今、井上学級の子どもたちが頑張っていること

4年生・井上チームが今頑張っていることは何か?

それは「日記新聞を書くこと」です。

年間10000号を目標にしていたのだけど、現時点で3500号を越え、このままのペースで行くと「奇跡の年間15000号」に届きます。今は出だしなので内容面で物足りなさはありますが、個人で1000号も書けば、当然文章を書く力が向上します。

勉強は今頑張ったことが明日すぐに成果として顕れるようなものではありません。勉強もスポーツもほぼ同じだと私は感じます。目に見えない努力を積み上げて積み上げていくうちに、底力がついていくものだと感じます。何十枚も何百枚も書いていれば、そのうちにレベルの低い文章には満足できなくなってくるものです。そしてある時、一気に伸びる瞬間が来ます。それがいつなのかは個人差があります。伸びるまで地道に努力を続けた子が「美味なる実(学力)」を手にすることができるでしょう。


さて、学級総体のことを紹介しましょう。
7月の七夕集会に向けて、クラスの願い事を話し合った子どもたちです。担任である私の意見は微塵も入っていません。すべて子どもたちだけで決めた願い事です。

その願い事とは、

「宇宙一すばらしいクラスになりますように」

織姫も彦星も宇宙にいるわけだから、「宇宙一」という願い事はきっと叶えてくれることでしょう。




このクラス、実はほんの3か月前には、世間で言うところの「学級崩壊」をしていたのです。何を持って「学級崩壊」と私が判断するかというと、担任だけの力では授業が成り立たなくなる状態になり、他クラスの教師が教材研究や学級事務のために授業を行わない「空き時間」をつぶして、「補教」として応援に入らなくてはならない状態になった時に「学級崩壊」しているクラスと判断しています。

こうした状況にあった子どもたちの心を、根っこから改善していくためには、私でさえもやはり「3か月」はかかります。

今回の「七夕の願い事」話し合いで、子どもたちの中から「宇宙一のクラス」という目標イメージが語られたということは、すでに「学級崩壊」していた3か月前からは脱却したと判断しても良い状況だと思うのです。みんなが納得して「宇宙一」という言葉を選んだのです。だからもう大丈夫です。

これで、いよいよ次のステップに入っていきます。
「最高の目標意識」と「最高のセルフイメージ」を子どもたちが持ってくれるように、未来に旅する宇宙船の船長として、しっかり舵取りをしていかなくてはならないと気持ちを入れかえていかなくてはならないと思っています。
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内田康夫 著 『教室の亡霊』

教室の亡霊
内田 康夫
中央公論新社

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何かを深く考えるための本ではありません。ミステリー推理小説です。ただ学校が舞台になっていますし、今の学校が抱える諸問題を扱っている内容なので、学校関係者が読んだら一層イメージしやすい本です。例えば、教師のノイローゼの問題とか、若手・ベテランに限らず学級が荒れる問題、モンスターペアレンツの問題、教員採用の裏取引の問題といったところが出てきます。

約400ページありますが、エンターテーメント性が高いので、たちまち読み終えるでしょう。すき間のちょっとした時間に本を手にとって読書を楽しむにはお薦めの一書です。
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「場」や「立場」がその子を育てることもある

昨日の土曜日。学校は休みでしたが、担任する4年生の代表児童12名を引率して、「江東区トンボまつり(2010)」に参加しました。目的は総合的な学習で行った「ヤゴ救出作戦」の実践発表を子どもたちに行ってもらうためです。今年度は残念なことに私の勤務校だけが発表校だったので、聞いてくれる方が少なかったのですが、それでも参加したことには意味があります。

「公の場で子どもたちを育てる」
「学校を代表して、学校外で発表をすることにより、リーダー性を伸ばす」
こういうねらいを持って指導してきたつもりです。

発表を聞いて下さった方は、江東区の職員の方々やネイチャーリーダーの方々、そして参加児童のご家族といった、「内輪」のメンバーでしたが、発表する児童にとっては、それでも十分緊張感を感じられる「公の場」でした。

何しろ、12人の友達と2人の担任と一緒にバスに乗ってお出かけするだけでもワクワク感があったようですから、初めて訪れた文化センターでの発表が子どもたちの脳裏に強く刻まれたことは間違いないでしょう。


発表は1組、2組別々に行いました。
私の組は、代表児童から「マインドマップで発表したい」という希望が出ましたので、画像のような「iMindMap」をプレゼンモードで動かしてやってもらいました。子どもたちが手に持っていたのは画像のマップ1枚。6人でブランチごとに交代しながら原稿なしで話して約6分間。聞いていた大人の方々は、きっと「ノー原稿」だとは思っていなかったことでしょう。



午前中には学校にもどり、子どもたちを帰した後、昼食も十分に取る時間もなく、午後は辰巳ジャンプの練習にかけつけました。

今の辰巳ジャンプは4年生が中心メンバーですから、7月に行われる予定の「U10キッズ交流バレーボール大会」に向けてのチーム作りが中心目標になっています。その4年生チームの中にただ一人、2年生を「レギュラー」として入れることにしました。この子は練習中も試合中もいつも大きな声を出してはチームを盛り上げてくれます。高学年の子が打ってくるスパイクにも怖がらずにレシーブしに行きますし、もしかしたら今のチーム内では一番“辰巳ジャンプらしい子”と言えるかもしれません。

ファミリーマートカップ予選敗退が決まった直後、すぐに「7月の大会ではレギュラーだよ。」と申し渡しました。今、この「レギュラーという立場」がこの子のバレーボールに対する意識を大きく伸ばしています。自覚が生まれたと言えばいいのでしょうか。レシーブ技術がどんどん伸びています。さらには「2年生チーム」を作るべく、次々とお友達を練習に誘って部員増加に貢献しています。現在2年生は5名まで増えましたので、あと1人で1チームできあがりですね。
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ご要望に応えて「給食返却アート」

今日の給食前、クラスの女子Tさんから、このようなことを言われました。

「先生、お母さんがね、給食を返す時のアートを楽しみにしているんだって。すごく楽しいって言っていたから、やってくれませんか。」

はいはい、了解しました!

ということで、今日の給食メニューからは残飯をアートすることが難しかったので、牛乳パックをアートしました。学校の窓から大きく見える「東京スカイツリー」をイメージして作ってみました。

子どもたちからは、

「先生、牛乳パックは赤いから、スカイツリーじゃなくて東京タワーだよ。」

と言われました。

うんうん、確かにそうだね!



今回、このアートをしたのも、子どもから「やってほしい」という声があがったからです。その子は自分のお母さんを楽しませようという「相手意識」「クラス外部意識」を持っていたわけです。「相手意識」を育むことは新学習指導要領では非常に重視されています。だからこそ私は敏感に反応し、牛乳パックアートをやったのです。

給食というのは、教師にとっては「食事の時間」ではありません。「給食指導」という勤務時間です。私は楽しく有意義に仕事をしていたいという願いを持っていますので、このようなタイミングを敏感にキャッチして、子どもたちの思いに応えようとしているつもりです。
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すき間時間の読書にお薦め

大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。
ポール アーデン
ファイドン

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固まってしまった大人の心を強く解氷してくれるような本です。
ビジネス書を読み慣れていない方にはお薦めします。
ビジネス書のうち、成功本をたくさん読んでいる方は満足感を得られないと思われるので、速読で読むことをお薦めします。

私が最も心に刻んだことは、
「責任を周りに求めない。一切の責任は自分にある」と捉えた時に授業がグレードアップすると感じたことでした。

成功本の初心者向け一冊だと思いますので、興味のある方は手にとって下さいませ。
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ノートはデコレ!

昨日、私にICT機器(ペンタブレット)を貸して下さっていて、授業に協力を頂いている企業の「WACOM」さんの営業を担当している若手女子社員のOさんが教室に来て下さり、ICT教育機器の可能性について語り合う機会を得ました。

OさんはW大学出身の優秀なスタッフであり、大学の授業の中で「マインドマップ」にも触れることがあったという経験を持っている方です。さらに教育にできる限りの力を尽くしたいという希望を持たれていて、私の授業にも一生懸命に協力して下さっています。多くの方々の支えを得て、私も新時代の教育方法を開拓していけると感じています。

なぜOさんが私の教室に来たかと言えば、現在授業で使わせていただいている「WACOM」製の教材提示装置「ペンタブレット」の活用について意見交換をすることが目的でした。ところが、あれこれと話をしているうちに、「マインドマップの可能性」についての話題になってしまったのです。この2年半に私のクラスで起こったエピソードを紹介しながら、子どもたちがかいたマインドマップを見せていくうちに、Oさんも教育という分野のやりがいと、子どもたちを育てるという使命感を高めてくれたように思いました。

一期一会と言いますが、私も命が長いわけではないので、時間を無駄にすることはできない。出会った方には全霊を注いで何かをつかんでもらいたいのです。


ところでOさん、さすが大学を卒業したばかりの柔軟な若い感覚をお持ちでした。
様々なマインドマップを紹介しているうちに、こんなことをつぶやいてくれました。

「マインドマップって、私たちのような女の子が大好きな『デコメール』や『デコレーションノート』に感覚が似ている感じがします。」

な~るほどぉ~!

それは言えますね!

マインドマップは工夫してかいていくと、どんどん楽しくなって、もっとこうしたい、これでは満足できないと、いろんな飾りをつけていき、その分、記憶のフックにかかって、強い記憶に残るという効果があります。

「デコる」という意味で、私が感服したマインドマップがありますので画像で紹介します。

今回の画像は昨年の6年生女子がかいたもので、「室町時代」についてまとめたものです。文字は一切ありません。すべて「絵」で描かれています。これこそ「デコる」感覚なのではないでしょうか。

ちなみに私は子どもたちにも大人にもよく、「絵をかける力は、文字でかける力の1000倍すごい」と言わせていただいています。学んだことを「絵」にできる人は、その学びをしっかり理解した人なのだと思います。
ちなみにこのマインドマップをかいた子は、最優秀の学力と友達を大切に思う優しい心を持っていた子です。
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度⑥

花さき山 (ものがたり絵本 20)
斎藤 隆介
岩崎書店

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昨日の朝、保護者ボランティアさんによる読み聞かせがありました。
今回は有名なお話。
道徳の副読本にもよく掲載されている『花さき山』です。

現実世界で良いことをすれば、仮想世界に一輪の美しい花が咲く。そしてみんなが花を咲かせていければ、たくさんの花で満ちていくというストーリーです。

保護者のSさんは、この物語でうったえたかったことについて、このように語ってくれました。

「私の家族は、良いことをしたら心の銀行に貯金がたまっていくって思っているんです。これは、おばあちゃんの考え方が始まりなんだけど、おばあちゃんは『良いことも悪いこともみんな業を積むって言って、心の中に貯まっていくんだよ。だからいつも『良いことをして、良い貯金をしていこう』と心がけることが大事って、教えてくれました。4年生のみんなもどんなことでもいいから、自分の心の中に花をさかせてくださいね。」

こうした話を受けて、Sさんに私からはこのような本を紹介しました。

宇宙銀行―徳を積み立てると幸運が引き出せる
植西 聰
サンマーク出版

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実は私が常に意識して子どもたちの教えていることが、この「心の銀行」なのです。
「花さき山」のような考え方が、これからの時代には本当に必要なように思えます。2015年を境に、間違いなく「心の時代」が始まるはずだからです。
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「全脳思考モデル」で発表計画させる

週末に予定されている「江東トンボまつり」で、我が4年生たちが江東区で唯一の学校発表団体として参加を予定しています。どうも年々、発表校が減っているようで、今年は1校もなかったところに、私が「ぜひともやらせてほしい!」と声をあげたので、だた1校だけの発表となったようです。

私がそこまで「発表」にこだわるには理由があります。
新学習指導要領に示された「表現力」を育てるためには、子どもたちの「相手意識」を育てる必要があると強く感じているからです。この「相手意識」をこれまで、私はこの数年間、独自の用語を開発して授業を展開してきました。、「外部意識」という言葉です。

「学校内部に発表するのではなく、学校外部に情報を発信していくこと」
これが『外部意識』です。

何年生であっても、この『外部意識』を持った途端に、より良い発表をしたいという意識に目覚めます。この向上意識によって、子どもたちの表現力は急上昇します。

私は教員という仕事をする人間として、子どもたちが何となく成長していくのではなく、“一気に伸びていく”という姿を現出したいので、この『外部意識』というものを有効活用します。


私のクラスでは代表の6人が「江東トンボまつり」で発表をします。
この6人で考えたのが画像にある「全脳思考モデル・・・ストーリーストリーミング」で考えた発表計画です。(くわしい解説はしないでおきます)

そして、子どもたちは実際の発表を「iMindMap」でやってみたいというので、すでにそのプレゼンテーション資料は子どもたちといっしょに作りました。

さあ、土曜日の代表発表、聞いて下さる方々を、120%満足させるものにできるでしょうか?楽しみです。
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【マインドマップ】 こんな4年生になろう!

「どんな4年生になりたいか?」というテーマで目標設定をするために行った先週の道徳の授業では、ブレインストーミング(KJ法)を用いて子どもたちに意見を出してもらいました。子どもたちの将来のために、こうした話し合い技術を教えていくのも学校の教員の役目だと思います。最近こうした技術を教えていくことを「スキルの習得」と称して、「ソーシャルスキル」とか「コミュニケーションスキル」等々の取り組みを導入している学校も少なくありません。これからの時代は、それだけ「スキルの習得」をしているかどうかがものを言う時代なのでしょう。

今回の授業では、短時間に大量のアイデアを出していくための「スキル」である「KJ法」を体験してもらったわけです。この方法はかなり一般的に使われていますので、会社や大学などで活用してきた保護者の皆さんも多いのではないでしょうか。小学4年生の子どもたちでも、おそらく3回もやってみれば習得できる技術です。一度身につければ一生涯使っていけますので大人になっても「消えない学力」のひとつになります。

子どもたちは25人でたった10分間に300以上のアイデアを出してきました。もちろん“のべ数”ですから、何人もが同じような内容のアイデアを出しているわけです。しかし、それもすべて認めていく、そして出された意見に対して批判は決してしてはならないという姿勢に立つのがブレインストーミングの大原則です。ですから短時間にこれだけのアイデアを出してきた子どもたちのエネルギーを大いに褒めてあげてほしいわけです。


出された意見を私が全力投球のマインドマップに描いてあげました。
それが画像のものです。

何が書かれているのかを文章化することも、全員がこのマインドマップを理解するという目的のためには大事なことなので、「アファメーション」の手法を使った文章に書きなおしてみます。

**********

私たち4年1組はみんな親友のように仲良く、友達がいっぱいいる。男女は一丸となってまとまっている。

みんなの心は、素直でやさしく、いつも下級生や弱い立場の子を守っている。そしてクラスの仲間もお互いに守り合っている。そのため、いつも元気で全員が休まずに出席している。性格は明るく、健康で、聞いている人を元気にしてしまうあいさつをしている。いつも「ミラーニューロン」を意識して、お互いに良い影響を与え合っている。

自分の生活態度についてはきびしいが、人にはやさしい。自分でできることは何でも行う。最近は料理や掃除なども、大人から言われなくてもしっかりやる。もっと上のレベルに行けるようにと、上級生の良いところをどんどん見習っている。

態度を良くしていくことにも挑戦している。
4年1組のみんなは、いつもニコニコ明るく笑っている。教室は笑い声にあふれていて、そこにいるだけで、だれもがみんなうれしくなってしまう。
言葉づかいも良く、「さんづけ」も学校のどのクラスよりもしっかりできている。人を傷つけるような言葉はけっして言わず、気持ち良さバッチリである。
また、先生や友達の話をしっかり聞いているし、何を言おうとしているのかを理解して聞いていこうとする態度も持っている。
みんな、いつも真剣で、ビシッと決めている。授業態度はまじめで静かだ。そんな4年1組は心も体もたくましいクラスである。

やってはいけないこともしっかり分かっている。
先生や大人には、はむかわない。
勉強や係、当番の仕事もさぼっていない。
苦しくても難しくても、絶対にあきらめない。
人に迷惑のかかるようなことを、たとえば、うるさくしたりしていない。
怒りの気持ちが起こったとしても、みんな自分の力でおさえることができ、けんかになることはない。

そんな4年1組の能力はとても高く、特に集中力はどんどん上がっている。その結果、テストをやれば全員が100点ばかりであり、IQも急上昇し、天才の集団なのではないかと思えるほどである。それはすべて「ミラーニューロン」を意識しているからこそ、お互いに伸びていこうとするのである。

このような4年1組を私たちは「世界最高、最強のクラスであり、世界一である。」とイメージしている。他の人が見ても、すごいクラスだと認めてもらっているし、だれもが「あのクラスはうらやましい」と思っている。だからこそ、他のクラスの人にもよろこばれるような行動をし、だれからも好かれる学級となっている。その結果、みんなが「あのクラスはかっこいい!」とあこがれを持ってくれている。

私たちが目標としていることは、4年生のうちにクラスの全員が、読書100冊を読み、4年生で習う漢字200字を全部覚えること。そしてマイ新聞をまずは全員が100号達成し、200号、500号、1000号、3000号と、どんどん達成していくことだ。その結果、クラスでは10000号など軽く達成できることが見えている。また、下級生や困っている人のめんどうもしっかり見ていきたい。
これだけではない。もっとがんばるつもりである。
運動ではスーパードッジボール大会で優勝する。
マインドマップをたくさんかいて、上手になり、名人と言われるクラスになる。
声のものさしを意識して、場面に応じた声の大きさで話せるようにする。
字をきれいに書く。

このような目標を達成できるようにがんばっていくことで、私たちはみんな、2011年3月1日には、勉強を十分にしており、勉強することが好きになり、みんなよくできる子どもたちになるのである。

これが「宇宙の大新星・4年1組」なのである。

**********

いかがでしょうか。
このように「現在型」で「強い肯定宣言」をしていく文章にすることを「アファメーション」と言います。
明日から、この「アファメーション」を教室に掲示することになります。すると不思議なことに、子どもたちの脳が子どもたち自身を「自動操縦」することを始めます。知らず知らずのうちに、このマインドマップにかかれた方向に進んでいきますし、今回はこんなに強い「アファメーション文」にまで書きましたから、もっと力強く脳が動いていくことになります。
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男子チームに関する過去ログを読むと・・・・・

辰巳ジャンプ、着々と部員が増えています。今日も2年生女子が入部してくれました。これで男女合わせて17名の部員数。でも、30名までは増えるはずですから、まだまだ。

さて、男子部員も4名まで増えました。あと2人増えれば秋の江東区大会に出場させます。さらに8人の部員まで増えたら、来年のミカサ杯教育大会を目指そうと思います。

辰巳が男女でしのぎを削っていた2003年から2005年の過去ログを読みなおしてみました。その監督活動の激しさに、自分自身、今よく生きているなぁと思ってしまいます。なにしろ、女子の試合が終わったらすぐに男子の試合会場にかけつけたり、その逆をしていたり。土曜日に男子を連れて関東遠征をして、翌日には女子を連れて他県に行っていたり。休む間もなく戦い続けていた日々。もう一度それをできるかどうか?

ちょっと不安ではあります。
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地域に育てられる子どもたち

私の勤務校では「合宿通学」という行事を行っています。

4~6年生の中から希望者を募り、抽選で20名(男女10名ずつ)の子どもたちが2泊3日の合宿生活を送ります。宿泊場所は町内会館。ここから学校に通ってきます。毎年、希望者が多く、抽選で選ばれた子は、抽選もれした子の分まで、合宿生活を頑張ろうという合言葉で生活しています。

子どもたちは2泊3日の中で、夕食を自炊したり、地元の銭湯に行ったりして、貴重な体験をしていきます。ちなみに毎年の夕食メニューは、初日が牛丼、2日目がカレーライスです。


そして今日の3日目。午前中に商店街の方々に全面協力していただき、「職場体験」をします。20人が様々なお店に分かれて行き、約2時間、店員として仕事をする体験学習をします。
スーパーマーケットでは、入り口で「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」と元気いっぱい声をかけている子どもたち、レジで会計をしている子どもたちがいました。
ペットショップでは、ペットのお家を黙々と組み立てている姿がありました。
お団子屋さんでは、厨房に立たせていただき、みたらし団子を作っていました。
八百屋さんやお茶屋さんでは店頭で接客をしていました。
喫茶店では、ウエイター、ウエイトレスとして働いていました。

このような活動は地域の方々のご協力なしにはできないことです。特に町内会長さんは、お忙しい中、いつも「子どもたちのためだから」と言って、全面協力してくださいます。私に対しても、いつも笑顔で「先生、子どもたちをよろしく!」「学校を良い学校にしてくださいね!」と言って下さいます。

地域の方々に育てていただける環境。これは今の東京の中では、大変に貴重なものだと私は思っています。


実は私、「職場体験はキャリア教育につながるのかな?小学校では大きな夢を抱かせることが“生きる力”につながるのではないかな?」という疑問を持っていましたが、今日、各店舗ではつらつと一生懸命に働く子どもたちの姿を見て、職場体験も素晴らしいキャリア教育になるんだと認識を新たにしました。



合宿通学に参加することができた20名の子どもたち。
君たちはお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに、明日からは「全校のリーダー」として学んだことを学校生活に役立ててくださいね!
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度⑤

せかいのひとびと (児童図書館・えほんの部屋)
ピーター・スピアー
評論社

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昨日の保護者ボランティアさんによる読み聞かせは『せかいのひとびと』という本でした。

人間は一人一人すべて個性があり、相違がある。そのようなテーマの絵本でした。

読んでくださったママさんからは、
「みんなはこれからの時代、世界中の多くの人とたくさん交流していってほしい。いろんな国の人たちと知り合えると楽しいと思いますよ。」
というメッセージがありました。

私も世界の人たちと手を取り、同じ志をもって進んでいくことが大事だと思っています。そして学生時代からたくさんの海外の方に、多くのことを教えていただきました。その中でも最初に影響を受けた方で記憶に残っているのはアメリカの「キッシンジャー国務長官」でした。
キッシンジャー氏は、二十歳の私たちに「平和・文化・教育」の道を切り開いていくことによって、人類の未来は輝くものになると教えてくれました。そして私は「教育」の分野で道を切り開くことを決意したわけです。

まだまだ教育の道を切り開くと言える行動はできていませんが、世界中の心ある教育者と共に、人類の新しい道を創っていきたいと常に思っています。
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WACOMさんのペンタブレット 【ICT機器活用授業】

「井上=マインドマップ」というイメージが定着している昨今ですが、それだけでは説得力がありません。マインドマップだけで指導しているのではないのですよ、私は。

昨年来、江東区教育委員会からも「井上ならば何か開発するだろう」という個人的な紹介を受けて、WACOMさんという企業が開発した「ペンタブレット教材提示装置」の活用法を思考錯誤しています。

江東区(区長を中心にした教育施策)では、平成19年度から「電子黒板」を授業で活用していくことを推し進めてきました。その力添えがあって、各校3台のスマートボードセットを配置していただきました。このようなICT活用を後押ししてきたのが私の所属する「江東区小学校教育研究会・情報教育部」なのです。

江東区情報教育部では平成19、20年度の2年間にわたり、「電子黒板活用授業」と銘打って、合計10回の研究授業を行ってきました。この10回という授業回数は、区小研の中では抜きん出ており、「情報教育=コンピューター」という一般的なイメージを打破し、「江東区情報教育部=授業研究推進チーム」という教員集団を作ってきたつもりです。

教師はコンピューターだけを使えても何にもならない。効果的な授業ができてこそ評価に値すると思うのです。


そのような流れの中で、WACOMさんは私に写真のような「ペンタブレット式教材提示装置」を貸して下さいました。この写真画像の中に写っている子は、算数の折れ線グラフをていねいに書きながら発表をしているところです。

教材開発を依頼された私は、電子黒板とタブレット式提示装置の違いは何かということを書いておかなければならないと思っています。

タブレットの良さを箇条書きで書いておきます。

(1)プロジェクターを使用する電子黒板を使う時に障害となる「自分の影」を気にしなくて良い。

(2)もともと描画用に開発されたタブレットなので、非常に細かいタッチで書くことができる。

(3)電子黒板を利用する必要がなくなり、模造紙を黒板に貼って画像を映すこともできる。

(4)子どもにもグラフを書いたり、文字を書いたりさせることを楽にやらせることができる。

(5)マインドマップとの相性が大変に良く、使う人が熟練すれば、パソコンでの「手描きマインドマップ」をかける可能性がある。


もっと利点はあると思いますが、長くなりますので代表的な利点だけを書いてみました。今後は様々な教材を開発し、子どもたちの学習に大いに役立てていこうと思っています。もちろん子どもたちにも「発表場面」や「作業場面」に使ってもらおうと思います。
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ファミリーマートカップ全日本バレーボール小学生大会 東京第3支部順位決定戦

写真は辰巳に帰る途中で撮影した「東京スカイツリー」の近景です。
高くそびえ立つ東京スカイツリーも最初からこのような状態だったわけではなく、コツコツと地道に積み上げて日本一の高さになっているわけです。


ちなみに、この写真が私が最初に撮影した東京スカイツリーです。



バレーボールもまた同じ。始めから高いレベルをイメージして怒ったりするのではなく、今はこの課題だ、次はこの課題だと、スモールステップでチーム力を向上させていくしかありません。今の監督目標は、今年の12月時点で、4年生以下だけで「バレーボールになるようにすること」にあります。


今日の大会で私は、子どもたちの責任感と自尊心を高めるプログラムを組んでみたつもりです。といっても、それを自分で考えたわけではありません。先週から読み進めている菅原裕子先生の著書「子どもの心のコーチング」に書かれていることを取り入れてみたのです。

子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)
菅原 裕子
PHP研究所

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この本の中で私が注目したのが以下の文章です。

*************

 被害者として、都合の悪いことをすべて人のせいにして生きることは、一見、楽な生き方のように思えます。
 でも、それは必ずしも楽ではありません。自分の人生は自分次第で変えることができると考えられないのですから、大変ストレスの多い毎日です。無力感を感じることが多く、充実感は得られません。
 うまくいかないことがあっても、「よし、この次は頑張ろう」とか「今度は違うやり方をしてみよう」と考えるのは結構楽しいものです。希望ややる気がわいてきます。
 ところが被害者は、自分がどうするかではなく、誰かほかの人のせいにするのに忙しくて、未来や次に自分に何ができるかを考えることはありません。自分には人生を変える力がないと感じているので、行動を起こすことに対して臆病で、自分に自信が持てないのです。
 それでも幼いうちは、「お母さんのせい」「お父さんのせい」と内輪もめですむでしょう。でも、親はずっと子どもと一緒には生きていけません。親から離れて過ごす時間が増える思春期や青年期をむかえたとき、子どもは自信のないストレスをどう処理するのでしょう。
(中略)
 幼いうちから、自分の仕事をまかされてきた子は、くり返し自分の問題を解決してきていますから、問題処理能力を身につけています。親が過剰な保護をしない分、悩んだり考えたりと葛藤することが上手です。くり返すうちに、ほどほどに悩み、深刻になりすぎないやり方も学びます。
(中略)
 子どもに居心地の悪い思いをさせたくない、困らせたくないと親が手を出せば、子どもの未来の輝きはかき消されるのです。子どもを人生の被害者にしないため、親には勇気が必要です。

***********

 責任を学んでいる子どもは、そのプロセスで多くのことを学びます。その経験をくり返すことで、自分次第で結果を変えられることを知り、耐性(フラストレーションを処理する能力)や問題解決能力が育ちます。現実を見る勇気が育ち、成長しようという意欲も生まれます。反対に責任を学ばない子は、反応する能力に欠けるため、変化に対応することがうまくありません。

***********

さわり程度に引用させていただきました。

今日、私が子どもたちに指示をしたことは、
「監督にやらされているバレーをするのではなく、自分たちの頭で考え、どうしたら勝てるのかを悩むこと。そしてバレーボールというスポーツを学ぶこと。そのために、タイムを自分たちで取りなさい。」
ということでした。つまり「責任を子どもたちに与えた」のです。

この結果、今日の最初の試合は、いつもと違う責任が子どもたちの心に圧し掛かって、30%程度の実力しか出せませんでした。監督の私としては、子どもたちの能力を伸ばすための“捨てゲーム”だと思っていましたので、負けても全然平気でした。

2試合目、徐々に自分たちの力でゲーム作りをし始めた子どもたちの姿がありました。
たくさんの話し合いが生まれていました。
自分たちの試合なんだという意識がとても高かったと思います。

そして最後の試合の2セット目以降、やっと今日のねらいを達成し始めたわけです。大人から「やらされている」バレーボールなのではなく、自分たちで「やっている」バレーボールになってきた。「自分の責任を感じ、自分の力でチームに貢献しよう」としていた姿と、保護者の皆さんには見えませんでしたか?

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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度④

あしたもともだち
内田 麟太郎
偕成社

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4年生の保護者による読み聞かせ第4回。
今朝、読んでいただいた本は、先週に続いて「ともだちシリーズ」でした。
森の乱暴者と自負するオオカミさんは、そのプライドから、ケガをしたクマさんのことを看病していることを、キツネさんに気づかれないようにしている。しかし、その優しさにキツネさんも気づいている。ともだちであることの喜びをテーマにしている絵本シリーズです。

読み聞かせの時は担任から毎回、「なぜその本を読んで下さったのですか?」という質問をしています。今日のお答は、ママさんの心からの叫びと感じた私です。

「私にも高校生の時からずっと仲良くしている6人の友だちがいました。しかし、そのうちの一人が病気にかかって亡くなってしまったんです。私は腸(はらわた)がよじれてしまうほど悲しかった。それほど大切な友だちだったんです。
 友だちはいいのよ。昔の友だちに会えば、何才になっていたとしても、心はすぐに女子高生にもどれる気がするの。いつまでも若いままなんだ、友だちって。だからみんなも、今いっしょにいる友だちを大切にしてくださいね。」

素晴らしい話を子どもたちに聞かせて下さいました。その言葉の端々から、我が子だけでなく、4年生の子どもたち全員への深い愛情を感じました。

保護者の皆さんの読み聞かせは、単なる読書なのではなく、子どもたちにはママさんたちの深い心根に触れることのできる貴重な場となっているのです。
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