同一パターンのグレードアップ

ホームチームのしお監督が「裏都大会」と名付けた、4チームによる熱い練習試合を行った昨日。教育大会予選後からすぐに取り組み始めたブロックにもつくフォーメーションに、4年生はパニック状態におちいりながら試合しています。現実的にはノーブロックで試合した方が強いのですが、勝敗を度外視して届きもしないブロックに跳んでいることに意味があります。早めにフォーメーションパターンを確定させて、1年間かけて身体に染み込ませることをねらっているのです。

毎週レベルアップしているフォーメーションの修正に、子どもたちのバレーボール知識では当然ついてこられませんし、バレーを始めて半年以内という子までいるので基礎技術も未熟です。100%完成したチームイメージから逆算して、今のチーム作りレベルは2%段階といったところです。

このフォーメーションを毎週繰り返し練習しながら、じわじわと実力を上げていく方法で指導していきます。これを「同一パターンのグレードアップ」といいます。実はこの指導方針、私が学級担任をしていた時に、有名な国語の先生から教わり実践した学習指導です。毎回まったく同じパターンで授業をすることで、学習方法を身に付けさせ、最終的に子どもだけの力で授業を進められるくらいにしていく。私は宿題でも、毎日作文を書かせていましたから、一番多く書く子で年間A4の紙に1500枚書く。これだけ継続できれば、文章力は格段にグレードアップします。
今、辰巳ジャンプの子どもたちにやらせているのが、この「同一パターンのグレードアップ」です。チーム関係者の皆さん、長い目で見て一緒に子どもたちを育て上げていきましょう。今の姿をビデオに撮っておいて半年後に見たら、きっと大笑いするくらいに成長しているでしょうね。

【個人成績】
(サーブ成功率)チーム85%・・・5%不足
1位 4番 100%
2位 2番 95%
3位 6番 89%
4位 1番、5番 88%
6位 8番 83%
7位 3番 78%
8位 7番 67%

(サービスエース率)チーム31%・・・合格
1位 1番 39%
2位 3番 37%
3位 2番 33%
4位 7番 27%
5位 5番 25%
6位 8番 17%
7位 6番 11%

(スパイク成功率)チーム59%・・・21%不足
1位 1番、3番 62%
3位 5番 33%
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練習量が足りない・・・・・

今日の練習試合も全敗。これで練習試合の通算18勝68敗、勝率.209。ヘタな野球選手の打率よりも低い成績。何しろ攻撃力が無いに等しいため、サーブをミスしない相手に勝ったことがない。自力でサイドアウトを取れないため、5点連続失点など普通に起こる。まあ、我慢の指導が続いています。

ジャンプ力、体のバランス、前後左右の切り替え、どの動きをとっても体の使い方を知らない4年生。ちょっと動かすとすぐに倒れてしまう。真っ直ぐに立っていられない。これは体幹が弱すぎる子どもたちだとずっと感じていました。そこで今日からは、昨日の指導者研修会で確認してきた有○中学のH沢先生が取り組んでいる「体幹トレーニング」を導入しました。6年生たちが週に何回か練習参加させてもらっているので、先生役をしてもらい、じっくり取り組ませました。案の定、4年生は全然できない。まともにできるのは、セッター役の2人だけ。他のメンバーは股関節から腰周辺がグラグラしてしまう。たぶん平均台的な場所(壁の上のような場所)を歩くとか、棒の上を歩くというバランス遊びが圧倒的に足りないのでしょうね。今日、6年生から教わったトレーニングを毎日3セットすることを宿題に出しました。これを忘れずにやった子とやらなかった子では、1ヶ月後に大きな差となってあらわれます。本気でレギュラーになりたい子は、きっと忘れずに取り組むでしょう。

【今日の個人成績】
(サーブ成功率)チーム81%・・・完全失格
1位 5番90%
2位 3番86%
3位 1,2番82%
5位 7番78%
6位 6番67%
7位 8番50%

(サービスエース率)チーム35%・・・合格
1位 5番50% 
2位 3番43%
3位 2番41%
4位 6番33%
5位 1番29%
6位 7番22%
7位 8番 0%

(スパイク成功率)チーム46%・・・マイナス34%
1位 3番55%
2位 1番40%
3位 5番33%
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ツメ跡を刻む教育実践

私、新人教師であった25年前から肝に銘じてきたことがあります。それは、勤務した学校に自分のツメ跡を刻んで次の学校に異動するということです。ツメ跡とは、自分の実績のことです。それが長い間、その学校の行く末を決めていれば、私の実践は正しかったと思えるわけです。

大学を卒業したばかりの初任校では、右も左も分からず猪突猛進していました。しかし、その時に実践した取り組みを論文にまとめ、ある懸賞論文に応募したところ、「新人奨励賞」を受賞することになり、ひとつの結果を残すことができました。

次に赴任した小学校では、自分がプレー経験したこともないバレーボールを指導することになりました。未経験の私はいろんな方々に迷惑をかけながら監督業をさせていただきました。スタートの5年間は指導者として未熟すぎました。その間に指導した子どもたちには、私の未熟さ故に嫌な思いをさせてしまうことばかりで、申し訳ない思いしかありません。6年目に初めて都大会出場を果たすことができました。この都大会出場を節目に監督を退かせていただいたわけですが、これを引き継いでくださった歴代監督の皆さんのおかげで、このチームは今でも存続しています。

3校目に赴任した学校での実践は、今でもその学校の流れとして残っています。辰巳ジャンプを創ったのもここです。
・ホームページで全国ベスト8。その他数多くのコンクール入賞(読売新聞や文化放送でも紹介される)
・鮭の放流活動を通した全国交流
・幼少交流を定着させる。
・障害者更生施設との交流実現
・なわとび活動の提案、定着
・スクールキャラクター作成
そのほか、現在の学校でも取り組んでくだささっている私の遺産がたくさんあります。

次の学校では、
・誰でも簡単に更新できるホームページシステムの構築
・全教育活動の年間指導計画が実態に合うように作成
・マインドマップ活用教育を日本全国に紹介(NHKでも紹介される)
・電子黒板を始めとするICT機器活用授業を数々推進
・プラス思考の学校経営実践
・ユニバーサルデザイン授業の定着化


今まで勤務した学校すべてに、何らかのツメ跡を残してきました。そのすべてが今でもその学校で生きていることが心から嬉しいことです。

では、今勤務している学校には、私は何を残していけるでしょうか?
必ずツメ跡を残すために、強い教育実践を続けていこうと思っています。
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辰巳ジャンプ史上最強チームになる確信を得ました!

ミカサ杯教育大会支部予選が終わりました。全員4年生の辰巳ジャンプは支部第18位になりました。支部順位は以下の通りです。

【東京第3支部順位】
1位 三砂
2位 ひまわり
3位 小岩
4位 三大
5位 大島中央
6位 ブルーライトニング
7位 渚
8位 鹿骨
9位 東雲
10位 中央スポ少
11位 ジュニアファイターズ
12位 みなみ
13位 南葛西
14位 枝川
15位 小松川
16位 東
17位 二砂
18位 辰巳
19位 数矢
20位 葛西
21位 上小岩
22位 松江


4年生段階の過去の成績で最上位だったのは、6年生の時に平均身長160cmになった最強チームが2004年に小学校4年生の時、教育大会支部9位でした。それを大きく下回る支部18位なのに、なぜチーム史上最強チームになる確信を得たのかというと、今の4年生の心根の素直さにあります。試合を見ている人を感動させる魅力が4年生にはあります。この2月に大型新人が入り、9人の部員がいるのですが、誰を試合に出してもチーム力は落ちません。これがすごいところです。9人の力を合わせて目の前にある勝利を取りに行くチーム。絶対エースのような誰かに頼るのではなく、9人全員で攻めていく「全員全力バレー」を実践できるチームになってきました。

【今日の個人成績】
(サーブ成功率)チーム90%・・・合格
1位 4番、8番 100%
3位 2番 97%
4位 3番 92%
5位 1番 89%
6位 6番 88%
7位 7番 83%
8位 5番 79%

(サービスエース率)チーム34%・・・合格
1位 1番 48%
2位 3番 47%
3位 8番 33%
4位 2番 27%
5位 7番 17%
6位 6番 13%
7位 4番、5番 0%

(スパイク成功率)チーム73%・・・マイナス7%
1位 2番 100%
2位 1番  83%
3位 3番  69%
4位 5番   0%

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この支部予選を通じて、子どもたちの技術は一気に向上しました。
(1)セッターのトス向上
 大会当初にはアンダーハンドでしかトスできなかったセッターが、今日の時点ではほとんどオーバーハンドでトスできるようになりました。しかもレシーブが正確にセッターに入った時には、すごく打ちやすいトスをあげられるようになりました。もともとレシーブミスした悪球を拾い上げる天才ですから、チームのレシーブ力が上がってきた時には、見る人を唸らせるトス回しができるようになるでしょう。

(2)ライトバックは天才である
ライトバックのレシーバーについては驚かされることばかりでした。試合をするたびに技術が向上していく。「これはこういうふうにやるんだよ。」と1回見本を見せるだけで、スキルを身につけてしまう。その吸収力に私は何度も何度も「RMKは天才だな!」とつぶやいてしまいました。この子は第2セッターも任せていますが、今日は「ミスしてもいいからオーバーでトスをあげること。」という課題を与えると、その通りにやってしまう。「アンダーを安定させるためには、低いかまえからボールを運ぶようにゆっくりパスすればいいんだよ。」と6年生と一緒に見本を見せると、すぐに試合で実践し、成功している。あきれるほどの吸収力の高さに「天才」という称号を与えたいと思います。

(3)アタッカー2人の強烈なサーブ
4年生のデビュー戦である教育大会を通じて、1番キャプテンはサービスエース率37%。レフトのエースアタッカーは38%と高い成績でした。今はまだサーブのねらい打ちができるレベルにありませんが、今打っているサーブの強さで、ねらい打ちができるようになれば5点ほど得点力がアップします。そうなれば負けない辰巳ジャンプになっていきます。

(4)目の前の勝利に涙できる純粋さ
今日の第2試合、2セット目20-15でマッチポイントを取ったのに、サーブ成功率99%を続けてきたセッターがサーブミスしました。この動揺から20-22と大逆転負け。うちのジタバタ感が続く中、3セット目も10-11で負けていてのチェンジコート。しかしここからが強かった。キャプテンの連続サービスエース。エースアタッカーのスパイクで21-14と逆転勝ち。試合が終わるとほとんど全員が嬉し涙を流している。申し訳ないことですが、私はその姿に笑ってしまいましたが、同時に「この純粋さは素晴らしいことだ。いつでもどんな相手でも全力投球できる子どもたちだ。本当に気持ち良い子どもたちだ。」と思ったわけです。



できるかどうかは別として、辰巳ジャンプはこの4年生チームで全国大会出場を目指します。最高の心根の子どもたちだからこそ目指せる「最高の奇跡」を目標にします。この子どもたちの試合ぶりを見て、ファンにならない大人はいないとも確信しています。
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上手になれば練習できる

「JAFMate」2013年1月2日号に掲載されていたセルジオ越後さんの言葉を転記します。

**********

ブラジルでは、「上手になったら練習できる」と言うんですよ。ところが日本では、「練習したら上手になる」と言う。勉強でも「勉強すれば頭が良くなる」と教えるけど、でも勉強した人がみんな東大に入れるわけじゃないですよね。つまり、ただ横並びに練習すればいいのではなく、競争して勝ち上がるということを教えないと、日本のサッカーは強くなれないと思います。

動物の本能である競争心を失うと、自立性がなくなるんですね。競争なしに平等に面倒を見るのは、ペットを育てるのと同じです。最近、日本の国際競争力が弱くなっているのも、そのせいではないでしょうか。

**********

これは今の辰巳ジャンプにピタリと当てはまります。良い意味での競争をしているからです。競争をさせると「自立性」が生まれるとセルジオ越後さんが言っている通り、今の辰巳ジャンプは競争をしているので、チーム練習をしていないのに上達するという流れができています。週末の練習でコートに立てるのは、それまでの1週間で個人練習を続け、伸びている子です。私が教えてもいないのに週末の練習で技術が上がっている。本気でレギュラーポジションを取りたいと思っている子は、自分自身の「意思」で週末練習に向けて努力をしてきています。子供たちのことを私が1週間見ていないので、その伸びがはっきり分かります。個人的な努力をしていない子も「ああ、練習していないな」とすぐ分かります。競争とは恐ろしいものです。毎日練習しなければ、たちまちポジションを取られてしまう。

「上手になったらコートに立てる」

これを辰巳ジャンプの新しい合い言葉にしていきましょう。
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009バレー・辰巳ジャンプ

昨日はVチャレンジリーグの「キッズエスコート」としてお手伝いをした辰巳ジャンプ。その中で、チーム目標を達成した場面がありました。辰巳ジャンプのチーム目標は「誰もが応援したくなるチーム」です。体育館中の人たちを魅了し、相手の応援団からも、このチームは頑張って欲しいと思われるような選手になることが目標です。この目標を達成する場面があったのです。第1試合で「PFU」というチームをエスコートした我がチーム。子どもたちは試合の方もPFUの応援団と一緒になって一生懸命応援していました。試合が進んでいくうちに、応援する呼吸も2階にいるPFU応援団の皆さんと合ってきて、かけ声をかけるたびに1、2階で合図を送り合う状態になりました。

この素直な応援態度がきっとPFU応援団の皆さんの心を打ったのでしょう。試合終了後の選手による記念ボールの投げ入れの時に、PFU応援団の方が選手に「あそこのキッズエスコートした子どもたちに投げてくれ」と合図を送ってくれました。その合図に従って、選手の方もサインボールを辰巳の子供たちに向かって投げてくれました。嬉しいことにバレーボール1個を受け取りました。こうした本当に素直な一面が、辰巳ジャンプの子どもたちの最大の長所です。


さて、今日は同じ江東区の二○さんとの練習試合。新チームは今日から初めてブロックに跳ぶフォーメーションに切り替えました。5年生が一人もいなくて4年生が9人もいるチームです。しかもそのうちアタッカー候補が6人。今はミスも多く、応援してくださる保護者の皆さんが見ていても、もどかしい感じがするかもしれませんが、実は私の手応えとしては、このチームは辰巳ジャンプ史上最強のチームになるに違いないと感じています。今日はそのバリエーションをいくつか試してみました。すべて大当たりでした。初めて取り組んだフォーメーションなのに、子どもたちは次々にものにしていきました。ディグフォーメーションの「2-1-3」「2-2-2」「3-3」と、子どもたちにはすごく応用力を求めた1日でしたが、楽しそうに身につけていく姿に、指導しているこちらも楽しくなってきました。

9人の4年生が一人ひとりの個性を豊かに発揮しながら、全員の力を合わせて仲良く楽しく元気良くプレーしていく。このバレーボールを「009バレー」と名付けようと思います。

009と名付けましたので、009のマインドマップでも付けておきましょうか。これは脚本を書いた辻真先先生と個人的に対談した時の内容を再現したマインドマップです。私の納得作のひとつです。
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【久々に本の紹介】 137億年の物語

137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史
クリエーター情報なし
文藝春秋


この本を見た瞬間に「これは必要!」と購入しました。中学生から高校生向け、または再度世界史を学んでみようと思う大人向けの本としてはけっこう優れものだと思います。学校で使っている世界史の教科書よりは面白い。そしてグローバルレベルの歴史概要がつかめる。6年生以上のお子様がいる家庭にはお勧めです。こういう本を1冊置いておくことで、子どもが少しでも興味を持った時に、すぐに手に取ることができる。こうしたことが家庭の読書環境のひとつであるわけです。本は電子書籍と違って、所蔵するには場所を取りますが、無意識に目にし、いつか手に取る可能性があるという点で、電子書籍よりも優れていると私は感じています。

この本の特徴としては、約500ページのうち300ページ近くまでかけて、地球の歴史のうち西暦570年までを書いていることです。地球は生命の誕生から長い潮流をかけて今にいたっている。人類だけでなく、もっと大きな川の流れのような流れの中に人類の歴史もあるのだと理解できる点にあります。イギリスの著名な歴史学者であるアーノルド・トインビー博士の歴史観に近い感覚で書かれており、さらに中学生でも読める文章になっています。こういう本を子どもの近くに置いておく親は賢いと思います。皆さん、1冊どうですか。
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「夢の教室」・・・もっともっと広げよう!

トップアスリートが講師を務める「夢の教室」という取り組みがある。日本サッカー協会が組織した取り組みである。今日、私の勤務する学校でその授業が行われた。学校としてこれで3回目の「夢の教室」となる。

リンク「JFAこころのプロジェクト・ユメセン」

実はこの取り組みへの参加依頼は、2008年に個人的に受けている。なでしこジャパンの初代キャプテンである野田さんと食事を共にする機会があり、その際、「井上先生こそ、この夢の教室を活用してほしい」と切望されたことがある。それ以来、いつも心の片隅にあった授業であった。

今日、来てくださったのは、元ヴェルディの林健太郎さん。私は自分の仕事があったため、残念ながらどんな話をしてくださったのか立ち会うことはできなかったが、ボランティアで来ている大学生をサポート役として教室に派遣しておき、終了後感想を聞いてみると、「夢曲線」を使った林選手の挫折と成功の話に、子どもたちは実に真剣に聞き入っていたらしい。よろしいのではないでしょうか。トップアスリートの示す「人生モデル」は、子どもたちの生き方に確かに強い節目を刻むのだと感じます。

「こころのプロジェクトサイト」を見ると、この授業の実施回数が約2900回となっています。もっともっと回数を増やして、小学生の子どもたちにはっきりした夢を持たせてくれることを期待しています。体罰問題でマイナスなイメージにある日本スポーツ界ですが、プラス展開していくためにも、JFAだけでなく、できればJOCをあげて、子どもたちの「キャリア教育」に取り組んでほしいと感じます。ほとんどの指導者、選手は、体罰と無関係な世界で努力しているのですから。
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2014年を目指して・・・2020年を目指して

2012年ミカサ杯教育大会では都大会への出場ができませんでした。しかし、着実にチーム力がアップしていることは確かです。今日の日の負けて悔しい気持ちを、これからの練習にすべてぶつけて、「辰巳ジャンプ史上最強」のチーム作りをしていきましょう。

今の新チームにとって、2014年が本舞台です。この年、都大会出場は当たり前の状態になります。さらに一歩、歩みを進めて、全国大会出場を目標に活動をしていくつもりです。来年、東京第3支部的にも、辰巳ジャンプが本気の本気になる必要があると感じています。高度な目標を掲げつつ、さらに一人ももれなく活動参加していけるチームを目指します。

今、日本のスポーツ界は、2020年の東京オリンピック招致に力を入れていますが、このタイミングに合わせるように、スポーツ指導者の体罰問題が、泥沼の底から湧き上がってくるかのように、次々と明らかにされています。これは時代が大きく変わる節目に来たのだと私は感じています。もはや「スポ根時代は幕を下ろした」ということです。そして、学問的・科学的なスポーツ指導方法を、世界に先立って日本が開発していく時代に入ったのだと、指導者は認識を新たにすべきです。暴力や強制が選手を伸ばす時代は2012年をもって終わったのです。だからこそ、2020年に東京でオリンピックをし、世界中に最先端のスポーツ理論を示していく必要があると私は思います。それはトップアスリート育成だけでなく、生涯教育としてのスポーツ文化を世界に啓発すべく開催するオリンピックであるのだと思います。

振り返って、辰巳ジャンプは2020年までの8年間、バレーボールを愛する純粋な小学生を次々と育成し、社会に模範たる活動を展開していけるよう努力していきます。

今日ここに、このように大きな話題を書き残したのは、「チームアファメーション」を意識してのことです。「アファメーション」とは日本語で言うと「肯定的自己宣言」のことです。さあ、辰巳ジャンプの子どもたち、「オリンピックで金メダルを取る」ことを自分の目標にして、バレーボール人生を大いに楽しんで下さいね!!!
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良薬、口に苦し

辰巳ジャンプとしては、今年のミカサ杯教育大会の予選が終わりました。とても残念ですが、予選敗退となりました。試合の結果としては練習試合をしてきた勝率とほぼ同じでした。

(練習試合セット勝率)13勝57敗・・・勝率 .186

(教育大会セット勝率)3勝15敗・・・・勝率 .167

この数字から判断すれば、子どもたちが今持っている力は、それなりに出せたのかなぁとも思えます。試合のパターンはすべて同じ。ラリーの中のスパイク決定力が「0」に近いため、サーブが入る相手にはまったく勝てません。たまたま勝てたセットは、辰巳のサーブが入り、相手のサーブが入らなかったためです。ただそれだけのことです。何しろ、自分のコートで普通にバレーボールをするためにレシーブ・トス・スパイクと3回ボールをさわると、そのうちの1回は必ずミスするという基本の足りなさ。これが負けた原因です。はやりランニングパスの100回すらできないチームが勝てることなどない。それがはっきりした大会でした。


【今日の個人成績】

(サーブ成功率)
1位 2、8番 100%
3位 7番 92%
4位 5番 88%
5位 6番 83%
6位 3番 75%
7位 1番 68%
8位 4番 67%

(サービスエース率)
1位 3番 35%
2位 1番 32%
3位 5番 29%
4位 6番 17%
5位 2番 13%
6位 7番  8%
7位 4、8番 0%

(スパイク成功率)
1位 3番 88%
2位 1番 56%
3位 5番 50%
4位 4番 17%


個人成績の中で3番のスパイク成績が飛び抜けました。これでこそエースアタッカーです。長い長い眠りの冬を越えて、やっと芽を出し始めました。ということは、同時にセッターが打ちやすいトスをあげ始めたということの証拠にもなるわけです。今回の最大の成果がここにあります。

【支部内順位】
江戸川ブロック
1位 ひまわり
2位 小岩
3位 渚
4位 鹿骨
5位 小松川
6位 みなみ
7位 南葛西
8位 東
9位 葛西
10位 松江
11位 上小岩

江東中央ブロック
1位 三砂
2位 三大
3位 大島中央
4位 ブルーライトニング
5位 東雲
6位 中央スポ少
7位 枝川
8位 ジュニアファイターズ
9位 二砂
10位 辰巳
11位 数矢
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モチベーションが子どもを育てる

2007年に辰巳ジャンプが週末だけの活動になって以来ずいぶん月日が流れました。今年は2013年ですから7年ですか。2007年から2009年までは、練習量が少ないことを理由に、チームを強くすることをあきらめていた私がいました。しかし、いろいろな方との出会いと学びのきっかけがあり、成功のための「マネジメント」を学んで以来、辰巳ジャンプの子どもたちの成長の仕方が変わりました。

「誰もが応援したくなる子どもたち」
「宇宙一のチーム作り」
「3%の人しかやっていないことを実践するチーム」
こういうことを合い言葉に、愛されるチーム作り、成功法則に則ったチーム作りを心がけてきました。

今年スタートした新チームは、その集大成でもあります。2014年に辰巳ジャンプ史上最高の成績を出すためのチームです。その歩みは着々と進んでいます。今の辰巳ジャンプの子どもたちの素晴らしいところは、チーム練習をしていないのに上達しているところです。どういうことかというと、平日の練習がないにもかかわらず、週末の練習をする時点で、1週間前よりも上達しているということです。つまり、辰巳ジャンプの子どもたちは、私が口うるさく指示している次の言葉を、ちゃ~んと実践しているということです。その言葉とは・・・・・

「誰も見ていないところで努力する人が一番うまくなる」
「レギュラーになりたい子は、毎日個人練習をしなさい。」
「ボールを使わなくても体育館はなくても練習はできる。」
「レギュラーに決まっている子は一人もいない。平日に一人で努力していることは、土日の練習ですぐに分かるから、努力できる子をレギュラーにする。」
「自分の家で、風船やタオルを使っても練習できる。」
「今の6年生だって、個人練習をして強くなった。」

要するに、モチベーションをあげるために、言葉を投げかけているのです。

その甲斐あってと言えるほど新チームの子どもたちは上達はしていませんが、平日にまったく練習していないわりには、毎週技術が伸びていることは確かです。その伸び方は指導している私が不思議に感じるほど伸びているのです。私は1週間、子どもたちと離れてしまいますので、1週間の変化は敏感に分かります。平日のチーム練習をしていないのに、1週間前よりも上達している。このことから、体育館で練習をするだけがバレーボールじゃないんだなと、今の4年生からは教えられます。

「絶対にレギュラーになりたい!」という強いモチベーションが、子どもたちの自発性を育てているのでしょう。そこで、4年生のみんなに強く願います。バレーボールだけではなく、学校の勉強や、家庭での手伝いなどにも全力投球して、「模範の子ども」になってください。すべてのことに手抜きをしてはいけません。「いつでも全力少女」・・・これが辰巳ジャンプの目指す選手像です。
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