレンガを積みあげて造られています。開通後は勝沼・塩山・甲府などの甲州街道沿いの町々と八王子・東京との間でぶどうやワインの輸送に役立ち、輸送量が爆発的に増加するなど、甲州の経済発展に大きな影響を与えたそうです。1997年(平成9年)、すぐ隣に新大日影トンネル上下線が開通し、大日影トンネルは使われなくなりました。その後2007年3月に遊歩道として整備されたそうです。

1400mもあるトンネルの中はとても涼しく、おそらく20℃ないくらい。暑い夏に散歩すればすごく気持ち良い場所だと感じました。

また、鉄道のトンネル内を20~30分かけて歩くという体験もなかなかできないでしょうから、これを林間学校初日のコースに取り入れれば、子どもたちの心にはしっかり残るだろうと思いました。

JR勝沼ぶどう郷駅に向かって歩いていけば、最後に勝沼町を一望できる丘の上に出ます。

何が面白いということもないのですが、強く記憶には残る散歩ができるコースです。



観光後は宿舎に戻って「飯盒炊爨」のお手伝いと「ナイトウォーキング前の怪談話」をする語りべ役。

ところが今年の子どもたちは、ナイトウォーキングのスタート地点に行くまでの暗い道を歩くだけでパニックになってしまい、泣き出す子もたくさん。A級の怖い話を用意していた私でしたが、そんな怖い話をする状況にはなく、3分程度の軽く怖い話で終わらせました。

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『太陽に灼かれて』 観劇記録

私が勝手に“マイ劇場”に認定している「天王洲銀河劇場」で公演中の『太陽に灼かれて』を観てきました。
主演は成宮寛貴さん、鹿賀丈史さん、水野美紀さん。

鹿賀丈史さんは帝国劇場で公開された「レ・ミゼラブル」で、「ジャン・バルジャン」の役を演じている姿を観て以来、リスペクトしています。


『太陽に灼かれて』がどのような劇なのかは公式サイトがあるのでリンクします。

『太陽に灼かれて』公式サイト

スターリンが支配していたソ連の1930年代を時代背景にする演劇内容ですが、自分ではどうにもならない粛清の連鎖というものが、観ている私たちに息苦しく迫ってきました。

鹿賀丈史さん演じる「コトフ大佐」に語らせたセリフ、

「お前は何者なんだ? 俺たちはいったい何者なんだ?」

この一言が耳から離れません。
人間疎外、人間不信、恐怖。
価値観の混乱、独裁者の悪、止められない悪循環。

「我々には選択の自由が認められているのだ」と言いながら、個人の自由を生かすような選択をすると「ブルジョアは粛清する」と死への道が待っている。結局、選択の自由などまったくない社会に1930年代のソ連は陥っていた。そのことを通して、人間として安心して生きていける政治とはいったい何なのだろうと考えるきっかけになりました。

そして、「選ぶ権利があるのだ」と言いながら、体制側に都合の悪い選択をした場合に、その個人を徹底的に追い込んで死ぬまで許さないという狂気が人間にはあるのだということを認識しないといけない。

私も人を教え導く職業についている以上、このような「組織悪」を使わないで指導していけるように努力しなくてはいけないと反省しました。




それにしましても、「天王洲銀河劇場」ではけっこう良い公演が行われています。
私、来月は大竹しのぶさん主演の「身毒丸」、9月には今田耕司さん主演の「NGワードライフ」を観に行きます。
つまり毎月、足を運んでいるということなのですね。



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江東区小学生バレーボール教室(FC東京バレーボール教室)

夏休み恒例の江東区バレーボール連盟主催・小学生バレーボール教室を深川北スポーツセンターで開催しました。

昨年に続き、Vリーグ・プレミアリーグのFC東京バレーボールチームを講師にお招きして開催。約130人の小学生が参加して、楽しくバレーボールを行いました。

ここ数年の江東区小学生バレーボール教室の流れを公開しますと、次のようなものです。

(1)FC東京バレーボール教室(午前)

(2)江東区小学生バレーボール指導者によるトレーニング教室

(3)様々な学校の子どもたちの交流をねらった、ソフトバレーボールの試合

どれも子どもたちがたのしく参加できるように工夫しています。


教室終了後、辰巳ジャンプの子どもたちに、
「今日1日でいろいろな学校の友達を作れたかな?」
と質問すると、ほぼ全員が笑顔で手をあげました。チームを超えて1日いっしょに過ごすことで新しい交流が生まれることは、小学生の子どもたちにとって、大変に有意義なことです。子どもたちの世界観が広がることにつながります。



さて、今日は昼休みにFC東京のスタッフの方々と私たち小学生バレーボール指導者チームで、バレーボール普及について意見交換をする場をもちました。私も小学校の体育授業に「ソフトバレーボール」が必須単元となったことをふまえて、FC東京さんによる「出前授業」ができないかと質問をしました。FC東京さんからは、すでにその取り組みは始めているという回答を得ましたので、自分の勤務校で機会を作ろうと思いました。地元・江東区のVリーグチームですから、地元小学校が協力体制を作ることができなければ、体育の授業もうまくいかないはず。より良い「ソフトバレーボールの授業」を目指して、研究を進めていこうと思います。

ところで、FC東京さんの取り組みについて、ひとつ宣伝しておきます。


『YMCA・FC東京バレーボール教室』

【日時】平成23年9月19日(月・祝)10~12時

【場所】東京YMCA東陽町ウエルネスセンター

【対象】小学生1~6年生 定員30名(競技経験を問いません)

【参加費】無料

【申し込み・問い合わせ】FC東京バレーボールチーム事務局 03-3635-8955

※興味のある方はご参加ください。


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勉強をできるようになりたいなら!  NHK「テストの花道」をみるべし

NHK教育放送の番組に「テストの花道」というものがある。
毎週月曜日の18時55分から30分間の「勉強番組」である。

まずはサイトをご覧ください。

「テストの花道」

はじめに出てくるのがこんな言葉です。

「人は考え方を手に入れたとたん頭が良くなる生き物である」

まったくその通りです。
これをメンタルリテラシー(頭の使い方)といいます。

私は「マインドマップ・フェロー」という立場をいただいていますが、この役職の使命は「頭の使い方を教育現場に普及する」ということにあります。これまで行われてきた教育は「とにかく頑張れ」という精神論が多かったのです。いかにして考えるかということを教えなくてはならない教師も、この「いかにして考える」という知識を持っていないために教えることができなかった。それがここ20年間の日本の教育の現状です。

しかし、これからの教育は、できるだけ無駄なものをはぶき、メンタルリテラシーを持って、いろいろな問題解決能力を持っていることがどうしても必要になってきます。私の今の感覚では、この「学び方を学ぶ」「考え方を学ぶ」=メンタルリテラシーというものは、教師も親も生徒も児童もない。身につけようとして学習した人が先駆者になると感じています。

その一端を見せてくれるのが「テストの花道」です。



今週放送された番組では、こんな言葉が聞かれました。
「夏休みは自分が生まれ変わるチャンス。いつも自分の変われる姿を信じて勉強している。」

夏休みは「休み」ではないのです!!!
自分の道を切り開いている人は、夏休みに他に人とは違う努力をしているのです。

そういえば、教師も同じだなと思います。
教師の世界にはこんな言葉があります。
「夏に学んで秋に生かせ!」
「夏は学校の外で学んで内に生かせ!」
「夏に何を学んだかで教師の実力が変わる」

な~んて、私が自分自身に言い聞かせてきたセリフなんですけどね(笑)


辰巳ジャンプはバレーボール練習ばっかりの夏休みにしましたが、子どもたち、ぜひともこのこの文章で紹介された言葉を心に刻んでください。
「夏休みは休みではない。自分が生まれ変わるチャンスである。ここで猛練習した経験は、これからの人生に大きな力となる。」

指導する私も夏休みはありません!!!
本当に楽しいですね!!!


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U10キッズ交流バレーボール大会の組み合わせ

東京都小学生バレーボール連盟のホームページに組み合わせが公開されました。
試合の順番も載っていますので、辰巳ジャンプの皆さんはご確認ください。

U10キッズ交流大会「有明中学校B」

3年生の子どもたちには、今日の練習でユニホームを配りました。
ひとけた台の背番号のユニホームを手にして、ものすごく喜んでいました。

かわいい試合をしてくれることでしょう。
皆さん、応援をよろしくお願いします。
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フレデリック・バック展

圧巻の展示会でした。
江東区木場・東京都現代美術館で開催中の「木を植えた男~フレデリック・バック展」に午前中、行ってきました。

あえて予備知識を持たずに行ったのですが、その作品の多さにまずは圧倒されました。1900年代を通して作品を描き続けてきたフレデリック・バック氏の創作に対する情熱が心にグイグイ差し込んで来て、大変な衝撃を受けました。この展示会で紹介されている作品は20世紀を見つめた、まるでカメラマンが写真で撮影したかのようなものが多くありました。さらに1900年代前半は大戦乱の時代。1900年代後半は生命とは何なのかということに視点が当たる時代。人間だけでなく、地球上の全生命体が継続可能な発展とはいったい何なのか。そんな難しいことも考えさせられる展示会でした。

2時間弱、鑑賞していましたが、時間が足りない。ひとつひとつの作品をじっくり見るためには3時間は必要かもしれないと感じました。

展示会は10月2日まで続きますので、この記事を目にした方は、是非とも足を運んでください。


ところでジャン・ジオノ著「木を植えた男」は私の愛読書でもあります。

木を植えた男
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あすなろ書房


マインドマップを習得して、いつかこの本をマインドマップにしてみたいと思っていました。
しかし自分の実力が伴わなかったので、すぐにはかけませんでした。
マインドマップをかきはじめてから10か月たった2008年7月13日、いよいよかいてみようという気持ちが高まり、本気モードで取り組んだものが画像のマインドマップです。この1枚、自分でもどうしてこんなものがかけたんだろう?と不思議に思うくらいによくできたものです。すでに1000枚以上のマインドマップをかいてきましたが、やはりこの1枚が最も手ごたえのあるものです。

この時のブログ記事はこれです。
マインドマップ 「木を植えた男」



今日の展覧会の刺激を機会に、さらにレベルの高いマインドマップを作成していこうとモチベーションはアップしています。

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マインドマップ・サンプル(1)

マインドマップ・サンプル(1)

これまでに公開してきたマインドマップをまとめてみました。
まだまだあるので、第2弾も準備して後日公開します。
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私立小学校の実力を知ることができた今日の練習

今日の辰巳ジャンプの練習では、開始から40分間、井上の授業となりました。テーマは様々。

まずはじめに「練習ノート」の提出チェック。
少ない練習量の中で最大の効果を出すために、「練習の参加証は反省ノートを出すかどうか」というように子どもたちに伝えています。本来はノートの提出がなかったら練習できないというチームルールになっています。

ノート指導をするついでに、「体育座りの仕方」まで教えました。
体育座りとはただ座れば良いのではありません。起立姿勢から体育座りまでのやり方があるのです。
日本の体育教育の最高峰と言っていい「日本体育大学」では「えっさっさ」と並んで
「集団行動」という有名で見事な伝統があります。その動画はネット上に公開されていますので、まずはご覧ください。

集団行動


この動画の2分40秒と5分10秒の場面をよく見て下さい。
特に学校の教員は自分の知識として獲得してください。
「体育座り」とはこの動画のように座ったり立ったりするのです。


さて、辰巳ジャンプの子どもたちにこの日体大の体育座りができるかどうかを聞いてみました。
「体育座りのやり方があるんだけど、だれか知らないかな?」
すると、私立有名校に通っている男子が当たり前のように答えました。
「うちの学校では、4年生以上はみんなこの座り方を習います。」と言って、動画と同じ座り方を見せてくれました。
私はもう感激しましたね!学力の高い私立の学校はここまできちんと指導しているのだと知ることができたのですから。これこそ私が辰巳ジャンプで指導したいレベルなのです。私はバレーボールバカを育成する気はまったくありません。どんなことでも「スーパー」な、「スペシャル」な人材育成をしたいのです。バレーボールも勉強も生活習慣もダントツトップの子どもたちにしたいのです。だから大人に話しても難しいような内容の話を、あえて子どもたちにもするわけです。


さらに驚いたのは、私の次の話にしっかりくいついてきたのが、この私立男子部員だったことです。
話した内容は、学習指導要領総則の「思考力」「判断力」「表現力」を伸ばすことがバレーボールの上達にもつながるということでしたが、
「思考力を説明できる人?」
という私からの質問に、まっさきに手をあげたのがこの男子部員。
「思考力とは考える力のことです。」
「判断力とは、自分で何かを決める力のことです。」
など、よく考えながら答えていました。


優秀なお子さんだけを選別して集めた私立だからこそ育てられる能力だとも感じますが、それ以上に私立ゆえに教員もプロ意識が高いのではないかと想像しました。また専門教科をかなり研究していることも、辰巳男子部員の姿から想像できました。

我々公立学校の教員は、もっともっと学ばなくてはなりません。
受け身ではいけません。
貪欲に学び続ける教員でなくてはなりません。
今の自分を明日には一歩成長させている教員でなくてはなりません。

今日はそんなことを辰巳ジャンプの子どもから教わりました。





ところで今日は、2005年卒業の先輩が練習に参加してくれました。
6月にやはり卒業生である高校生のインターハイ予選を応援に行った時に偶然再会し、「辰巳ジャンプのコーチにならないか?」と声かけをしておいた先輩です。その言葉を心にとめてくれて、今日は辰巳ジャンプのホームページで練習があることを確認して参加してくれました。

ブログに書くのも変ですが・・・・・「また参加してね!!!」


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夏! 半合宿状態の猛練習スタート!

辰巳ジャンプは今日から夏季強化月間に入りました。
5年ぶりの猛練習になります。

子どもたちのモチベーションの高さも感じます。何しろ練習を休まないことが一番です。この調子で練習をしていけば間違いなく良いチームになるでしょう。

夏休み期間には、転校した元キャプテンも練習参加するかもしれません。きっとチームメイトの急成長ぶりに驚くことでしょう。


それにしても初心者ばかりのこのチームが、たった半年間によく今の状態まで伸びてきたと感心してばかりです。
今日はセッターが会心の笑みを浮かべる場面がありました。紅白戦で相手チームになったエースアタッカーが打ってきたスパイクを1枚ブロックでピタリ止めたのです。初めて完璧に止めたブロックが相手コートに落ちた瞬間に、素晴らしいくらいにキラキラ輝く笑顔を見せてくれました。5年生になって身長も伸びてきて、できることがどんどん増えてきています。ここからです。バレーボールの本当の楽しさを味わえる時は。

レフトへの平行トスの感覚もつかんでくれて、あとは運動能力の高いアタッカーがそろっていますので、セッターのトスに合わせられるように夏休みいっぱいかけて練習です。


今年はとても暑い夏なので、私の体も練習のたびにしぼられていくようです。先週は3日間で体重3キロ減。今日も半日で1キロ減。減ったら次の日に少し戻るをくりかえしながら、ベスト体重を目指しています。この減量目標が達成できたら、辰巳ジャンプのチームレベルもグングン良くなるような気がしています。



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「スイミー」の授業へ助言した内容

7月13日(水)に行われた自校の校内研究会に私から助言したプリントの内容をそのままコピーして掲載します。


『思考法を鍛えることで発想を促す方法』

 今回の学習の中では、スイミーが考えた作戦をどれだけたくさん子どもたちが考え出すかに重点がありました。この場面で、子どもたちはスイミー自身になり切って、一生懸命考える。いろいろ考える。うんと考える。あきらめないで考える。こんなことはどうかな、あんなこともできるかなと考える。こうした「思考する児童の姿」があれば授業は成り立ちます。

 一つの答えではなく、思考を広げていくための訓練方法がありますので紹介します。


(1)水平思考(ラテラル・シンキング)

 ある問いに対して、いくつもの答えを考えていかなくてはならないクイズがあります。水平思考という思考方法を鍛えるためのクイズです。
『ウミガメのスープ』という本をぜひ読んでみてください。その本には例えば下記のようなクイズが載っています。

【問題】
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
 男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。何故でしょう?

 この問題は出題者と解答者が必要です。解答者は出題者にいろいろな質問をしながら答えにたどり着こうとします。出題者は質問に対して「はい」「いいえ」「関係ありません」としか答えられないルールになっています。
 解答者は様々な状況を考えながら、思考の幅を広げて質問をしていきます。こうして、さも水平に広がっていくかのような数多くの答えを引き出していく力を伸ばすためのクイズです。

(答えを知りたい方は、私に質問をくり返して下さい。「はい」「いいえ」「関係ない」の言葉で対応させていただきます。)


 こんな問題を、ちょっとした時間(給食中、授業が少し早く終わった時など)に出してあげるだけで、子どもたちの発想力を自然に鍛えることができます。出題している教師も楽しめますので、ぜひ試してみて下さい。



(2)論理的思考(ロジカル・シンキング)

 水平思考とは違って、説明文でよく使われるものが論理的思考力です。この思考力を伸ばすためのキーワードは考えを「階層化」と「収束化」していくことです。
 「階層化」とは論を広げていくことを言います。実は今回の学習の中でも階層化で考えさせることもできるのです。こんな感じです。

「作戦」と言えば、例えば、「変身したり」「作ったり」「泳いだり」「かくれたり」「話したり」
「力を合わせたり」することが考えられます。
「変身」といえば、みんなで集まって「大きな魚」「怖い魚」「魚ではないもの」「海そう」「岩」「潜水艦」などに変身することが考えられます。
「大きな魚」は「サメ」とか「エイ」のようになればいいし、「怖い魚」なら「ウツボ」とか「アンコウ」もいいかもしれません。
また、「作ったり」することといえば、「基地」「バリア」「うすまき」などが作れるかもしれません。

このように階層化して論理的に考えるだけでも10以上の意見が出てくるわけです。

 「収束化」というのは「階層化」の逆をすることです。「つまり」とか「要するに」という言葉を使って、広げた発想を一つにまとめていきます。
「エビ」「タコ」「ウミカメ」「イソギンチャク」「クラゲ」に変身する作戦を考えました。つまり「魚ではない海にいるもの」になろうとしたのです。
という具合にまとめます。

 この「階層化」「収束化」の作業は大人の論理的思考力も大いに鍛えてくれますので、何かを考えようとした際にはパターンにはめて考えることが楽だと思います。
 

(3)フレームワークのすすめ

「水平思考」「論理思考」の他にも、様々な思考方法があります。こうして「思考の型」「思考の枠」にはめて考えていくことを「フレームワーク」といいます。フレームワークには「マトリックス」や「PDCAサイクル」「ロジックツリー」「SWOT分析」「マインドマップ」「マンダラート」「偏愛マップ」など、いくらでも存在しています。ケースバイケースで使えるようになると、思考力アップにつながります。


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マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
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「亀戸4丁目には、なぜ1~10番地がないのか?!」をつきとめる

今日、5年生のM君が私の所におしゃべりをしに来ました。

職員室の私の机の上に飾ってあるZARD・坂井泉水さんの写真を見て、「あ、死んじゃった人だよね。会うためには死ぬしかないよね。」というので、私は「死んでも会えるかどうか分からないよ。」と返答しました。すると、「閻魔大王に聞けば会えるよ。」と言いますもので、「じゃあ、閻魔大王はどこにいるんだよ?」と売り言葉に買い言葉。最後にM君から、「閻魔大王は亀戸4丁目の1番地にいる」と。

これで私の心にスイッチが入り、「亀戸4丁目1番地ってどこだ?」と地図を探してみたわけです。

ところが地図上に「亀戸4丁目1番地から10番地」までが無いのです!!!

亀戸1~9丁目のすべてに1~10番地はあるのに、4丁目だけが無い。
いったいなぜなのだろう???

あまりにも気になるので、学校の隣の文房具屋さんに質問に行ってみました。

文房具屋さんは奥さまがお店番をしていました。
私は奥さまに、
「4丁目には1~10番地がないことに気づいたのですが、その理由が分かりますか?」
と聞いてみましたが、
「私は分からないので主人を呼びますね。」
ということになり、元PTA会長のご主人がご登場。私の質問を聞いたとたんに、よくぞ気づいてくれたと言わんばかりの笑顔で説明をしてくれました。



①昭和35年ごろの区画整理で「蔵前橋通り」を作るために、亀戸4丁目1~10番地にあった家が立ち退いた。
 つまり、今の蔵前橋通りが1~10番地だった。

②その頃まで、蔵前橋通りは明治通りとの交差点のところが終点であった。

③本当は栗原橋から3丁目を貫き、学校前の通りに「春日通り」を作る予定だった。

④3丁目の中央を通す話し合いがうまくいかなかったことにより、春日通りは貫通せず、その代わりに蔵前橋通りを延長することになった。

⑤子どものころには、立ち退いた1~10番地の空き地でみんな遊んだものだ。

⑥現在の文房具屋さんを建設する際に、地面から強固な基礎地盤が出てきた。これは学校の体育館の基礎であった。つまり文房具屋さんのあたりまで学校の敷地があったということだ。

⑦戦争で学校がねらわれる可能性があり、周辺の家が危険なので、学校の周りの家は少し離れた場所に立ち退いたこともあった。だから敷地が広かったのだ。

⑧4丁目は宅地が多かったので、区画整理をそのまま受け入れた。だから町が碁盤状に並んでいる。





何気ないこだわりから、現在の学校教職員は誰も知らなかった歴史の事実が浮かび上がってきました。

今回は私自身がどんどん追及して調べていったわけですが、本当はこういうことに子どもたちが関心を持ち、自ら調べてみるという総合的な学習になることが望ましいのです。「4丁目には1~10番地がない」という、誰も知らなかったことに気づき、なぜなのか調べざるを得なくなり、追及することの喜びを体験できた私の学習は楽しくてなりませんでした。こんな学習を子どもたちにもしてほしいと強く感じました。

総合的な学習の内容に「地元のトリビアになろう」という単元を入れることが本当に大事なのだと身をもって知ったのです。


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