キャプテンがまとめたサーブの打ち方注意事項

辰巳ジャンプは久々の他支部遠征をしました。品川区のチームから呼んでいただいて練習試合でした。6年生チーム中心に相手をしていただき、様々な可能性を見出すことができた1日になりました。

このチームにいる一人の子が、5年前に辰巳ジャンプにいたのです。8月にこのようなメッセージをいただいたことをきっかけに、今日の練習試合が実現しました。

『昔、井上先生にバレーを教えていただいた品川のせつです。夏の自由研究でバレーボールのことを調べようと思いパソコンで検索したら先生のブログにつながりましたお元気ですか? 今、私はバックライトでがんばっています。卒業前に先生のチームと一度でいいから練習試合をしたいです!』

今日は、ご家族総出で体育館にあいさつに来てくださって、懐かしい再会をはたしました。
じつは妹さんが私にプレゼントをしてくれた記事が残っているのです!
こちらです。
「まごころ」2007年2月20日

もうひとつ。せつさんが辰巳にいた頃の記事も残っています。
ミカサ杯教育大会 総括




現在、辰巳ジャンプの5年生は9人います。4月から、ほぼ6人を個性してチーム作りをしてきましたが、ここへきて控えメンバーだった2人が急成長。特にN子さんはチームで一番背が高く、ブロック力があるため、相手のアタッカーを封じたい時には必要なメンバーです。そのN子さんが今日は大活躍。サーブはただ一人ノーミスの100%満点。自信をつけたみたいで、「次のセットも試合に出してください!」と言ってきました。

これでお尻に火がついたポジションがかぶっているN美さん。彼女もスパイクの決定力は上がってきているのです。パンチ力はチームNO1なので、これまたはずしづらい。さらに、このレギュラー争いを見ていたA海さんが、練習試合終了後に私の目をギロッとにらむ(笑)。私から、
「私をレギュラーから外すなよ、と言いたいんでしょ。」
と声をかけると、強くうなずき、
「あたりまえですっ!!!絶対コートから出ませんから!!!」
と宣言。チーム内のレギュラー争いはまさに「戦国時代」を迎え、「下克上」をねらう空気でいっぱいです。

子どもたちには、「誰も見ていない時に努力する人が一番伸びるんだよ。」と言ってあります。さあ、誰が一番努力するでしょうね?




ところで、今日の練習ノートにキャプテンが「サーブの注意」を書いてきたので、チーム内でシェアします。シェアとは分かち合うという意味です。

(1)サーブのトスを百発百中、同じところに上げること
(理由)トスがちがうところに上がってしまうと、変な形になって打たなければいけないので、サーブのトスはとても重要なことだと思います。

(2)腕を真っ直ぐ振ること
(理由)腕を右や左に振ってしまうと、サイドラインからアウトになってしまったり、ネットに引っかかってしまうので、腕をまっ削ぐ振ることは大切だと思います。

(3)腕を下まで下げずに売った場所で止めること(理由)下に振ってしまうと、サイドラインからのアウトになる可能性はとても少ないけれど、エンドラインのアウトや、ネットに引っかかるおそれは大になります。だから上で腕を下げずにあげたままにすることはとても大切だし、重要なことだと思います。

(4)打つ前には、腕、手に力を入れずに、打つ瞬間にだけ力を入れる(理由)最初から力を入れていると、打つ瞬間にいっぱい力を入れられなくなり、ネットに引っかかる回数が多くなります。なので、最初から力を入れずにやれば、力を入れなくてはいけない瞬間も、ちゃんと入れられるようになります。しかも、このことはサーブだけではなく、スパイクにも応用できることが分かりました。だから最初から力を入れるのではなく、打つ瞬間に力を入れることは大切なことだと思いました。

(5)スイングを速くする(理由)スイングが遅くなってしまうと、トスが下に落ちて来てしまって、最終的には打点が低くなってしまうので、まったくいいことはありません。でも、だからといって、スイングが速すぎてしまうと空振りをしてしまって、いいことはありません。だから、鳥栖の高さによって、スイングの速さを考えた方がいいと思います。でも、さっき書いたように、スイングが遅すぎることは速すぎるよりもいいことはないので、スイングは速いほうがいいと思います。


ここい書いた5つは、最低限やらなくてはいけないことです。私はフローターサーブだけど、サイドハンドやオーバーハンドサーブにも使えると思います。このほかにも、これをやらなければいけない、あれをやらなければいけないと、いろいろありますが、この5つのうち、できている人もいますが、できていない人も5~6人くらいいると思います。なので、できていない人もできている人も、百発百中のサーブが何回もできる!!という気持ちになるまで、何十回も続けてほしいです。


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責任は教師がとり、手がらは子どもに渡せ!

給食指導の例をあげます。

先週の学校公開で他校の先生が参観に来ていました。私に相談もあるとのこと。聞いてみますと、
「○年生のある学級がうまくいっていない。何か良い考えはないか。」
ということでした。

井上「そのクラスでは何が起きているんですか?」

先生「担任との関係が崩れているんです。専科の授業は問題なく受けているのに、学級に戻ってくると乱れるという状況です。」

井上「その先生の給食指導はどうですか? くどいんじゃないですか?」

先生「ああ、確かにそうです。細かすぎるんですよね。子どもたちからうざいと言われてしまっています。」

井上「細かく言うわりに、自分では何もしていないんじゃないですか?」

先生「ええ、指示だけしていますね。子どもたちにやらせないと自主性が育たないと言っていますね。」

井上「じつはそこに落とし穴があります。給食指導にしろ、何の指導にしろ、何かを達成させるのは子どもの責任ではなく、担任の責任でやるものです。担任がいっしょに給食準備をして、どこの学級よりも早くいただきますをしていれば子どもたちの自信になりますが、担任が何もせ
ずに『早く準備をしなさい、ああしなさい、こうしなさい。』と言っているだけなら、当然子どもたちは『あいつ、ウぜーな』と感じるはずです。」

先生「なるほど、そうですね。」

井上「たとえば私なら、『12時20分までにいただきますをするよ!』と目標設定して、子どもが動かなかったら全部自分で準備してしまうくらいのことをします。その勢いで担任が動くと、自然に子どもも動くものです。そして本当に12時20分にいただきますができたら、子どもたちの手がらにしてあげればいいのです。『やったね!みんなすごいね!給食準備日本一は絶対にうちの組だね!』と言ってあげればいいのです。こういうことの繰り返しで、子どもたちは自信を深めるし、『もっと頑張ろう』という本当の意味の自主性が育つんです。」

先生「はい、井上先生が言っていることは、私が感じていたことと同じで、自信になりました。」

井上「指導は短く強く言う。くどくどと言わない。不必要に長い指導は効果ないどころかマイナスですからね。注意するくらいなら一緒にやってあげればいいんですよね。」

その先生は笑顔で帰って行きました。



山本五十六の有名な言葉に、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」とあるように、まずは教師がやってみせる。その姿に子どもたちが納得したら、こんどはどうしたら良いのかを言って聞かせる。その上で、子どもたちにやらせてみて、“適切に”褒めると自主性のある子どもになります。


そうそう、褒めることもその先生と話しましたっけ。
井上「褒め方も下手な褒め方だと、子どもたちは敏感に感じますよね。褒められたのにバカにされているなんて感じることもあります。」

先生「はい、高学年の子に、低学年を褒めるような褒め方をしたら、当然なめられますね。」

井上「相手が褒められて感激する。頑張って良かったな、認めてもらえたんだなと感じることができる。また頼むね!なんて担任に言われて、よし!また頑張ろう!と思える。それが上手な褒め方ですよね。」

先生「いや~、短い時間に貴重な意見をたくさん聞けて良かったです。やはり来てよかったです。」



子どもの自主性というのはどのように育つのか。それは担任が認めてくれている、一緒に進んでくれているという安心感の中で、担任と一緒になって目標に進むから自ら動くようになるのです。これは大人の世界でも同じです。人間には「承認欲求」というものがあります。その欲求が満たされる仕事場は活気にあふれていろんなアイデアが生まれますが、「管理」ばかりに目が行く仕事場には新しいものは生まれてきません。


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辰巳ジャンプは大海原へ船出する!

画像に紹介した額縁は私の宝物です。

私が教員生活をスタートしたのは「肢体不自由児養護学校」の高等部でした。障害児教育の知識がまったくなかった私が、意味があったのでしょう、最重度の障害をもって生まれてきた子どもたちの学校に赴任したのです。

新人1年目は高等部3年生の担任。先輩の先生方に温かく育てていただき、1年目でいきなり卒業生を送り出すことができました。卒業式には学年担任全員で、サザンオールスターズの「希望の轍」を生演奏しながら送り出しました。一生涯忘れられない私の財産です。

教員2年目から4年目までの3年間は、高等部1~3年まで、3年間同じ学年を担当しました。なんと教員3年目からは、24才という若輩にもかかわらず学年主任を任され、実力のなさをカバーするために、脇目もふらずに頑張っていました。

その時に担当したN君から卒業記念にいただいたのが画像の額縁です。N君は「進行性筋ジストロフィー」という先天的な病気。高1で私が担当する頃には、全身が動かせなくなっていました。高3の時には、一時、呼吸まで停止状態になり、ICUに緊急入院。私もまずはなんとか卒業式までは生きていられるようにと祈りに祈り、毎日病院に通うという日々を送りました。彼は奇跡的に回復し、ご家族の献身的な介護に見守られながら、25才まで寿命を伸ばしました。

このN君をはじめ、私が担当した4人の子どもたちにために、毎週、「井上学習グループ通信」を発行して、ご家族の方々に励ましの情報を送っていたつもりです。その題名が「帆船・光丸」でした。「光」の字は私の名前から取り、井上グループはみんなで帆船に乗って、希望に向かって航海しているような気持ちで頑張りましょうという意味づけをしていました。

その「帆船」に込めた思いをくんでいただき、N君の卒業式を無事に迎えられたということで、ご家族から私に「帆船の額縁」をプレゼントしていただいたのです。



さて、話は変わります。

私が監督をする辰巳ジャンプバレーボールクラブ。今日もまた体験入部の子が参加してくれました。もし入部してくれたら、5年生はとうとう10人になります。大変ありがたいことです。チームの練習は、2012年シーズンに向けて、どんどん厳しくなっているにもかかわらず、入部希望の子が絶えないということ。実は1つの学年で10人の部員数というのは、辰巳ジャンプの歴史上初めてのことなのです。

その上、保護者の皆様の協力体制も過去最強です。本当にありがとうございます。



参考までに、これまでの各代の部員数(卒業時)を記録しておきますと、

(1期)7名
(2期)1名
(3期)4名
(4期)5名
(5期)0名
(6期)女子7名、男子5名
(7期)4名
(8期)0名
(9期)5名
(10期)0名
(11期)1名
(12期)男子1名(今年度)
(13期)10名(現5年生)


現5年生の大半が、昨年の12月入部です。もうすぐ入部1年になります。いよいよ大海原に「大帆船」を旅立たせる時が来ました。

辰巳ジャンプの私たちには夢があります!
『世界一のチーム』になることです。

「希望」という名の大きなマストを広げ、「忍耐力」という強い船体を走らせ、「夢」という名の羅針盤をたよりに、辰巳ジャンプ史上最高の歴史を作るべく、進んでいきましょう!


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子供ダジャレ集 300

これまで約1ヶ月かかってダジャレ集めをしてきました。

その意味するところは、過去の記事に書いてあります。

9月15日の記事「ダジャレキャラバンで言語指導を試行」

9月16日の記事「1週間で集まった子どもダジャレ集167個」

10月21日をもって、目標にしていた300個のダジャレを子どもたちから引き出しました。


1 あい アイスを愛す
2 あき 秋にあきた
3 あき 秋田県にあきた
4 あし アシカの足か
5 あた 新しい刀をまた買ったな
6 あの あの魚がおならをしているぞ、ブリ
7 あま 「雨具かしてよ」「かさない」
8 あめ アメはあめー
9 あり ありが10匹ありがとう
10 ある アルミカンの上にあるミカン
11 いい 委員会でこんなことしていいんかい
12 いか イカがいかった
13 いか イカはいかす
14 いか イカさん、ふみきりまたいじゃいかんよね
15 いか いかしたいい菓子をかった
16 いか いかがいかさまをした
17 いく イクラはいくら?
18 いく 戦に行くさ
19 いけ 池田君が「いけ~!」とさけんだ
20 いた いたい板
21 いっ いったい忍者は何人じゃ?
22 いね イネがいいね!
23 いる イルカはいるか
24 うし ウシがあばれてモ―たいへん
25 うま 馬がうまかった
26 うめ ウメはうめー
27 うん 「運動場であそんでいい?」「うんどうじょ」
28 うん 「うんこをふんでころんだの?」「うん、ころんだ」
29 えい 栄養士さんのえい容姿
30 えー A4でえーよん
31 えん えんとつが見えんとつ
32 おう 黄金バットのバット
33 おお 大食いはこのサイにまかせなさい
34 おー オーディオセットはわたしがもらおーでぃお
35 おか お菓子はおかしい
36 おか お金がないのはおっかねえ
37 おが 小川を見ている小川さん
38 おし おしりをよくお知りなさい
39 おっ オットセイ、きちんと速度をおっとせい
40 おっ おっかねー金
41 おな おならにさよおなら
42 おば おばちゃんが池に落ちて「オー!」バッチャン!
43 おば おばけのおまけ
44 かい 海そうは海にかいそう
45 かい 貝はかいい
46 かい 怪盗ルパンが買い取るパン
47 かい 貝の会話
48 かえ カエルがひっくりかえる
49 かえ カエルはかえる
50 かえ カエルは何類?きもちわるい
51 かけ かけるさんがかける
52 かさ カサをさかさにした
53 かさ カサをゆらすとカサカサする
54 かさ 「カサをかしてください」「いや、かさない」
55 かっ カッターを買ったー
56 がっ 学校公開で後悔する
57 かと 香取小は、カ取りそう
58 かな カナリアはかなりあぶない
59 かの カの研究はかゆい
60 かば カバはかばいい
61 かば カバのカバン
62 かば カバをかばった
63 かび ガビョウをふんでがびょ~ん
64 かめ カメのこうらにコーラをかけた
65 かめ カメの仮面
66 かめ 亀戸にあるカメの井戸
67 かも カモはいいかも
68 かも カモがあそこにいるかも
69 から カラスはガラス
70 から カラシをなめてるいがらし君
71 から カラスの巣が空っす
72 かれ カレーはかれー
73 かわ 川に入ったら皮がむけた
74 かん カンガルーがかんがえる~
75 かん カンフーがかんふんだ
76 きた 北から来た人
77 きの 昨日のドーナツ、どーなつたかしら
78 きゃ キャベツを食べたら、きゃー別人
79 きゅ 9この球根
80 きょ きょうみないから今日見ない
81 きょ きょうりゅうが今日きた
82 きり キリンがトイレでスッキリン
83 くー クーラーがこわれてクーラクラ
84 くつ くつをはくのが くつう
85 くつ くつがくっついた
86 くつ くつはきゅうくつだ
87 くま クマがくまった
88 くも 公文にいくもん
89 くも くもがもくもく出てきた
90 くも クモの顔がくもる
91 くり クリップについてくリップスティック
92 くり クリはそっくり
93 けー ケータイをかけーたいよ~
94 けー ケーキ屋さん売れているのね、景気がいいね
95 げた ゲタがぬげた
96 げた ゲタをあげた
97 げた げた箱の中に、にげたば
98 こう 校長が絶好調
99 こう 校庭で意見を肯定しよう
100 こう 紅茶が凍っちゃった
101 こお 氷はこーりごりだ
102 こー コーディネートはこうでねーと
103 ごき ゴキブリのうごきぶり
104 こけ コケでこけた
105 ここ ココナッツがここに七つ
106 この この手相、まちがってそう
107 この このゲタにたまげたー
108 この このもんじゃはにせもんじゃ
109 この このもんじゃはうまいもんじゃ
110 この このイスとってもいいっす!
111 この この手帳みてちょうだい
112 この この仮面はかめん
113 この この問題とけたぞ!どんなもんだい!
114 この このサイにまかせなさい
115 この この本は本当におもしろい本だ
116 この この本は本当に古い本だ
117 こぶ コブラのあたまにたんこぶら~
118 こま コマがとまりそうでこまった
119 こま コマをまわせずこまった
120 こら こら!コーラを飲むな
121 これ これは車カー
122 これ これはアシカの足か
123 こん コンドルが荷物をはこんどる
124 さい サイはさいあくだ
125 さい 最近、細菌にやられた
126 さい サイのサインをください
127 さい サイ君、おやすみなさい
128 さか サカナはさかさかな
129 さっ 作家はサッカーがすき
130 さと 佐藤さんがとうとうとんだ
131 さぼ サボテンさぼってんな!
132 さる サルがさる
133 さん サンマは三万円
134 しー シーソーはたのしそう
135 しー シードラはかなしいドラマだった(ポケモンダジャレ)
136 しか シカがしかられた
137 じし 地震がないという自信があったのに地震がおきた
138 しそ シソがおいしそう
139 して 四天王は何してんのー?
140 しぼ 脂肪がしぼむ
141 しゃ しゃぶしゃぶをしゃぶれ
142 しゃ シャベルがしゃべる
143 しゃ シャッターがよくここまでいらっしゃったー
144 しゃ シャッターにいらっしゃったー
145 しゃ 社長の出張
146 しゅ しゅみがなくてしゅみません
147 しょ しょう油はしょうゆう時にかけるもの
148 すい スイカはやすいか
149 ずこ 図工の時間にずっこけた
150 すと ストーブがすっとぶ
151 ずぼ ズボンがはずれてすぼ~ん
152 すみ 墨田は休みだ
153 せん 千個のせんこう
154 せん 1000センチのドアは先生んち
155 そう そうだ!ソーダを飲もう
156 ぞう ゾウがゾーッとする
157 ぞう ゾウのはくゾウリ
158 ぞう ゾウは泣くぞう
159 そー ソーダがうまいそうだ
160 そー ソースがうまそーす
161 そー ソースが切れそうす
162 そー ソースがたれそーす
163 その そのハマチはハウマッチ
164 そん そんなバナナ
165 たい 太陽を見たいよう
166 たい 太陽に行きたいよう
167 たい 太陽に会いたいよう
168 たい タイヤにたいあたり
169 たい 隊長の体調
170 たい タイヤをもちあげたいや
171 たい 太陽は重たいよう
172 たい 鯛(たい)がタイに行く
173 たい タイを食べたい
174 たか タカは高かった
175 たく タクシーの運転手はわたくしー
176 だじ ダジャレをいうのはだれじゃ?
177 だち ダチョウがだっちょ
178 たび たびたび旅をする
179 たま 玉が100こたまった
180 たま タマゴの黄身を食べている君
181 たら タラちゃんがやたらとベルを鳴らす
182 たん たんこぶが頭にできたんこぶ
183 だん ダンゴ虫のタンゴ
184 ちー チーターがおっこちーたー
185 ちき チキンをきちんと食べましょう
186 ちび チビがちびった
187 ちゃ チャイムがなっちゃいむ
188 ちょ チョウの朝会
189 ちょ チョコをちょこっと食べる
190 ちょ チョウの町長
191 ちょ 朝食なしでチョーショック
192 ちわ チワワにあいさつ「こんちわわ」
193 つき 「月に行ったよ!」「うそつき!」
194 つく 机の上にはいつくえー
195 つめ つめをつめる
196 つる ツルがツルっとすべった
197 でん 電話に出んわ
198 とい トイレにいっといれ
199 とい トイレを見といれ
200 どい ドイツに行く人、どいつ?
201 どう 道徳はどう解く?
202 とお 通りすがりのリスがいる
203 どか 土管がドっカーンとばくはつした
204 とけ 時計がとけてる
205 とけ 時計を見るのはやめとけい
206 とけ 時計をかたずけとけい
207 とじ ドジョウの道場
208 とっ とってがとてもいい
209 とば 都バスはとばす
210 とま トマトがちょっとまっと
211 とら トラのトラブル
212 とり トリニクは取りにくい
213 なぐ なぐらさんになぐられた
214 なす ナスをボーナスで買った
215 なぞ なぞなゾウ
216 なっ ナットウがないとはなっとらんな
217 なつ なつかしい夏
218 なの 七日なのか
219 なめ なめたけをなめたっけ?
220 なれ ナレーターになれーたー
221 なん ナンがなんにもないわ
222 なん ナンには何にもつけるな
223 にく 肉まんは憎まん
224 にゅ ニューヨークで入浴
225 ねこ ネコがねころんだ
226 ねこ ネコがねこんだ
227 のだ 野田総理、がんばるのだ
228 のり ノリの上にのりたい
229 ばい バインダーを使えばいーんだー
230 ばい バインダーを買えばいーんだー
231 ぱじ パジャマがじゃまだ
232 ばす バスケット部がバスけっとる
233 ばす バスガイドをおいて、バスが移動
234 ぱす パステルをパッパすてる
235 はち 8時にハチにさされた
236 ばっ バッタは4番バッター
237 ばっ バッタがトイレでふんばった
238 ばっ バッタがいばった
239 はと ハトが何かをおとしたよ、フ~ン
240 はと はとバスはとばす
241 はな 花を鼻でかぐ
242 はま ハマチがどぶにはまった
243 ぱん パンダが食べるのはパンだ
244 びー ビールのビルは朝日ビール
245 ひや ヒヤシンスを冷やしんす
246 ふく 服をふく
247 ふく 福の神の着る服
248 ぶた ブタをぶった
249 ふと フトンがふっとんだ
250 ぷり プリンはえいようたっぷりん
251 ふん 「ふんどししてるじゃん」「ふんどうした」
252 へた へたなシャレはやめなしゃれ
253 へる ヘルシーな料理はおなかがへるし
254 べん 弁当を食べるイベント
255 ぼー ボートでボーっとしてしまう
256 ぼく ボクサーはぼくさー
257 ぽて ポテトがポテっとおちた
258 ほん 本はほんとにおもしろい
259 ほん 本がごほんとせきをした
260 まく まくらがまっくら
261 まま ママのままでいてね
262 みた みたらし団子を見たらしい
263 みな 皆さん、美奈さんを見なさい
264 みん ミントは食べてみんと
265 むし 虫がむしする
266 めい メイドさんはマーメイド
267 めい めいろはアメ色
268 めが メガネには目がねえ
269 めで めでたしめでたし、目出たし
270 やき やきにくはやきにくい
271 やし やしきにもやしきた
272 やね 屋根がとばされて、やーねー
273 ゆう ゆう子のゆうことは有効だ
274 ゆき 雪がふっているから おゆきなさい
275 よう 妖怪だけど、なんか用かい?
276 よう 幼虫には要注意
277 よう 洋ナシには用はなし
278 よー ヨークシャテリアがよーくしゃべりぁといった
279 よば 4番ラミレス、夜遊びだめれす
280 らい ライターがおどろいたー
281 らく ラクダは楽だ
282 らっ ラッパーがラッパをふいた
283 りー リーダーがよこどりーだー
284 りこ リコーダーはりこうだ
285 りす リスとトラがリストラされた
286 れい れいぞうこでラーメンを冷やし中か
287 れた レタスにほれたす
288 れも レモンのいれもん
289 ろう ロウカでやろうか
290 ろう ロウカでしゃべろうか
291 ろう ロウカを走ろうか
292 ろう ロウカをわたろうか
293 ろう ロウカをとおろうか
294 ろー ローソンでおおぞん
295 ろー ロープをスロープにつなぐ
296 ろっ ロッカーにはいろっか
297 わし 和食をこぼして、わーショック
298 わた わたしのかれはインドカレー
299 わた 私のわたしもの
300 わら わらが笑った


この取り組みをまとめてみた教務主任通信の文章を載せておきます。



9月以来、学校中を歩きながら、子どもたちに「ダジャレを教えてくれ~」と語りかけていたことはご存知だったことと思います。我ながら妙なことを考えたものだと笑っておりますが、実はその行動の裏に、けっこう意味づけをしていたのです。くだらない戯言と思って読んで下さいませ。

子どもたちの「言葉」「言語感覚」を磨くにはどうしたらいいのかなぁと、ずっと考えていた時にですね、「SKE48」のセンターで、秋元康が10年に1人の逸材と評価している「松井珠理奈(まついじゅりな)」がテレビに出ているのを見たんですよ。その番組内で一人ひとりの特技の話題になった時、松井さんは「私はダジャレが特技です!」と言うわけです。井上的には(中学生がダジャレ?)と不思議な感じがしたのです。ところがお題に出される言葉から即興でダジャレを作っていく、しかもひとひねりもふたひねりもしている、ちょっとやそっとでは考えつかないダジャレを生み出している。その松井さんの姿を見て、
(あっ!これは「謎かけ」に匹敵するくらいに言語感覚が鍛えられている!)
と直感したのです。

 そこから井上の「小学校ダジャレの旅」が始まりました。

 目標としたダジャレ数は300。なぜ300なのかというと、本校の児童数が307人ですから、300個だと1人1つという計算判断。しかも300集めて歩く間には、おそらくのべ1000回を超える子どもたちとのコミュニケーションが生まれるに違いない。また、粘り強く歩いていることで、そのうちに子どもたちの中に「ダジャレの輪」が広がり、新しい才能の芽を発見することもあるだろうと思ったのです。

 案の定、たくさんの子どもたちが「ダジャレの話題」に食いついてきました。これは先日お配りした「授業が釣りと似ている」という感覚に近いものです。私が捲いたエサに、たくさんの小魚が群れてきたわけです。

 10月に入った辺りから、私を見つけると「先生、ダジャレ、思いついたよ!」と嬉しそうに駆け寄ってくる子どもが増えました。中には、わざわざ職員室まで足を運んで、「ダジャレを思いつきました!」と言ってくる子まで現れるようになりました。この自発的な姿は学習指導要領の中に書かれている

「体験的な学習や基礎的・基本的な知識及び技能を活用した問題解決的な学習を重視するとともに、児童の興味・関心を生かし、自主的、自発的な学習が促されるように工夫すること。」

「言語に対する関心や理解を深め、言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え、児童の言語活動を充実すること。」

の2項目に、ちょびっとだけ合っているんじゃないかなぁと思うのですけれども(苦笑)


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「世界一」を考えたマインドマップがすでに「世界一」

辰巳ジャンプは「世界一のチーム」になるためにどうしたら良いかを子どもたちが考えています。
先週、このような宿題を出しておきました。

「マインドマップを使って、チームにとっての世界一と、自分にとっての世界一を考えてきなさい。」

子どもたちは一生懸命考えてきました。それがマインドマップに表れています。





2008年に「ゲームプラニングのマインドマップ」をかかせた翌日、奇跡的な試合をしてくれた先輩がいました。そのエピソードは「第1回マインドマップコンテスト・ドラマのある部門大賞」に輝き、トニー・ブザン本人の前で表彰されました。これもマインドマップを活用して小学生バレーボーラーが成果を上げた「世界一」の出来事だったと思います。

しかし今回、子どもたちがかいてきたマインドマップは、2008年のマインドマップを超えています。はたしてこの画像のように、とことんまで「世界一」を突き詰めていった小学生がいたでしょうか?私はいないと思います。なんとなく世界一になりたいと思う小学生はいたとしても、これだけの分量の具体的な「世界一思考」を広げていった小学生はいないのではないでしょうか。そういう意味で、すでに辰巳ジャンプの子どもたちの「バレーボール思考力」は世界一だと言っておきます。

このマインドマップにかかれたことは、完璧な「アファメーション」になっています。
子どもたちの言葉に次々と表れているのは、「世界中の誰もが、このチームは世界一だと言うようなチームを目指す」「世界一のチームワークで試合に勝っていく」ということです。

夢は大きければ大きいほど良い!

「世界一」という言葉の響きは、私たちを必ず強くしてくれるはずです。

私たちの前進は、必ず世界の人たちの心に届きます。いつどこの国の方が練習や試合を見に来ても、「さすが世界一のチームだ」と感じさせられるように努力していきましょう。


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【教務主任通信】 宮沢賢治「やまなし」研究 8

「あるのでもない、ないのでもない」

5月の場面で表現されている「泡」「影」「光の網」についての思想的意味についての考察です。

宮沢賢治が信仰していた「法華経」の思想が色濃く出てくるのがここからの解釈になります。

【光の網】
仏教では様々な事象には必ず「原因」「縁」「結果」があると考えます。これを現代風にいうと「因果律」となります。「やまなし」の中の光の網を解釈すると、その原因となるのが「日光の黄金」です。しかしそれだけでは光の網は生じません。「日光の黄金」という光が谷川の波がゆらめく水面(天井)という縁を通ることによって変化し、さらに「白い岩」という条件が加わって「ゆらゆらのびたり縮んだり」する結果、「光の網」が生じてきます。
これらすべてがそろわなければ、光の網はこの世に生じることもできず、認識もされません。こうしてひとつも欠けることなくつながっている状態を「因縁和合」といいます。

同じような意味のことを、教務主任通信33号「子どもは球体」で書きました。
子どもは悪でも善でもない、周りの縁(働きかけ)によってコロコロと転がり、悪の面が出ることもあるし、善の面が出ることもある。一人ひとりの子どもには原因となる性格や能力があるので、結果として表れる「態度」は一人ひとり違う。しかしこれらも切り離して現象が起こるのではなく、「因・縁・果」の3つがそろって初めて生じるものです。

『本覚讃釈』(源信著)の中にもこのような一節があります。
「そもそも木石の中に火の性を具すれども、縁に値わざれば現起せず」
 木や火打石には、火を発する「因」が具わっているが、なんらかの「縁」がなければ火がつくという「果」は生じません。


次にインドの龍樹(りゅうじゅ)という有名な仏教哲学者の考え方を知る必要があります。
一切の現象(森羅万象)には陰陽がある。光あるところには影がある。生まれる陰には死がある。何かが増える陰には何かが減っている。変化を感じることができるのは変化しない実態があるからである。森羅万象は必ず相互依存の関係性を保ちつつも、「変化しない」というものは何一つない。まさに「あるものでもない、ないものでもない」という関係性がある。
変化しないものはただひとつ、宇宙を動かしている根本の運動法則だけである。その法則のもとで、すべてのものは一瞬一瞬絶えず変化し続ける。この状態を「空」と名づけます。

このような「空」の感覚は、現象面を人間がどのように認識するかとは無関係のもので、言葉の世界を超えて「当然あるもの」として認知しなくてはならないものだと賢治は考えていたのです。

もしかしたら、「クラムボン」が笑ったり、死んだり、殺されたり、再び笑ったりと、あっちへこっちへゆらゆら揺れうごめく状態も、賢治が「空」の概念を盛り込んだのかもしれません。これは井上の勝手な解釈ですから、皆さんも好きなように解釈して良いのだと思います。



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授業は釣りと似ているという考え方

昨日、6年の先生に「やまなし」の授業について相談を受けました。その際に、偶然私の中から出てきたアイデアが、自分としても腑に落ちるものだったので、忘れないうちに書き残しておこうと思います。

授業は、「この1時間の授業をどうしよう」と考えてしまうとうまくいかないものだと思います。「やまなし」を10時間で指導するなら、この10時間をどうさい配して、最終ゴールにたどり着くかという見通しをもっていないといけません。


この授業の流れを「釣り」に喩えてみました。

釣りの目標は「ねらった魚を釣り上げる」ということです。そのためにいろいろな仕掛けをします。どんな竿を使うのか、どんな糸や針を使うのか、エサは何がいいのか、場所はどこがいいのかなど、工夫に工夫を重ねて大物をねらいます。時には無駄になる「撒き餌」をする必要もあるでしょうし、獲物によっては大きな網や銛(もり)などが必要になるでしょう。
釣りをしている最中には、釣り糸周辺に眼を向けながら、じっと待っているわけですが、釣り人は動かないけれども、波や水の色、雰囲気などの集まってくる情報を敏感にキャッチしてねらい通りに釣り上げていきます。


授業もこれに似ています。

10時間の授業の間、最初の1時間目から大物をねらっていくのではなく、子どもたちに撒き餌をします。その撒き餌とは、「宮沢賢治って面白そうだな」「やまなしって不思議だな」「クラムボンって何だろう」「他の作品も読んでみようかな」という興味を湧きあがらせる撒き餌です。子どもたちを主教材文に食いつかせるための仕掛けを工夫するのです。

次に、毎回の授業で、最終目標のねらいに向かって、子どもたちを追い込んでいくのです。それも子どもたちが知らず知らずのうちに追い込まれている状況にすることが大事です。魚釣りも同じですね。魚が気づかないうちに岩場に追い込まれ、もう逃げられない状況の中にいることにも気づかない。そんな瞬間に「天井の光」の中から、最高においしそうな餌がゆらゆらと降りてくる。魚は喜んで食いつきます。


では、子どもの追い込み方はどのようにしたら良いのでしょうか?

担任という釣り師は、高性能の「言葉レーダー」を持っている必要があります。そのレーダーで何をキャッチするのかといいますと、子どもたちの「声」をつかまえ、拾い上げるのです。

授業の中では様々な声が発せられます。

「発言」「つぶやき」「質問」「話し合い」・・・この辺からは良い情報が発信されることが多いです。

「私語」「周りとのおしゃべり」「ひそひそ話」「勝手な発言」「笑い声」・・・こうした声は授業にマイナスな要素が多くなります。

そして、授業を最高レベルに引き上げてくれるのが子どもの「心の中のつぶやき」です。これを拾うのは最高難度の教師技術です。心の声は子どもたちの態度に顕れます。学んでいる「姿勢」に顕れますし、「目の輝き」にも顕れます。「心のつぶやき」を拾えるようになったら一人前の教師になったといって良いでしょう。

こうして授業を本時の成功に向かって突き進ませてくれる「声」を確実にキャッチし、じょうずに拾い上げ、クラス全体の財産として貯金していく。たくさんの貯金があると、そこに大きな利子がついてきます!そんなふうに膨らんだ貯金を山場の1時間で一気に使ってしまいましょう。

このようなイメージで授業をしていくことによって、場当たり的な指導から抜け出すことができるようになります。


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【マインドマップ】 薬物乱用防止のためのマインドマップ

6年生対象に校医の薬剤師先生による「薬物乱用防止教室」が行われました。
シンナーや覚せい剤など、禁止薬物を使ってしまうと人生が終わってしまうので、絶対に使用しないことを啓発する授業です。薬剤師の先生からはシンナーの中に発泡スチロールを入れるとたちまち溶けてしまうほどの化学反応を起こす薬物であることを実験で見せていただいたり、薬物中毒患者の苦しみの姿をお話しいただきました。

授業の最後にビデオを観て学習したのですが、授業参観に来ていたお母さんと一緒に来ていた幼児が、思わず「怖い・・・」とつぶやくくらいに啓発力のあるビデオ。それを観ながら、私はミニマインドマップでメモを取ってみました。それを「フルマインドマップ」に仕上げて、6年生の復習に役立ててほしかったからです。

記事内の画像が「薬物乱用防止マインドマップ」です。


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「私たちは世界一になる!」・・・夢は大きすぎるくらいがちょうど良い!

辰巳ジャンプ、昨日の練習試合を始める前に、チームの目標をあらためて考え直しました。そこで子どもたちの中から出てきたのが、「私たちは世界一になる!」という言葉でした。

実際には小学生の世界大会などありませんから試合の結果で世界一になることはできません。普通なら「それはできないことだよ」と目標修正するところでしょう。しかし、これほど大きな目標が子どもたちの中から出てきたことに、非常に重要な意味があると私は思うのです。絶対に否定したくありません。

「世界一」
という言葉には、耳にしただけで心を揺さぶられる響きがあります。「世界一になる」と思うだけで、自分自身をどこまでも高めていこうとするモチベーションが生まれます。どんなに努力しても、どんなに頑張っても、まだまだ足りない。果ての果てまでとことん努力し続けないといけない。小さなことでは決してくじけない、もっともっと大きな自分を創るんだという、とんでもない意欲につながる。追いかけても追いかけてもまだまだ夢が尽きることがない。夢が尽きなければ、いつでも、いつまででも力を出し続けられる。そんな大きなパワーを生み出す泉になる目標です。

辰巳ジャンプの子どもたちは、マインドマップを使って「世界一になるとはどんなことなのか?」という宿題を考えてきてください。これから毎回の練習や試合で「世界一とはなんなのか」を考え続けながら頑張っていきましょう。


時を同じくして、TBS日曜ドラマで「南極大陸」がスタートしました。
戦後日本が世界一に向けて立ち上がるきっかけになった南極越冬隊の夢をドラマ化したものです。
木村拓哉さん演じる主人公の倉持岳志がスピーチした言葉を紹介します。

「今ぼくは、南極に行ける喜びでいっぱいです。でもそれ以上に、これだけたくさんの方々から、応援していただけていることが、言葉に表せなくらい、嬉しく思っています。この南極観測は、単なる学術調査ではないと思っています。その証拠に、この宗谷には、たくさんの宝物が積まれています。それは皆さんの、日本人の誇りです。そして日本の未来を担う、子どもたちの夢です。ぼくは、この1年間、たくさんの方々に助けられ、支えられて、今ここに立たせてもらっています。本当に感謝しつくせないほどの、皆さんの思いを、ぼくたちは必ず、南極の地へと持っていきます。そして、まだ見ぬ大陸に、日本の旗を立ててきます。」

日本人の思いを受け止めて、日本の未来のために、困難な、苦しい旅に出た人たちがいた。
敗戦国日本を夢で変えていこうとする人たちがたくさんいた。

辰巳ジャンプのこれからの厳しい1年間を前にして、学ぶ点のたくさんあるドラマがスタートしたことも不思議な時の一致です。

倉持岳志のスピーチを辰巳ジャンプ風に変えれば、こうなるでしょうか。

「今、わたしたちは、全国大会に行ける喜びでいっぱいです。でもそれ以上に、これだけたくさんの方々から、応援していただけていることが、言葉に表せなくらい、嬉しく思っています。この大会は、単なるバレーボールの大会ではないと思っています。その証拠に、辰巳ジャンプには、たくさんの宝物があります。それは辰巳ジャンプは世界一のチームだという誇りです。そして辰巳ジャンプを応援してくださっているすべての皆さんの夢です。わたしたちは、この1年間、たくさんの方々に助けられ、支えられて、今大会にいどんでいます。本当に感謝しつくせないほどの、皆さんの思いを、わたしたちは必ず、試合で出していきます。そして、辰巳ジャンプは世界一すごいという感動の旗を、見る人全員の心の中に立てていきます。」


さあ、けっこう重要な文章を書きましたよ。辰巳ジャンプの子どもたちはしっかり読んで、自分なりの考えを耕してくださいね。
主人公は君たちですからねっ


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練習試合+お祭りで楽しむ

夏を思わせるような晴天の1日、江戸川に遠征して練習試合をした辰巳ジャンプ。相手チームからの呼びかけで、お昼ご飯は地域のお祭りで、やきそばやカレーライスを食べたりゲームをしたりと、子どもたちはけっこう楽しんだご様子でした。

練習試合の方は相変わらずサーブミスが多く、レギュラー6人の中で90%以上の成功率だったのがセッターのみ。チーム平均成功率80%と、何とも不安定なチームであることには変わりなく、サーブ力向上が最も大きな課題です。

今日から新チームとの練習試合を続けていきます。中には6年生のいるチームが相手をしてくれるかもしれませんが、それもすべて入れて、このブログでは勝敗を公開していこうと思っています。今日は3勝3敗でした。今後の試合もこの勝敗に加えていきます。


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「アファメーション」を身につけつつある子どもたち

辰巳ジャンプでは6月以来、徹底した「メンタルトレーニング」をくり返してきました。

(1)「マインドマップ」を学び、文章力を鍛え、文字による自己分析やゲームプランができるようにする。

(2)スポーツ選手の「名言」を学び、自分なりの考えを持つ。

(3)「アファメーション」の活用法を学び、夢実現の方法を体得する。

(4)この指導過程を踏み、自ら学び、自ら考え、自ら行動する子どもたちに育ててきた。

考える内容がバレーボールに限定されているため、子どもたちの思考は「焦点化」されるので、自分なりの意見を持ちやすいはずです。小学生の子どもですから、教えたらすぐにできるということはありません。3カ月単位で指導目標を作り、ひとつのスキルを習得させていきます。


今日、受け取った子どもたちのノートを見て、あっと驚きました。キャプテンと副キャプテンのノートの裏表紙に写真のような言葉が書いてあったからです。

「私は日本一のエースアタッカーだ」

「私は江東区NO1のセッターだ」

これこそ基本に則った「アファメーション文」なのです。基本とは「現在形で強く象徴的に書く」ということです。このような文を書いて、毎日声を出して読む。すると自分の脳が「自動操縦」「セルフコントロール」を開始し、知らないうちに書いた内容と同じ方向に進んでいきます。


さらに今日は、アタッカーのHさんがたくさんの名言を書いてきました。どうやって調べたのか聞いてみると、ネットで検索したそうです。チームのみんなで共有財産にしたいと思いますので、すべて掲載します。

(1)大丈夫。私たちは絶対に負けない。
(2)みんながいるから、私はこんなに頑張れるんだよ。
(3)あと少し、あと一歩。最大限の力をふりしぼれ。
(4)ふりむくな。ふりむくな。後ろには夢がない。
(5)未来は自分の夢の素晴らしさを信じる人のものである。
(6)夢は現実の苗木である。
(7)夢は見るもの。希望はかなえるもの。
(8)弱気派最大の敵
(9)夢は逃げない。逃げるのは自分だ。
(10)あきらめるな。一度あきらめたら、それが習慣となる。
(11)才能とは夢を見続ける力のことである。
(12)夢が見られるなら実現できます。
(13)あきらめない奴には勝てないよ。
(14)自分自身を説得できるかどうかが成功の第一条件
(15)成功したらどうしようとは考えていますが、失敗することは全然考えないです。
(16)日々正直に行動することが成功に達する最も確実な道だ。
(17)成功ほど続いて起こるものはない。
(18)成功は結果であって目的ではない。
(19)ミスをしない選手は超一流。失敗を成功につなげる選手は一流。責任を転嫁して失敗をくり返すのが二流。三流は自分が失敗したことすら気づかない。
(20)伸びるためには、まず縮まることが必要。
(21)努力する姿は誰かが見てくれているもの。
(22)才能とは持続することである。
(23)人並みにやっていたら、人並みにしかならない。
(24)どんなに悔しくても過去は変わらない。
(25)途中であきらめちゃいけない。途中であきらめてしまったら、得るものより失うものの方がずっと多くなってしまう。


この文章を書いていると、感激で涙が出そうになりました。辰巳ジャンプの子どもたちはみんな、予選で負けたことをバネにして、自ら立ち上がってきてくれました。こんなにも私の心を理解してくれる子どもたちがいることは、指導者として最高の喜びです。子どもたちの「成長の過程」に関われることは指導者の醍醐味です。願わくば、世界中の子どもたち全員が、辰巳ジャンプの子どもたちのように夢に向かって進んでいけるようになるといいな。そういう幸せな人類社会を創るために、私は使命を果たしていくつもりです。


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【教務主任通信】 宮沢賢治「やまなし」研究 7

クラムボンとは何か


はじめに、これまでの国語関係者が考えてきた様々な「クラムボン解釈」を列挙します。

①意味不明説 ②河ぐも説 ③アメンボ説 ④プランクトン説 ⑤川えび説
⑥Crab(蟹)からの造語説 ⑦水のあわ説 ⑧日光説 ⑨水の流れ説 ⑩魚説
⑪光の影説 ⑫谷川の神説 ⑬小さないのちの総称説 ⑭鎹(クランプ)説 等々

 子どもたちに「クラムボンとは何なのかを考えてみよう」という発問をしたら、それこそ際限なく意見が出されて、それだけで1時間の授業が終わってしまうことでしょう。実際に私も「クラムボンを考えさせる授業」をしたことがありますが、「宇宙人」とか「夢と現実がごちゃごちゃになっているんだ」という意見も出てきて収拾がつかなくなりました。

 クラムボンが何なのかを宮沢賢治は明らかにしていません。
学者の意見にはこのようなものがあります。
「これはカニ語なのであって、人間にとってクラムボンが何を指しているのか不明なのは当然。」
「カニとはひとつの生命体に過ぎず、クラムボンもまたひとつの生命体にすぎないので、それ以上クラムボンとは何かと問うことなど、何もないのである。」
「作者である賢治の感覚に寄り添い、次いで水中の蟹の感覚に寄り添い、クラムボンを感じ取ることによって、言葉で説明する以上のものを感覚で確かめていると言える。」
「カニ語だから人間には分からない。人間に決めつけられないように、わざとカニ語で書いている。だから、人間はそれぞれ自分で勝手にイメージしていいように作者はしている。」
「わからないままでいい。何かわからないけどおもしろい。おそらく賢治自身がクラムボンとは何のことだか読者が分かるとは絶対思っていなかった。しかしそのおもしろさは必ず伝わる自信があったのでしょう。」
「いずれにしても、かなり計算されてつくられ、そのことによって読者自らがイメージを広げることを可能にすることをねらって考えだされた表現である。」

こうした意見を受けて、西郷先生はこのように書いています。

クラムボンとは読者自らが「世界観の変革」を可能にすることをねらって考えだされた表現である。私は「わからないままの方がいい」とは思わない。また、「読者自らがイメージを広げる」だけでいいとも思わない。
明らかに「クラムボン」という造語には、わざわざこのような造語を用いた作者の明確な意図があるにちがいない。そのことをあきらかにするためには、まずは「光の網」とは何か、また、「月光の虹」「水の泡」「影」「夢」などのイメージとその意味は何か。そのことの解明からはじめなくてはならない。


文芸研の教材研究とは、このように深い部分まで食い込んでいくものです。単純な解釈だけしていては教師としての本当の実力がつきませんから、研究授業のチャンスを生かして、深々と学んでみる方がお得です。


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辰巳ジャンプ新聞を作るソフト

パーソナル編集長 Ver.9
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筆まめ


辰巳ジャンプ新聞を本当の新聞風に発行し始めました。

辰巳ジャンプ新聞280号

かなり優れもののソフトです。新聞レイアウトをするには最優秀クラスだと思います。
興味のある方はぜひご購入を!



辰巳ジャンプ新聞はチームの強さのバロメーターです。かつてチームが最強だったころには毎週発行するほどでした。なぜなら子どもたちの活躍の話題にこと欠かなかったためです。

これから始まる5年生チームの活躍も、たくさん記事にしていけたらいいな!


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【教務主任通信】 宮沢賢治「やまなし」研究 6

「8時間の授業で子どもたちの何を育てるか?」

今回は1度、文芸研の教材研究から離れてみます。

「やまなし」を扱う単元は「作品の世界を深く味わおう」というテーマのもとで進められます。主教材文が「やまなし」で、副教材文が賢治の生涯を書いた伝記「イーハトーブの夢」です。実は「イーハトーブの夢」だけでも5時間くらい授業時間を使って指導できる内容なのですが、なんと!この単元は2教材で8時間扱いです。6年の先生方!はたして授業できるのか???(苦笑)

ベテランのN先生からも相談されました。
「これを8時間で授業するのは難しい。総合的な学習に入れてもいいのだろうか?」
と。しかし残念ですが、今年から総合的な学習の時間数は年間70時間。6年生の場合、その内訳は、日光関連20時間、学芸会関連15時間、CPリテラシー5時間、卒業関連20時間、平和意見文4時間、租税教室2時間、福祉関連4時間とこれだけ終わりです。「やまなし」に関連させる時間はありません。どうしても総合で関連させたい場合は、学芸会や卒業関連の時数を減らす必要が出てきます。

読み込んで、子どもたちとたくさん討論をしていけば、何時間でも学習し続けられる教材である「やまなし」ですが、それをしたら、まるで底なし沼のように抜けられなくなるでしょう。そこで8時間で授業をしていく計画性が教師に問われてきます。

では、どう考えたらよいのでしょうか?

たった8時間で子どもたちの何を鍛えるのかをしっかり持っている必要があります。
以下に示すのは井上案です。授業は授業者のやりやすいように変えていくことが大事なので、この案に振り回されないように気をつけて下さい。



【1案】(鍛える力)ひとつの作品から多くの作品へと読み広げる能力をつける。

①「やまなし」を宮沢賢治作品への導入教材として使い、作品の不思議さを5時間で味わわせる。
②学習のスタートから、読書指導として「宮沢賢治作品を読み広げる」ことを指導し、授業での読解と同時進行で、宮沢賢治の他の作品も宿題で読ませる。
③2時間で「イーハトーブの夢」を授業する。賢治の生き方や考え方にふれ、賢治作品を読もうとする意欲につなげる。
④最後の1時間でグループごとのブックトークを行う。
⑤宿題で「宮沢賢治新聞」を書かせる。
この流れで学習すると、2月に行う「海の命」の学習につながります。



【第2案】(鍛える力)作品を深く味わう力

①「イーハトーブの夢」から2時間学習し、宮沢賢治の生き方や考え方を知る。「雨にも負けず」を暗唱することを宿題にする。
②「やまなし」を4時間学習する。
③「なぜやまなしを書いたのか」「クラムボンとは何なのか」など、子どもたちから出た学習課題について2時間かけて調べたり話し合ったりする。

早くも明日は指導案検討会
みなさんも、6年生のお二人に良いお知恵をプレゼントしてあげてくださいませ。


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【教務主任通信】 宮沢賢治「やまなし」研究 5

「水の底」の意味するもの

「底」という言葉はやまなしの中で7回(底光りを入れると8回)出てきます。これは賢治によって意図された「反復表現」です。賢治にとっての「底」とは「大気圏の底」を差しています。「春と修羅」という詩の中にこんな表現があります。

いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を
唾(つばき)し はぎしりゆききする おれは一人の修羅なのだ
雪はちぎれてそらをとぶ ああかがやきの四月の底を
はぎしり燃えてゆききする おれは一人の修羅なのだ
けらをまてぃおれを見るその農夫 ほんたうにおれが見えるのか
まばゆい気圏の海のそこに (かなしみは青々ふかく)
ZYPRESSEN しずかにゆすれ 島はまた青ぞらを截(き)る
(まことのことばはここになく 修羅のなみだはつちにふる)

気圏の底には修羅である自分がいる。修羅とは仏教に登場する阿修羅のことです。「怒りの生命状態」のことを阿修羅と表現します。大海の底にいて、闘争を好み、諸天善神と闘う悪神です。

地上の現実世界である「気圏の底」という舞台で「修羅」を演じているのが自分であるという比喩が「底」という言葉にこめられているようです。他の作品の中にも頻繁に「底」が使われており、すべて修羅のイメージを合わせて書かれています。

西郷先生の言葉を引用します。
「やまなし」の世界が「小さな谷川の底」として設定されていることは、たとえそこが「小さな」「天井」のある蟹の子供らの小さな生活圏であるとしても、同時にそこが修羅の世界であることを意味している。
 「やまなし」の「水の底」が修羅の世界であることは、クラムボンを魚が捕食し、その魚をかわせみが捕食するという、いわば食う食われる弱肉強食の文字通り殺生の修羅場であることからも察しられる。また、後述するが、蟹の子供らの泡くらべの姿にも修羅のイメージが重なります。


さらに「赤い目のかわせみ」が出てきますが、この「赤い目」も修羅の象徴として賢治は使っています。赤い目のさぎ(春と修羅)、赤眼のサソリ(シグナルとシグナレス)、赤く光るサソリの火、ふくろうの赤い眼(銀河鉄道の夜)、まっ赤な眼のくま(かしはばやしの夜)、赤い竜の眼(オツベルと象)、支那人のぐちゃぐちゃした赤い眼(山男の四月)と、すべて修羅イメージと重なるものとして表現されています。

教科書P107で蟹の父親が「魚はこわい所へ行った」と言いますが、「こわい所」とは怒りに満ちた修羅の世界、または地獄を意味する言葉と考えられます。

このように、「やまなし」の「水の底」はまさに修羅の世界なのです。

賢治にとって最愛の妹・トシを亡くした直後に「やまなし」は書かれました。賢治の人生のどん底=地獄の中から「やまなし」は生まれてきたのです。ぜひ「永訣の朝」というトシの死を悲しんだ詩も読んでみて下さい。


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