4年生最後の練習試合と「バボゲット」

「負けていいのは4年生のうちだけ。つまり今日までだよ。」
今日の朝、一番に指導したのがこのことでした。4年生時代最後の練習試合は、昨日に続いて茨城県八千代町総合体育館で、茨城県内チームや千葉県内チームとの試合でしめくくりました。今日の最大の指導ポイントは、新しく入ったW.Yさんに試合経験をたくさん積ませることでした。レシーブ練習もまともにしたことがないW.Yさんをブロッカーとして大抜擢し、合計7セット連続で試合にフル出場させました。この子は1年後に、辰巳ジャンプ史上最高の大エースになる逸材。今日は早くもその片鱗をのぞき見させてくれました。内緒話はこのくらいにします。

さて、2日間の茨城遠征によって、子どもたちのモチベーションはかなり高まりました。「私がレギュラーになる!」という強い意思を感じさせてくれる練習ぶりです。チームのみんなで良い意味の競争をして、全員の実力アップをしていきましょう。


最近、「自分のサーブで3点取る」という意識を根付かせるために、ちょっとした工夫をしています。サーブを打つ順番が回ってきて、3本連続で得点できた子は、バボちゃんシールを私からもらって練習ノートに貼るという競争をしています。そのシールはこのようなものです。
(バボちゃん)ビーチバボぷくぷくシール
クリエーター情報なし
フジテレビ


実は練習試合の時に、特別に頑張っていた他チームの子にも、「これからも頑張ってね!」と、このシールの中からひとつをプレゼントしています。その評判はとても良くて、もらえた子はみんなニコニコ笑顔で喜んでくれます。どこで買えるかというと、東京駅八重洲地下街のキャラクターストリートにあるフジテレビショップで手に入れることができます。ただ、キャラクターショップはシーズンによって売っているものがどんどん変わるので、今あるかどうかは分かりません。売っていなければ、私が持っているシールはかなりのレア物ということになります。辰巳ジャンプの子どもたちが頑張ってサーブを打って「バボゲット(バボちゃんシールをゲットすること)」しているので、そろそろまた東京駅に行く必要が出てきました。明日にでも行ってきましょう。小学生ですから、頑張った結果を楽しく残せるこんな楽しみ方もあって良いのではないでしょうか。


【個人成績】

(サーブ成功率)チーム79%
1位 O.R N.M 91%
3位 K.S 86%
4位 I.N 83%
5位 A.H 80%
6位 E.M 72%
7位 K.R Y.W 50%

(サービスエース率)チーム24%
1位 K.S 33%
2位 H.A I.N 30%
4位 N.M 27%
5位 O.R 22%
6位 E.R 20%

(スパイク成功率)チーム63%
1位 H.A 74%
2位 I.N 68%
3位 K.S 41%
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宿題にしていた「あおいくま」の答え

今日明日は茨城県にお邪魔しての練習試合です。今日も初めて交流試合をさせてもらうチームと一緒になり、それらどのチームも長所や個性がありますから、辰巳の子どもたちにとっては本当に良い経験になります。

こういう交流練習会の場合、まずはじめに各チームの自己紹介をするのが恒例です。今日も全チームが自己紹介をしました。うちのチームはこの自己紹介だけは絶対に負けないですね。その元気さ、しっかり話すことについて抜きん出ていると自画自賛したいです。「誰もが応援したくなるチーム」を目指しているからには、この自己紹介で会場中の心をしっかりキャッチすることが第一課題となります。

さて、先週のブログで宿題にしておいた「あおいくま」について、子どもたちが考えてきたので紹介します。チームのみんなで読み合って、意見交流するために公開します。


「あ」・・・あせるな

「なかなか上手くいかなくても、あせらない。落ち着く。」

「バレーボールであせるなとは、自分がミスしたり、同点になったり、ぎゃく点されても、あせらずにおちついてプレーすることだと思います。私はいつもどうしよう、どうしようとなってしまうので、おちついてプレーしたいです。私はあせるとおちつくまで少し時間がかかるので、最初からあせらないように、おちついてプレーしたいです。でも、元気に声を出して強気にプレーしたいです。」

「自分のミスであいてに点をあたえて点数がはなれてもあせらない。」

「サーブやスパイクなどで自分がねらわれていると思ったときに、あせらない。」



「お」・・・おこるな

「上手にできない自分におこらない。」

「バレーボールでおこるなとは、思い通りにいかなくなってもおもったりしないことだと思います。いくら思い通りにいかなくても、おこるとプレーもざつになってしまうし、他のチームメートにもめいわくをかけてしまうので、あまりおこらないように心がけたいです。あと、私はおこりっぽくて、すぐ人のせいにしたり、おこったりするので、自分でもそうですが、チームメイト、友達にもおこらずにやさしくしてあげたいです。」

「自分のミスや友達のミスではらをたてたりしない。」

「自分のサーブが入らなかったときに、おこらない。」


「い」・・・いばるな

「自分より後に入った友達、年下の友達にいばらない。」

「バレーボールでいばるなとは、キャプテンだからといっていばらないことだと思います。いくらキャプテンだからって、いばっていいとは思いません。ぎゃくにいばらずに、優しくしなきゃいけないと思います。これからは何に関してもいばらずに、心優しい人でいたいです。」

「自分が少しできても、できなかった人にいばらずにおもいやりをもつ。」

「レシーブが上手にできてもいばらない。そのかわり喜ぶ。」


「く」・・・くさるな

「自分たちのために教えてくれている人に何を言われてもくさらない。」

「バレーボールでくさるなとは、いくらできなくても、やる気をなくしたり、気をしずませないで、強気でやる気を出してチャレンジしていくことだと思います。むずかしいことだって、やる気を出して向かっていればできるかもしれないのに、いくらできないからってくさるのはいけないと思います。私はバレーボールでもバレーボール以外でも、くさらずに向かっていきたいと思いました。」

「自分が失敗しておこられたりしても、くさらずに前向きに考えて、マイナスな言葉を絶対に言わない。」

「サーブやレシーブが全然出来ないときにくさらない。」


「ま」・・・負けるな

「弱い自分にぜったいに負けない。」

「私はこの『あおいくま』の中では、“ま”が一番自分にとって大切だと思いました。理由は、いつもキャプテンなのに自分の弱さに負けて泣いてしまうので、自分の弱さに負けずに強気でチームを引っぱっていけるキャプテンになりたいと思いました。あと、私は少しのことで弱気になるので、何事にもチャレンジして、どのチームよりも強気でがんばり屋のキャプテンになれるようにがんばります。」

「アタック、ブロック、レシーブ、サーブ、トスをだれにも負けない!」

「サーブなどが全然出来ないときも負けない。コートに入れる努力をする。」

「これを見て私は、一番強く思ったのが、『負けるな』でした。負けてはいけない。こういう所こそ負けてはいけない。そういう所をちゃんと次でがんばろうと思いました。」


みんなよく考えてきました。宿題を知らなかった子は、あせらずに、みんなの意見を読みながら、じっくり考えてみましょう。一度考えたことも、新しく経験したことをふまえて、何度も何度も考え直していくと、「負けない心」を作っていくことができますよ。辰巳ジャンプの子どもたちは、こうして強い人間に成長していきましょう。

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今日の練習試合ですが、10セットやらせてもらって5勝5敗でした。このチームが練習試合で5セット取ったのは初めてのことです。三歩前進です。三歩進んで二歩下がるですから、明日は多くを望まない方がいいかな(笑)・・・4年生時代最後の試合になるので、励ましデーにしようかな(^-^)

母さんの『あおいくま』告知
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【名言集】 「あおいくま」という考え方

JAFから発行されている「JAF Mate4月号」にものまね芸人のコロッケさんにインタビューした記事が掲載されており、その中でためになる言葉が紹介されていました。「あおいくま」という言葉で、コロッケさんのお母さんが少年コロッケに教えたものだということです。今日の練習試合では、まずはじめにこの言葉を子どもたちに教え、試合中に気持ちが切れない自分自身を作っていくことを課題としました。

「あおいくま」とはこのような意味だということです。他人に対してだけでなく、自分自身に対しての言葉と考えた時に、バレーボールの試合中、とても参考になる言葉だと思い、子どもたちに覚えさせました。(子どもたちには「お」のところを“おごるな”と紹介してしまったのですが、まちがえていましたので訂正します。)

「あ」・・・焦るな
「お」・・・怒るな
「い」・・・威張るな
「く」・・・くさるな
「ま」・・・負けるな

こうして文章にしてみると、どうやら指導する私たちも、この言葉を心に刻んでおくことが大事だなと気づきます。
う~ん、素晴らしい言葉です。やはり一つの世界でトップになる方は、自分自身を支える何らかの人生哲学を持っているものです。

・指導して、なかなかうまくいかなくても焦るな。
・思い通りにならなくても怒るな。
・子どもたち相手に偉そうに威張るな。いつも謙虚であれ。
・どんなチーム状況でもくさるな。あきらめるな。我慢強くあれ。
・あきらめそうになる自分に負けるな。弱気になる自分に負けるな。

辰巳ジャンプの子どもたちには、「選手として、この“あおいくま”をどう考えたらいいのか」を考えて、練習ノートに書いてくることを宿題にします。どんなことを考えたか来週のブログ記事にしますから、熟考(じゅっこう)してきちんと意見を書いてきましょう。

母さんの「あおいくま」
クリエーター情報なし
新潮社

この本を読むと、もっと良いでしょうね。


【土日の個人成績】
(サーブ成功率)チーム87%
1位 A.S 100%
2位 O.R 95%
3位 K.R 94%
4位 N.M 90%
5位 H.A 86%
6位 I.N 85%
7位 E.R 82%
8位 K.S 76%

(サービスエース率)チーム20%
1位 A.S 50%
2位 I.N 40%
3位 H.A 20%
4位 K.R 13%
5位 K.S 12%
6位 O.R N.M 10%
8位 E.R 6%

(スパイク成功率)チーム56%
1位 I.N 61%
2位 K.S 57%
3位 H.A 51%
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第29回大島大会・・・・・6年生ありがとう

6年生にとって小学校生活最後の大会となる「第29回大島大会」に参加しました。優勝を目標に準備をしてきたのですが、結果は残念にも負けてしまいました。アンダー10(4年生以下の大会)からのライバルだったBLチームに1セット目を奪ったところまでは良かったのですが、2セット目、絶対にしてはいけない場面でのサーブミス、スパイクミスが続いて流れが変わってしまった。バレーボールは本当に怖いスポーツです。

辰巳 1{21-15、13-21、11-21}2 BL

6年生には悪いけれども、後輩のために、試合の敗戦ポイントをあえて書いておきます。

(1)2セット目の入りをスパイクミスとサーブミスで自滅しリードされた。
(2)そのため、1セット目に4点取り、効果的だったライトからの攻撃をしなくなった。(攻撃の幅が狭くなった)
(3)7-7、8-10、10-13、11-14、という場面でミスが出た。
(4)2セット目を取られただけで、精神的に追い込まれ、修正がきかなくなった。
(5)それでも3セット目、1本目のレセプションを頑張ってセッターに入れたのだが、ブロックもいない絶対に決められるスパイクをアウトしてしまった。

これで子どもたちの気持ちが切れてしまいました。そこから連続11失点。レセプションミスの連続でした。ミスが続くのでスパイクも入れるだけになってしまい万事休す。もっともっと思い切ったバレーをしたかったね。


それでも、他チームに比べて本当に少ない練習時間で都大会出場を果たしたり、春の江東区民大会や夏の八千代近隣大会では準優勝したりと、様々な結果を残してきた6年生です。心から「ありがとう」と言いたいです。この伝統は後輩の4年生がしっかり引き継いでくれるでしょう。今週末からは6年生のいない本当の意味での新チームの活動になります。9人いる4年生全員が心を一つにして、今の6年生を超えるチームになってほしいと期待しています。

ところで、今日は他のチームの保護者の方から、「辰巳の4年生チームは“009チーム”なんですよね。」と声をかけられました。このブログの記事を読んでいただいているのですね。ありがとうございます。辰巳4年生チームは、一人一人の個性が輝く「サイボーグ009」のようなチームを目指します。誰一人欠けないでほしいと願っています。
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卒部式

今日は辰巳ジャンプの卒部式でした。
下級生の保護者の皆さんが準備・企画・運営してくださり、地元のホテルの一室をお借りしての盛大な会になりました。

辰巳ジャンプ復活を成し遂げてきた6年生の卒部式は感動的でした。私が最も嬉しかったのは、お母さんたちへの子どもたちからの感謝の気持ちを伝えた場面でした。小学生スポーツはお母さん達の支えがなければ成り立ちません。監督である私が好き勝手に予定を組み、目標を示しては子供たちを引っ張っていく。それをバックアップしてくださるのがお母さんたちです。お弁当を作ったり、練習中に怪我をしないように看護してくれたりと、その無償の行動に、辰巳ジャンプの子供たちは感謝を忘れてはいけません。これからの中学校生活、高校生活の中で、いろんな悩みもかかえるでしょうが、お母さんを悲しませることだけは絶対にしてはいけない。このことを6年生は心に刻んでほしいのです。

私からの6年生へ伝えたかった言葉をここに残しておきます。
これは2011年の1月に書いたことです。
つまり、この2年間、私はこの思いを心に強く持って、6年生たちを指導してきたのです。

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今から20年たつと2030年。

そのころ、今の小学校4年生は30歳になっている。

君たちが生まれたのは、2000年、2001年と

希望の21世紀へと人類がジャンプした時だ。


私たちの世代は小学生時代に、「君たちは21世紀を目指せ、そこが本当の晴れ舞台だ」と言われて育った。

21世紀に希望を持って歩んでいくために、勉強し、体を鍛え、友と手を取り合って、全員が力をつけると誓った。

それが少年時代の約束だった。

だから21世紀の前半は、私たちの世代が責任を持って創る。

人類のかかえる問題は決して簡単ではないが、

そこに立ち向かい、人を育て、人と連帯して、

新しい世界を創っていくのが私たちの世代の責任だ。


君たち4年生は次の世代の人材だ。

私たちが創った新しい世界の中でのびのびと学び、たくさんの知識を身につけ、

そしてその知識を生かして次の時代の価値を生み出す。

世界を平和と文化と安心の花咲く楽園にしていくために、学びに学んで力をつけよう!


人間は小さなことで満足してはいけない。

考えられる智慧をすべて使って、考えられないほど大きな夢を持ってこそ

自分の中から、自分の心の底から、

かくれていた本当の力がわき出てくるのだ。

夢というのは、自分だけの夢ではない。

世界を動かしていくような、世界中の人たちを幸せにしていけるような、

大きな大きな夢を持とう。

それが何なのか、はっきりしたものを今は持っていなくてもいい。

「世界の人たちのために自分ができることは何なのか?」と考えるだけで良いのだ。

その思考が、その行動が、君を自然に動かしてくれるはずだ。


2030年まで20年間。

今年2011年はそのスタートである。

30歳になった未来の君たち全員が、君たち自身の力で幸せをつかみ、

人のためにその力を使っている姿を夢見ながら、今日もまた君たちの前に私は立とう!

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こういう節目のタイミングで生まれてきた6年生です。
一人ひとりにその子に見合った大きな役目があるはずです。
輝ける2030年。
今から楽しみです。
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