勤務校の生活指導夕会で、ちょっと語ってみました。
「教師は最大の教育環境です。子どもたちを変えたいならば、自分自身が変わることが近道です。 今から私が言うことは、教師として、自己変革を簡単にできる方法です。3つの例を出しますから、自分自身を振り返ってみましょう。
①職員室の印刷機周りに、印刷用紙や原本がいつも置きっぱなしになっていますが、誰が片付けているか想像したことがありますか?
②紙ゴミを乱雑に捨てている方がいますが、そのゴミを次に主事さんが整理していることを想像したことがありますか?
③トイレの前に足ふきマットが置いてあって、いつも置き方が乱れていますが、整えている方はいますか?
今、自分のしていることについて、次の人が苦労をしない、自分のしたことの後処理に負われないようにするということは、想像力を働かせて行動すれば難しくないことです。こうした何気ないこと、ほんの少し想像力を働かせることに教師自ら挑戦することで、学級の子どもたちが劇的に変わるのです。教師という教育環境が整うからです。」
これを受けて、さっそく実践に応用してくれたのは、6年生担任の若手女性教師でした。嬉しい笑顔で語ってくれたのは、給食の片付けについて、「乱雑に片付けたら次の人はどうなるのかな?」と指導したところ、心ある子どもたちの行動が、給食以外にも改善された。「こうしたら、下級生は困るよね。」という発言が見られたということでした。
私たち教育管理職がすることは、こういうことが大事なんだなと学びました。
私が語ることで、一人の教師が自己変革してくれれば、その先にいる30人の子どもたちが救われる。
今後、大いに井上教育論を語ろうと思いました。