今から20年たつと2030年。
そのころ、今の小学校4年生は30歳になっている。
君たちが生まれたのは、2000年、2001年と
希望の21世紀へと人類がジャンプした時だ。
私たちの世代は小学生時代に、「君たちは21世紀を目指せ、そこが本当の晴れ舞台だ」と言われて育った。
21世紀に希望を持って歩んでいくために、勉強し、体を鍛え、友と手を取り合って、全員が力をつけると誓った。
それが少年時代の約束だった。
だから21世紀の前半は、私たちの世代が責任を持って創る。
人類のかかえる問題は決して簡単ではないが、
そこに立ち向かい、人を育て、人と連帯して、
新しい世界を創っていくのが私たちの世代の責任だ。
君たち4年生は次の世代の人材だ。
私たちが創った新しい世界の中でのびのびと学び、たくさんの知識を身につけ、
そしてその知識を生かして次の時代の価値を生み出す。
世界を平和と文化と安心の花咲く楽園にしていくために、学びに学んで力をつけよう!
人間は小さなことで満足してはいけない。
考えられる智慧をすべて使って、考えられないほど大きな夢を持ってこそ
自分の中から、自分の心の底から、
かくれていた本当の力がわき出てくるのだ。
夢というのは、自分だけの夢ではない。
世界を動かしていくような、世界中の人たちを幸せにしていけるような、
大きな大きな夢を持とう。
それが何なのか、はっきりしたものを今は持っていなくてもいい。
「世界の人たちのために自分ができることは何なのか?」と考えるだけで良いのだ。
その思考が、その行動が、君を自然に動かしてくれるはずだ。
2030年まで20年間。
今年2011年はそのスタートである。
30歳になった未来の君たち全員が、君たち自身の力で幸せをつかみ、
人のためにその力を使っている姿を夢見ながら、今日もまた君たちの前に私は立とう!