ミカサ杯教育大会 第三支部決勝大会 1日目

辰巳ジャンプの保護者の皆さまは、このミカサ杯教育大会の試合を通じて、子どもたちがどんなふうに成長してきたと感じているでしょうか?

指導する私としては、予想以上に素晴らしい成長をしてくれたなぁと感じています。

今日は念願だった「支部決勝大会」に出場しました。集まった各チームとも、まずは都大会を目指して真剣勝負です。辰巳ジャンプとしては、この雰囲気を感じることだけで現時点の目標達成なのです。保護者の皆さまは、全国を目指す他チームの保護者の動きを学べたでしょうか???


今日の支部決勝を含めて、合計4日間の真剣勝負を経験してきました。このたった4日間の中で、子どもたちは本当に成長してくれました。

初日に1本しかサーブが入らなかったAさんとNさん。今日もレギュラー出場したAさんは、なんと初日のサーブ成功率16%から、最後には54%まで確立が上がりました。

それから、観戦していると、エースアタッカーMさんは、そんなにスパイクを決めていないように見えるでしょうが、実は合計60本も決めているんですよ。

大会前にはアンダーのトスしかできなかったセッターHさんも、今日の試合ではオーバーハンドトスでレフト・センター・ライトの3人を使おうとするまでに成長しました。


今の辰巳ジャンプは、とにかく試合の結果で喜んだり悲しんだりするレベルではありません。試合内容が大事です。たくさんのたくさんの成果があがっています。おそらくこの支部予選を通して最も成長をとげたのが辰巳ジャンプではないかと思うくらい、子どもたちは成長しています。

長い目で見守って下さい。



今の辰巳ジャンプの子どもたちの優れた点は何か?
それは「素直さ」です。

監督である私・井上の指導を疑いもなく、嫌がりもせず、純粋に受け止めて、一生懸命取り組んでいく姿は、辰巳ジャンプを有名にした「ハーちゃん」をキャプテンとする現高3の世代以来です。

素直さは人間の持っている徳のうちで最も重要な要素です。素直な人間は必ず成功します。それを持っている今の辰巳ジャンプの子どもたちの未来は明るいと思っていて下さい。
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『負けないで♪』 試合に向けて

辰巳ジャンプの活動です。

ミカサ杯教育大会を通して、辰巳っ子たちは試合の前に「イノッチ車内」でZARDの「負けないで」を歌って、気合を入れることが定着してきました。私から歌うように指示を出しているわけではありません。子どもたちが勝手に歌っているのです。

「ZARD=坂井泉水」をリスペクトする私としては、これほど嬉しいことはありません。「負けないで」は私の最高レベルの「アゲアゲソング」なのです。

こうした面からも、私と辰巳ジャンプの子どもたちとの相性は最高に良いと感じています。
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クラスで流行りそうな本

来週ですね、私、なんと週に4日間も出張が入っているんです。
授業中に出かけるのは2回ですけどね。

そんな担任不在の時間でも、子どもらには着々と成長を続けてほしいので、今日は「すき間の時間」に取り組むための「自主課題」を考えてもらいました。それを個人個人に面談しながら、本当に課題になるのか確かめていきました。

そんな中で私が注目したのは、子どもたちの中にある本が流行り出していることでした。


ぼくらの七日間戦争 (角川文庫)
宗田 理
角川書店

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ぼくらの七日間戦争 [DVD]

パイオニアLDC

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実はこの本も、映画も、私大好きなのです。



その他にも子どもたちが読もうとしている本を紹介しておきます。

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋

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ぼくらの天使ゲーム (「ぼくら」シリーズ)
宗田 理
ポプラ社

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三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)
吉川 英治
講談社

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新・水滸伝〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
講談社

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言葉を知らないとどういう大人になるだろうか? 【マインドマップ活用授業】

国語で詩の授業を行いました。この単元は講師の先生にお任せしています。先生は丁寧に読解し、子どもたちの心を耕してくれました。

ところが詩を作る段になって、そのことが子どもたちには少し難しかったらしく、推敲をしてより良いものを作ろうとする態度をなかなか見せてくれませんでした。

もし、年間を通して私が「詩の種」を見つける能力を伸ばす指導をし、力を伸ばすことができていれば、この1月の時期にはどんどん創作できるようになっているはずです。しかし、その指導よりも、他のこと(マインドマップや目標志向の態度育成、日常生活の安定化、ポジティブ思考の伝達、等々)を優先させなくてはならなかったので、残念ながらここまでは手が行き届いていません。

詩の種を見つける指導法の参考になるのは、同じ江東区にある八名川小学校の小山校長先生が取り組まれている「俳句」の指導があります。八名川小学校では学校をあげて「俳句指導」に取り組み、大きな成果をあげています。その指導は、子どもたちに「俳句ノート」を作らせて、毎日毎日「俳句の種」を見つけさせては記録していくというもの。このような少しずつでも良いから毎日積み重ねる指導が、根強い実力をつけさせる指導だと私も賛同しています。

「十分間俳句」


さて、言葉へのこだわりを持ってほしかった私は、子どもたちにこんなことを考えさせました。
「たくさん言葉を知らずに大人になったら、どんな大人になるか?」

「それでは3分間考えて」と指示をしてタイマースタート。1分過ぎて誰もが腕を組んだり、頭をかいたり、考えがまとまらない様子。そこでもうひとこと。
「1分たっても、だれ一人、何の行動も始めなかったでしょ。ということはさ、君たちはまだだれ一人も、『思考ツール』が身についていないということだよ。ずっと教えてきたのにね。人間じっとしていても何にも考えは浮かばないって。ペンを動かさないと何にも浮かんでこないよ。」

(あ、そうか!)という表情で、ただちにマインドマップを書きだす子どもたち。スイッチ、ON! 2分間、すごい勢いで考えをまとめていきました。

その後、発言を促し、出てきた意見をまとめたものがこれです。


・言葉によって人間関係が成り立っていくので、人間関係を作ることが難しくなる。

・人との関係を切ってしまうことにもある。

・みんなの話についていけなくなる。

・言葉を知らないと誤解を受けやすくなり、いじめられることにもつながる。

・自分の気持ちを言葉で表現できずにイライラする。

・言葉を知らないと「会話力」「伝達力」「文章力」「コミュニケーション能力」「説得力」などの能力が無くなる。

・いろんな能力が足りないと、仕事も任せてもらえなくなる。

・自分をアピールする能力も無いから会社にも入れない。

・働けないから親のスネをかじるしかなくなる。

・伝える力が足りないと、友達も少なくなる。

・自分の感情を伝えることもできないから困る。

・言葉を知らないとだまされることが多くなる。

・「えー」とか「あー」とか余計なことを言ってしまう。

・人の言っていることも理解できなくなるだろう。

・いろいろなあいさつの仕方も分からないだろうから、信用されなくなる。

・場にふさわしいあいさつができなければ、嫌がられるだろう。

・「タメ語」でしか話せなくて、バカだと思われる。


いかがですか。たった2分間でここまで思考が広がりました。すごいですよね。指導している私が驚きました。


特に、私が最後にまとめで言いたかったことまで出てきてくれました。それは、

「言葉を知らないとね、自分の不満とか不安、やりたいことや伝えたいことが正確に表現できなくて、ストレスがたまるんだよ。みんなの発言でも出てきたでしょ、ストレスがたまってたまって、キレやすい大人になるんだな。よくさ、テレビの成人式でキレている大人を見るでしょ。言葉をたくさん知っている人は、ああいうキレ方をしないんだよ。キレる前にしゃべることができるからね。
赤ちゃんが同じじゃん。赤ちゃんは年がら年中キレているでしょ。(子どもたち???という表情)・・・赤ちゃんは自分の感じていることを言葉にできないから、『腹へった~!』って伝えるために、『ビエ~ッ!!!』って泣くんでしょ。あれはどう考えてもキレているでしょ。すごいぞ赤ちゃんは。夜中だろうが昼間だろうが、いや~な感じがしたら、すぐい『オギャー!!!』ってキレるんだ。赤ちゃんがさ、夜中に『あの~、お腹がすいたからミルクをいただけませんか?』って起きる?(子どもたち、場面を想像してニヤニヤ)言葉が使えないから“泣く”という方法でキレるわけだよ。キレる大人は赤ちゃんと同じなんだな。」

たぶん全員が納得してくれたと思います。

「言葉にこだわる」

大事なことです。言葉にこだわる子どもを育てたい。どうぞご家庭でも言葉にこだわってみてください。
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【授業】 人間について 第3回目 「人間の可能性」

授業「人間について」の三部作の最終章、「人間の可能性」を知る道徳授業を本日行いました。道徳公開講座の中で授業を公開し、6名の方が参観して下さいました。

公開した1時間ではおさまらない内容なので、非公開の3時間目に前半を行い、後半を5時間目に設定しました。そのため、参観して下さった方には、けっこう大切な前半の授業を見せることができず、申し訳ありませんでした。


授業の中で子どもたちは、「人間というのは生きるために命がけで学んだら、人間以外の動物にも成れてしまう」ということを強く感じ取ってくれました。そして、自分自身が幼い頃から人間として育てられてきたことに感謝すると共に、今後も真剣に学んだら、ものすごく大きな可能性に満ちている人生なんだということを学び取ってくれました。



さて、今日の授業の後は、道徳に関する講演会を開催し、各学級担任から参考図書の紹介もありましたので、ここで紹介します。

ごろりんごろんころろろろ (ひさかた絵本傑作集)
香山 美子
ひさかたチャイルド

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わたしのせいじゃない―せきにんについて (あなたへ)
レイフ クリスチャンソン
岩崎書店

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授業 人間について (現代教育101選)
林 竹二
国土社

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ぼくだけのこと
森 絵都
理論社

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ミカサ杯教育大会 江東中央ブロック 順位決定戦

チームのかじ取りはなかなか難しく、良い時もあれば悪い時もあります。
今日は私の中でもまあまあなかじ取りができたかなと思っています。

辰巳ジャンプは復活のきざし!
3年生主体のチームとしては、江東中央ブロックを勝ち抜き、「支部決勝大会」に進むことを目標にして進んできました。その目標を子どもたちは達成してくれました!

支部決勝に進むためのひとつの壁になっていたチームに、なんとなんとフルセットの24-22で勝ち、その瞬間、二人は号泣していました。一人は帰りの車の中でも、
「今日は支部決勝に出るという目標を達成して本当に良かったよ。私嬉しくて泣いちゃった。」
と、しみじみ独り言を言っていました。

支部決勝の組み合わせが決まったので、予選の順位を発表します。

①三大 ②二砂 ③三砂 ④ジュニアファイターズ ⑤東雲 ⑥ブルーライトニング
⑦大島中央 ⑧辰巳 ⑨数矢 ⑩枝川 ⑪中央スポーツ少年団


支部決勝の相手は「小岩」「ジュニアファイターズ」「鹿骨」です。
会場は江戸川区立松本小学校です。


今日の試合では、勝たせてあげるために私がいろいろとやっていたのですが、見ていてもあまり分からなかったことでしょう。ひとつだけ書きましょう。これは子育てや学級経営にも役立ちますから参考にしてください。


☆「自己評価」をさせる☆

大人は子どもに対して、「あーしろ、こーしろ」と口うるさく指示しますね。これによって何が起こるかというと、受け身人間を育てることにつながります。子どもたちが自分では判断できなくなるように、大人がせっせと育てていることになります。
今日、私がやっていたことは、子どもたちに自分自身のことを「客観化」させていたのです。

「練習でやっていること以上のことを試合でできることはないよ。だから自分が練習の時にできていることが今日の試合でもできているかどうかを、A・B・Cで評価してもらうからね。」

この問いかけが、子どもたち個々の中に「自主目標」を立てさせます。子ども自身の頭の中に「成功イメージ」「ポジティブイメージ」が常にありますから、周りの評価をあまり気にしなくなるはずです。たとえサービスエースを取り続けていても、「いつもの自分なら、もっと強いサーブを打てるはず!」という自己評価をして、さらに高いレベルでバレーをしたくなってくる指導方法です。自ら学び、自ら判断する能力を高める指導法です。

この自己評価活動を“絶妙のタイミング”でやらせるのが大事なポイントです。

井上の企業秘密はこのくらいにしておきます。


さあ!いよいよこのチームで初めての支部決勝です。これまでとは違った緊迫感の高い空気を子どもたちが肌で感じ取ってくれたらOKです。

保護者の皆さんは、他のチームの保護者会がどんなふうに子どもたちを支援しているか、ぜひ参考にしてください。
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よく頑張った! うん、本当によく成長した!

今日は「亀戸地区小学校対抗サッカー大会」が行われ、同僚のモジャ先生率いる香取小チームも勇んで出場しました。目標は当然、優勝でした。

結果は、本当に惜しくも1勝1敗1分の2位(だったのかな?)で、子どもたちは悔し涙を流したそうです。(私は所用があり、2試合目の勝利を見届けて帰りました。)


試合のことをモジャ先生も記事にしていますので、参考にしてください。

「小学生サッカー大会、ついに本番!!」



私が指導に関わったわけではないので、とやかく書くのは筋ではないと思いますが、チーム関係者ではない立場で書くことで、みんなの参考になればと思いますので、あえてコメントしておきます。

今回のサッカー部の活動はこれまでの2年間に比べ、子どもたちの挑戦する意欲が高かったと感じています。それは普段の練習に顕れていました。キャプテンを中心に「こんな練習をしよう」「こういう練習も必要だよ」と試行錯誤しながら進んでいました。これまでの2年間は、サッカー経験のある子の思いを中心軸にしてチームが成り立っていた面が強かったのです。今回の5~6年生はそれを打ち破り、「全員サッカー」ができていたと思います。

優勝できると信じて頑張ってきたわけなので、あとわずかに手が届かなかった悔しさは本当に強いことでしょう。大いに悔しがっていいのです。だって努力してきたんだもん。

ひとつの目標に向かってみんなで頑張った経験を、中学に行ってもぜひ活かしてほしいものです。





さて、今後のサッカー部の活動について一言申し上げると、やはり10月あたりからチームがスタートする「シーズン活動」ではダメですね。指導者として、子どもたちに結果を出してあげることは難しいと思います。週3回くらいの「通年活動」にしないと結果は出せないでしょう。

小学生スポーツの場合、試合に活かされる技能の習得に1年間、試合運びを身につけるために次の1年間、そしてその後の数年間で本当の勝利へ導いていくくらいの長いスパンが必要になります。現在のような指導形式で何が起こるかというと、地域のサッカーチームに入っている子が多いチームが勝ち、チーム活動をしていない子たちのたった3カ月の努力では経験者の技能の前になすすべもないでしょう。そういう現状の中で、「優勝しよう」と言ってはいけない。子どもたちに悲しい思いをさせる。
相手の実力もしっかり調べ、自分たちの能力と比較検討し、限界よりもちょっとだけ高い目標を立てることが必要です。

また、早朝練習が子どもたちとご家族にどれだけ負担を強いているかも考えなくてはなりません。授業や学校生活に支障が出ていないでしょうか。つまり指導者はただ「子どもたちは頑張った」などというありきたりの言葉で子どもたちの努力を評価してはいけない。一人一人の背景にあるたくさんのものを細かく受け止めて指導する必要があると思います。


実はまだまだ言いたいことが山ほどあるのですが、このくらいにしておきます。
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【授業】 人間とはなんだろうか?

昨日私が行った授業の記事です。
来週の道徳公開講座に向けての第2段目のステップとなります。

今回は林竹二先生の授業を私なりに構成しなおした内容でした。ビーバーの習性と人間の知性を比較することによって、人間の持っているものはいったい何なのかを考えていく授業です。この林先生の著作はぜひとも読んでみて下さい。林先生は『授業による学習者の変革』ということをテーマにして日本各地の学校で授業を続けてきた実践の鬼だと私は思っています。

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林 竹二
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まず、授業の構成を簡単に書きます。次に授業を受けた子どもたちの様子、そして子どもたちの感想をいくつか紹介します。


(1)授業の構成

①ビーバーという動物がどんな動物なのかを電子黒板に写真を映してイメージ化する。

②小さな動物なのに、川にダムを作り上げ、そこに大変立派な自分の巣を作ることを知らせる。ビーバーの能力の高さを心にとめる。

③もしも川の増水で巣やダムが流されたらビーバーはどうするのかを考える。そして何度でも全く同じ巣を作り上げることを知る。

④もしも人間が災害で自分たちの家が壊れたら、次はどうするのかを考え、ビーバーと人間を比較する。

⑤ビーバーは「本能」で巣を作るが、人間は「学習」によってより良いものを作る。このことに子どもたちが気づけるようにナビゲートする。

⑥子どもたちが人間の素晴らしさを感じられるように意見交換をファシリテートしていく。

⑦授業の感想を書く。

⑧感想を交流する。


(2)子どもたちの様子

①ビーバーのことをあまり知らなかったので、その巣作りの習性を知った時は、素直な驚きがあったようだ。そんなすごい生き物がいるのかとビーバーの能力の高さに感心していた。

②ところが作った巣やダムを流されても、ビーバーは悲しまないし、驚かないし、何も考えることはないだろうという意見を引き出し、そのことを子どもたちの頭の中でイメージ化していくと、何人もがニヤニヤと可笑しそうにしていた。河原で流されたダムを見ながら“ボー”“ホゲー”っとしているビーバーの姿が目に浮かんだようで、オモシロカワイさに思わず笑ってしまった感じだった。

③ビーバーと人間の違いを比較していった時に、人間の「学習する力」に気づき始め、目の色が変わっていった。自分たち人間の力はすごいし、これまでに人類の文化を作り上げてきてくれた先人への感謝の意見まで飛び出した。

④感想を書く10分間は、まさにフロー(深い集中)状態だった。

⑤感想交流でも、普段は発言をするのが苦手な子まで、自ら感想発表した。


(3)子どもたちの感想

「確かにビーバーはすごく高い能力を持っているけど、それを本能的にくり返しているだけで、おもしろいような、かわいいような、かわいそうな感じでした。私たち人間は、同じ失敗をくり返さないように学習してきたので、今のこうした生活にガスや電気があるんだなぁと思いました。」

「最初はビーバーは巣を作れてすごいと思っていたけれど、ビーバーは巣が流されてしまった時に、また同じ物を作ると聞いて、あんまりすごくないなあと思いました。なぜなら人間は、家がこわれたら、次はこわれないような家に住もうと考えられるからです。他のくらべると、考えることのできる人間もすごい生き物だなと思いました。だからやっぱり自分は人間でよかったと思いました。
 ビーバーに考える力があれば、もっと楽にくらせるのに、なんで考える力がないんだろうと思いました。人間は考える力を悪い方に使わないようにした方がいいと思いました。」

「人間という生き物はすごいと思いました。ビーバーは本能で巣を作るけど、人間は本能以外でいろんな事が出来るのがすごいと思いました。火を起こし、電気を人工的に生み出し、石油をほり当て、さまざまなエネルギーを生活に活用し、快適にくらしている人間がすごいと思いました。
 火を起こすのも、他の動物には出来ない事なのに、今はガスで簡単に火がつきます。最初の人間は火の起こし方は知らなかっただろうけど、学習して火の起こし方を知り、今は宇宙に行けるまで学習を重ねてきた人間は、とてもすごいと思いました。快適に暮らせるのは奇跡みたいな事だなと思いました。」

「始めに巣作りの様子を見た時は、すごく頭がいいと思いました。でも、台風や嵐がきてこわれてしまっても、また全く同じ巣を作るということを聞いて、自分で考えて動いているのではなく、ただたんに本能がすごいんだなと思いました。
 それにくらべて人間は、地震などの災害で家などがこわれてしまったら、次にきた時にこわれないようにするためにはどうしたらいいのかなどを考えます。なので人間は、1回1回学習して生きているんだなと思いました。」

「ビーバーは巣をつくる能力が高いけど、こわされても感情がほとんどなく、学習もせずに同じ物を作るなんてふしぎだなと思いました。でも人は作るのに時間がかかるけど、考え工夫し、二度とこわれないように学習するので、人はすごい動物なんだと思います。人は何千年も前から工夫をつづけてきて、今、コンクリートやビルなども建てられるようになっていて、その進歩の仕方がとてもすごいと思いました。
 今、自分がコンクリートの家に住めるのは、あたりまえだと思っていたけど、ほんとうは昔の人の学習のおかげだと思います。」
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【マインドマップ道徳授業】 わたしのせいじゃない ~責任について~

わたしのせいじゃない―せきにんについて (あなたへ)
レイフ クリスチャンソン
岩崎書店

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私の学級経営で欠かせない授業があります。

「わたしのせいじゃない」

この本はスウェーデンの作家であるクリスチャンソン氏がかいた絵本です。

教師・母親・父親・そしてすべての日本人は、この本を持っていても良いのではないかというくらいに感じる一書です。私の大切な宝物、大切な授業のパートナーとなっています。

この本、持っていた方が良いですよ!



どんなふうに授業をしているかというと、

①1ページ1ページを噛みしめるように読み聞かせながら、子どもたちには「感じたこと」をマインドマップでかかせる。

②本の最後に出てくる「世界的、人類的な課題」を表した写真については、かなりゆっくり見せて、子どもたちの思考を促す。

③最後に感じたことを文章化してもらい、感想を交流する。

こういう流れで45分間の授業をします。




来週の火曜日(1月26日)、私の勤務する香取小学校では「道徳地区公開講座」という東京都教育委員会が推し進めている授業を行います。学校公開なので、私の本気授業を見るチャンスでもあります!ご希望の方はどうぞいらしてください。

この時に行う授業に向けて、私のクラスでは道徳3部作の連続授業を計画・実行中なのです。


第1回「わたしのせいじゃない」・・・責任について
第2回「人間とはなんだろうか?」・・・人間と動物のちがい、脳の発達
第3回「人間とはなんだろうか?」・・・人間の可能性、敬虔

この3回を通して、子どもたちの心に秘められている「道徳性」を引き出していきます。


実はこのシリーズ授業は、井上が20代の若手教師時代に開発しもので、同じ内容で大人向けに1時間の講演をしたこともあります。つまり小学生だけでなく、大人でも目を開くことができるように組み立てた内容になっています。
ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。

26日には第3回目の「人間の可能性」をテーマにして授業します。



第1回目の「わたしのせいじゃない」の中で子どもたちが書いた文をいくつか紹介します。


「ぼくは5年の時、いじめに近いことをやっていた。そして『やっただろ』と言われても、他のやつがやったんだ、『オレじゃない』と言っていた。自分が逆の立場になったらなど考えずにやっていた。そして言い訳を言って、そこからぼくはにげていた。自分が暴言をはいた責任なども考えずに言っていた。そして今はいじめとは小さな戦争だと思った。大きな国が小さな島に攻めに行って、村の人たちを殺してしまうのと同じだと思った。」


「5年生のときに、いじめに近いことをやっていたけど、自分はかんけいないとか思うんじゃなくて、同じ人として、いじめや戦争をやめなくてはならないと思いました。国語で水爆などの勉強をしたけれど、全世界の人がやってないから知らない、関係ないなんて思わず、関係ないんじゃなくて同じ人間としていじめや戦争をやめなくてはならないと思います。」


「『~だから自分のせいじゃない』と無関心になってにげたりするのはいけないことだから、ぜったいにやってはいけないことだし、やっても楽しくないからやりたくない。」


「感じたことは、責任を持って行動すれば、この本のような大きないじめはなくなると思いました。主人公の『私』のように、みんなが『私のせいじゃない』と言っても、ずーっといじめの終わりがないと思いました。なので、一人一人が責任を持って行動すれば、豊かな街になると思いました。」


「この本を読んで、責任とは本当にみんながやっていたから自分もやり、それをみんながやったからといって、本当に責任は少しでもやった人はないのか気になった。本当にやった側よりやられた側に責任があるのか知りたいです。5年の時にけんかをした時、ぼくはやっていないと言って責任からにげていたと思いました。」


「私は『わたしのせいじゃない』という本を読んで、今まで『私のせいじゃない』と軽く言っていたけど、実はものすごく重い言葉でした。本の中で、男の子が一人泣いているのに、だれ一人自分のやってことに責任を感じていないし、やった人は男の子の気持ちを全然考えていないと思いました。これからは、人の気持ちをもっと考えて行動していきたいと思います。」


「ぼくは、この本を読んで、みんながぶったからぼくもやるじゃなくて、みんながやるからぼくがわたしが止めないと、そのうち大変なことになるから、『わたしのせいじゃない』ではなく、『みんなが悪い』と思えば、そうだよ、ぼくたちが悪いって、きっと気づくと思います。」


「ぼくは、この本を読んで、みんなでなぐったんだからあやまればいいと思います。でも、みんなあの子が悪いとか、なぐったのにみんな責任を感じていない。この子たちは泣いている子はどうでもいいと思っている。みんなおこられるのがいやで言い訳をしていると思いました。ぼくはだれがなぐった責任をとるんだろうと思いました。」


「ぼくはスウェーデンの本の『わたしのせいじゃない』を読んで、人が変だからといって、その子に暴力をふるったりするのはおかしいと思います。みんな『関係ない』とか『私はみてないから知らない』とか言っていても、その子が暴力をふるわれたら、すぐに『大丈夫?』とか『どうしたの?』とか言えばいいと思います。変だからといって、暴力をふるったりする人たちは無感情なのかな?と思います。飢え死とかする人がこの世界に何万人、何億人もいるなら、1人でも多くすくってあげたいです。」


「世の中には1日に少ししか食べ物を食べられなかったり、きたない水しか飲めない人たちがたくさんいて、家があり、きれいな水が飲め、毎日ご飯を食べられて、快適な生活が送れるのはすごい事だと思いました。今は、その人たちに出来る事は募金くらいしか思いつかないけど、将来、その人たちのために何か出来たらなと思います。」


「『私のせいじゃない』と言っていても、心の中では『私のせいかも』と思うこともあると思います。そういう人は、『私のせいじゃない』と言って、現実から逃げているだけだと思います。
 あと、『私が始めたわけじゃないから』とか『私がやったわけじゃないから』というのは、ただの言いわけで、その事に加わったのには変わりないと思います。
それに、後ろの絵を見て、『知らない人の事だから』というのはまちがっているような気がしました。『知らない人』だとしても、同じ地球にいるのだから、みんな平等なはずです。それなのに国の違いや地域の違いによって、生活や健康か健康じゃないかの違いが出ていておかしいと思いました。
私はよく給食を残しますが、これからは残さないようにしたいと思います。
あと、物語の方で、いじめられている子は、他の子と違うからというだけでいじめられ、『その子がいけない』とか『しょうがない』と言われ、かわいそうと思いました。違っているからと言って、いじめるのは間違っています。それに私は、みんな本当は違っているものだと思います。いつもみんなのまねをしているだけ、自分で自分の個性を消しているんだと思います。」


「自分がそのことを始めていなくても、その悪いことを自分でもやると、自分も関係して自分のせいになるので、自分でやることは必ず責任を持たなくてはならないと思った。」


「この本は、すごいなぁと思いました。理由は、こんな本をかくなんて・・・と最初は思ったけど、この人は、この世の無責任な人に、なにかを伝えたかったと思います。そのなにかはよくわからないけど、たぶん『自分でやったことに責任をもて』って感じのことを言いたかったのかなぁと思いました。これからは責任をもっていろんなことをやりたいと思います。」


「私はこの本を読んで、一人一人が責任をとらないと、いじめは終わらないと思いました。みんながやっているから自分もやるのではなく、みんながやっているから自分が止めないと、自分にとっても、いじめられている人にとっても、一生心に残ってしまうのではないかと思いました。
また、いじめられている人は、いじめられていくたびに、心の傷が深くなっていきます。その心の傷は一生治らない傷にもなってしまうため、いじめは絶対にしてはいけないことだと思いました。」


「『最初はわたしじゃない』とか『みんながやったから私もやった』とか、みんな人まかせだと思う。無責任。逆の立場になったらかわいそう。その場からにげてる。」

「私は責任についてもう一度勉強して、『私は関係してない』とか『私はやってない』という発言が一番無責任だと思いました。この世界に無責任な人がいるかぎり、戦争やテロなどは絶対になくならないと私は思います。」


「ぼくは『責任』と言うのは、『責任もって~』といわれてものをこなしていればいいと思っていました。だけど、『責任』は、もっとちがうことで、寄付や世界の役に立つことをして、はじめて『責任』になるんだなぁと思いました。」


「ぼくはこの本を読んでこう思いました。この物語は一人の男の子が泣いていて、みんなは自分勝手に『私はしていない』や『私のせいではない』と言っていて、自分が悪くないと言っていました。その所をぼくは『私のせいではない』というよりも、『私もやっていた』と言った方がいいと思いました。
そしてもう一つ、みんながその男の子の見た目やへんな考え方がちがうなどの、逆に自分が悪いというのではなく、その男の子が悪いという言いわけをしているみたいと思いました。そこをぼくは見た目や考え方がないと思いました。なぜなら男の子の見た目や考え方よりも、そのけんかを止めないみんなが悪いと思いました。
最後にぼくは写真を見ましたが、これはそれをした人が自分が本当に悪くないと最後の警告みたいのをあらわしたかもしれないと思いました。」



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井上流マインドマップ手帳活用法

マインドマップ手帳といっても市販されているものを使っていない井上です。
マインドマップ手帳は私には少々分厚いのですな。ポケットに入らない。そんなことで別の道を開拓することになったのです。


では、どんなものを使っているかというと、この画像のようなものです。

文庫本サイズの無地ノート。そして自分のお気に入りのブックカバーをかけておしゃれする。これで自分の個性を発揮した手軽な「マインドマップ手帳」の出来上がりです。

何か良くないですか(笑)
かっこいいっしょ!


最近、文庫本サイズで無地のノートがいろいろな会社から発売されるようになりました。これは何を意味しているのでしょうか?もしかしたら罫線やマス目が人間の自由な思考を邪魔するという実感を持っている人が増えつつあるのかもしれません。罫線の入ったノートでは、自分の思うようなイメージを描くことができません。「罫線」という情報が、目を通して脳の中に入ってきてしまうからです。まっさらな紙だからこそノビノビと描ける世界があるのです。



さて、この手帳の使い方について、新しい方法を思いつきました。
まずは画像をご覧ください。

見開き2ページを1日分としています。

上のページに、1日の予定マインドマップをかいてあります。
この作業を前日までにやるか、余裕がない時には通勤する電車内でやります。
本気で1日の予定や週間計画、長期計画、人生計画、目標を紙に書いている人って少ないんですよ。3%と言われています。その3%が成功者なんですよ。

下の段は、その日の「マインドマップ日記」となります。
私の場合、1時間1時間の授業がプロ教師としての仕事ですから、1日の終わりにマップ化するのではなく、授業中でも気づいたことをマインドマップ日記にしていきます。だからポケットに入らないと困るんですよ。
そして、この「隙あれば記録」という作業はマインドマップだからこそできるのです。なんたって、キーワードでつないでおけば記憶として簡単に再現できますからね。

こうして1日のスタートに「計画マインドマップ」をかき、それ以降は「日記マインドマップ」をかいて記録作業をしていくことで、私の仕事スピードは昨年の全国実践報告回り(1~5月にかけて全国で行った、マインドマップ体験会での実践報告)当時以上に加速化することができています。


今、学校評価(年度末反省)の話し合いの時期なのですが、私があまりにも早く資料を作るのを見て、職場の先輩から、「井上さん、仕事しすぎで倒れないでよ。」と心配されるくらいのスピードアップにつながっています。


「脳力革命」は自分自身から!!!
教師自身が向上すれば、子どもたちは自然に良くなっていくこと、間違いありません。
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【宣伝】 明日発売の「AERA」にマインドマップ特集が載る予定です


先日も同じ宣伝記事を書きましたが、直前になりましたので再度書きます。

1月18日発売の「AERA」にマインドマップのことを紹介した記事が載る予定です。

私・井上のことも授業を参観した上で取材してくれましたので、少しだけ登場すると思います。

ぜひ読んで下さい。


PS.
この記事を書いたら、コメント欄に今日すでに発売されているという情報を寄せて頂けました。そんなことで、ぜひご覧下さい。

私も明日、朝に買います!
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ミカサ杯教育大会 江東中央ブロック2日目

ミカサ杯教育大会の江東中央ブロック予選の2日目を開催しました。

今日も大変寒い中、保護者の皆さまには応援をいただき、ありがとうございました。風邪をひかれていないでしょうか?

今日の試合も辰巳ジャンプは良いかと思えば次は最悪だったりして、大波小波の試合運びでしたが、それは致し方ないことです。練習でできていないことは試合では絶対にできないのですし、練習でできていることの70%も出せたら合格です。
レギュラーはまた来週、頑張りましょう。


実は、昨日今日と他チームの皆さんから頂いたお声の中で最も大きかったのは、1年生の二人についてでした。ものすごく目立つし、見ている人たちを魅了する何かを持っているようですよ。
「あの一生懸命な1年生たち、ああいう子は必ず伸びるよ。」
そんな声をたくさん頂きました。




ところで私は、昨夜遅くまで支部役員会に参加して、東京の「新支部編成」に向けて、第3支部としての意見をまとめる作業をしていました。

この件に関して、支部長には意見を伝えてはありますが、第3支部は何も考えていないと言われないように、ここでも私見を述べ、記録しておきたいと思います。

まず、支部編成をし直すという案が出された理由には、一点目として現状の支部では交通の便が悪い支部があるということでしょう。二点目は各支部のチーム数に偏りがあるということ。この二点が大きな理由になっていると思います。

一点目の理由については考慮すべきだと思います。
小学生の子どもたちが試合会場に移動するためには、できる限り交通の便が良い支部編成をすべきだと思います。片道が1時間以内に収まるようにと考えたら良い。その移動時間が短ければ短いほど安全に配慮した支部編成となるわけです。
今回の支部編成は、ぜひこのことを第一義として進めていただきたい。

二点目の理由の支部によるチーム数の偏りも、確かにできるだけ近い数にできれば、それに越したことはないと思います。しかし、現状から案を考えていくにつけ、地理的要素と数的要素の両方ともクリアしていけるような支部編成は考えにくいのではないでしょうか。


私は支部編成については「現状維持」または、「若干の地理的修正」をすることに賛同します。そしてチーム数の均一化は考慮しなくて良いと考えます。なぜなら、この支部編成の修正が実施される2011年時点では均一化を達成できたとしても、その後に必ずチーム数の増減が起こるからです。そしてこれからの時代はその変化が激しくなるに違いないからです。(なぜそうなるかは話が長くなるので書きません。)

地域のチームが協力して、本気で普及に努力すればチーム数は増え、逆に自分のチームのことだけを考えているようなチームが多い地域は確実にチーム数が減る。2015年に向かっておそらくそういう動向が加速化すると予見します。

チーム数は変動するものです。変動するものを基準にして物事を考えては、それに振り回されるだけです。

チーム数が少ないというならば、本気で普及をするべきなのではないでしょうか。
チーム数の増加に貢献する行動をするべきなのではないでしょうか。
それがその地域のバレーボールレベルをグッと押し上げてくれるはずなのです。


江東区はここ数年、チーム数が増えています。
私が辰巳ジャンプを立ち上げた頃は区で8チームでしたが、中央区のチームも熱心に参加してくれるようになったことも含めて、現状で12チームにまで増やすことができました。さらにまだ登録していない2チームをバックアップしながらチーム数増加に努力していくつもりです。これは江東区の指導者に共通理解された「志」だと感じています。常にチームを超えてアドバイスをしあっている。こんな練習方法を考えたといえば紹介しあっている。江東区のチームがここ数年、都大会でも顕著な成績を残しているのはそうした「底上げ」の影響も大きいと感じているのは私だけではないと思います。


日本小学生バレーボール連盟からも、今の最大の課題は「普及」であり、「チーム数」や「選手」の増加であると言われています。新しい支部編成は、ぜひこの「普及精神」を土台にした考え方に基づいた話し合いがなされることを期待しています。


以上、大変に偉そうなことを書いてきましたが、あくまでも私見であり、支部の公式見解ではありませんので、様々なご意見・反論はあるかと思いますが、コメント欄での論議には応ずることはしないつもりです。
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ミカサ杯教育大会

今日からミカサ杯教育大会の予選がスタートしました。

支部の申し合わせ事項で試合の結果が分かるような記事は出せませんので、感想や反省点を書くことにします。

辰巳ジャンプはどうしたって練習不足なわけで、まだまだ技術が追いついていません。当然、練習以上のことを試合でやれとは言えないので、ベンチワークは試合を通して何を伸ばすのかという1点に焦点化されます。

今回の大会で期待しているのは「チャレンジする心」です。

ミスを恐れず、どんどんボールのところに行く。取れなくてもいいから、ギリギリまであきらめない。やられてもやられても元気に跳ね返す。そんなイメージを大事にしたいと思います。

これが本来の辰巳ジャンプの伝統です。
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東京スカイツリー 2010-01-15

2週間ぶりの東京スカイツリーの画像です。
現在260mほどの高さになっているそうです。
全高634mですから、ここからまだあと370mくらい伸びるのですね。
本当に高いタワーだなぁと感じます。
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「放課後支援」よりも「授業支援」が本筋なのではないだろうか?

本日行われた区小研・情報教育部の研究授業は、数矢小学校のM先生が授業を公開して下さり、総合的な学習を学び合いました。

自分の考えた発表内容をパソコンのプレゼンテーションソフトであるジャストスマイルの「発表名人」を使ってレイアウトしていく授業をしたわけですが、20台しかないパソコン環境の中で、36名が作業をしなくてはならない悪条件。これを何とかするために、担任が考え出したのが、2人組を作って小まめに交代しながら作業をするという方法。一人がパソコン画面で作業をしているうちに、もう一人はペーパー上で原稿の下書きをしているという無駄時間が生まれにくい方法で授業が進みました。

こうした工夫は広く紹介していった方が良いだろうと感じました。



さて、研究授業とは別に、ふと感じたことをつぶやきます。

今、学校現場では「放課後補習教室」とか「土曜補習教室」など、授業外に子どもたちを勉強させる制度が流行っていますが、これは本当に必要なのでしょうか?その成果を科学的に検証した人はいないでしょうか?どうも補習をすれば学力が上がるという印象だけで取り組みが進んでいるような気がしてなりません。

私は自分の信条として、
「教師は授業時間ないだけで勝負すべきだ」
というものを常に持っています。そのために授業を研究し、またより高いレベルの授業をするために、マインドマップを始めとする学習ツールを、身命を削る思いで開拓してきたつもりです。

プロの教育者であるからには、授業や子どもたちみんなが教室にいる時間帯で勝負したいのです。


放課後を支援することの目的には、放課後に「何もすることがない」「ほっておいたらゲームをしているだけ」「塾へ行く余裕もない」という環境下にある子どもたちの生活の場や学習の場を提供し、健全育成につなげたいという思いもあるでしょう。それは認めます。また熱心に放課後や土曜日に子どもたちを指導している先生方を否定する気持ちは全くありません。休日返上で指導していることには感服する思いです。

それにしてもです。
本来、授業中にすべての子どもたちの学力を伸ばすことに全精力を注ぐべきなのではないでしょうか。そして教育施策面でも放課後や土曜日に学習の場を提供するお金があるならば、それを「学級定数削減」への予算とすることにはできないのでしょうか。現状40人学級ということが日本の定数です。諸外国に比べて、40人学級というのは多いわけです。私は「25人学級」程度の規模にするべきだと思っています。これが最大の授業支援というものではないでしょうか。

これが実現すれば確実に日本の学力は上がります。

ただし考えなくてはならないことがあります。学級定数が下がるということは、イコールで学級数の増加になるわけです。学級数が増えれば当然「教室数」も増やす必要が出てきます。現状の日本の学校の校舎では、この学級数増加には対応できるだけの教室数がないはずです。

ということで、この25人学級制度を実現するためには、単に人件費だけでなく、新たな教室を建設するための費用がかかることでしょう。おいそれと学級定数削減をすることができないのは、こうした背景もあると思います。


少々つぶやいてみました。
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