この土日、新チームに切り替わって初めてじっくり練習に取り組めました。これまでの3週間は私の仕事の都合と他チームとの練習試合を組んでいたため、基本の技術を高めるための練習をすることができず、現状の実力で試合経験を積むことに終始していました。昨日今日と基礎練習にたっぷり時間を取れたので、まるで砂漠が水を吸うがごとく上達してくれた4年生チームです。
勤労感謝の日に戦った江東区秋季小学生大会のB大会で優勝した新チームですが、私としては正直なところ「どうして優勝したのだろう?」と不思議でした。それは決勝戦まではなんとか行けたとしても、どう考えても相手チームの方に分があると予想していたからです。しかし、この土日の練習を見ていて、なぜ勝てたのかがはっきり分かりました。それは、辰巳ジャンプ新チームは、弾むモルテンボールで試合をすると、ものすごく強いということが理由です。5年生がいないチームなので、パワーに欠けるのが欠点です。それをカバーしてくれるのがモルテンボールなのです。軽く打っても弾むので、今の4年生には力加減がちょうど良いのです。ですから、決勝戦ではサーブが走り、1セット目を21-8で勝った。2セット目は15-21で負けましたが、1セット目の13点差という貯金が大きく、得失点差で優勝したわけです。
こういうことですから、4年生たちは練習中も好んでモルテンボールを使おうとします。6年生がミカサボールを使いたがるのとは正反対です。同じバレーボールをしているのにこの差が生じるのはどうなのでしょうね??? プロ野球に例えれば、モルテンボールは以前まで使っていたホームランの出やすかった飛距離の出る日本式ボールで、ミカサボールは今使っている飛ばない統一球という状況ですね。バレーボールスタイルが変わってしまうくらいにボールの質が違います。
1月から始まるミカサ杯教育大会は、名前の通り「ミカサのボール」だけを使う大会になります。普通はそれに慣れるために練習をしていくのでしょうが、何しろ辰巳ジャンプは学年がひとつ下の4年生チームです。大会ボールに慣れて勝敗の結果を出すことよりも、一人一人の「プレーイメージ」を高めることの方が大事です。モルテンボールを使うことで、子どもたちが良いバレーボールをすることができるならば、しばらくはこのまま練習して行くことにしようと思います。
ところで、チーム保護者の皆様、今日は4年生以下に宿題を出しました。
「1週間に1冊は読書をすること」
思考力を鍛えるための宿題です。思慮深い選手に育ってもらうために読書を課題に出しました。子どもたちが宿題を忘れていたら、ひと声かけてください。このように。「読書をしないとレギュラーをはずされるよ。」
来週から、私に突然質問をされることがあるから、必ず読むようにと言ってあります。
・本の題名
・著者名
・出版社名
・登場人物
・あらすじ
・感想
さらに「この言葉は良い言葉だな」と思ったのを、バレーボールノートに書き写しておくことも大事でしょう。