【マインドマップで作文すらすらワーク活用実践】もしも自分がうさぎだったら (小学校3年生の作文)

ある朝、女の子が目をさますと、まず顔をあらいに行きました。顔をあらおうとしてかがみを見たら、
「キャ~。」
とひめいをあげました。なんと、かがみにうつっていたのは「うさぎ」でした。でも、おちついて顔をあらいました。

ごはんを食べようとしたんですが、お母さんもうさぎでした。お母さんもびっくりしました。

今日のごはんは、自分のすきなにんじんやイチゴやリンゴ、トマトまで出ました。

一番すきなにんじんは、へたがついていたので、お母さんがとってくれました。にんじんは、あっという間に食べ終わってしまいました。トマトは大きいのが3つもありました。食べるのがたいへんでした。デザートのリンゴを食べると、緑色のやさいのキャベツとレタスのようなシャキシャキなしょっかんでした。
イチゴは甘くとろけて、とってもおいしかったです。

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マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
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【マインドマップで作文すらすらワーク活用実践】ハエになった私 (小学校5年生の作文)

朝、いつものように起きたら、身のまわりのものがとても大きくなっていることに気づきました。おどろいていたら、自分はかべにとまっていることが分かりました。お母さんが、
「まどあけて。」
と言っていたので、なんだかよく分からなくなってしまいました。そしたらお父さんがハエたたきを持ってきて、
「バンッ。」
とたたきました。私はそこで初めて、自分がハエだということに気づきました。(助けてー!)と思いながらにげました。お父さんがもう一度、
「バンッ。」
とたたいた時、(たしかスパイクはこんな風に打つんだっけ)と思いました。だけど、そんなことを思ってる場合ではありませんでした。お父さんがまたたたこうとしたので、私はハエになってしまったことをうらみました。もういやになって、まどから外に出ました。

まずふうちゃんの家に行きました。
ふうちゃんは、おかしを食べていました。私はそのおかしを見られないように食べました。でも、ふうちゃんは気づいてしまいました。ふうちゃんはパチンパチンと手をたたいて、私をつぶそうとしました。私はつくえの下にかくれました。私は小さくてよかったと思いました。


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【マインドマップで作文すらすらワーク活用実践】もしも私が魔法使いだったら (小学校5年生の作文)

ある日、私が目をさましたら、どこかのしんしつにいた。私がなんだ?なんだ?とキョロキョロしていたら、おじいさんが私に
「お前は魔法使いだ」
と言った。私はビックリのあまり言葉を失った。それから約数分間、なにもしゃべれなかった。そしたらそのおじいさんが、
「こっちに来なさい。仲間がまっている。」
と言ったので、言われるがままおじいさんについていった。そして、何かの広間に来ていた。おじいさんが、
「君はこの学校の1年生だ。今日からここが君の学校だ。」
と言った。私はちょっぴりうれしかった。なぜなら、私は魔法使いになりたいなーと少し思っていたからだ。

そしてそこの学校生活が始まった。私は最初は、友だちがつくれるか不安だった。だが、1日目で5人もの友だちができた。学校の授業は意外にむずかしくなかったから良かったが、たまに呪文を練習する時は、ちょっと失敗する事がたびたびあった。けれど最終的には全部成功したから、心の中で(よっしゃあ!)と思った。

ほかにもほうきを使って飛ぶ授業や、変身する授業もあった。でも、変身の授業が1番むずかしかった。でも、私が思うには、将来的にはネコや犬に変身して、ぼうけんをして、仲間を作って、宝を見つけてとか、川にいって魚をつかまえて食べる事もできるかなと思った。

この生活は始まったばかりだから、魔法を上達して、将来は大魔法使いになりたいと私は思う。(約700字)

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【マインドマップで作文すらすらワーク活用実践】もしも私が空気だったら (小学校5年生の作文)

私が朝おきたら、体がうかんでいた。まるで雲のようにフワフワと。それで鏡を見てみた。そしたら私がいなかった。手を見てもいなかったので、私は空気になれたんだなと思った。とてもうれしくなった。なぜなら、空気になるのが夢だったからだ。私は夢がかなうのはこんなにもうれしいのだなと思った。

私が空気になったら楽しい事ばかりだ。いやな気持にもならない。1日中起きていてもなにも言われない。ねぶそくにもならない。とてもうれしいことだ。行ったことのない外国に行けるし、海外旅行だってすぐに行ける。だから、世界いさんやめずらしい物、日本にないものも見れる。

私は今、友達と仲良く遊んでいるのだ。なぜなら、私はいろいろな所に行く前に友達の家によったからだ。まず、HKちゃんの家に行った。HKちゃんのおなかをけってみた。そしたらHKちゃんが私と同じ空気になりました。HKちゃんは今のじたいをりかいし、ジャンプの仲間たちをさがしはじめました。そしたら、HBKやAYぼん、NNK、RN、AMなど、いろいろな人のおなかをけり、みんな空気になりました。

それから私たちは、さんそを持っているのに気づき、人にすわせたらCO₂になり、みんなで木の所に行き、木にもとどおりのさんそにしてもらいました。とてもうれしい。

次に私たちは、地球をすくえるんではないかと思いました。すくえる物はなんだろうと考えていると、木や人間、さまざまな生き物がすくえると思い、すくいました。地球はきれいだったけど、私たちのおかげで、もっときれいになったんではないかと思う。だから、みんなこのままでいたいと思ったんだけど、お母さんやお父さんが困るかもしれないから、元にもどろうと思いました。

朝おきて、私はお母さんに空気になったことを話したら、
「そんなのうそだ。」
と言われて、相手にしてくれなかった。でも、私は空気になったことをわすれないようにする。

(40分間 1000文字)


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【マインドマップで作文すらすらワーク活用実践】もしも私が車だったら (小学校3年生の作文)

今週は「マインドマップで作文すらすらワーク」を活用して子どもたちが書いた作文を紹介します。
まずはじめは小学校3年生の作文です。
文章を校正する時間がなく、思いつくままに言葉を並べていった文章内容でしたが、小学校3年生が40分間で1200字を書きあげるところがすごい。やはり作文はマインドマップで設計図を書いてから取り組むに限ります。


*********************

もし私が車になっていた時の事を話します。

私は朝、友だちと遊ぶやくそくをしていたので、友だちの家に遊びに行きました。チャイムを鳴らしました。その友だちのお母さんが出てきました。すると、
「はい、どなたですか。って、車がとびこんで来てる。どうしよう。」

私は変だなと思いました。車なんかとびこんでないのに。まあ、呼んだけどいないから帰ろう。そうだ、冬だから池を見てこよう。こおってるかなと思い、走りました。高くなったスカイツリーがよく見えます。2012年に開業するので、家族で見に行こうときめていました。

池にたどりつきました。見事にこおっています。自分の顔を見ようと、こおった池に顔をうつしだすと、なんと自分の顔が車のまどなど、私が車になっていたのです。私はびっくりして後ろに1回転してしまいました。私は早く家に帰ろうと思いましたが、このままでは家をこわしてしまいます。まず、家に帰る前に、この体をどうにかしようと近くの見つかりにくい林の中にサッと動いてしゃがみました。

これからが本かくてきな話です。

まず、パニックじょうたいなので、おちつくために、楽しい事を考える事にしました。
はじめに、車になってしまったので、車から思いうかぶ事を考える事にしました。

車といえば、行くところをカーナビできめる。行くところはやっぱりディズニーランドだ。それか、うわさになっている所だったり、いろいろある。ディズニーランドだったらやっぱりミッキーとミニーだ。うわさのところは今のわだいだし、流行場などになる。ミッキーと言ったら有名だし、仲間もたくさんいる。ミニーだったら人気だ。あと、笑顔でドラマのヒロインのようだ。流行場は行く時はじゅうたいになりそうだ。あと、人だらけでこんざつだし、人気のアトラクションなどがあると、1時間や2時間以上並ぶかもしれない。ミッキーから生まれたヒーローはキラーンとしてかっこいい。ヒーローはあと有名で身近につかわれている。まさしくヒーローだ。

ヒーローから生まれたキラーンはかがやいている。あと、すごい時などによく使われ、今ではじょうしきだ。有名は芸能人で、1番よくテレビに出ている。キラーンから生まれたすごいは、ほめられるだ。人間の時はよくほめられたなぁと、人間のころをなつかしく思います。

あと、すごいといえば、絵本作家や小説家だ。すごいおもしろい本を創っていて、すごいなぁといつも思っていた。かがやいているは、みんなの中心の人気者になって、みんなと仲良くしている。

けっきょくもとにもどれなかったけど、車でも生きてもいいかなと思い、車で生きていく事にしました。

これで私の話を終わります。

(40分間で1200字の作文)

*********************

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「マインドマップで作文すらすらワーク」で作文指導する方法

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「マインドマップで作文すらすらワーク」は私が出版に関わった大切なワークブックです。
小学館さんのご厚意で、私の名前と勤務校の名前、そして「マインドマップ公認フェロー」という肩書を表紙に入れていただき、世の中に出していただきました。

そのワークブックを使って作文指導をすることに関して、私が最先端をいかないとならない責任があると自覚しています。
学級担任をしている時は、国語のカリキュラムを進行していかなくてはならず、また、校内の研究が作文指導ではなく読解指導だったこともあり、残念ながら「すらすらワーク」を使ってていねいに作文指導をしていくことに制限がありました。


今回は辰巳ジャンプの子どもたちが相手です。なんの制約もありませんから、私の思うように指導することができます。「すらすらワーク作成者」の一人として、実践的事例をやっと世の中に出すことができます。


【先週の指導内容】
1週間前に3時間かけてマインドマップの基礎を教えました。
それは以下の流れです。

(1)自己紹介カードに文字を使わず「好きな食べ物」をかいて、みんなで自己紹介をしていく。
(2)マインドマップの小学生の事例を、メンタルリテラシーの考え方を織り込みながら紹介。
(3)進化ゲームをして体を動かす。メンタルブロックを外す。
(4)ワーク1「言葉の連想」「イメージフラッシュ」
(5)「気づき」のワーク、いろいろと。漢字の覚え方やAHA!ピクチャー。
(6)マインドマップ、7つのルール
(7)「自分の夢」をかくワーク

これで子どもたちはマインドマップをかけるようになりました。


【今日の指導内容】
作文をかけるようにするために「マインドマップで作文すらすらワーク」の使い方を指導しました。

(1)作文には「設計図」が必要だということを伝える。その設計図がマインドマップです。
(2)「すらすらワーク」の中の「もしも私が○○だったら」というワークを行う。
(3)指導者が黒板にマインドマップをかいていく。今回は「もしもボールだったら」というテーマで考えてみた。
(4)子どもたちの自由な意見を引き出しながら、指導者がマインドマップをかき、作文構想立てしていく方法を学ばせる。
(5)「5W2H+α」の質問を自分にしながらマップ化すると良いものになることを教える。
(6)マインドマップのメインブランチは「段落」にすることを教える。
(7)マインドマップにかいていないことでも思いついたら書いて良いことを伝える。
(8)逆にマインドマップにかいたことでも、必要ないと感じたら作文に書かなくて良いことを伝える。

この手順で教えました。その結果、私の予想を超えて、子どもたちは猛烈な集中力で作文を書いていきました。
3年生のAさんは鉛筆が止まらなくなり、約40分間で1200字の作文を書きあげました。40分で1200字というスピードは、6年生でもできない子がいるくらい高いレベルです。


今日は12人の子どもたちが、私の授業を受けましたが、本当にすらすらと作文を書いていました。
何人か、このブログで紹介することを了承してくれましたので、後日掲載していきます。



さて、来週は「目標実現作文」の指導をする予定です。
時間がたっぷりあるので、書けそうな子には、「すらすらワーク」には載っていない、私が編み出した「アファメーション作文(肯定的自己宣言作文)」を書く方法にチャレンジしてもらおうと思っています。


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俳句指導「ことばの花びら」

12月21日に、江東区教育委員会・学校支援課相談員を務めている元・八名川小学校校長の小山正見先生をお招きし、俳句の授業を予定しています。小山先生からは、「事前に俳句を作っておいて、選句をする授業をしよう」と指導されています。そこで、子どもたちがより良い俳句を作れるようにするために、言葉感覚を広げておく取り組みをしてみました。

題して「言葉の花びら」という授業です。


ほとんどの小学生は、俳句作りに慣れていない初心者の頃には、このようなものを作ります。


運動会 全力で走った 疲れたな

さざんかは 赤い花びら きれいだな

みんなでね ドッヂボールだ 楽しいな

クリスマス DSもらった うれしいな

こういう俳句は個性が感じられないと私は思っています。最後の五音に個性がない。「疲れたな」とか「きれいだな」という言葉が抽象的すぎるわけです。抽象度が高いと実感が伝わりにくくなります。そこで、言葉に対してそれほどこだわりのない初心者の子どもたちに対して、言葉感覚を広げると表現豊かになることを実感させる必要があります。

この指導で有効活用できるのが「マインドマップ」です。江東区の俳句指導を一身に受けて進めている小山先生からも、12月1日に行った5年生の研究授業「美しい言葉を使う5年生プロジェクト」へのご指導の中で、
「マインドマップは注目すべきツールである。このツールは俳句の指導にも大いに役立てることができるだろう。」
と太鼓判を押していただきました。

そこで、導入段階に使ってみました。

「楽しいな」「うれしいな」「おもしろい」という言葉ではなくて、この言葉からもっとイメージを広げてみようということをなげかけ、意見交流。画像のようにどんどんイメージが広がる授業となりました。

例えば、「うれしいな」という言葉から広げたイメージには、「ラッキー」「ハッピー」「ランラン」「赤い顔」「Vサイン」という、いかにも俳句で使えそうなものが出てきました。これを使うだけでも、ずいぶん違う俳句になります。例えば、プレゼントをもらった時の喜びを「うれしいな」ではなくて、「ハッピー」を使えばこんなふうになります。

朝起きて ハッピー気分の クリスマス

もし「うれしいな」を最後の五音に使ったら、たぶん「クリスマス プレゼントもらい うれしいな」なんて俳句になるでしょうね。どう考えても「朝起きて ハッピー気分の クリスマス」の方が味がある。こうした言葉感覚をどんどん拡大していくために、マインドマップを活用することが力となります。

今回の指導で、俳句指導に向けての「言葉の花びらマインドマップ学習シート」という活用方法を開拓できました。まだ実際には作っていませんが、99%アイデアは固まりました。かなり良いものになると思います。


俳句で子どもたちを鍛えれば、必ず言葉に敏感な子どもに育つことでしょう。豊かな言語感覚は豊かな人間関係を築いていける力となります。豊かな人間関係を築く力はすなわち「生きる力」となります。学習指導要領で強調されている「生きる力」にグイグイ迫っていく授業をすることができる可能性が「俳句+マインドマップ」というコラボレーションにあります。

こういう視点で、小山先生ともたくさん論議を交わしながら、江東区の教育が日本の教育をリードしていけるように、創造的な活動をしていきたい。そんな思いを深めています。


どの子もできる10分間俳句
小山 正見
学事出版


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マインドマップ「らくらく読書感想文」術

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「マインドマップで作文すらすらワーク」が発刊されて20日ほどたちました。
このワーク作成に向けてまとめておいた記事がありますので再紹介します。
何も指導しないと多くの子が書いてしまう「読書感想文=“あらすじ文”」にならないように、本当に感想文にする方法です。
この記事を8月に8回連載しました。目次をクリックして、記事に飛んでみて下さい。
改善に向けてのアドバイスをコメント欄にいただけると嬉しいです。



【目次】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(1) 【前置き編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(2) 【モチベーション編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(3) 【モチベーションアップ編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(4) 【活用法のスモールステップ編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(5) 【①付箋活用+②あらすじ編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(6) 【感想文の設計図 編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(7) 【実践・実例編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(8) 【推敲 編】


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浜松町のBookStore danさんにも並びました

「マインドマップで作文すらすらワーク」が書店でも並び始めました。
浜松町のブックストア「dan」さんの児童書コーナーにも並んでいました。

このワークブックを使うことで、作文の苦手意識を持っている子どもたちが救われたら嬉しい。そんな気持ちで、各地での教育実践を待ちたいと思います。

実践事例として使わせてもらった2人の卒業生にも、小学館さんから1冊ずつプレゼントいただきました。二人とも本当に喜んでくれて、お便りをくれました。本人たちが予想していた以上に素晴らしい本の中に、自分の作文が紹介されていることに感激してくれたようです。

この本は、中に書き込んでいくタイプの「ワークブック」ではありますが、私個人としては、この本に書き込むのではなく、B4かA3サイズ大き目の上質紙を用意して、広々とマインドマップ作文構想図を書いた方が良いと思います。書く際には、ワークブックの中に例として載っているものを参考にします。

別の紙に書くことを勧める理由は、作文を書く子の思考を制限しないためです。ワークブックの最初に事例として載っている子のマインドマップは、B4サイズでは足りなくなり、紙をつけ足しているくらいです。作文を本気で書こうと思ったら、そのくらいは構想が広がってしまうだろうと思います。だからこそ大き目の紙に書いた方が制限なく考えられると思うのです。



この「ワークブック」を使ってみての感想や、実践事例をぜひコメント欄に教えていただけますとありがたいです。
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(8) 【推敲 編】

今日で感想文を書くためのマインドマップ活用法は最終回となります。
最終回は書いた感想文の見直しです。推敲(すいこう)すると言いますね。

前回の記事で参考文としてのせてある「ちいちゃんのかげおくり」の感想文は1557字ありました。これを原稿用紙3枚分におさめなくてはならない場合、357字も減らす必要があります。せっかく書いた感想文をへらすことは残念なことですが、多くの読書感想文コンクールでは原稿用紙の枚数に規定がありますから、守らなくてはなりません。


参考のために出させていただいた画像は、前回の「実例編」で使った「構想マインドマップ」の中に、推敲によってけずっていく部分を示したものです。赤線はすべて書かないで消してしまう箇所、青の○は文字を減らして要点だけを書いておく箇所という意味にしてみました。

もちろんこれはマインドマップのルールではなく、私流に考えてみたものなので、この通りにする必要はありません。自分流にもっと良い方法を開発できればその方が良いと思います。


************

(1557字から1195字に減らしました。)


『ちいちゃんのかげおくりを読んで考えたこと』
                 3年○組 ○○ ○○

「キラキラ笑いながら、お空の花畑の中を走っていったちいちゃん」でも、この時にちいちゃんは命をなくしたのです。戦争で、お空が楽しいところではなく、こわいところにかわっていたのに、命をなくした時にはお花畑になっていたのです。こんな悲しいことがあっていいのでしょうか?

私はあまんきみこさんの「ちいちゃんのかげおくり」を読んで、ちいちゃんがあまりにもかわいそうだと感じました。それは戦争によって家族ともわかれてしまい、元気だったちいちゃんがたった3日で死んでしまったからです。しかもくらいぼうくうごうの中で死んでいったのです。

なぜ人間は戦争をしてしまうのでしょうか?空しゅうも、どうして町でくらしている普通の人たちのところに落としたのでしょうか?
町でくらしている人々は「戦争などしたくない」と思っていたと思います。もっと普通にくらしたいという願いをみんなは持っていたと思います。それなのに、なぜ戦争をして普通の人々をまきぞいにするのでしょうか?
ちいちゃんは戦争とか死ぬということもまだ分からない小さな女の子です。ちいちゃんだけでなく、もっとたくさんの同じような女の子がぎせいになったはずです。

私は、自分にもできることがないだろうか、やるべきことがないだろうかと考えてみました。
ひとつは「学ぶ」ということです。戦争や平和のことをもっと学ばなくてはいけないと思いました。
ふたつ目は「行動する」ということです。戦争や平和のことについて考え、友だちや先生、そして家族と話し合ってみることが大事だと思いました。
そして今の私がちいちゃんにくらべたらすごく幸せだと感じました。今の日本は戦争がなくて平和ですし、家族もいる。遊びたい時には友だちと遊べるし、学校に行って勉強をすることもできます。

私は、お母さんと戦争の話し合いをしてみました。
「お母さん、もし戦争が起こって、ちいちゃんと同じようなことになったらどう思う?」
と聞くと、お母さんはこう話してくれました。
「もし家族が死んでしまったら、お母さんはきっと悲しみのあまり、くるってしまうと思う。そんな悲しいことは考えたくないけど、あなたが真剣に聞いてきたから考えた。私たちは平和に生きていくためにだまっていないで発言をしないといけない思う。たとえば選挙にはぜったいに行って正しい政治家を選ぶべきだし、どんな人にもやさしく接していけるように努力すべきだと思うよ。」
私はお母さんの言う通りだと思いました。だから私は学校でも、友だちや先生と平和のことについて話してみます。

ちいちゃん、あなたは家族とはなればなれになってさみしかったね。おなかもすいて熱も出てつらかったね。でも、最後にお空で大好きな家族と会えてよかったね。私は、ちいちゃんのような戦争のぎせいしゃが出ないように、自分のできることをせいいっぱいしていこうと思ったよ。だから青いお空から私のことを見ていてね。
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(7) 【実践・実例編】

はじめにお断りしておきますが、今回の記事は感想文の実例を書きます。万が一、ここに書いた文章を書き写して宿題にしてしまう子がいては困りますので注意しておきます。

このブログ内にある文章や画像をコピーすることは違法ですので、けっしてしないようにしてください。

さて、感想文を書いていくためのマインドマップ活用術も山場をむかえました。
今回は実践編になります。

前回の「感想文設計図編」で使ったマインドマップを元にして、あまんきみこさんの作品で、小学校3年生国語教科書にも載っている「ちいちゃんのかげおくり」の読書感想文例を書いてみました。


マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(6) 【感想文の設計図 編】


マインドマップ画像は添付してあるものです。
メインブランチは、
①はじめ
②自分について
③ちいちゃんへの手紙
④印象に残った言葉
⑤心が動いた所
⑥まとめ
となっていて、さらに今回は矢印→を使って「関連づけ」をしてみました。

この設計図を元にして書いた作文例が次のようになります。
全部で1557字もありますから、原稿用紙3枚(1200字)に収めるには、推敲(すいこう)が必要になります。推敲(すいこう)については次回「感想文の書き方(8)」で書きますので、まずは文例を読んで参考にしてください。

***********

『ちいちゃんのかげおくりを読んで考えたこと』
                 3年○組 ○○ ○○

「キラキラ笑いながら、お空の花畑の中を走っていったちいちゃん」でも、この時にちいちゃんは命をなくしたのです。戦争で、お空が楽しいところではなく、こわいところにかわっていたのに、命をなくした時にはお花畑になっていたのです。こんな悲しいことがあっていいのでしょうか?

私はあまんきみこさんの「ちいちゃんのかげおくり」を読んで、ちいちゃんがあまりにもかわいそうだと感じました。それは戦争によって、いっしゅんのうちに家族ともわかれてしまい、元気だったちいちゃんがたった3日で死んでしまったからです。しかもたった一人で、くらいぼうくうごうの中で、食べる物もなく、おなかをすかして熱を出しながら死んでいったのです。

戦争はたくさんのものをなくしてしまいます。それはちいちゃんにとっては、物であったし、遊びであり、家族であり、命でした。

なぜ人間は戦争をしてしまうのでしょうか?
きっとみんな「戦争をしたくない」と思っていると私は感じます。それなのに戦争をしてしまうのが人間です。
空しゅうも、どうして町でくらしている普通の人たちのところに落としたのでしょうか?
町でくらしている人々は戦いなどしたいと思っていなかったと思います。生活するのだけでも戦争中は苦労をしてしまうし、もっと普通にくらしたいという願いをみんなは持っていたと思います。それなのに、なぜ空しゅうをして普通の人々をまきぞいにするのでしょうか?
ちいちゃんは戦争とか死ぬということもまだ分からない小さな女の子です。きっとちいちゃんだけでなく、もっとたくさんの同じような女の子が空しゅうのぎせいになったはずです。それでいいのでしょうか?私はぜったいに良くないことだと思います。

私は、この「ちいちゃんのかげおくり」を読んで、自分にもできることがないだろうかと考えてみました。いいえ、私がやるべきことがないだろうかと考えたのです。
ひとつは「学ぶ」ということです。戦争や平和のことをもっともっと関心をもって学ばなくてはいけないと思いました。
ふたつめは「行動する」ということです。戦争や平和のことを考えたり、考えたことを友だちや先生、そして家族と話し合ってみることが大事だと思いました。
そして今の自分がちいちゃんにくらべたらすごく幸せなんだと感じました。なぜなら、今の日本は戦争がなくて平和ですし、家族もいる。遊びたい時には友だちと遊べるし、学校に行って勉強をすることもできます。

そう考えると、いてもたってもいられなくなり、お母さんと戦争の話し合いをしてみました。私が、
「お母さん、もし戦争が起こって、ちいちゃんと同じようなことになったらどう思う?」
と聞くと、お母さんはこう話してくれました。
「もし家族が死んでしまったら、お母さんはきっと悲しみのあまり、くるってしまうかもしれないと思う。できればそんな悲しいことは考えたくないけど、あなたが真剣に聞いてきたから考えた。だから私たちは平和に生きていくためにだまっていないで発言をしていった方がいいと思う。たとえば選挙にはぜったいに行って、正しい政治家を選ぶべきだし、私たちも、どんな人にもやさしく接していけるように努力しなくてはいけないと思うよ。」
私はお母さんの話を聞いて、本当にその通りだと思いました。だから私は夏休みが終わって学校に行ったら、友だちや先生と平和のことについて話してみたいと感じました。

ちいちゃん、あなたは家族とはなればなれになって、さみしかったね。おなかもすいて熱も出て、つらかったね。でも、最後にお空の花畑で大好きな家族と会えてよかったね。私はね、ちいちゃんのようにかわいそうな戦争のぎせいしゃが出ないように、自分のできることをせいいっぱいしていこうと思ったよ。ちいちゃん、だから青いお空から、私のことを見ていてね。
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(6) 【感想文の設計図 編】

この感想文指導シリーズで一番の要所である「構想図のマインドマップ」をできるだけ早く記事にしなくてはいけないと思いながら、1週間以上過ぎてしまいました。この間、バレーボールの指導者認定講習会や教育委員会との面談、マインドマップ教育フェローの皆さんをお呼びしてのディナー会を開催したり、辰巳ジャンプの1日練習の連続など、けっこう忙しく動いていたのです。

前置きはそのくらいにして・・・・・


読書感想文の構想を立てる時の参考になるように、今日のマインドマップ画像を作ってみました。これはあくまでも参考の画像ですから、この通りにしなくてはいけないということではありません。お間違えないように!

400字の原稿用紙を3枚書くためには、6本くらいのメインブランチを伸ばすと良いでしょう。理由は、1本のメインブランチにつき200字程度文章を書くという計算からです。200字×6本=1200字。ちょうど原稿用紙3枚になります。

今回、参考として公表したマップのメインブランチには次の6本を示しました。

①はじめに何を書くか
②自分のこと!(気づき)
③自分のこと?(ふりかえり)
④本の中で印象に残った言葉
⑤読んでいて自分の心が動いた場面
⑥まとめ

感想文を書く前に、「構想マインドマップ(感想文設計図)」を書きます。そのメインブランチに①から⑥までの言葉を乗せ、さらにその後を子ども自身の力で伸ばしていきます。もし、自力で伸ばすのが困難な子には、大人がとなりで優しく問いかけながら、書きすすめていくと良いでしょう。


ここでは、①の「はじめ」のところだけ、くわしく説明をしておきます。
こんなふうに文章化されていきます。

「私がこの本を読もうとしたきっかけは、担任の先生に素晴らしい本だと紹介されたからです。先生は、夏休みに入る前に、少しだけこの本を読んでくれました。その中に登場してきた主人公がとても面白くて、このあと、どんな楽しいことをしていくのだろうと興味がわいたのです。そこで、お母さんにたのんで、すぐに買ってもらいました。読み始めて、さっそく心に残る言葉が目に入りました。
『自分が成功したいんだったら、人のいやがるトイレそうじをするんや!』
トイレそうじなんて、私はしたことがありません。では、いったいだれがそうじをしているのかと考えてみたら、お母さんがしていることに気づきました。(そうか!お母さんはみんながいやがる仕事をしてくれていたんだ!)と思うと、なんだか自分もお手伝いをしないといけないと思えてきました。
・・・・・・・・・・・・・・・」

ひとつのブランチをちょっと書いただけで300字を超えてしまっていますね。この調子で書いてしまったら1800字。原稿用紙4枚半になってしまいますから、3枚におさめるためにはマインドマップに書いた内容をけずらなくてはならないこともあるでしょう。

こんな感じで、6本のブランチを文章化するだけで、1200字という感想文はかんたんに書けてしまいます。



昨年度に担任した6年生も、マインドマップで作文設計図を書いて、その後に文章化したら、なんと1時間で4800字(原稿用紙12枚)も書いてしまった子もいるくらいです。


5000字を超えた小学生の作文
私の夢は井上先生を超えること!


マインドマップを使えば、作文が得意になりますよ!
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(5) 【①付箋活用+②あらすじ編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導。いよいよ本格的に書いていくステップに入ります。


【ステップ① 付箋の活用】

本を読むときに、ただページを開いていくだけでなく、足あとを残しておくことが大事です。そのために付箋を使います。
私の場合は、付箋に4つの効果を期待しています。

〔1〕記憶させる
本のページに付箋を貼っておくだけでなく、キーワードを書いてから貼るようにしています。少々手間がかかりますが、読後にマインドマップにまとめて、感想文を書くという作業を考えれば、ここで「キーワードを書く」という手間をかけておくことで、後の作業が楽になります。
「急がば回れ」ということわざ通りに作業をし、自分の頭だけでなく、付箋にも記憶をさせておくわけです。


〔2〕ガイド(しおり)として使う
キーワードを書いて貼ってある付箋は、マインドマップをかくときの「ガイド」となります。曲がりなりにも1冊の本を読んでいるわけですから、本にはさんであるキーワード付きの付箋を見るだけで、何が書いてあったのかを思い出せるはずです。もし思い出せなくても、付箋が貼ってあるのですから、そのページをもう一度読んでみることができます。


〔3〕整理するために使う
付箋にキーワードを書いて貼るという作業を通して、自分の脳の中で本の内容を整理する働きが生まれます。同じキーワードが何回も出てきたならば、それはもう感想文の中に書かなくてはならない言葉なのです。何度も何度も出てきた「キーワード」についてどう思ったかを書くだけで、作文が苦手な子でも100~300字は書けるのではないかと思います。


〔4〕効率をあげる
読みながら付箋を貼っていくという作業は、次にマインドマップ化するというゴール目的が明確にありますので、学習能率をあげる効果があります。脳ははっきりしたゴールがイメージされると加速化するという働きがありますし、大事な言葉をキャッチすることができ、付箋を貼った瞬間に、「よく見つけたぞ!自分っ!」と心の中で褒めてあげるのです。そうすると、「プチ達成感」を積み重ねていくことにつながって、脳が喜び、活性化されるでしょう。



【ステップ② あらすじマップのかき方】

〔1〕ミニマップにする
小さなメモ用紙で良いので、「章」ごとにメモのマインドマップをかくと良いです。その際、ミニマインドマップをかくスピードが大事なので、ていねいにかかず、自分にしか分からないような雑なマップをかくと良いと思います。
厚い本だと、このミニマインドマップが10枚とか15枚とかになるかもしれません。


〔2〕1枚の紙にまとめる(セントラルイメージに力を入れる)
ミニマインドマップを元にして、A4以上の白紙に本番のマインドマップをかきます。小学生にかかせるとすると、A4では少し小さいと思います、少なくともB4サイズの紙、できればA3サイズ以上の紙にかかせると良いでしょう。
その際、セントラルイメージは時間をかけてしっかりかいた方が良いです。なぜなら、本のテーマを絵に書くという作業は、本当に本を読めている子でないとできないからです。そしてセントラルイメージをかき終えた瞬間に、その本についてはほとんど把握している状態になるはずです。


〔3〕メインブランチに乗せる文字の例
あらすじマップを書くときに、メインブランチにどのような言葉を乗せたら良いのか、その一例を示します。誤解をされると困るので始めに書いておきますが、ここに出す例は、あくまでも私の案ですから、この通りにしなくてはいけないということはありません。大人は子どもたちが考える自由さを尊重するべきです。

≪文字例≫
①作者
②時代背景
③登場人物
④出来事
⑤言葉(セリフ)
⑥気づき

メインブランチが書けない子には、マインドマップにこの通りに書かせると良いのではないでしょうか。

写真画像の第2ブランチや第3ブランチに出しておいた言葉は参考にしていただければと思います。

こうしてできあがった「あらすじマインドマップ」をかき終えた時、私たちの心には達成感がたくさんあふれてきます。正直に言うと、ここまでの作業でも十分学習効果があります。本を読む子はどこにでもいますが、読んだ本を「マインドマップにまとめて残しておく作業」をする子はほとんどいません。ほとんどの小学生がやってういないことをするのですから、当然学力は向上します。

ただし、読書感想文を書くという宿題は消えてはくれません。
「素晴らしい読書感想文を書く」というゴールに向かうために、もう一枚のマインドマップ『読書感想文の構想マインドマップ』(作文設計図)を書く必要があります。

小学生のあなたが、この『読書感想文の構想マインドマップ』をかけるようになれば、あなたの脳力は、あなたが考えているよりも何十倍もアップしていくことでしょう。



次回はいよいよ『構想マインドマップをかく』という実践記事になります。
読んだ人はきっと読書感想文を書くのが楽になるでしょう。
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(4) 【活用法のスモールステップ編】

マインドマップを活用した読書感想文の書き方について、いよいよ実践編に入ります。

多くの子どもたちは本については読み始めれば、それなりに本の世界に入り込んで、楽しんで読む子が多いはずです。登場人物に自分を重ね合わせたり、まるでその物語の中に自分までいるかのように、文章情報の世界と自分の認識する世界が混ざり合って、溶け込んでいきます。私の極論になりますが、本好きな子にするためには何も感想文を書く必要もなく、本当はここまででも良いのではないかとも思います。

しかし「読書感想文」という宿題は長い休みだから余裕があるはずだとして、夏休みの課題となるのです。

そこで、嫌々やっていてもマイナスですから、この読書感想文という課題を通して、自分自身の脳を活性化してしまいましょう。


始めに作文用紙に書くまでのステップを示しておきます。

【ステップ1】付箋の活用
 本を読みながら、大事なところや感動したところ、心が動いたところに付箋を貼っておく。できればその付箋に、キーワードを書いておくようにすると、後の作業が楽になる。

【ステップ2】あらすじや要点をまとめる
 付箋を貼った場所のキーワードを使いながら、本の「あらすじマインドマップ」を1枚かく。

【ステップ3】構想マインドマップ
 感想文の構想マインドマップを1枚かく。これが感想文の「設計図」となる。子どもだけで考えるのは難しいので、後日かき方の例を公開します。

【ステップ4】感想文を書く
 構想マインドマップを元にして、感想文を書く。メインブランチをひとつの段落として文章構成していくと書きやすい。

【ステップ5】推敲作業
 書いた文章を推敲する。この作業は必ずやるようにした方が良い。より良い文章を書くという習慣を身につけることが大事である。推敲が難しい子どもは、大人がいっしょにやってあげることが必要となる。

【ステップ6】書いた文章を人に聞かせる
 書いたら終わりではなく、感想文を書く作業に関わっていない第三者に読んで聞かせると良い。別の視点が加わることで、気づかなかった長所や欠点を発見できる。




次回の記事では、【ステップ1・付箋】【ステップ2・あらすじマインドマップ】について書く予定です。
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