練習の努力は子どもたちを裏切らなかった!

辰巳ジャンプにとって今日は平成28年度の練習納め、二砂小VCさん主催の年末交流練習会に参加し、都内8チームを相手にクリスマス猛練習の成果を試せる貴重な1日となりました。結果として7勝1敗と、このチームになって以来初めての大幅な勝ち越しをすることができました。これだけでも練習の成果が出ていたわけですが、何ゆえにこれほどの成果を出せたのか、個人成績にもはっきり表れています。チームのサーブ成功率が92%と合格ラインの90%を初めて超えたのです。安定感あるサーブを打つことができれば、チームのリズムは崩れません。さらに今日は、キャプテンのスパイクがコースを的確に打ち抜いていて、80%の決定率をたたき出しています。次はライト方向へのスパイクと軽打が安定してくれば、相手のブロックはほぼ関係なくなるかもしれません。それほどの高いテクニックが身についてきたのです。

今日の最大の目標としては、正確なレシーブフォーメーションで拾い上げることとしていました。このことに関しては80点の及第点をあげられます。ブロックに関しては日本の小学生トップクラスの高さがありますから、相手アタッカーがまともに打てない状況に追い込むことができます。ブロックを避けて打ってきたスパイクがアウトになって点を重ねることもたくさんありましたし、ブロックの横を抜けてきたところにレシーブ陣が待ち構えるフォーメーションを子どもたちが理解し始めましたので、ノータッチで決められることはそれほどなくなりました。あとはもっと強いスパイクを打つチームに対してもしっかりはね返し、レシーブの粘りを出せるかどうか。1月からの大きな課題となります。

最後にセンターブロッカーさんのスパイクについて、現状では私の完成イメージの15%くらいな感じなのです。ジャンプが足りないし、ミートすることができていない。肘も下がるため、スパイクミスのほとんどはネットにかけているもの。そこで、「アウトになってもいいから、長いスパイクを打つようにしなさい。」と指導しましたが、残念ながら遠くに打つ技術が身についていないため、力んでネットにかけることが16本のミス中15本。正月明けは、この子のスパイク技術を高めるところから練習開始です。ねらいを明確にして、効果的な練習をすれば、東京でも5本の指に入るアタッカーになります。


最後になりますが、いつもチームを支えてくださっている保護者の皆様、今年も本当にありがとうございます。1月からは「敵味方関係なく、体育館にいるすべての人達が応援したくなる辰巳ジャンプ」を再び指導目標にかかげ、応援しがいのあるチームに育ててまいりますので、これまで以上の大応援をよろしくお願いいたします。


今日の個人成績

(サーブ成功率)チーム92%
1位 1番、2番、9番 100%・・・ノーミス
4位 5番 97%
5位 7番 96%
6位 4番 90%
7位 3番 82%
8位 8番 67%

(サービスエース率)チーム21%・・・ちょっと低すぎ、スピードが足りない。
1位 1番 37%
2位 3番 36%
3位 8番 22%
4位 5番 16%
5位 7番  9%
6位 4番  5%
7位 2番、9番 0%

(スパイクブロック決定数)チーム69%・・・合格は80%
1位 1番 34本(80%)
2位 7番 29本(64%)
3位 4番  1本(25%)
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練習すればこれほど伸びるものなのか

クリスマス週間。辰巳ジャンプは他チームからの練習試合のお誘いもお断りして、3連休を地元体育館でたっぷり練習をしました。金曜日7時間、土曜日5時間、日曜日6時間半。練習時間からすれば、ほぼ合宿状態の3日間でした。金曜日のスタート時と、日曜日の午後では、まるで別チームと言えるくらいバレーボールらしいプレーをするようになってくれました。このような急成長を目にできた時に、指導をしている幸せ感を味わえます。これだから小学生バレーボールの指導者をやめられないわけです。

3日間の目標は、(1)サーブの強化 (2)トスとスパイクの強化 (3)フォーメーションで動くことの徹底 という3点に絞り込みました。長い時間をかけてしっかり説明し、くりかえし練習をすることで、子どもたち自身の記憶に動きのイメージができあがりました。このことがよく分かる発言がたくさんありました。
「あっ!しまった!走らなくっちゃいけなかったんだ!」
「そうだ!センターにもどらないといけなかったんだ。」
「レシーブでポジションを間違えた。」
「あっ、また開く位置を間違えた。」
こうした言葉が練習中に出るということは、その子が「自問自答」をすることができているからであり、最高レベルの学習環境が生まれている証拠なのです。今から4年前の2012年12月8日に当時の辰巳ジャンプの先輩たちにも「自問自答」について教えました。その記事をコピーします。

【2012年12月8日の記事】***********
今日の練習前に教えたことのひとつは「自問自答」ということです。自分に問いかけ、自分で答える。どんなことに対しても、まずは「本当にそうなんだろうか?」と疑問に思うこと。それがたとえ学校の先生が言っていることだとしても、まずはじめに「本当にそうなんだろうか?」と問いをおこし、「なぜそういうことになるのか?」「なぜそういうことをする必要があるのか?」「それをやったらどうなるのか?」「そのことを言ったのは誰なのか?」など、様々な問いかけをし、自分なりの答えを必ず出す。そして出した答えが正しいのかそうか、先生や先輩、親、大人、友達などに確かめてみる。納得がいかなかったら自分で調べてみる。このような習慣を身につけることだけで、学校の成績などは一気に良くなります。

**************************

バレーボールでも同じだと思うのです。プレー中に常に「自問自答」をしている子は必ず伸びます。自問自答をしているかどうかは、プレー中のつぶやきに表れます。今、一番つぶやいているのは、センターブロッカーの7番さんです。プレーするたびに「ああ、こうだった」「これはよかった」「こうすればよかった」「もどっていなかった」「よし!強く打てた」などと必ず言葉にしています。ですから技術の伸び方のスピードが確かに早いのです。


明後日は9チームが集っての年末練習試合に参加します。今日の成果がどのくらい発揮されるのか楽しみでもあり、また新しい課題を突きつけられる1日にもなるでしょう。すべてはミカサ杯教育大会の都大会に出場するためのステップです。自問自答しながら、なにかひとつでも成長しましょう。


※12月24日(土)には、私の大好きなスイーツである「バウムブリュレ」を子どもたちにご馳走しました。東京駅構内でしか売っていない、と~っても美味しいものです。わざわざ東京駅まで行って買ってきたんですよ。皆さんも一度召し上がってみてください。
東京バナナ「バウムブリュレ」のサイトはこちらをクリック
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ミスを減らせば強いのですが・・・・・

今日の個人成績

(サーブ成功率)
1位 5番 91%
2位 1番 90%
3位 2番、7番、4番 88%
6位 3番 79%
7位 9番 78%
8位 8番 46%

(サービスエース率)
1位 3番 52%
2位 2番 35%
3位 1番 34%
4位 7番 33%
5位 5番 31%
6位 9番 17%
7位 8番  8%
8位 4番  6%

(サーブ効果率)
1位 3番 131%
2位 1番、2番 124%
4位 5番 123%
5位 7番 121%
6位 9番  96%
7位 4番  94%
8位 8番  54%

(スパイクブロック決定数)
1位 7番 24本
2位 1番 17本
3位 5番 11本
4位 4番  3本
5位 3番  1本


今日に限らず、あまりにもミスが多く、到底、都大会出場レベルには達していません。
チャンスボールを動きもせずに、いとも簡単にパスミスすること。
拾って、トスを上げて、決まったと思うとアタッカーがミスするパターン。
技術がないのに「声を出さない」「走らない」「思い切り打たない」では・・・・・。
来週の3連休に猛練習して技術を上げていくしかありません。
レシーブ・トス・スパイクの3回のうち、どこかでミスが出るチームから脱出しないと、支部大会すら出られない状況です。
ただでさえ練習量が足りないのに、万が一でもこの冬休みに練習の欠席が出る状況があったら、このチームは望みなしと思ってください。
練習しないのに勝たせてくれという無茶な話はありません。
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2017年チームのスローガン

辰巳ジャンプには毎回の練習始めに必ず唱える練習訓があります。

これに加えて、成績上位を目指すことを目標にする年のチームの場合、その年のチームとしてのスローガンを付け加えることをしてきました。例えば次のようなものです。

2014年チーム「私たちは宇宙一だ」
2012年チーム「私たちは日本一だ」
2005年チーム「藍は青より青し、目指せ日本一」

今度の新チームも試合の成績勝負をする一年間になりますので、今日、子どもたちが宿題で考えてきたことをまとめて、新しいスローガンを決めました。

「私たちは、太陽のような笑顔でかんばろう!」

今のチームには、指導者からの押し付けはしたくないので、8人の5年生メンバーらしさが表現された、素直なよいスローガンだと思います。今日の練習でも、子どもたち同士で、「ほら、太陽のような笑顔だよ!」と声を掛け合っている場面がありました。今後の成長が楽しみです。
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第4回 清澄杯 小学生バレーボール大会(中村高校・中学主催)

優 勝 大島中央
準優勝 三砂
3 位 枝川・ジュニアファイターズ

辰巳ジャンプは惜しくも全敗でした。

しかし大収穫あり。新人エースアタッカーさん。この子がスパイクを打てるようになれば、小学生では誰も取れなくなる高さがあるわけです。今日は苦しみに苦しみぬいて、13本連続でスパイクをネットにかけてしまった後、自分から打ち方を工夫し、8本連続スパイクを決めました。生みの苦しみとはこのことを言うのでしょうか。教育大会に向けて、一気に成長してもらわなくてはならないため、私からは一切褒める言葉はかけず、とにかく高い打点で打つように、嫌がられてもかまわないと、ネチネチしつこく指導をしていますから、本人はうんざりしていることでしょう。その甲斐あってと言ってよいのでしょうか? 毎週毎週、着実に打てるようになってきています。バレー経験8ヶ月とは思えない成長をしていることは事実です。
じつはこうした成果は、スパイクよりもサーブにあらわれていて、11月までは78%だったサーブ成功率が、12月に入り、93%と急激に上達しています。実は、ものすごい上達ぶりをしているのです。
もっともっと伸びてほしい。辰巳ジャンプ史上最高レベルのエースアタッカーになる素材であることは間違いない。私の夢はひろがります。私の脳裏には見えています。誰も取れないスパイクを打つ姿が。そしてエースまでボールをつないでいくために、コートを走りに走るチームの子どもたち全員の姿が。

来週からはしばらく練習にじっくり取り組み、個々の技術をアップしていきます。
練習を1回でも休む子は当然レギュラーから外します。
怪我とか病気とか家庭の事情とか、理由は一切関係ありません。
休めば試合に出しません。
それだけのスキルアップをしていく、この年末年始になります。

来週までの宿題を出しておきました。「新チームとしての目標を一人一人考えてくるように」です。練習訓を唱えた後に、毎回宣言することになります。

【今日の個人成績】チーム3位まで
(サーブ成功率)
1位 4番、7番、9番 100% よくできました!

(サービスエース率)
1位 3番 31%
2位 1番 24%
3位 5番 10%

(サーブ効果率)
1位 3番 108%
2位 1番 106%
3位 7番 105%

(スパイク・ブロック成功率)
1位 7番 53%
2位 1番 50%
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今日までの通算個人成績

【サーブ成功率】合格90%・・・チーム84%
1位 5番 95%
2位 1番 87%
3位 4番 81%
4位 2番、7番 79%
6位 9番 78%
7位 2番 77%
8位 8番 69%

【サービスエース率】合格30%・・・チーム26%
1位 1番 37%
2位 7番 29%
3位 2番 24%
4位 3番、8番 23%
6位 4番、5番 22%
8位 9番 10%

【サーブ効果率】合格120%・・・チーム110%
1位 1番 124%
2位 5番 117%
3位 7番 109%
4位 4番、2番 103%
6位 3番 100%
7位 8番 92%
8位 9番 88%

【スパイクブロック成功率】合格80%・・・チーム63%
1位 1番 68%
2位 7番 60%
3位 4番 55%
4位 5番 50%

【スパイクブロック決定数】
1位 1番 214本
2位 7番 194本
3位 4番 32本
4位 5番 4本
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12年前のマインドマップとの出会い

このブログの前身である辰巳ジャンプ掲示板を書き始めてから、なんと15年になります。様々な記録が残っているので、自分にとっては貴重な財産になりました。その中で、今からちょうど12年前に始まった小さなチャレンジが、大きな成果となって日本社会に少しは貢献できました。それがマインドマップの取り組みです。まずは12年前の12月6日に書いた記事を載せます。


「マインドマップ」のおすすめ  2004-12-06
トニー・ブザン氏によって考え出された「マインドマップ」というノート術があります。ご存知の方もいることでしょう。私は今、この「マインドマップ」の手法を使ってノートを書くことに挑戦中です。これによって何がおこるのか?ブザン氏によると、
「脳の中で起こっている思考をそのまま表現することによって、脳の可能性を最大限に引き出すことができる」
ということです。くわしくはここに書けませんが、興味のわいた方は「マインドマップ」を学んでみてください。

この頃、私は「メンタルトレーニング」について学んでおり、そのひとつの手法として出会ったのがマインドマップでした。しかしこの年にマインドマップを身につけるには至りませんでした。本からの独学だったので、深い理論を理解できかなったためです。



この2004年から3年後の2007年、辰巳ジャンプは私が辰巳小学校から他校に異動し、思うような練習ができなくなり、解散の危機がおとずれました。週に4回以上練習していたチームから、週末の土日練習だけのチームに変わり、部員数もギリギリ。大会出場を辞退する状況にもあったのです。そんな中、マインドマップと再会する機会を得たのです。


「すごいぞっ! マインドマップはっ!」2007-10-21
イギリスのトニー・ブザン氏が開発したマインドマップ。その基礎講座に参加してきた。研修費35000円。高いなぁと思っていたが、研修終了後、無駄金ではなかったと心底から思いました。

研修では、相変わらず自分の無知を思い知らされました。
「つがわ式」という記憶術があることを初めて知ったのです。
http://tsugawa_ds.ertain.com/index_2.html
実は私は教師でありながら漢字を書くのが得意ではない。ところがこの方法で覚えたら、苦労していた次の漢字がたった1回書いただけで永久に忘れなくなってしまったのです。「薔薇」「醤油」「褒める」「憂鬱」皆さんは全部書けますか?恥ずかしいことに私は醤油しか書けませんでした。これがたった1回書いただけで、帰宅した今でも鮮明に覚えているのです。忘れないのが嬉しくて嬉しくて、また明日起きたら書いてみようと思っているくらいです。

さて、本題。今日、私が描いた「マインドマップ」の写真を載せてみました。
最初に描いたのが「クリップ」からイメージするマップ。

6時間のレクチャーを受けて、自分の脳が研ぎ澄まされ、帰宅後に約40分かけて描いたのが「オリンピック選手輩出」というマップ。

全然違ってしまっていることが分かると思いますが、いかがでしょうか?
この変化に自分自身が驚いているのです。

研修中、脳をフル回転させていることを自分自身で実感することができました。このマインドマップ。脳神経のシナプスに似ていると思いませんか。
脳のイメージと同じ思考をマップに表現することによって、劇的な「ひらめき」「気づき」を促すのがマインドマップなのだそうです。今、たくさんの有用な情報が私の頭の中で踊っている状態です。おそらくこの思考方法を学校現場に取り入れていけば、子どもたちは非常に楽に、そして楽しく、さらに信じられない能力を引き出していけるのではないかと実感しています。

このマインドマップを日本に普及しようとする「ブザン教育協会」の活動は、まだ協会が設立準備段階です。それでもPISA型読解力14位になった日本を3位まで上げていけるビジョンを持っていると断言しています。私はその自信がいったいどこから来るのかを確かめることも目的の一つとして参加したわけですが、これならばまず間違いなく3位に上げられると感じました。あまりにもたくさんの成功要素がある中で、ひとつだけ紹介しておきましょう。
人間の脳を「爬虫類的脳」「哺乳類的脳」「右脳」「左脳」に分けるとしましょう。爬虫類的な脳は、危険を察知すると逃げたり戦ったりする脳です。これが動いていると他の脳は隠れてしまいます。例えば、教室で先生に「宿題をしてこなくちゃダメでしょ」と怒られる時、子どもの脳内では爬虫類脳が叫び声をあげていて、他の脳の動きを妨げている状態です。ヘビがクマに襲われて逃げ惑っているのと同じ。先生が怒ってばかりだと、教室内の子ども達の爬虫類脳ばかりが働いて、逃げの状態にあれば、意見も出ないし学習効果も上がらない。逆に戦いの脳になれば学級崩壊なんてことにもなる。爬虫類脳をホッと静めてあげれば、右脳・左脳が活発に動き出し、心地よい学習が進められる。自分に思いもせぬ力が発揮され、それが相乗効果となる。 こんな内容の話を聞き、実体験しました。

う~ん、6時間の研修を書きまとめるのはさすがに難しいですね。 このくらいで少しは伝わるでしょうか? 今日の衝撃がものすごかったので、私は11月、12月のフォローアップ講座(2時間かけてマインドマップを描く研修)にも参加することを決めました。そして帰宅途中にスケッチブックを3冊も購入。今日から毎日1回は「マインドマップ」を描いていこうと思っています。


この直後の12月、私は世界初の「マインドマップフェロー」という立場になり、教育実践を重ねることになりました。
12月26日にかいたマインドマップがこの画像です。

じつは文字の少ないこの1枚が、私の潜在意識に大きく影響を与えていると思えてなりません。
大きな自覚と成果を得て、その後、関わった書籍が次のものです。

ペンとノートで発想を広げる“お絵描き”ノート術 マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本 (アスキームック)
クリエーター情報なし
アスキー・メディアワークス


ペンとノートで記憶に残す!アイデアがわき出る! 本当に頭が良くなるマインドマップ(R)“かき方”超入門 (アスキームック)
クリエーター情報なし
アスキー・メディアワークス


できる子はノートがちがう!―親子ではじめるマインドマップ
クリエーター情報なし
小学館


小学生のためのマインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館


協同学習がつくるアクティブ・ラーニング
クリエーター情報なし
明治図書出版


PHPのびのび子育て増刊 めざめる!「集中力」 2012年 06月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
PHP研究所
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