今日は辰巳ジャンプの卒部式でした。
下級生の保護者の皆さんが準備・企画・運営してくださり、地元のホテルの一室をお借りしての盛大な会になりました。
辰巳ジャンプ復活を成し遂げてきた6年生の卒部式は感動的でした。私が最も嬉しかったのは、お母さんたちへの子どもたちからの感謝の気持ちを伝えた場面でした。小学生スポーツはお母さん達の支えがなければ成り立ちません。監督である私が好き勝手に予定を組み、目標を示しては子供たちを引っ張っていく。それをバックアップしてくださるのがお母さんたちです。お弁当を作ったり、練習中に怪我をしないように看護してくれたりと、その無償の行動に、辰巳ジャンプの子供たちは感謝を忘れてはいけません。これからの中学校生活、高校生活の中で、いろんな悩みもかかえるでしょうが、お母さんを悲しませることだけは絶対にしてはいけない。このことを6年生は心に刻んでほしいのです。
私からの6年生へ伝えたかった言葉をここに残しておきます。
これは2011年の1月に書いたことです。
つまり、この2年間、私はこの思いを心に強く持って、6年生たちを指導してきたのです。
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今から20年たつと2030年。
そのころ、今の小学校4年生は30歳になっている。
君たちが生まれたのは、2000年、2001年と
希望の21世紀へと人類がジャンプした時だ。
私たちの世代は小学生時代に、「君たちは21世紀を目指せ、そこが本当の晴れ舞台だ」と言われて育った。
21世紀に希望を持って歩んでいくために、勉強し、体を鍛え、友と手を取り合って、全員が力をつけると誓った。
それが少年時代の約束だった。
だから21世紀の前半は、私たちの世代が責任を持って創る。
人類のかかえる問題は決して簡単ではないが、
そこに立ち向かい、人を育て、人と連帯して、
新しい世界を創っていくのが私たちの世代の責任だ。
君たち4年生は次の世代の人材だ。
私たちが創った新しい世界の中でのびのびと学び、たくさんの知識を身につけ、
そしてその知識を生かして次の時代の価値を生み出す。
世界を平和と文化と安心の花咲く楽園にしていくために、学びに学んで力をつけよう!
人間は小さなことで満足してはいけない。
考えられる智慧をすべて使って、考えられないほど大きな夢を持ってこそ
自分の中から、自分の心の底から、
かくれていた本当の力がわき出てくるのだ。
夢というのは、自分だけの夢ではない。
世界を動かしていくような、世界中の人たちを幸せにしていけるような、
大きな大きな夢を持とう。
それが何なのか、はっきりしたものを今は持っていなくてもいい。
「世界の人たちのために自分ができることは何なのか?」と考えるだけで良いのだ。
その思考が、その行動が、君を自然に動かしてくれるはずだ。
2030年まで20年間。
今年2011年はそのスタートである。
30歳になった未来の君たち全員が、君たち自身の力で幸せをつかみ、
人のためにその力を使っている姿を夢見ながら、今日もまた君たちの前に私は立とう!
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こういう節目のタイミングで生まれてきた6年生です。
一人ひとりにその子に見合った大きな役目があるはずです。
輝ける2030年。
今から楽しみです。