昨日休んで一気にチーム上昇状態に

普通のチームなら、この予選前には土曜も日曜も練習試合をしているところですが、先週土曜日に行った練習試合の様子を見ていて、子供たちは相当疲れているなと感じましたので、あえて日曜日を休ませました。

そして今日の練習です。
期待通り、子供たちのエネルギーが完全に回復して、予選に向けての様々なフォーメーション練習を楽しそうに行っていました。
また、今日はサーブのトスの高さと、フォロースルーのやり方を、私自身が昨日、海外のコーチが子供に指導している動画をみて勉強しました。なるほどサーブがこんなに変わるものなのかと理解した上で、初めて指導する内容で、確かにサーブが良くなった子が複数人いました。このように指導する者が新しい指導技術を手に入れることで、自分史上最高の指導レベル状態になるわけです。その結果、子供たちが成長していく。つまり「指導者のひきだしを増やす→選手が伸びる→さらに指導方法を学ぶ→ますます選手が伸びる」というプラスらせん状態を続けられれば、何年たっても無限に上がっていける。これが私のやり方です。


ギリシャのプラトンという哲学の巨人が、師匠であるソクラテスに問いかけました。
「ソクラテス先生は、なぜそのように人を感化するお力があるのですか?」
ソクラテスいわく、
「シビレエイという生き物がいる。周りの生き物をしびれさせることができる。それはなぜかというと、シビレエイは自分自身がしびれているからなのだ。私の哲学や会話が人に伝わるのは、私自身が学ぶことや考えることにしびれているからなのだ。それを感じ取った人はまた、人から言われなくとも、自分自身から学びの道に入っていくのだ。」
この逸話は、私が大学生の時から座右の銘にして、長い教員生活の精神的な柱にしてきたものです。今、教員生活終盤戦になっても、この柱はまったく変わることなく、私のことを支えてくれます。教育哲学という最強の武器です。

哲学といえば、江戸時代のある藩のおばあさんの話があります。
そのおばあさんは、毎年かなり苦労して農作業をして、年貢を確実に納めていました。ある人がおばあさんに言いました。
「おばあさん、そんなに頑張らなくてもいいんじゃないの。」
するとおばあさんは、
「これはお殿様に召し上がっていただくものだから、一生懸命作るのは当たり前ですよ。」
理屈や打算を超えて、こうすることが当たり前、こうすることが私の生き方、これが哲学である。この逸話もまた、私の教育哲学でもあります。
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