受験勉強にもマインドマップ

少々多忙だったため、2日間のブログ空白期間がありました。今日から復活します。

現在、井上学級では4冊のノートを交換日記形式で回覧しています。ねらいは「アナログの文字の良さを感じながら、お互いのことを深く知り合う」ということです。始めた時には「嫌がって書かないかなぁ・・・」と心配していましたが、私の予想に反して、子ども達はけっこう楽しみにしているみたいです。

その中で、勉強にマインドマップをうまく使った日記がありましたので紹介します。

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【ハンドルネーム「きさらぎ」さんの文章です】

今日は、学校から帰ってきて塾に行くまでに少し時間があったので、日能研が出版している「メモリーチェック」という問題集を解きました。私は社会の歴史があまり得意ではないので、歴史を中心にやりました。室町時代と鎌倉時代の事をマインドマップにまとめました。マインドマップを書き終わり、問題を解くとスラスラ解けたので、やっぱりマインドマップはすごいんだなぁと感心しました。
またマインドマップで色々な事をまとめてみたくなりました。

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東京大学受験をテーマにしたマンガ『ドラゴン桜』には「メモリアルマップ」という名称でマインドマップのことが紹介されているくらい、受験勉強には役に立つのがマインドマップです。
何しろ課題が整理しやすいですし、記憶にも残りやすいのですから、マインドマップで勉強すれば、他の受験生より抜け出ていくことができるはずです。
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マインドマップと学び合いのコラボをするとこうなります

【これは6月17日に行った授業の考察です】


元寇について指導しました。

まず始めにさっさとマインドマップを板書して、ブランクブランチ(空いている枝)を埋めていきながら、元寇について全員が理解することをゴールにしました。

(板書したマインドマップ)


あとは、
「分からなかったらどんどん教え合いなさい。」
「立ち歩いてもかまわないんですよ。」
「全員が説明できるようにするんですよ。」
「自分だけできたんじゃ目標達成じゃないんだよ。」
ということをたま~に伝える。

そして、最後に学習したことをもとにして、ブランチを空けてあったマインドマップを埋めるような形で意見を次々に出してもらって授業終了。

子ども達のノートにも、それぞれ足りなかった内容を書き足してもれなく元寇を理解した1時間となりました。




「学び合い」の授業観の中で重要な要素は、「傍観者を作らない」ということです。通常の学習スタイルで授業を進めると、子どもによって学習状況が次のように分かれていきます。

「課題解決者」・・・5割
「モニター」・・・・4割
「傍観者」・・・・・1割

「課題解決者」とは自ら積極的に学習を進める者。ところが理科の実験を例にあげると、グループの中で、この課題解決者だけが学習をしていて、「モニター」はやりたくても手を出せずに見ているだけ。「傍観者」に至っては、関心も持てずにただいるだけの子です。
これによって、主に課題解決者だけが学習を達成し、傍観者は授業が苦痛なだけになります。

この子ども同士の人間関係は、成績優秀な子ばかりを集めた進学校でも同様な割合で出現するというデータがあるそうです。能力の差ではなく、これまでの教育(授業)で私たち教える側が持っていた授業観・子ども観によって、「課題解決者」「モニター」「傍観者」という役割を生み出さざるを得ない状況だったというわけです。

「学び合い」の授業観・子ども観によって、この無意識の役割認識を打ち破ることはできます。そして学級の全員が一致協力してお互いの学力を向上させていくという相乗効果も生まれます。


マインドマップは子どもたちの思考を“楽に楽しく”させてくれる道具ですから、これだけでも子どもたちは集中して授業に取り組みます。


良いものを二つ使うことで、お互いの良さを相殺させないようにしないといけないのですが、舵取りを上手にやれば、2倍ではなく何十倍の授業効果が現れてくることでしょう。

私的には12月に予定している江東区の研究授業に、ここ数年間に学んできた授業方法を集約していくつもりで進んでいきます。


学び合いの仕組みと不思議―ちょっとのことでクラスは変わる
西川 純
東洋館出版社

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人物の関連を表すマインドマップ 【子ども作】

昨年より社会の歴史人物をマインドマップにしてくるという課題を宿題でやらせていますが、どうも変化がないと耐えられないのが私の性格のよう(新しいもの好き)で、一人一人をマップ化しているだけの課題に少々飽きてきました。

そうなると「それでは脳さん、どうしたらいいか、アイデア出してね。」と言い聞かせておきましたところ、出てきました!アイデアが!
「関連のある人物を1枚の紙に書かせてみよう!」と。

課題は「源氏関係MM」をかくというもの。
「源頼朝」「源義経」「北条政子」のシールをセントラルイメージにして、マインドマップにかいてきなさいという宿題になりました。

この課題で期待をしたのは、3人の関係性を表現できるものが出てくるのではないかということでした。関係性まで表すとなるとかなり高い課題であるので、そこまでかいてきなさいとは言いませんでした。提出された宿題のほとんどは、3人の足跡をまとめたもの。

しかし、画像のマインドマップをかいてきた子は、頼朝から「平氏をうってこい」の矢印が義経に伸びていたり、政子と朝廷の関係を表していたり、さらにすごいのは源氏を語るには平氏を出さないわけにはいかないということに気づき、平清盛のことを左下につけ足したことです。
歴史をしっかり学んでいないと描けないマインドマップです。

源頼朝〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
講談社

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メモマインドマップの効果絶大!

3月12日(木)に大きな取材(某 通信社さん)が入る井上学級です。その日に向けて、現在準備作業を進めている最中です。一人ひとりが興味関心のある国を調べて、その情報をマインドマップにまとめるという授業を行っています。

今回、取り組んでいる「メモマインドマップ」を活用しての情報収集活動は、かなり大きな効果を上げています。
インターネット情報を見ながら、その場で速射マップにかいていくということをしています。これをすると、ネット情報をやみくもに印刷するのではなく、いったん自分の「脳のフィルター」を通った情報だけが「メモマインドマップ」に残されていくので理解が深まります。

さらにこのパソコン調べ作業の間も、けっこう高いフロー状態(集中状態)が来ました。支援のために巡視をしたところ、子ども達はたくさんの情報を「メモマインドマップ」に書き入れていました。

1時間でかなりの情報量が入ったようです。これをあと3時間くり返し、清書マップにしていきます。


☆3月12日情報

【教 科】「社会」

【テーマ】「国際理解」

【ねらい】
「世界には様々な国があり、その国ごとに文化や生活に違いがあることをくわしく知る」
「世界の国々の情報を収集する活動を通してマインドマップの活用技術を深め、豊かに表現できる素地を養う」
「他国を調べることで日本の文化や習慣の良さにあらためて気づき、日本で生きている意味を考えるきっかけとする」
でいっています。

【手立て】
①インターネット上の情報をコピーして集めることはたやすいことであるが、今回はそれを行わず、自らの手(=脳のアンテナ)で「メモマインドマップ」に書きとめ、手元にあるのは本当に必要な情報にとどめる。
②メモマインドマップを12日(木)に清書マインドマップに描き上げる。そこでさらに情報を精選し、人に説明できる状態にする。
③メモから清書という流れを身につけて、卒業後の学習方法選択のヒントとする。
④インターネット検索に関しては、より早く情報を得られるように検索ワードの入れ方や検索エンジンの活用について支援する。

【取材当日(本時といえるかな?) 45分間】
①1時間の流れ確認(3分間)
②清書マップ作業(25分間の予定)
③グループ内、ミニ発表会(発表時間は質疑応答も入れて、1人2~3分・・・合計15分間)
④学習のふりかえり(2分間)


おそらくこれが今年度最後のマインドマップ授業公開になると思います。


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日本国憲法をマインドマップ化

教室の後ろ壁面に大きく貼りだしたマップです。
大きく貼っておくことで、復習効果をねらっています。


児童が描いたマインドマップ。イメージ画像でかなり楽しんでいます。
絵を描いて楽しめるということは、学習内容を理解しているからこそです。


授業の進度としてはずいぶん遅れています。今ごろ日本国憲法を学ばせている井上です。ちょっと反省しています。

日本国憲法をマインドマップ化すれば、けっこう面白く勉強できるし、全貌把握ができて理解が深まるだろうと判断しました。

教科書と資料集から憲法に関する内容を調べだして、ブランチごとに1時間の授業で確認をしていっただけのつまらない授業でしたが、こうしてマインドマップに描いているだけで、これまでのノートのようにまとめるよりも、楽しみながら法律の勉強をできるように思います。

このマインドマップを描いた子に感想を聞いてみました。
「難しい勉強だと思っていたけど、なんだか面白かった。それは絵を描き込んでいくことで憲法のことを楽しく理解していけたからです。」

他の子にも聞いてみると、
「こんなにいろんなことを国がやっていることがよく分かった。」
「憲法のことはだいたい理解できたと思う。」
など、けっこう前向きな発言が多くありました。


私個人的な課題として、一度、日本国憲法のすべてをマインドマップに描くことをやってみようと思います。教材研究というわけですね。

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試しに描いてみました「歴史のテスト予習用マインドマップ」を

まずはじめに、歴史の指導経過を書き残しておきます。

歴史のテストは教科書でだいたい17~20ページの範囲から出題されます。授業で1度学んでいるので、記憶力の良い子は予習をしなくても点が取れるかもしれませんが、全員がそうとは限りませんので必ず試験勉強をさせています。

1~2回目のテストは、学習範囲全部を再読するのは大変だろうという親心が出て、私が要約した文章をマインドマップに描いて勉強し、テストを受けるようにさせましたが、どうも成果が出ませんでした。

そこで3~4回目は、あだになっていた「親心」を捨てて、「出題範囲の全ページをマインドマップにまとめてきなさい」という課題に切り替えました。そうすると、自分の脳内にある知識量がとても多くなるので、まとめるのは大変だけどテストの点数は上がるという当然といえば当然な結果となりました。
しかし、教科書の20ページ前後を小学生がまとめてくるということじたい、なかなかハードな課題であり、それを全員がやってこれたことにマインドマップ効果があるだろうという説を持つに至りました。

しかし、私の心の中には「まだまだ本当の効果が出てはいない」という思いが渦巻いております。

そこで今回は、テスト範囲を私自身がマインドマップに描いてみました。
今日の給食中に描き始めて、1時間ほどで描き終わったことからも、学習スピードは普通のノートにまとめるよりも数段上だと感じました。
さらに、描いているうちに、「もっと何かを書き足したいな」という気分になっていきました。それに拍車がかかったのは「記憶のフック」をかけるためにイメージを入れ始めたあたりからです。

人物の絵を描いていると、その人物の人格や生きている時代背景などがどんどんよみがえり、「この人に何かを語らせたら楽しそうだな。」とか、「もっと強烈なイメージにしてしまえ。」などという気分になっていきました。

あ~!これだな!
この楽しさを味わえば、テストなんて“へのカッパ”じゃん。

今回はA4サイズに描きましたが、A3サイズで描いていったら、教科書だけでは物足りなくなって、資料集やインターネットで自発的に調べるという行動に結びついていくだろうと強く実感することができました。


マインドマップを使っての学習は、「もっともっと知りたい!」「知識があればもっと楽しいものが描ける!」というモチベーションの高まりを促してくれます。
そして、知識があればあるほど、効果的なマインドマップを描くことができるようになるでしょう。
この「プラスのスパイラル」に入った時、自分の学習が想像以上に加速化していくのです。自分も家族も想像もできないような“頭の良い自分”になれるのです!

すごいでしょ!!!

これが今日の井上の「気づき」でした。

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小学生がかいた“パーフェクトな”マインドマップ

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写真のマインドマップは大人がかいたものではない。なんと小学生がかいたものなのだ。すごいと思いませんか。子どもにもこれだけかける能力があるのです。

このマインドマップは社会の試験勉強に向けて、教科書14ページ分をB4用紙1枚にまとめたものだが、指導している私も驚くほど「完璧な1枚」なのである。

何を基準にして完璧と言っているのかというと、マインドマップをかく時に守らなくてはならない「7つのルール」に則ってかけているから完璧だと言っているのである。

マインドマップのインストラクターさんをはじめ、マインドマップに関する知識が豊富な方が、細かい部分まで分析すればするほどに、この1枚のすごいさが分かるはずだ。

このマインドマップが提出されてきた瞬間、「あっ!とうとうこういうマップをかける子が出てきた!試験で何かが起こるぞ!」という予感がした。案の定、この子は完璧な答えをテスト用紙に書いた。非の打ち所のない答えであった。

「すごい」の一言である。

マインドマップが学力向上にどう効果を上げるのか、仮説を立てて実践をしてみた結果がこのように出ると、これはますますいろんなことに応用して、勉強大好きな人間を育成していける気がする。


※ここに出てきた「7つのルール」に関しては、企業秘密というほどのものでもなく、アスキーから出されたムック本にもきちんと紹介されている。本当に知りたい人は、まずは自力で調べてみてほしい。

ペンとノートで発想を広げる“お絵描き”ノート術 マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本 (アスキームック)
遠竹 智寿子,月刊アスキー編集部
アスキー・メディアワークス

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社会の発表 まとめマインドマップ

昨日に引き続き、発表の後半を「黒板マインドマップ」にしてみました。

こうしてマップ化してみると、どのグループがどれだけの内容で発表をしていたかを比較することもできます。授業内で発表されたことを黒板一面で書き表しているので、別の発表とのつながりを見ていくことも可能です。

こうして書いているうちに思いついたのが次のことです。

「せっかくスマートボードが教室にあるんだから、『iMindmap』を使って記録していった方が、こども達の反応も見やすいし、細かく記録していくことができるなぁ。しかも保存できるから、あとで印刷して配布し、その後の学習資料や家庭学習用プリントにもできるぞ!」

次の試みも決まりました!
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マインドマップで板書

この写真は、小学校5年生社会の授業「私たちの生活と森林」という単元で、課題別にグループ調べを行い発表会を開催、子ども達が話している内容を、その場で黒板にメモしていった「速写マインドマップ」です。

子ども達はすでにマインドマップを見ることに慣れてきたので、この形式で書き取ってあげると、箇条書きで書くよりも数倍の情報量を目にすることができるのです。

発表が終わった後に、あらためてマインドマップを見ながら、この場面ではこういう発表のやり方の方が良いのではないかとか、発表の内容にかたよりがあるから工夫した方が良いといったことに気がつくわけです。


白い模造紙に書いておくと消えないでずっと残せるのですが、黒板にチョークで書くと消さないといけないので、デジカメで記録しておく必要が出てきます。
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