午前中だけ練習試合  成果は大!!!

【バレーボールの反省】

今日は歴史的な衆議院選挙当日でしたが、辰巳ジャンプは午前中だけK小チームを迎えて練習試合でした。

「全部で6セットの経験を積ませる」と目標設定して試合開始。予定通り6セットの経験を重ねることができ、秋の東京新聞杯に向けて貴重な経験になりました。

3年生主体の辰巳ジャンプにとっては初めての練習試合だったので、試合をするだけで緊張感に包まれてしまったようです。1セット目は明るさが全然ありませんでした。それでもセットを重ねていくにつれてチームとしてのまとまりがでてきたようです。私に所用があって、午前11時には体育館を後にしてしまったのですが、その後2セットやったうちの最後の1セットはすごく良い雰囲気で試合をしていたようで、今日の目標は達成したと言えるでしょう。


試合結果よりも何よりも、私がポイントにして見ていたのが、「この小さな子たちが、上級生を相手にしてどのくらいバレーボールになるのか? はたしてスパイクを打つところまでの形を作ることができるのか?」ということ。もしかしたら1回もないかもしれない・・・・・そんな私の懸念を打ち破るように、何度も何度もスパイクを決めていった辰巳っ子の頑張り。応援する私たち大人に大きな期待を持たせてくれました。



【思わぬところでマインドマップ指導】
実は今日来ていただいたK小チーム。1年半前に私がマインドマップを使った「ホールブレインバレーボール」というメンタル強化を続けていた時に、それを見ていてぜひ教えてほしいと、私の研修フェローとしての「トライアル講座」を受けて下さったチームです。

11時に私が帰ろうとすると子ども達がやってきて、「先生、マインドマップをかいてきたので見てもらえませんか?」と。ビックリビックリ!!!見せてもらうと「バレーボールの目標」がたくさんかかれていました。短い時間でしたが、ブランチを広げて階層化することや色鉛筆を使ってイメージを強くすることなどをアドバイスさせてもらいました。




【衆議院選挙の今後の影響】
圧勝した民主党のマニフェスト。教員に関する公約を以下に引用させていただきます。教師たる者は、まさかマニフェストを確認しないで投票した人はいないでしょう。そう考えると、民主党に投票した方は、国から言われなくても自ら「大学院」に進学し、修士号を取ることを決意しているかな?

(誤解があるといけないので書き加えますが、この文は政党擁護や批判ではありません。マニフェストから今後の教育現場の分析をしたつもりです。)



○教員の資質向上のため、教員免許制度を抜本的に見直す。教員の養成課程は6年制(修士)とし、養成と研修の充実を図る。

○教員が子どもと向き合う時間を確保するため、教員を増員し、教育に集中できる環境をつくる。

○公立小中学校は、保護者、地域住民、学校関係者、教育専門家等が参画する「学校理事会」が運営することにより、保護者と学校と地域の信頼関係を深める。

○現在の教育委員会制度を抜本的に見直し、教育行政全体を厳格に監視する「教育監査委員会」を設置する。

○生活相談、進路相談を行うスクールカウンセラーを全小中学校に配置する。

○国際社会の中で、多様な価値観を持つ人々と協力、協働できる、創造性豊かな人材を輩出するためのコミュニケーション教育拠点を充実する。

【所要額】
600 億円程度
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ステップ&ステップ&ステップ

辰巳ジャンプの話題です。

よく「ホップ・ステップ・ジャンプ」と言われますが、そんな簡単に物事が進むとは思っていない井上です。特に小学生スポーツの指導は「ホップ・ステップ・ジャンプ」なんて、とてもとても行かないのではないでしょうか。

辰巳ジャンプの指導について言えば、「ホップ」はバレーボールを始めること。なんだか「やってみたい!!!」「バレーボールって楽しい!!!」と感じてくれたらホップはOK。

問題は次です、次!!!

基礎中の基礎を何度も何度も繰り返すしか上達の道はないのです。「ステップ」からすぐに「ジャンプ」とは絶対に行きません。とにかく「ステップ」「ステップ」「ステップ」のくり返しです。

今の辰巳ジャンプの練習がここです。

とにかくステップ&ステップ&ステップ。地道な力の蓄え期間です。ここを少々耐える気持ちでねばり強く練習すると、そのうちに「ジャンプ」する場面が来てくれるのです。


基本を徹底的に繰り返すことで、自分の身体の神経系統がバレーボール用の伝達をしてくれるようになります。
「バレーボールの轍(わだち)」ですね。

今はできないことがたくさんあって良いのです。できないことができるようになるから自信を深めることができるのです。あきらめてはいけません。必ず上手になれるんだと信じて、大きな声で自分を励ましながら練習していきましょう。


【お薦めの本】
著者は今年の全国大会で日本一になった東金町ビーバーズの総監督である浦野正先生です。小学生向けの技術書です。
確実に上達する 小学生バレーボール (SPORTS LEVEL UP BOOK)
浦野 正
実業之日本社

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異学年交流の心温まるエピソード

昨日は雲一つ無い晴天の中、自校で6年生の「水泳記録会」が行われました。

担任する6年生はとても頑張り、自己新記録続出、江東区の総合成績でも上位入賞するであろうタイムを出した子も何人もいました。また、この日初めて25mを泳ぎ切った子もいて、「水泳記録会の本番だから記録を出そう」と、目標を強く意識して行動するということが、本来持っている個々の力を大きく引き出すことになるのを再確認させてもらいました。


さて、その終了後の夕方、本校併設の学童クラブに行っている1年生の子と、トイレでいっしょになりました。
「○○くんだったよね、こんにちは。」
と声をかけると、
「井上先生、今日の6年生は勝ったの?」
と質問をしてくれました。
「うん、1等賞をたくさんとったよ。6年生はみんな頑張ったよ。」
「やったね!僕ね、気になっていたんだ。6年生のこと。」
「そうなんだ!ありがとうね!うれしいよ!」

実は前日の木曜日、全校児童に集まってもらい、「水泳記録会壮行会」を行っていたのです。6年生がどんな種目に出場するのかを紹介して、下級生に応援の拍手をもらったのです。きっとその集会の中で、いつも世話をしてくれる6年生のお姉さん、お兄さんに勝ってほしいと思ってくれたのでしょうね。

1年生の可愛くて優しい気持ちにふれて、私の疲れも癒されました。


今年の6年生には、「立場の弱い子たちに手を差し伸べることで、自分の中の優しさに気づく」ということをねらいに、毎日1年生のお世話をしに行ってもらっています。異学年の交流から生まれた人と人との心のつながりは、指導する担任の気づかぬ所で確実に大きな幹となっていたんですね。
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東京スカイツリー 2009-08-28

逆光なので画像が暗いですが、週末定例の情報アップです。
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強化学習・・・・・マイナスの強化にしないために

今日の授業の中で、子ども達から「プラス思考」の話題があがったことをきっかけにして、「マイナスのスパイラル」に入らない方法を何気なく話しました。

キーワードは「肯定文」と「否定文」の差です。

「否定文」とは「○○しない」という「ない」で終わる文型のことを意味することにしました。例えば、「遅刻しない」「ふざけない」「授業中はおしゃべりしない」「けんかしない」「泣かない」という文です。

学校行事で七夕集会とか節分集会をすると、願い事にこの手の文章が割と多く出てきます。
「けんかをしないでみんな仲良くすごせますように」
「追い出したい鬼は乱暴な鬼」
「授業中にさわがないで頑張るクラスになりますように」
本当によく目にする願い事です。

ところがこれが大きな力を発揮してしまうようです。

「けんかをしない」という目標や願いを立てて、毎日自分達に言い聞かせていくと、「自分達はけんかをしやすい集団なんだ」という集団イメージを定着させていく効果が生まれてしまう。結果、その目標を立てたばかりに、もっとけんかをするクラスになっていってしまうことも考えられます。


「ふざけない」という言葉が出てきた場合は、「自分はふざけてしまいやすい人間なんだ」というセルフイメージが無意識にあって、くり返し言葉したり、身近な人が「ふざけないで」と注意を聞かせることで、その「マイナスイメージ」が強化されてしまう場合も多いはずです。


こうしたことを防いでいくためにも、目標設定の言葉には「肯定的な言葉」を慎重に選んでいく必要がありそうです。

「授業中はふざけない」という言葉は、「自分は授業中に集中している」という肯定的現在形にする。
「けんかをしない」という言葉は使わずに、「いつも仲良く楽しいクラス」という言葉だけを表現しておけば十分なのではないでしょうか。


こうした考え方はいろいろな本でも紹介されていますが、今回の裏付け理論として下記に紹介する本の一節を引用させていただきます。

「やめようとする努力そのものが、ますますその行動へのこだわりを深め、その行動の頻度を高めることにつながるということである。それまで何も気にならなかったことが、やめようとすればするほど罪悪感を伴ってこびりついてしまう。代替案が否定文でなく肯定文でなければならない理由はここにある。」


アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方―人はだれに心をひらくのか
岩井 俊憲
コスモスライブラリー

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夏休みの宿題はマインドマップ!!!

今年も夏休みの宿題に「マインドマップ」を課題としました。全部で8種類のテーマでかいてくるようにと指示を出してあります。

まずはパーソナルマインドマップ課題。
(1)自分の夢について
(2)自分の長所について
(3)自分の夏休みについて

そして、4~7月までの学校の授業を復習するためのマインドマップ。
(4)国語
(5)社会
(6)算数
(7)理科

さらに読書感想文を書く前の構想図をマインドマップにかく。
(8)読書感想文MM

この8枚です。1週間に1~2枚のペースでかけば簡単にできる宿題です。もちろんこの他にも宿題がありますが、我が学年は子ども達や各家庭の「自主性」を育みたいというねらいがあったので、夏休みの課題を一律には与えず、一人一人が夏休み前に「自分に合った課題は何か?????」と考えて、自分自身で宿題を用意し、個々にチャレンジしました。

「塾の夏期講習に全力を注ぎたい。」と申し出てくれば「それはどのくらいの分量の課題が出るの?夏期講習の予定表も持ってきて見せて。」と懇談し、それならば十分学べるだろうと見れば学校からの宿題は無くす。反対に課題が合っていないようであれば、学校からの宿題を増やすという対応をしてきました。

さあ、子ども達、十分に力を伸ばして6年生後半のスタートをしているのでしょうか???



今日の画像は、「自分の夏休みマインドマップ」をかいてきたものです。
とてもていねいなタッチでかいてあるマインドマップです。ブランチの滑らかさと言葉のていねい感、そしてイメージをポツポツと入れてある内容から、旅行をして楽しく過ごせた様子が伝わってきます。グアムでサンゴの海にもぐったらタコがいたなんてところは、きっと強く心に残っていたのでしょうね。
セントラルイメージに描いてあるグアム島の図。これを描き終わった時にはきっと5日間の様子をたくさんたくさん思い出したに違いありません。


夏の課題マインドマップは学年で一気に400枚集まる予定です。その中から可能な範囲で私のコメントを入れながら紹介していけたらと思います。
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愛知県の南山大学・津村先生のブログをご紹介します

マインドマップ(R)フェローの先生のブログを紹介させていただきます。

愛知県にある南山大学の教授であられる津村先生が情報発信している「プロセス・エデュケーション」というブログです。最近、ブラジルを旅されたようで、その様子を手書きのマインドマップでまとめられています。そのマインドマップがイメージ満載で素晴らしいのです。ブラジルの様子が目に見えるようです。

本当に「百聞は一見に如かず」という言葉通りだと感じました。

ぜひアクセスしてみてください。


津村先生のホームページはこちらです。
つんつんの体験から学ぼう! ラボラトリー体験学習研究所へようこそ!



そして出版されている本のひとつがこちらです。
人間関係トレーニング―私を育てる教育への人間学的アプローチ
南山短期大学人間関係科
ナカニシヤ出版

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秋の大会に向けて

今日の東京は暑かったですね。
私は辰巳ジャンプの練習でした。

9月の5連休、江戸川区・江東区・中央区からなる小学生バレーボールの東京第3支部は、秋の大きな大会である「東京新聞杯」を開催します。ここに向けて我が辰巳ジャンプの子ども達は一生懸命に練習を続けているのです。

今日、テレビで元ジャイアンツエースの桑田真澄さんが、野球の中学生チームにアドバイスをしていました。
「試合で勝つということを目標にするべきなんだ。今、頑張って練習をしているのはすべて“試合で勝つ”ということに結びつけなくてはならない。その目的感が自分自身を高めてくれる。」

小学生であろうと、中学生であろうと、桑田さんが語った言葉は同じように通じると思います。試合に出るという目標があるからこそ、小学校3年生中心の今の辰巳ジャンプが厳しい練習を耐えていけるのです。この努力する経験が、子ども達のその後の人生にいかに大きな影響を与えていくか。指導者はそういうことを考え、指導法について自己研鑽を続けながら選手育成に全力を注がなくてはならないでしょう。


今日は一人一人の能力を急激に上げるための練習をしてみました。

みんなでいっしょに練習するのも必要なのですが、個人の技術を上げることももっと必要で、そのためには連続・反復練習が一番です。

アラームタイマーを3分間に設定して、その間、一人だけがレシーブ練習を続ける。平均して3秒に2球の球出しをしているので、3分間180秒で120本のレシーブ練習ができているはずです。こうして今日1日でかなり大きな底上げができ
ました。

また明日も同じような練習を積み上げていくつもりです。



チームの目標は「支部決勝大会出場」です。


エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)
野村 克也
小学館

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新型インフルエンザについて

当ブログをご覧いただいている保護者の皆様も多いと判断し、学校サイトに流した情報をこちらにもコピーしておきます。

********************

新型インフルエンザの流行に関する情報が厚生労働省より正式に宣言されています。

本校は、8月20日から後期の水泳指導が始まり、子ども達は元気に登校を始めておりますが、今のところ新型インフルエンザにかかっているという情報は受けておりません。

しかし、万が一の流行の拡大を避けるためにも、早めの予防が必要だと感じます。

本記事をご覧いただいたご家庭の皆様は、ぜひ今日から1週間、お子様の体温を毎日測っていただき、体調の管理をお願い致します。

また、体調が少しでもおかしいと感じるような場合は、無理をせず休みを取るようにして下さい。

***************

【ここからはコピペではありません】

私たち教員から感染が広がるということも大いにあり得るわけです。
全国の教員の皆さん、私たちも毎日、体温を測ることを習慣づける必要がありますよね。
今年度後半戦は、お互いに油断無く進んで行きましょう。
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東京スカイツリー 2009-08-21

1週間で1段上に上がったスカイツリーです。
これで120mくらいでしょうか?

水泳指導のあとに屋上プールから、教員仲間でスカイツリーの完成した時の高さを想像してみたのですが、周辺の建物にくらべて、とんでもなく高いタワーになるだろうと感心し合いました。

東京の東側がこれから2年間でどんどん変わっていくことでしょう。


【お薦めの本】
昨日、江東区情報教育研究部の方々とお食事をしている時に、教師はこういう本も読んでおく必要があると話した一書です。ハンセン氏病に対する差別と主人公であるピアニスト・和賀秀良の暴かれたくない過去の秘密を推理小説として絶妙に著した松本清張氏の大作です。
読み始めると心にグイグイ迫ってくるような圧倒的な響きを感じます。そして最後に明かされる犯人のあまりの悲しさに胸を打たれる推理小説です。
今の時代、このようなストーリーは実際には起こりえないかもしれません。だからこそ、若手教師はこのような事件が起こりかねなかった歴史の流れを知るためにも読んでおいた方が良いと思うわけです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)
松本 清張
新潮社

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砂の器〈下〉 (新潮文庫)
松本 清張
新潮社

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ちなみに2004年にTBSでもドラマ化されました。
まだサイトが残っていますので、どうぞ参考にしてくださいませ。

TBSドラマ「砂の器」(主演・中居正広)
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いわのっち先生のブログを紹介します

ブザン公認マインドマップ(R)フェロー第2期のいわのっち先生がブログを開設しました。

こちらです。

「自然農マインドマッパー☆ワクワク!!いわのっち~頭も心も体もウルトラ健康ブログ~」

いわのっち先生はマインドマップだけでなく、なんとなんと『自然農』にも取り組んでいる“本気の先生”です!!!

本気なんです!

ご自分の田畑まで購入して自然農の実践をされています。

私も昨年の夏に両国で、二人だけで語り合ったことがあるのですが、考えが通じ合うこと通じ合うこと。マインドマップの可能性から、その反対に、危険性に至るまで、語りに語ったものでした。

マインドマップ(R)フェローの中で、いわのっち先生は「海馬」を語らせたら右に出る者はいないでしょう。

そんな“いわのっち先生”が連日情報をアップし始めました。

皆さん、要チェックですよ!
ブックマークしておきましょう!!!





ちなみに『自然農』をご存じない方は、この記事にリンクした本をどうぞお読み下さい。

NHK『プロフェッショナル・仕事の流儀』で有名になられた木村秋則さんの取り組みも自然農です。

私、木村さんのことを紹介している『奇跡のリンゴ』(石川拓治 著)もマインドマップにして紹介したことがあります。

奇跡のリンゴ【マインドマップ】

この記事には著者の石川拓治さんからもコメントをいただいていますので、ぜひご覧下さい。

自然農・栽培の手引き
鏡山悦子
南方新社

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妙なる畑に立ちて
川口 由一
新泉社

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自然農への道

創森社

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自然農―川口由一の世界 耕さず、肥料、農薬を用いず、草や虫を敵とせず…
川口 由一,鳥山 敏子
晩成書房

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これまた楽しみなドラマ 「不毛地帯」

フジテレビ開局50周年を記念する連続ドラマ『不毛地帯』が10月から始まります。

(ホームページは↓こちら)
   ドラマ『不毛地帯

先日記事にさせていただいた『沈まぬ太陽』といい、『不毛地帯』といい、このように山崎豊子さんの作品が次々とドラマ化されるのは嬉しい。何しろ山崎作品は、並大抵ではない徹底的な取材をした上での大名作ばかり。どれをドラマにしても楽しいはずです。

『不毛地帯』は太平洋戦争当時に大本営参謀であった壱岐正が、満州でソ連軍の捕虜となりシベリア連行。11年間の過酷な強制労働の後に帰国。その後、近畿商事の商社マンとして活躍していく内容。その生き様から学べることは多いので、若手教師の皆さんには是非読んでほしい1書です。(新潮文庫で全4巻)


主人公の壱岐正のモデルとなったのは伊藤忠商事の会長も務めた「瀬島龍三」氏だということは有名な話です。
この瀬島氏は1980年代の臨時教育審議会にも影響力のあった人物です。臨時教育審議会はその後の教育界の流れに大きな影響を与えていますので、この辺のこともくわしく調べて、知識として持っていた方が良いと思います。

不毛地帯 (1) (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社

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できる人の「超」図解術

これからの教師は「パワーポイント」を駆使して分かりやすい授業や保護者会での講話などをしていく技術も必要だと感じている井上です。視覚にうったえることによって、話の伝わり方や理解のされ方が大きく変わりますね。

私が話す時には、できるだけその場面が聞いて下さる方の脳裏にイメージ化されるようにと心がけて話します。(このことは日をあらためて、記事にまとめてみたいと思っています。)

さて、まずは私がかいたマインドマップを紹介します。



そして、このマインドマップの元になった本を紹介します。

できる人の「超」図解術 (中経の文庫)
西村 克己
中経出版

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パワーポイントを使って、様々な講座を展開していくときに参考になる「図」の作り方を分かりやすく紹介してくれている入門書です。小学校教師の皆さんにぜひお薦めします。この本で紹介されていることは、常識として知っておいた方が良いものばかりです。
しかもすぐに読めますよ! 図がいっぱいですから見るだけでもOKです。
私は今日の8時すぎに、りんかい線に乗ってから読み始め、新木場からバスに乗り換え、8時45分に東陽町のバス停で降りた時にはもう読み終わり、9時前についた教育センターでの教務主任会前にさっそくマインドマップ(画像参照)で整理を始めていました。

本の中で紹介されている図解術を箇条書きしておきます。

・相互関係図(重複関係図、相関関係図、因果関係図、積載関係図、論理ディレクトリ)
・プロセス図(ブロック矢印、フローチャート、要旨、階段表現、ダイナミック表現)
・階層図(ロジックツリー、多階層、コンデンサー、UFO、ピラミッドストラクチャー、ウェブ図)
マトリックス(ボックス型図、データマトリックス図、パラメータ型図、ポートフォリオ型図)
・表やグラフの描き方
・イメージの活用
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絵を描く視点 「セントラルイメージの意味」

マインドマップをお伝えしていく活動をしている中で、よく質問を受けることのひとつに、「もともと絵を描くのが得意だったのですか?」ということがあります。

いいえいいえ! そんなことはありません。
私は絵を描くことに苦手意識が強くありました。
先輩インストラクターさんの描くマインドマップを見せていただいて、どうしたらこのような「絵」を描けるのだろうと悩んだものです。それなのに、不精者の私は、本格的に絵を学んだり習ったりするような努力はできませんでした。ただただ、「自分がイメージするような絵を描いてみたい」という意識を持ち続けていただけでした。

ある時、セントラルイメージを描いていて、はっと気づきました。

「あっ!!!この線をこう描けば、この絵は描ける!」
「うんうん!この部分に視点を集中すれば・・・・・うん!描けた!」
「今まで何気なく見ていた絵を、部分に分けて、細かく見ていくと・・・・・ああ、そうか、こんな描き方をすれば描けるのか!」

おそらく全脳思考スイッチが入った瞬間だったのだと考えられます。

セントラルイメージを丁寧に描くというルールは、左脳に偏った思考をしがちな現代人の脳を左右脳フル回転状態の「全脳モード」に突入させるための儀式(イニシエーション)といっても良いのかも知れません。

たとえばこの「サイボーグ009」のセントラルイメージも「あれ?!描けてしまったな。」という感覚のある1枚です。しかもこの後にブランチで伸びている内容は、すべて1ヶ月前の出来事記憶を再現したもので、「ああ、あの話もされていたし、こんな話もあったな」と、自分でも驚くほどに作家・脚本家の辻真先先生が語って下さった1時間のお話しを忠実に再現できています。


絵を描けるようになるという感覚は、おそらく「自転車に乗れるようになる」「ジャグリングができるようになる」「キャッチボールが上手にできるようになる」というようなことと同じ面が多いのではないかと思います。
ある時、突然、できるようになる。



絵を描くことに苦手意識のある方にお薦めの本がこれです。
絵が描ける脳をつくる 7日間で完全マスター
吉田 エリ
河出書房新社

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著者の吉田エリさんは「はじめに」の中でこう書いています。

「人間は目でモノを見るのですが、実はこの見るという行為には意識の状態に左右する特別なモード(状態)が存在するのです。そして、この絵を描くときに大切なモードをつくり出すため手っ取り早い方法が、目の使い方にあったのです。」

これまでの「目の使い方」から違った視点を得るために段階を経てトレーニングできるワーク本です。
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人類史上初! 「ブザン公認マインドマップ(R)フェロー率100%」の学年

この8月に入ってすぐ、ブザン公認マインドマップ(R)フェロー養成のための研修会が開かれました。3日間、それはそれは濃密な研修です。しかもそこに集ってくるのは、別にマインドマップがなくても実績十分な先生方がほとんどです。マインドマップを身につければ自分の授業が良くなるというような「自分のため感覚」ではなく、自分の授業にマインドマップを使えば、これまで以上に子ども達が学習をしやすくなることは間違いないという確信というか、信念というか。「子どもたちのため感覚」で集ってきています。

大学、専門学校、高校、中学、小学校、特別支援学校、スポーツ協会・・・・・
幅広い実績を持った教師集団が形成されつつあります。


その中に、現在私と学年を組んでいる先生が、
「井上先生、私もどうしてもフェローになりたいんです。」
ということで、勇気を出して加わりました。

「どうしても」と言われても、経験の浅い先生がこの困難な研修に果たして着いてこられるのかどうか不安・・・・だから、けっこう脅したんですよ~(笑)

「安易な気持ちで研修を受けると大変なことになるよ。課題は冗談じゃないほど出されるし、集まってくる先生方は、すでに高い実績を積んだ人ばかりだよ。それから、フェローという立場は自分が勉強をするのは当たり前、さらに広くたくさんの先生方に“メンタルリテラシー”という考え方を伝えていくことができないといけないんだけど、大丈夫~~~~????????」

それでも「やらせてくださいっ!」と強く訴えるので、私からご推薦をさせていただきました。

今回の研修を経て、H井先生は「研修フェロー」となり、とてつもなく高い目標を自らに果たしました。私にも内緒で、いつの間にかブログを公開していたので、ご紹介させてもらいます。

ブログ「一滴のしずく

4月からの記事を読んであげて下さい。
私がここで書いている記事よりも客観的に「いのっち先生」を記事にしてくれています。私がマインドマップだけではないことを証明してくれたブログになっているように思えます。


さあ、この夏休み、
人類史上初! マインドマップ(R)フェロー体制が完全に敷かれた学年ができあがりました!

もうすぐ夏休みも明けますが、授業がスタートしたら「TEFCAS」の連続で、まずは最高の卒業式に向かってばく進ですね!


【お薦めの本】
勤務校の新人教師には必ず読ませているのが「水滸伝」です。
個性豊かな梁山泊をまとめていく宗江のことを学ぶ必要があると思うからです。
個性豊かな子ども達を統率していくのが教師だからです。
新・水滸伝〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
講談社

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