twitterの宣伝をしておきます

どうも世の中の人たちが「つぶやき」でつながりはじめました。140字以内の短文でつぶやくことで、人脈拡大につながっているようです。今後の教育界もこうした影響を逃れられないと感じましたので、先行して自ら人体実験を開始しました。

見たい方はこちらです⇒http://twitter.com/inocch21c


参加してみての私の感想ですが、「なるほど、これは異業種の立食パーティーで短時間の会話を楽しみながら、新しい人脈を拡げていくのと同じだな。それをネット上で行っているわけだな。」と思いました。

今日の通勤の電車内でせっせとつながりを求め、40人までは拡げました。
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水泳・・・ジュニアオリンピック・・・夢へと飛び立て!

今日は辰巳国際水泳場で「ジュニアオリンピック」が開催され、そこに先週、井上学級を卒業したばかりの選手が出場しました。私は中3時間の休暇をいただき応援にかけつけました。

会場に着いて、人の多さにビックリ。そうか、水泳の全国大会というのは出場選手数が多いから、応援に来る関係者の方もその2~3倍はいるし、当然このような混雑が起こるんだなぁと異文化を感じていました。バレーボールの全国大会は、確かに人も多いのですが、都内6会場に分散して試合を行うので、雰囲気がかなり違うんですよね。

卒業生はメドレーリレーの平泳ぎで出場。惜しくも決勝進出はなりませんでしたが、小学校の卒業にあたって「全国大会」に出場したことじたいが貴重な経験だと思います。これからの3年間、ないし6年間が彼の勝負となるでしょうが、心身の成長を順調にしていけば可能性はいっぱいあるわけです。卒業式前に、「卒業アルバムに何か書いてください。」と持ってきてくれたので、「2020年のオリンピックを目指せ!」としたためさせてもらいました。自分自身に勝って勝って勝ち続けて、夢の実現をしてほしいと期待しています。



さて、水泳の試合を見て感じたことがあります。
「水泳は過酷なスポーツだ。厳しいスポーツだ。心が強くなければ勝てない。」
ということです。

今回の大会に出場するために、スイミングクラブの選手コースにいる彼は、毎日何万メートルの練習を続けているはずです。この日のために。それがたった30~40秒の泳ぎで終わってしまう。たった何十秒のためにどれだけの努力を要するのか?これは挑戦している本人とご家族にしか、その苦労は理解できないぞ。そんなふうに感じたのです。

バレーボールの場合は、少なくとも30分間は試合が続いて、応援団もずっと声をからして応援できるのですが、水泳の場合はちょっと油断していたら子どもの試合を見逃してしまうくらい時間が短い。怖い競技だと思いました。きっと陸上競技も同じでしょう。異競技から学ぶ点は大きい、バレーボール指導者はもっと自分自身に厳しく子どもたちを指導しなくてはならない。ましてや教師という仕事をしている人間は、この一瞬の勝負のために何年間も努力をしている子どもたちを、もっともっと見習わなくてはならない。そんな気分にさせられました。
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本の紹介 「告白」   新しい書き方の推理小説

告白
湊 かなえ
双葉社

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昨日、マインドマップⓇフェロー第5期の養成研修があり、moja先生と二人で「フェローの活動」というテーマで実践報告をさせていただきました。第5期フェローの先生方は16名。中にはこのブログを読んでくださっている方もいて、初対面なのに私のことをよくご存じ。こういう時は、なんだか恥ずかしい感じがしますね。


さて、研修終了後に、教育書情報を得るために神保町の三省堂に向かいました。その途中で見た看板に私の目が止まりました。

湊かなえさんの推理小説『告白』が映画化されるという看板でした。

映画『告白』公式サイトはこちら

小中学生にはあまりお薦めする本ではないと感じていますが、大人が読み始めたら、けっこう目から鱗だと思います。作品は終始登場人物の告白で進んでいきます。これまでの推理小説のような書き方ではありません。まるで手記を読んでいるような感じで淡々とストーリーが進行します。それが怖さを増幅する効果になっていると思います。

読んだ人は、きっとしばらく「牛乳」を飲めなくなりますよ(笑・・・謎めいた言葉で書いておきます)


私、湊かなえさんの小説に完全にハマっていまして、全巻読みました。といっても、最近登場してきた新人作家さんなので、まだ出版数は多くはありません。これから次々と出版されるでしょうが、楽しみに追っかけようと思います。
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この本はすごいですよ! 「マインドマップ デザイン思考の仕事術」

マインドマップ デザイン思考の仕事術 (PHP新書)
松岡 克政,木全 賢
PHP研究所

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私もよく存じ上げている木全先生の著書です。
マインドマップⓇ公認フェローとして初めて発刊される本となります。

デザインという仕事に特化したマインドマップ活用本ですが、「デザインテンプレート」という発想がすごいと私には思えました。それをもとにして、様々なアイデアを引き出すための本です。

出版で先を越されたので、私も木全先生に続けるように頑張ります!
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いよいよ発売です 「本当に頭が良くなるマインドマップ(R)“かき方”超入門」

ペンとノートで記憶に残す!アイデアがわき出る! 本当に頭が良くなるマインドマップ(R)“かき方”超入門
月刊ビジネスアスキー編集部
アスキー・メディアワークス

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この本の一番最後ですが、辰巳ジャンプのマインドマップバレーボールの話題が掲載されています。当ブログのURLも掲載していただきました。

現在のアクセス数は1日平均300人(閲覧数は平均1000回)ですが、これで目標の1000人になるかな???
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卒業した君たちへ その3 「式直前のメッセージ」

今回の卒業式の前日、黒板に詩を書いておきました。
教室から式に向かう直前、これを読み聞かせました。
そしてサッカー部キャプテンの「行くぞ!」のかけ声に合わせて、全員で「オーッ!」と気合を入れて会場である体育館に向かった卒業生たちでした。

この詩を記録しておきます。


『卒業式をドラマのように』

新しい明日が始まる
希望に満ちた 夢に向かう明日が
今日はそれを祝うための舞台だ

君たちは この香取小という
学舎での六年間を
ドラマの如く 演じてきた

友と笑い合い 励まし合った
あの時を思い出そう
時には悲しみや悩みもあった
それはすべて通過点だ

そしてすべては 今日の
「最高の卒業式」のために
必要だったことなのだ

「自分史上、最高の卒業式」とは
君をここまで育ててくれた
多くの方々に
「成長の証」を強く強く
      感じさせることで
感謝の心を伝えることで
   達成することができるのだ

君の、そして君の
 全生命力を声にのせて
圧倒的な! 記憶に焼きつく!
最高の卒業式に しようじゃないか!

3月25日
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旭山動物園とセントラルイメージ

未来のスケッチ 経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある
遠藤 功
あさ出版

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この本は学校経営を志す教員にも必読の書です。

経営不振だった旭山動物園が今のような誰もが知っていて、1度は行ってみたいと思うような動物園に変わっていった過程を紹介している本です。

この中で、私が最も注目したのが「十四枚のスケッチ」です。

旭山動物園の改革にあたって、職員の方々が熱い理想を語り合い、命の素晴らしさを感じさせる動物園を創っていくことになった原点とも言えるスケッチがあるそうです。つまりこれは旭山動物園の「ビジョン」となっているわけです。

動物園の進もうとする未来を「スケッチ」で描いたことに深い意味があります。言葉ではなく、イメージを共有したのです。

これは私たちが教育現場に取り入れようとしているマインドマップの「セントラルイメージ」を描く作業と同じです。“本物のマインドマップ”の大きな特徴の一つが「セントラルイメージ」に時間をかけて、自分の脳内にあるイメージをできるだけていねいに、表現豊かに描くことにあります。こうすると自分やチームの潜在意識にアクセスできるようになるのです。

上達者になると、セントラルイメージを描いただけで、すでに問題は解決しているということもあるわけです。

旭山動物園の「十四枚のスケッチ」は、まさにセントラルイメージと同じなわけで、もしこれを元にブランチを伸ばせば、マインドマップになることでしょう。
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東京スカイツリー 2010-03-27

もうすぐ芝の東京タワーの高さ333mを超えることが報道されていますね。3月20日現在で328mまで育ったそうですから、日本一の高さになるのは間近です。

たまには近くから撮影してみました。スカイツリーのすぐ下からのアングルですよ。
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卒業した君たちへ その2・・・最高の贈り物 『感謝状マインドマップ』

まずは画像を見て下さい。

「史上最高の卒業式」を目指して頑張り、卒業していった子どもたちがみんなで考えて描いてくれた私への「贈り物マインドマップ」です。マインドマップ活用法を必死になって作り上げてきた私には100%嬉しいプレゼントです。書いてある内容が私への褒め言葉ばかりなので恥ずかしいのですが、描き手の努力に応えるために、あえて文章化しておきます。



井上先生
いままでありがとうございました。

先生の存在は、その出会いじたい奇跡です。私たちには手の届かないくらい、スーパーな先生です。たぶん世界でNO1の先生なのではないかと思うくらいです。
先生は人の心を見抜く目を持っていて、私たちの心を分かってくれました。そんな特別な先生です。
みんなは先生の力におどろき、尊敬しています。

先生はマインドマップという新しい勉強法を教えてくれました。
最初はどうやってかいたらいいのか分からなくて困っていましたが、今ではマインドマップを使うことがあたりまえのようになりました。このマインドマップを使っていると、将来の夢を見つめる力がつき、きっと夢を実現していけるだろう、そして将来の夢に今の自分たちの努力がつながっていくことを実感しました。
マインドマップを使うと自分の考えていることの細かいところまでくわしく書けるので、今まで分からなかった自分の事や友達の考えていることが理解できるようになりました。

自分たちはこの1年間、とても良く変わりました。それは井上先生のおかげです。井上先生がいなかったら、ここまで変わることはできなかったと思います。もちろん最高の卒業式なんて夢の夢だったし、そんなことも考えていなかったと思います。
だから先生にはすごく感謝しています。

いよいよ今日は卒業式です。
自分たちの力でこの卒業式を素晴らしいものにします。
目標としては、会場にいる先生方、お母さんたち、お客さんたちを感動で泣かせてみせます。
そして、みんなが納得するような卒業式にします。
「史上最高の卒業式」をすることで、一生忘れない思い出を作ります。

最後に千羽づるをみんなで折ったので受け取ってください。

*************************

この文章で、子どもたちの言いたかったことはほとんど表せたと思います。
卒業生のみんな、ちがっていたらコメントしてね。
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卒業した君たちへ その1・・・まさに「史上最高の卒業式」でした

卒業を記念して保護者の皆さんから子どもたちに贈られ置き時計には「夢にときめけ!明日にきらめけ!」というドラマ「Rookies」の合い言葉が刻み込まれていました。

私たち6年生軍団は、4月のスタート時点から、「史上最高の卒業式」を合い言葉にして大前進をしてきました。その前年、残念なことに大きく大きくマイナス方向に傾いてしまっていた子どもたちは、まさにRookiesの主人公である野球部員にそっくりでした。自分たちの目標を見失い、大人を疑い、男女関係なく子ども同士でも傷つけ合い、その不満や不安を接するものすべてにぶつけていたような雰囲気がありました。

この問題を私から見ると、「子どもも保護者も教師も、誰も悪いのではない。ボタンのかけ間違いをしているだけだ。」と感じていました。本来、人間の子どもはより良く成長しようという本能が備わっていると私は感じています。必要な時に必要な光を水を与えること、そして自然農のように、余計な肥料(指示や叱責)を与えず、相互関係をバランス良く保ってあげることで、子どもという才能の芽は急速に育っていくと信じています。

6年生の1年間、『マインドマップ学年』を形成し、考えることの楽しさを味わい、ポジティブに、プラス思考で進んできました。

「6年生は学校の看板である!」
「3月25日に私たちは史上最高の卒業式をしている!」

強力な目標意識の下で、ひとつひとつの授業や行事を通して、そのたびに設定してきたスモールステップの目標を達成し続けてきました。自らの努力で目標を達成した喜びが子どもたちを大きく育てていきました。



昨日の卒業を迎える2日前、私は最後の指導として「史上最高というのはいったい何をもって史上最高とするのか」を徹底しました。

「学校史上最高なのか?江東区史上最高なのか?日本史上最高なのか?人類史上最高なのか?宇宙史上最高なのか?それとも自分史上最高なのか? 自分の考えている最高イメージに手をあげてみて。」

多くの子が「人類史上最高」と手をあげました。しかし私は今回の卒業式の場合はそうではないと話しました。

「人類史上とか宇宙史上とかいうのは大きすぎてイメージすることができない。どの卒業式が人類史上最高だったのかなんて誰も知らない。イメージが大きいのは良いことなのだけれども、いざ本番という時には、本当に自分が分かるものにしなくてはいけない。だから『自分史上最高』の卒業式、これまでの12年間で最も力を出した、300%の力を全員が出せた。こういう式にすれば、それが自然に史上最高の卒業式になるんだよ。」



そして、昨日の卒業式です。

全員が力強い口調で「将来の抱負」を話し、よびかけや歌も精一杯声を出していました。
来賓の方々のお話を聞く姿勢も立派でした。
「泣いたら歌が歌えなくなる」という気持ちで涙をグッとこらえながら、参加してくれた方々全員を感動させるんだと頑張っていました。

体育館には心暖かな空気が流れていました。
子どもたちと一緒に苦労を乗り越えてきた保護者の皆さんが、子どもたちの成長した姿に涙していました。

「良かった!笑顔で卒業することができて、本当に良かった!」

私には保護者の皆さんの心からの声が聞こえてくるような感じがしました。

まさしく史上最高の卒業式でした。



短い記事内ですべてを語り尽くすことはできませんので、この卒業式については何回かに分けて連載してみたいと思います。
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6年生は小学校生活最後の給食

卒業式前、今日は6年生にとって小学校生活最後の給食でした。

お赤飯やカジキを美味しくいただいた後のタイミングで、栄養士の先生が自ら、ハーゲンダッツのアイスクリームを運んできて下さいました。温かい教室の空気で溶けてしまわないようにとの細かい配慮です。

先日のバイキング給食といい、今回のアイスクリームといい、本当に子どもたちのことを思ってくれる給食室の皆さんです。

最後の給食にあたり、我がクラスは「給食アート」で感謝の気持ちを表しました。


今日の給食、みんな何だか幸せそうに、このお昼ご飯の時間を味わうように食べていたので、急きょ予定を変更。
「みんな、何だかすごく幸せそうに、今日の給食を食べているね。この時間は大切だから、掃除の時間をなしにして、ゆっくり食べていていいよ。」


クラスメイトとの会話とアイスクリームを楽しみながら、子どもたちは本当に掃除の時間中、ゆっくり楽しんでいました。

私、この卒業前のマッタリとした雰囲気が大好きです。
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本の紹介(マンガ) 「エンゼルバンク」

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(1) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社

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昨日、成功本の読み方について記事を書きました。

①「そうそう!」と共感して読める人
②「なるほど!」と発見をする人

成功本の読んだ時の反応は、この2種類の人間に分かれるというものでした。


実は、この情報を得たのが今回紹介するマンガ「エンゼルバンク」です。
先週までテレビ朝日で毎週木曜日21時からドラマ放送されていました。長谷川京子さんが主演をしていました。

マンガからも学べることはたくさんあります。マンガはダメだとする大人は多いのですが、そういう方はどれだけのマンガを読んでいるのでしょうか?マンガはすでに日本の文化として世界に通用しています。

マンガでもそうでない本でも、自分の力になる本であれば分けへだてすることなく、貪欲に吸収することが大事なのではないでしょうか。

この「エンゼルバンク」というマンガ、読んで損はしないと思います。
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本の紹介 「打たれ強い」チームの作り方

「打たれ強い」チームのつくり方
岡本 正善
PHP研究所

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ある意味、成功本の類の一冊です。

最近、井上のアンテナにかかった「成功本の読み方」があります。成功本を読むには2種類の人間に分かれるというのです。

①「そうそう!」と共感して読める人
②「なるほど!」と発見をする人

どちらが良いのかというと、①の「そうそう!」タイプです。

成功本は、著者の成功体験が書かれているわけで、それが自分に当てはまるのかどうかは分かりません。「そうそう!」と読める人は、すでにそこに書かれていることを実践できている人であって、自分の行動の裏付けに成功本を使うことになります。

②の「なるほど!」と思う人は、それまでの人生の中で、自分がやってこなかったことを発見しているので、成功本を読んだ効果がすぐには顕れません。成功法則を自分自身の生活習慣に定着させるまでの努力を必要とします。これにはけっこうなエネルギーを使うでしょう。


教員の立場として言わせてもらうと、教育書の読み方も同じだなと思います。

すでに飛び抜けた実践をしてきた先生は、他の先生が書いた本を読んで、「そうそう!」と共感し、自分のやり方に自信を深めるわけです。

教育書を読んで、「なるほど!」と思った人は、現在成長途上だと自己認識すれば良いのではないでしょうか。でもね!全然本を読まない教員もいる中で、本を読んで「なるほど!」と思うことはすごく大事です。「なるほど」をくり返していくうちに、「そうそう!」と言えるだけの実力がそなわっていくと私は思います。


今回紹介する「打たれ強いチームの作り方」・・・・・私は「そうそう!」と思うことがほとんどでしたが、「なるほど!」と思うこともたくさんあったので、自分自身の実力をもっともっと伸ばしていかなくてはならないなと思ったわけです。



ん・・・・・ちょっと傲慢な文章になっちゃったかな???
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アニマシオン「二十一世紀に生きる君たちへ」(司馬遼太郎)

3月18日(木)、道徳の時間に司馬遼太郎先生が小学生の子どもたちに向けて書かれた名著「二十一世紀に生きる君たちへ」を使って授業をしました。

二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)
司馬 遼太郎 (しば りょうたろう)
世界文化社

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この授業は「アニマシオン」という手法を使ってやりました。

「アニマシオン」にはいろいろな方法があるのですが、その中で「質問をする」という方法を使い、読み聞かせを聴いている子どもたちの思考をフル回転させたのです。


司馬遼太郎先生が書かれた「二十一世紀に生きる君たちへ」は、一時代前には国語の教科書に載っていたくらい名文なのです。21世紀になって10年もたった今では、国語の教科書からは消えてしまいましたが、私は文学というものは、時代を超えて子どもたちの心に訴えるものがあると確信していますので、卒業を前にして「卒業記念授業」のひとつに取り上げてみました。

アニマシオンとしての質問は以下の通りです。

①歴史とは何?
②あなたの歴史上の友達は誰?
③21世紀はどんな世の中?
④今も昔も変わらないこととは何?
⑤20世紀、人間は自然に対して何をしたのか?
⑥あなたは今、どんな自分?
⑦君の心の中の一番美しいものは何?

このような質問の答えを考えてもらいながら、最終的に学びや本への興味に結び付けていく指導をしました。


何人かの感想を紹介します。

「ぼくは21世紀をふつうにすごしていました。でも、この授業をして、21世紀に来たくても来れなかった人もいるんだなと思いました。ぼくは21世紀をいっしょうけんめいいきたいです。」

「ぼくは、この質問を受けて、⑥、⑦を答えた時、家族にいろいろやってもらってるくせに、なんでおれはこんなにでかい態度をとっているんだろうと?思いました。この司馬遼太郎さんが書いた『二十一世紀に生きる君たちへ』を読んでよかったと思いました。」

「今まで考えたこともなかったような質問が出てきて、最初はなんて書いたら良いのか迷いました。けど、⑥、⑦の質問では、自分が自分に対して質問をしたら色々なことが書けた。世の中の事や地球の事もスラスラ書けて楽しかった。」

「私はいつもこんなこと(歴史とはとか、歴史上の友達など)を考えたことは一度もありませんでした。でも、今日考えてみたり、自分のことをふりかえってみると、分かっているようで分かっていませんでした。でも私は、この本で自分のことが全部分かったような気がします。なので司馬さんはすごいと思いました。」

「今までぜんぜん考えた事がなかった、自分に対する問いかけや、自分の事を考えてみると、自分の事が少し分かったから良かったし、おもしろかったです。二十一世紀はけっこうあぶないんだなぁと実感しました。これからも見たいに対する気持ちを大事にしたいと思います。」


子どもたちは授業の中で自分自身を見つめ、新しい発見をしてくれたようです。授業の中で自己変容をしているわけです。私たち教員はファシリテーターとして子どもたちに「新たな気づき」を導き出してあげる役目があります。学校で行う授業とはそういうものではないでしょうか。
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保護者の思い・・・・・読み聞かせ

あの路
山本 けんぞう,いせ ひでこ
平凡社

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今日の朝、6年生保護者の皆様の「読み聞かせ」がありました。
4名の方に来ていただき、卒業前、最後の読み聞かせを4名交代でやっていただきました。その本が上記の「あの路」です。

読み聞かせボランティアの方々は、6年生が2年生だった頃から続けてくださったということで、2,3,4,5,6年と約5年間も毎週金曜日に本を読んでいただいたわけです。本当にありがとうございました。

今日、本を読んでいただいた後、その思いを4名の方に語っていただきました。

「読んでいる私が勉強になりました。」
「皆さんの様子が分かって嬉しかったのです。」
「本を読む楽しみを知りました。」
「この活動を通して、私が成長させてもらえました。」
「みんなの成長していく姿を見ることができて嬉しかったです。」
「選らんだ本が良くなかったと反省したり、感動的な本だったと喜んだり、そうして悩むことが今思えば嬉しかった。」

このような言葉を子どもたちに残して下さいました。


「読み聞かせボランティア」・・・・・素晴らしい活動です。

ご自分のお子様だけでなく、学年の子どもたち全員を相手に本を読んで聞かせるという活動は、参加された保護者の皆さんを「人のために行動する」という高いステージに導いていたわけです。そう考えると、この活動で最も成長したのは、子どもたちではなく、参加された保護者の皆さんなのかもしれませんね。

「保護者の成長」=「地域教育力の向上」です。


担任する私は、保護者の皆さんの言葉を感無量で聴いていました。
私はこの1年間しか担任していません。
読み聞かせボランティアの皆さんは、5年間も、ずっと子どもたちに寄り添って下さったのです。ありがたいことです。世界一の模範の活動です。
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