言葉に視点をあてた授業 【マインドマップ活用授業】

またまた1週間ぶりの更新となってしまいました。
殺人的な忙しさに、さすがの私も体調を崩してしまいました。大声を出したわけでもないのに、のどが腫れてしまい、痛くて普通の声を出すことができません。

昨年は「マインドマップ体験会」での実践報告を話すために、毎週土日に全国各地に飛んでいたくらい忙しかったのですが、今年は昨年以上に過労気味。最大の理由は、学校の教育課程の大改革に手をつけてしまったからです。それに加えて、2月中は19勤務日中10日も出張をしていました。しかも重大任務・・・・・倒れない方がおかしいですね(苦笑)

ということで、毎日更新ができない状況。
もし毎日更新をし始めたら、「また何か新しい仕事法を編み出したんだな!」と私のことを探ってみて下さい。たぶん何か出てきますから



さて、本題です。

2月22日(月)に、隣組のモジャ先生が2月8日(月)に行った「言葉の授業」を追試してみました。さらにそれだけでは深まりがないと判断し、2月24日(水)に授業を発展させてみました。
モジャ先生の授業の様子はこの文字をクリックしてください。


こうした授業への挑戦について、斎藤喜博先生はこのように書いています。

「創造のないところには新鮮なものはない。喜びもない。同じことをくりかえしているところには、固定化があり、沈滞があり、腐敗があり、堕落があるだけである。だから授業においては、一度発見し創造し完成したものは、惜しげもなく突き崩し、次の新鮮な完璧なものを創り出していかなくてはならない。それを一時間の授業の中で、また一つの教材の何時間かの授業の中で、何回も繰り返していかなければならない。そういう新鮮な流動したものを、授業の中に数多く創り出していくことによってだけ、子どもも教師も常に流動し新鮮になる。」(『授業』斎藤喜博著 国土新書)



自分たちが使っている「言葉」に焦点を当てた授業です。

【ねらい】

(1)普段何気なく使っている言葉を意識することにより、音声言語への関心を高める。

(2)自己の成長を促す言葉と阻害する言葉を分類し、より良い言葉を選んで使おうとする態度を養う。

(3)これまでの言語的な成長過程を振り返り、現在使っている言葉がどのようにして身に付いたのかを分析し、自分の生活に活かす。


【1時間目の展開】

(1)自分たちが日ごろ使っていると思われる「プラスな言葉」と「マイナスな言葉」を出してみて、自分自身が持っている内的な言語環境について可視化する。ここでマインドマップを活用するが、教師が自作したワークシートでも同様の効果は得られるはずなので、どうしてもマインドマップを使わなくてはならないということでもない。

(2)自分の言語環境を客観視して考えたことを「今後への決意」として書いておく。


これが1時間目の授業(モジャ先生が考えた授業)の内容でした。
これを私なりに、次のステップに発展させました。

まず、1時間目の授業で、子どもたちから出てきた言葉を、2時間目の資料とするために分類整理しました。


≪プラなス言葉≫
あいさつ的(ごめんね・おはようございます・また明日)
感謝(ありがとう・サンキュー)
共感(楽しいね・OK!・協力しよう・うける!・おもしろい)
責任(自分がやる)
励まし(がんばって・できるよ!・大丈夫・気にしない・ドンマイ・何とかなる・平気!平気!・ファイト・何でもできる!・小さいことは気にするな・次もある・いいことあるって!)
ほめ言葉(おめでとう・すごい!・天才じゃん・ナイス・かわいい・いいね!・うまい!・えらい!・強い!)

≪マイナスな言葉≫
焦り(やばい)
怒り(うるさい・何だよ・ざけんな・ムカつく・さわんなよ・ふざけんな)
怠惰(めんどくさい・やらない・やだよ・~でいいや・ダル)
ネガティブ(最悪・できない・終わった・無理・まずい・じゃあいいよ)
否定(は~?・意味不明)
命令(消えろ・オイッ!・罰金・どっか行け)
悪口(きもい・うざい・バカ・バカじゃないの・死ね・アホ・何だお前・クソ・くさい・けがれる)

(ちなみに、この分類した言葉を使ってマインドマップをかくと、かき方のトレーニングになりますよ。)

1時間目の授業を受けて、子どもたちの多くは、このような感想を持ちました。

『マイナスの言葉を使うと自分がそういう人間になってしまうので、プラスの言葉を使うようにしたい。』
『プラスの言葉をたくさん言おう!マイナスの言葉はなるべく頭から消そう!みんなに言葉でよろこんでもらおう!』
『「がんばれ」「ドンマイ」とかのはげましの言葉をこれからかけていきたい。プラスの言葉よりもマイナスの言葉の方が多かったから、なるべくプラスの言葉を言いたい。』



この「言葉の分類表」と「全員の感想文集」を資料として2時間目の授業の始まりです。


【2時間目の展開】

(1)まずは資料すべての目を通す。
(2)「マイナスな言葉」に視点を当て、4つブランチで“BOI指定”のマインドマップ(なぜ・いつ・誰・気づき)を書かせ、どうしてそのような言葉を話すようになったのかを分析する。
(3)教師の書記による板書マインドマップ化しながら、さらに深い意見交流を行う。
(4)学習の感想を書く。


板書マインドマップがこちらです。


この授業で面白い発見がありました。
実は再雇用の先生が一緒に授業に参加してくれていたので、私から質問をしてみました。

「Y先生、先生の子どもの頃のことを思い出してくれませんか。この資料に出てくるような言葉はどのくらい使っていましたか?」

すると、

「そうですねぇ、ほとんど使っていなかったと思います。“バカ”とか“めんどくさい”っていうのはよく使われていたけど、“死ね”とか“消えろ”とか“やばい”っていうのは使っていた記憶がありませんねぇ。」(ちなみに1950年代)

そこで私、

「なるほど、私の時代(1970年代)には、どうも“やばい”っていう言葉が流行りだした気がするんですよ。“ムカつく”なんてのも、ある時期からみんないっせいに使いだしたことを覚えています。」

こうした話から、授業の中で「時代によって使う言葉が変わってきている」という事を発見できたのです。教師も意図せぬような発見がある授業ほど面白いものはないと思います。


最後に数人の子の感想を紹介します。

『私は、Y先生⇒井上先生⇒私たちと、だんだんマイナス言葉が増えていて、このままいくと、この世の中はどうなっちゃうんだろうと思いました。このマイナス言葉は知らず知らずのうちに、心の中にたまっているようなので、それが爆発する前に、止めたいと思いました。それから、このマイナス言葉をこれ以上増やさないようにしたいです。もっとプラスな言葉を増やして、明るく楽しい世の中にしていきたいと思いました。また、教室内もマイナス言葉ではなく、プラス言葉がたくさん飛びかう教室にしたいです。』

『ぼくは、マイナスな言葉が使われている理由で、言葉を略すことができるのも、マイナスな言葉を使ってしまう理由だと思いました。理由は「きもい」は「気持ち悪い」という言葉の略なので、略すことによって、簡単に言えるようになったからです。それとぼくは、マイナスな言葉も昔から増えているけど、プラスな言葉も少しは増えているんじゃないかなと思いました。理由は、「ナイス、サンキュー、ドンマイ、ファイト」などの言葉は、昔には日本ではあまり使われていなかったからです。これからもプラスな言葉がどんどん増えていくと思いました。』

『私は、「言葉」というのは、世代や国の様子によって変わっていくんだなーと思いました。理由は、昔はマイナスな言葉をあまり使っていないのに、今はマイナスな言葉があちらこちらで聞こえるからです。多分、街やテレビや友達が言っている言葉に影響されて、自分もそういう言葉を使ってしまうんだと思います。でも、影響されたとしても、自分で「マイナスな言葉は使ってはいけないぞ!」と心がければ、悪口などが減ると思います。』

『私は、マイナスの言葉の勉強をして、言葉は人によってどんどん使えられるんだなと思いました。親や友達などから、悪い言葉を覚えたり、テレビから耳に入ってきたりすることで、一人の人に大きな影響が与えられるということを学びました。なので、これからは、人にマイナスの言葉を行ったりしないように心がけたいです。』

コメント ( 1 ) | Trackback (  )

今の時代だからこそ、斎藤喜博先生に学べ!

斎藤喜博 授業 (人と教育双書)
斎藤 喜博
国土社

このアイテムの詳細を見る


いきなりですが、この本の冒頭に書かれている文章を引用します。

「教師でも子どもでも、実践することによってだけ自分を変えていくことができる。授業は、そういう意味での実践の場である。」

この感覚を教師が持っていることが重要な分かれ目であると私は感じています。何の分かれ目かというと、「プロ教師」への道に進むか、「ただの教員」の道へ進むかの分かれ目です。授業をすることによって、子どもたちだけでなく、指導している教師が自己変革をしていくことが必要です。

「自己変革」・・・・・これが学習指導要領で求められている「生きる力」なのではないでしょうか。江東区教育委員会の指導室長先生は、このことを「自己実現」という言葉で表現していました。どちらの言葉にも言えることは「自らの力でより良く変わる、より良く成長する」ということであります。


斎藤喜博先生はこのようにも書いています。

「教育においては、どれが正しいかということではなく、つぎつぎと高い解釈、新しい解釈を発見し創造し、新しい別の地点に到着していくことに意味がある。」

今、こうした授業ができる教師を次々と誕生させていく必要があります。自分のしていることに対して、常に「本当にそれで正しいのか?」「もっとよい方法はないのか?」「自分を鍛えるためにはどうしたら良いのか?」と投げかけていくことができる教師が必要です。

教育界を取り巻く課題がどんどん増えていく時代で、教師は今にもパンクしそうになっているとよく言われますが、漫然と学校に遅くまで残っていても何の力もつかないと私は自分に言い聞かせています。常に新しい授業を求めてやってきたという自負もあります。

マインドマップに関する取り組みもまだまだ不十分だと思っていますし、さらにマインドマップよりも優れた方法があるならば、それを開発したいという希望も持っています。


「創造発見と変革のある授業は、次々と高い新しい解釈が出、それぞれの個人の智慧が出てくる。」

「子どもたちは『授業はなんとおもしろいのだろう』『先生や友だちと勉強するということは、なんとすばらしいことだろう』と満足充足し、先生や友だちを実感として大事だと思うようになる。そういうなかで、謙虚な、そして追求力と創造力と連帯感のある子どもになっていく。」

日本各地で学級崩壊が話題になっていますが、それは授業が楽しくないからだと私は思います。この斎藤先生の言葉がそれを示しています。子どもたちが「授業はなんとおもしろいのだろう」と感じている学級が崩れるわけないではないですか。先生や友だちの話から「自己変革していける」ことを味わっている子どもたちが荒れるわけないじゃないですか。


斎藤喜博先生の著作「授業」をほんのわずかだけ紹介させていただきましたが、これだけでも今の時代に必要な教育哲学が満載であることを感じていただけるのではないかと思います。

この記事を読んで下さった方は、今すぐに読み始めませんか
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

マインドマップ 卒業生の活用状況

2月18日に得た情報です。

小学校でのマインドマップ活用に歴史的成果を出してくれた昨年の卒業生たち(中1の子たち)が、中学校の勉強にもマインドマップを上手に活用して成果をあげていることが分かりました。

この日、出張のため私が出席できなかった「小中連携合同研修会」の席上、中学校の先生から、
「中1の子どもたちが社会を始めとしてマインドマップを使って勉強をしている。その成果が感じられるので、大変興味がある。」
という内容のお話をいただいたそうです。

何人かは昨年11月に初開催した「マインドマップ検定」も受けたようで、指導した私としては大変に喜ばしい出来事です。


指導者がいなくても勉強に活用できているということは、「消えない学習ツール」を持たせることができたということです。この子たちの10年後、20年後がすごく楽しみです。きっと新人類的な能力を発揮していくことでしょう。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

1週間を振り返る

気づいてみれば1週間も記事を書きませんでした。
そんな自分自身に驚きました(笑)

2月。駆け巡る2月といった感じになっています。

今週を振り返ってみると、月曜日の大きな仕事は「卒業を祝う会」で行うスライド用の写真を1日中スキャンしてPCに取り込みました。休み時間も給食の時間もこの作業を続けてすき間の時間もありませんでした。19時には地元品川での会合に参加するため早帰り。仕事だけでは自分が広がらず、教師の幅が狭まりますから様々な活動を行うことが私のエネルギーになります。

火曜日は「卒業を祝う会」への本格始動。ご招待をする先生の担当者を決めたり、スライドのセリフを考えさせたりと、やらなくてはならないことが襲いかかってくるような日々です。
私の場合、学年のことだけをやっていればいいのではなく、教務主任なので学校全体のことも両肩に圧し掛かってきているわけで、この火曜日には夜19時から亀戸文化センターで行われた「覚せい剤等薬物乱用防止講演会」にも学校を代表して参加しました。その時に「iMindMap」で記録したのがこの画像です。


水曜日は錦糸町楽天地さんが毎年開催して下さっている「卒業生記念招待映画鑑賞会」に6年生全員を連れていきました。
鑑賞した映画は『HACHI 約束の犬』でした。昨年の招待映画は『犬と私の10の約束』でしたから、楽天地さんは動物シリーズがお得意???
リチャード・ギア氏が演じるパーカー先生と主役犬・HACHIの信頼関係は子どもたちの心に訴えるものが大きかったと思います。
この映画の子どもたちの感想文はこちらでどうぞ。
「香取小 こども情報局」

木曜日は学校から離れて、東京都教職員研修センターで1日研修を受けていました。内容は3点で、「OJTをどうすすめるのか」「リスクマネージメント」「人権尊重教育」でした。どの研修も私の新しい力になりました。
「リスクマネージメント」の講義はiMindMapで記録しましたのでご紹介します。

この日は、新潟県から筑波大付属小の研究発表会に勉強に来ていた先生が、マインドマップの実践について話を聞かせてほしいというオファーがあったので、研修終了後に本郷に出向いて4時間ほど会食懇談をしました。
マインドマップのことはもとより、メンタルリテラシーの話や、潜在意識を変えることで、すべての学級崩壊を解決していく方法などを紹介しました。

金曜日。
学校公開の日でしたが、卒業へ向けての取り組みが押して押して。
保護者の卒業対策委員会から依頼を受けている子どもたちの「自画像+翼付き」を作らせたり、合奏・合唱の練習をしたりと本当に目まぐるしい毎日です。

そんな中でも「☆」をひとつ発掘できました。
となりの組のYさんです。
実は今、音楽の先生が体調を崩して休暇中のため、卒業に向けての合唱曲「YELL!」と合奏曲「遥か」を子どもたち自身で練習を進めています。合奏のリーダーがYさんです。私不在の木曜日から学年練習を始めていて、モジャ先生からYさんと私の組のOさんが学年をしっかりまとめて練習してくれていると聞いてはいましたが、この金曜日、実際に学年50人を指揮するYさんのリーダーシップを目の当たりにして感激しました。

この統率力はヘタな教師よりも上だぞ!
このYさんの姿をたくさんの先生に見せてあげたい。衝撃的な姿だぞ!

練習終了後、私は彼女に指針を残してあげるには今が絶好のチャンスととらえて、こんな話をしました。

「君の将来の夢は何?」
「はい、音楽家になりたいです。」
「うん、そうなる可能性は大きいよ。その上でね、いろんな選択肢を持っていてもいいと思うんだ。選択肢って分かる?」
「はい、分かります。」
「今日、君が学年を仕切って練習させている姿を見ていて、音楽の先生とかお弟子さんを取って指導するような先生に向いていると感じたんだ。その理由がふたつある。ひとつはね、君には『人を統率する力』がある。実はこの能力は生まれ持ったものなんだ。君は人を指導する天才です。そんじょそこらの小学校の先生よりも断然、統率力を持っている。もうひとつは『目に力がある』ということだよ。君は演奏を指揮している時に50人全員に目が行き届いていた。そしてその真剣な目の輝きがとっても綺麗だった。『目力』がある人は教師に向いているんだ。だからひとつの選択肢として『教師』という道も持っているといいよ。」
「はい、ありがとうございます。」


教師は目の前の一人の子どもの心に「指針」を刻んであげることが大事だと私は思っています。なぜなら私自身が、小学校の担任の先生、中学校の担任の先生、大学の創立者から「君の道は教師だ」と言われて今に至っているからです。


さて、金曜日は夜にも大仕事がありました。
勤務時間後に行っている「江東区教職員バドミントン大会」で、勤務校の女子教員チームが決勝大会に勝ち進んでいたからです。昨年は準優勝でしたから、今年は何としても優勝すると頑張っていた女子教員チーム。少しでもお役に立てればと、コーチングを買って出ました。バドミントンは素人ですが、バレーボールで鍛えたコーチングはどんな競技にも活用できるのです。コートサイドにいるだけで、ほんのちょっとだけ力になれたと思います。

結果は見事に優勝!

祝勝会では幹事も務めて、終電帰り。


いや~、駆け抜けるような1週間でした。



ところで、未来学の本である『21世紀の歴史』を本気のマインドマップに描いている最中です。教育は「未来を創る聖業」です。私は、教師たるもの未来学を学ばずして教壇には立てないと思っています。この本は21世紀を創造しようという教師には必読書のひとつだと感じ、再度紹介することにしました。
21世紀の歴史――未来の人類から見た世界
ジャック・アタリ
作品社

このアイテムの詳細を見る
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

東京スカイツリー 2010-02-19

東京スカイツリーの高さが300mを超えたことはニュース番組でご存知の方も多いでしょう。約半分のところまで建設が進んだということです。東京の城東地域では、いろいろな場所からその姿を見ることができるようになってきました。
私の勤務校にお出での際には、この写真と同じ姿を見ることができます。ご案内しますので、どうぞお声かけ下さい。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

リナーズVSカズーズ

辰巳ジャンプの話題です。

チーム的にはミカサ杯教育大会も終わり、次のステップに入りました。
子どもたちは試合の反省を感じているかどうか・・・・・分かりませんが(笑)
確かに練習に対して意識が上がっていると指導していて感じます。

1月中に計画していたことなのですが、今日から「フローターサーブ」の指導に入りました。おそらくアタッカー候補のFさんとSさんは3年生のうちに入るようになるだろうと見越しての指導計画です。でですね、私の予想を超えて、Fちゃんが早くもフローターサーブが入るようになりました。練習し始めた初日にですよ。すごいじゃないですか!こんなにセンスがある子も久々ですよ。

このことに周りの子が刺激を受けないはずがありません。意識しなくても同じ空間を共有すいるだけで刺激を受けるのです。これを「ミラーニューロン」と言います。

「ミラーニューロン」を分かりやすく例えると、勉強に熱心な集団の中にいると、その影響を受けて自然に勉強するようになります。バレーボールに熱中している集団の中にいると自然に上達します。平和について意識の高い集団の中にいると、知らず知らずのうちに平和に対する意識が向上します。脳は周りの環境に自分を合わせようとするわけです。

Fさんが飛び抜けて技術を向上させ始めれば、周りの子たちもそれに続けと一気にレベルをあげるはずなのです。その証拠に、今日は1年生のKさんと3年生のHさんもサーブ開眼し、練習の最後に行った紅白戦ではたくさんのサービスエースを取っていました。

その紅白戦ですが、前回から1年生をキャプテンにして行っています。
Kさん率いる「カズーズ」とRさん率いる「リナーズ」の対戦を続けています。

なぜ1年生をキャプテンにしているのかというと、
①試合の中で1年生を「味噌っかす」にしないため
②キャプテンにすることで早いうちからバレーボールを理解させるため
③上級生を2チームに分ける時に、1年生がセレクトするので公平感が高い
④何も分からない1年生がキャプテンをするので、上級生は「教えてあげなくてはならない」という一段高い意識になる
そんなことをねらっています。


前回から今回まで合計9セットをこなすことができました。

毎回、2人の1年生キャプテンにジャンケンでメンバー選択してもらっていますので、メンバー構成は変わるのですが、いちおう対戦成績を記録しておきます。

リナーズ 6{21-9、10-21、19-21、21-17、21-19、21-10、19-21、21-19、26-24}3 カズーズ

また明日もリナーズVSカズーズの試合を3セットはすることにします。カズーズはセットを追いつけるでしょうか?

3年生以下の子が9割のチームですから、部内の練習試合をたくさんこなし、バレーボールの楽しさを味わうことが大事だと私は感じています。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

的川泰宜先生の講演

9日の午後、東京都教職員研修センターに出張させていただきました。東京都教職員研修センターが主催する「平成21年度 教育課題研究発表会」に出席するためでした。

教育課題の発表は4本あって、「創造性の育成に関する研究」「学ぶ意欲や態度に育成に関する研究」「学校におけるOJTの効果的な実践に関する研究」「自尊感情や自己肯定感に関する研究」というテーマでの発表でした。

「創造性の育成に関する研究」では、マインドマップを活用して授業を行うと発想が広がり、それに加えて集団力を活用した学習を行うと問題解決ができる力が伸びるという内容でした。
マインドマップに着目したことは素晴らしいことでしたが、残念ながらマインドマップの活用については決して十分とは言えず、発想や思考を促すためのツールとしてのパワーを発揮してはいませんでした。「マインドマッピング法」として紹介されたものは、フィンランドの教育で行われている「カルタ」のことであり、本物のマインドマップにはほど遠いものでした。
ここ2年間、本気でマインドマップ実践をしてきた私としては、「マインドマップ」と「カルタ」では大違いだということを体験的につかんでいるので、やはり教育現場はひとつのことを掘り下げるのではなく、こうしたを手法を広く浅く表面的に使ってしまうなと、私が懸念していたことを見せられた思いがしました。これをもって東京都としての「創造力の研究」というのならば、私の学級で起こっていることは“人類史的な規模の創造力育成教育実証”と言って良いのではないかと、かなり傲慢なことも思い浮かんだりしました。


実は私が最も関心を持っていたのは「自尊感情や自己肯定感に関する研究」でした。
この1年半ほど、「自尊感情(セルフエスティーム)」を高める教育実践について、これからの時代には絶対に必要な考え方だと判断し、個人的に研究実践してきたことなので、東京都としてどのような研究をしているのか楽しみにしていました。その期待に応えて、非常に面白い内容の発表がありました。
「自尊感情に関する測定尺度」を慶応大学の伊藤美奈子先生の支援を受けながら作成したのです。全部で32項目からなるこの分析シートは、第1期マインドマップ公認フェローのあらっち先生がキャリア教育の実践の中で作成した「自己分析表」にも通じるもので、これは小学校の教育現場で大いに活用できると私は判断しました。
さっそく6年生で検証・活用していくつもりです。


さて、この記事の題名に書きました通り、昨日の講演をしてくださったのが、宇宙航空開発機構名誉教授であり、NPO法人「子ども・宇宙・未来の会」会長である的川泰宜先生でした。

たくさんの印象に残るお話の中で、ひとつだけ強烈に心に残った言葉を紹介します。

「人類は壮年期に入っています。壮年期というのは気をつけて生活しないと死んでしまう段階です。」

なるほどと思いました。人間の一生の中で、青年期は多少無理なことをしても元気でいられます。しかし壮年期に入った人間は、病気もするようになるし、無茶なことをしていたら、たちまち体がおかしくなり、死につながってしまいます。だから注意をしながら生きていかなくてはならない。こことを人類に当てはめてみれば、壮年期に入った人類は、よほど注意深く暮らしていかないと絶滅(=死)してしまうということです。

メタファーとしてこれほど分かりやすい話はないなと大変感心しましたし、人類壮年期説に私も賛同します。


自ら希望して参加させてもらった「教育課題研究発表会」でしたが、本当に行って良かったと感じました。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

保護者ボランティアさんお勧めの本(2)

鉄のキリンの海わたり
あさば みゆき
BL出版

このアイテムの詳細を見る


鉄のキリンのじいさんは、船から港へ荷を移す仕事を長年続けていた。ある日、母親のもとへ帰りたがっている男の子を救うために、その長い首に男の子をのせて、大海原へと踏み出すが…。大阪国際児童文学館主催日産自動車協賛、第25回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品。 (「BOOK」データベースより転記)
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

言葉をたくさん知っているとどんな大人になるか?【マインドマップ活用授業】

昨日、はるばる石川県小松市の芦城小学校からお二人の先生が、私たち6学年に1日参観をするためにいらっしゃいました。

その目的は、
(1)マインドマップを授業でどのように活用するのか。
(2)学級崩壊を劇的に改善したその理論と実践
この2点を研修するためでした。

昨年来、芦城小学校の研修主任の先生から、「ぜひ参観に行かせてほしい。校長先生も来年度の校内研究で取り入れていきたいと希望しています。」という内容のご連絡を何度もいただき、やっと実現しました。わざわざ遠い石川県から来ていただいたので、私としてもかなり力を入れて授業を考えました。

さらに2組のモジャ先生も「マインドマップ研修フェロー」ですから、1組の私と同じように「言葉」に視点を当てたマインドマップ活用授業を公開してもらいました。


さて、その中のひとつ。1時間目の私の授業は、このブログ内でとても参考になるご意見をくださった、保護者の夕顔さんのアイデアを授業化しました。テーマは『言葉をたくさん知っていたらどんな大人になるか?』です。(朝礼の終わりが押したので、実際の授業時間は35分程度です。35分間でこれだけの内容ができてしまうマインドマップのすごさを感じていただければ幸いです。)



【授業の流れ】

(1)導入(5分)
①本時のゴール(めあて)確認
 ・全員が発言をする。
 ・授業の最後に言葉を知っている大人のイメージを全員が持てる。
②本時の活動内容と時間配分の確認
③前時の振り返り
 ・前時で行った『言葉を知らないとどんな大人になるか』で考え合ったことを思い出す。

(2)思考活動(10分)
①マインドマップで「言葉をたくさん知っていたらどんな大人になるか」を考える。
 ・BOIで行き詰る児童支援するため、BOIのアイデアとなる言葉を板書する。

(3)意見交流
①考えたことを発表し合う。
②話し合いの進行は児童に任せ、教師は書記に徹する。
 ・スムーズな進行を促すために、「クッシュボール」を活用する。

(4)まとめ
 ・この1時間に考えたことを元にして、授業の感想を書く。


こうして出来上がったのが写真のマインドマップです。
まずはこれを私なりに解説文にしてみます。


「言葉をたくさん知っていたらどんな大人になるか」ということを学級全員で考えてみました。出てきた意見は「友達関係」「人間関係」「心の成長」「将来のこと」「期待できる能力」「会話力」「敬語について」の7種類に分けられます。

言葉をたくさん知っていると、「友達」とのおしゃべりもはずみ、自分の思いをスムーズに伝えることもでき、伝わらないというストレスが減ります。その結果、楽しい友達関係を築いていくことができると期待できます。またいろいろな言葉を知っていることで知識も増え、友達に教えることもできるので尊敬される人になるでしょう。

「人間関係」への影響も考えられます。まず、言葉をたくさん知っているひとは暴力を使った問題解決をすることはないと思います。相手の心に伝わる言葉を持っていれば人間関係も深まりますし、相手のことを考える力も高まるので「やさしさ」につながるでしょう。また、言葉をたくさん知っていれば周りの人にも信頼され、仕事もたくさん任されるし、困っている人からの相談も増えるに違いありません。自分のプライドも高まることでしょう。プライドの高まりは自尊心を高めることにもなります。

言葉は「心」にも良い栄養を与えます。言葉を知っていることから「思いやりの気持ち」が生まれ、良い人間になれると思います。そして、相手に合った言葉を選びながら、適切な励ましを送れる人になるでしょうし、相手がどんなことに悩んだり苦しんだりしているのかも理解できることが多くなるでしょう。様々なことを「プラス思考」で考えることができるようになり、人に影響を与える人間になります。

言葉を知っている人は、将来、高校や大学にも行けるでしょうし、過去の歴史や大切な知識を子どもたちに使えていくことができる大人になるでしょう。

言葉を知っている人の能力についても高い能力を持つことが期待できます。本をたくさん読むことができるし、難しい本を読めるようになるので、頭が良くなり、智慧もつきます。仕事もできる人間になるでしょうし、発言力も上がります。話し合うための言葉もできるだけたくさん知っていると、落ち着いて会議をすることができるし、説得力や文章力もあるので会議を進める力も発揮されます。

「会話力」がある大人になるので、その人の周りには人がどんどん集まるようになります。そして、集まった人に好かれる人間になります。大人から子どもまで幅広い人々に好かれる力を持ち、自分の思いを伝えることはもちろん、他の人たちの思いも代わりに話せるくらいの会話力を持ちます。

「敬語」もよく知っていて、礼儀正しい人だという好印象を持たれます。その場に応じた言葉を使えることは会話力と同じように人を集める力となります。

このように「たくさんの言葉を知っている大人」になることは、みんなを活かし、信頼される素晴らしい大人になるのだと井上学級は考えました。




【授業を受けた子どもの感想】

まずはじめに、この授業の後、「自分の感想は時間内に書けないから帰りまで待って下さい。」と言ってきたある男子の感想を載せます。その後、もう一人、女子の感想を載せます。ぜひ読んであげて下さい。

(男子S.Kさん)
ぼくは言葉を知っていると、今のぼくも将来のぼくも生き生きと幸せが来るのではないかと考えました。なぜなら今、言葉を知っているとあまり知らない人でもコミュニケーションが増えて、友だちになれるかもしれないと思いました。そして友だちとしての関係がもっと深まって、親友そして大親友になると思いました。

そしてあまりけんかもおこらなくなると思いました。でも、もしけんかがおこったとしても、暴力で解決することはなく、言葉で解決すると思いました。そして、みんなと仲良くなると、親も安心感が持てて、家族とよりいっそう関係が深まると思いました。そのような事がたくさんおこるとやさしい言葉が使えるようになって、能力も上がって成績も優秀になると思いました。このことからぼくは、本当に頭の良い人は言葉も心もみんなやさしいのだと思いました。

そして今のためではなく、将来のことのためにも役に立つと思いました。たとえば、大学に行くために受験をするけれど、能力がないとそこには入れません。しかし、ぼくはさっきも言ったように、まずはやさしい心がないと能力が上がらないと思いました。そして大学に受かって、そこで社会について勉強します。その後、大学を卒業して就職試験を受けます。そこでも良い心や態度などを示すことができて、そしてやっと合格して就職するですが、やはりそこでも言葉を大切にすることは必要だと考えました。その会社の中でいろんなやりとりをし、信頼を受けて、大きな仕事を任される。そういうことが言葉を知っている人たちの歩みだと思いました。
しかし、あまり言葉を覚えていない人は、会社の会議の時に説得力がなく、幸せな人生も送りにくいと思いました。

最後にぼくがこの授業を受けて感じたことをまとめます。
やさしい心が生まれると、ポジティブになるし、人の心を大切にする思いやりが増えて、みんなから信頼感のある人、とてもいい人、やさしい人、明るい人などと思われるようになります。ぼくはそういうやさしい心をもった大人になり、そういう心を未来の子どもたちに伝えたいです。


(女子M.Oさん)
言葉をたくさん知っていれば、可能性は無限だと思う。
理由は、しゃべることによって脳内が活発に動いて覚えることができるし、そうすればたくさんの角度から、ものごとを考えることができる。たくさんの人から共感されるし、信頼も受ける。信頼されればたくさんのことを任せてもらえる。するとたくさんの経験ができる。能力が上がる。そんなふうに続くと思う。
これで「最高の人間」ができあがると思いました。
コメント ( 3 ) | Trackback (  )

辰巳ジャンプの保護者の皆さんの誤解を解きます(笑)

まずはじめに、私の言葉足らずの書き込みにより、チームの保護者の皆さんにご心配をおかけしたようです。心よりお詫び申し上げます。

今日、コーチから「保護者の皆さんから質問がありました」と教えてもらいました。先日の支部決勝大会1日目に関する記事の中で、私が保護者の皆さんにこのように呼びかけたことへのご質問ですね。

1月24日の記事の中ではこう書きました。
「保護者の皆さんは、他のチームの保護者会がどんなふうに子どもたちを支援しているか、ぜひ参考にしてください。」

さらに1月31日の記事には、
「保護者の皆さまは、全国を目指す他チームの保護者の動きを学べたでしょうか???」
と書きました。

この2つの文に関して、私が保護者の皆さんの活動に関して何か不満を持っているのではないか心配になったとのことですね。


そのようなことは全くなく、私を含めた辰巳ジャンプを心温かく支えてくださっていることに、いつも感謝しています。不満など微塵も感じたことはありません。どうぞご心配なさらないでください。


では、なぜ「他チームの保護者の活動から何かを学んで下さい」と書いたのかというと、せっかく上位チームとの対戦をするのだし、時間をさいて応援に来て下さっているのですから、どんなことでもいいから、辰巳の子どもたちのためになりそうなことを貪欲に盗んで、今後の保護者会活動に何か役立ててくれたらと思っただけなのです。


試合に出ているだけで、子どもたちは様々なことを他チームの子どもたちから学び取っています。掛け声のかけ方も私が教えたわけではないのに知らないうちに盗み取って、自分たちでやっていました。サーブの打ち方もしっかり観察していて、自分の練習に活かそうとしています。
「あの子のレシーブの仕方を見ておくんだよ」「あの子のスパイクのポジション取りを見ておくんだよ」などと指示して、試合後に意見を聞いてみると、「こんなことに気づいた、あんなことをマネしようと思った」と答えてくれます。みんな大変真面目にバレーボールに取り組んでいます。

大人が支援すればするほどに伸びていく可能性のある子どもたちです。



ひとつだけ、保護者の皆さんにお願いをしておきたいことがあります。ぜひとも他チームの保護者の皆さんと交流(おしゃべり)をしてみて下さい。どのチームの保護者も子どもたちの成長に喜び、またより良いチームにするために悩み、いろんなことを考えながら支援をしてきているのです。バレーボールに限らず、子育てや学校の勉強のこと、経済的なこと、どんな練習をしているのか、家庭ではどんなことに気をつけてバレー支援をしているのか等々、経験を積んでいる方ならではのお知恵を持っていると思います。

江東区の小学生バレーボールは、「チームの枠を超えて、みんなで子どもたちを育てていく」という良き伝統があります。実は他チームの保護者の皆さんも辰巳の子どもたちのことをけっこう見守ってくださっているんですよ。
「辰巳さんは、小さい子たちがみんな頑張って試合をしているね。うちの6年生も昔はああいう感じだったわね。」
そんな言葉を他チームのママさんたちから頂くこともしばしばあります。

どうぞ遠慮せず、微笑みの交流をしてみてください。


なお、この記事はかなりていねいに書いたつもりですが、どうぞ不明な点やご心配な点があります時には、練習の時にでも遠慮なくご質問下さいませ。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

東京スカイツリー 2010-02-05

夕闇に浮かぶスカイツリーです。
2月1日現在で289mまで伸びましたから、もうすぐ300mに達するでしょう。約半分の高さになりました。
今日は職場の先輩がこんな話をしていました。
「この間、押上に行く機会があったんだけど、近くで見ると圧倒されるわね。周りが普通のビルだから東京スカイツリーが際立っていて、目の前に迫ってくるのね。あれでまだ200何十メートルなんだから、完成したらすごいでしょうね。」
確かに少し離れた場所にある私の学校から見えるスカイツリーも写真のようにかなり大きくなってきました。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

教務主任研修会の記録マインドマップ

月曜から今日までの4日連続出張の最終日は「教務主任研修会」でした。

この4日間、何を学んでいたのかというと、
①教育法規の研修
②教育公務員の服務に関する研修
③人事考課制度に関する研修
④校長会主催の研修
⑤新しく導入される教員LAN活用研修
⑥教務主任研修
ということで、すべてマインドマップ化しています。

研修報告を書かなくてはならないものもあるのですが、マップ化してあるのですぐに書けます。これは子どもたちに作文を書かせた時に、すぐに書けるのと全く同じですね。大人でもマインドマップを使えば、文書化はスピードアップします。今回の場合は、研修と研修の合間の休み時間に、すでに研修報告を書き終わっていました。楽!楽!

今日の教務主任研修会・・・・・教務主任的には最も忙しい2~3月。どの学校の皆さんも、疲れに疲れているわけですから、研究報告を聞いていると「子守唄」に聞こえてしまいますよ、さすがに! たくさんの先生がウトウトと、半分お休み状態でした(苦笑)

私自身も、この4連続出張で集中力が最低ラインに落ち込んでいたことは事実です。しかし今日も「マインドマップ受講法」は健在。話に飽きてきたらアイコンを選んだり、手書き文字を入れる作業をしてみたり、ブランチの位置を変えてみたり。脳内別モードにスイッチ切り替えをして、眠気に全く襲われませんでした。

すごいです!
「マインドマップ受講法」を使えば、どんな授業でも、どんな講演でも、しっかり受けられます。「iMindMap」のなせる技でしょう。

高校程度の授業であれば、普通にノートを取っていれば大丈夫だと思いますが、授業レベルの高い大学生以上には、ノートパソコンを使って「iMindMap」を使いながら授業を受けることを100%お勧めしたいです。


子どもたちにマインドマップを使わせるのも効果がありますが、それ以上に教員が使った方がもっと効果があがると思います。この記事を読んだ先生方、会議や研修では、ぜひマインドマップをかくことを試してみてください。

パソコンで広がる思考の翼 iMindMapではじめるマインドマップ(CD-ROM付)
マインドマップ公認インストラクター 伊藤 賢
インプレスジャパン

このアイテムの詳細を見る


Buzan's iMindMap Ver.3 日本語版 Pro for Windows

ALMA VISTA

このアイテムの詳細を見る


Buzan\'s iMindMap Ver.3 日本語版 Pro for Mac

ALMA VISTA

このアイテムの詳細を見る
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

赤ちゃんの脳神経とマインドマップの関係

現在発売中の「ニュートン」は、脳研究の今というテーマで特集されていますので、マインドマップ公認フェローとしては大変興味深い内容となっています。ぜひご一読下さい。

Newton ( ニュートン ) 2010年 03月号 [雑誌]

ニュートンプレス

このアイテムの詳細を見る


この中で、私が「なるほど!」と感じたことがあります。
人間の赤ちゃんの脳の発達過程のことです。

人間の脳は赤ちゃん時代に、まずは徹底的に脳神経を伸ばし切るそうです。人生で最も脳神経が張り巡らされているのは乳幼児期なんだと。伸ばせるだけ伸ばし、つながるだけつなげておくということです。そのため、乳幼児の手の動きを観察すれば、決して器用には動かせない。なぜなら、必要以上に脳神経がつながっているので、脳の中で必要ではない情報まで使わなくてはならない。人間の脳は、その最大に伸ばし切った状態から、不必要なものを捨てて、必要最小限に絞り込むことで、スムーズな動きをしていくようになると考えられる。これが最先端の脳科学だということです。

ここで私はピン!と来たのです。

「あ~!この動きはマインドマップ初心者のかき方と似ているぞ!」

マインドマップをかき始めた頃、きっと誰もが書いているテーマとは全然関係ないような言葉がどんどん出てきたのではないでしょうか。それでもとにかく伸ばせるだけ伸ばしてみたいという気持ちにもなったかと思います。そうやってかいていると、その末端に、自分にとって必要なキーワードが登場してくる。そして、出てきたキーワードがつながりを持っていることに気づく。
そして、
「なるほど!自分はこういうことをやりたかったんだな!」
「そうか!こういう方法で問題を解決できるじゃないか!」
といった「AHA!体験」をくり返すうちに、マインドマップのかき方も熟練し、整理されて、究極的には「セントラルイメージ」を描いているだけで答えが出てしまったなんてことも起こるわけです。

何度も何度もマインドマップをかくことで、思考方法が脳内にできあがり、「脳内マインドマップ状態」が簡単に作れるようになる。これはまるで人間の脳神経の発達のようなものだと感じました。


脳開発の分野は、まだまだ歴史が浅く、人類史的にはスタートしたばかりです。だからこそ、自分のメンタルブロックを上手にはずして、とにかく「やってみる」「続けてみる」
これができた人に天使の微笑みが待っていると思えてなりません。


フェローの皆さんのご意見、ご感想をお待ちしています!!!
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

【辰巳ジャンプ予定変更】 教育大会支部決勝2日目の会場・集合時間

辰巳ジャンプ、チーム内連絡です。
本日、会場チームから変更の連絡がありました。

支部決勝大会2日目(順位決定戦)
【 日にち 】2月7日(日)
【辰巳駅集合】8:00⇒8:15に変更
【 会 場 】平井南小学校⇒平井西小学校に変更
【 試合順 】①辰巳‐松江(江戸川区) ②みなみ(江戸川区)-葛西(江戸川区) ③辰巳-葛西 ④みなみ-松江 ⑤松江-葛西 ⑥辰巳-みなみ

よろしくお願いします。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

4日連続研修スタート

まずはじめに私のことではなく、学級の子どもたちへの「YELL(エール)」を送らねばなりません。

受験生ガンバレ!!! 大丈夫だから!!! 安心して問題を解いてね!!!

2月1日、ほとんどの東京都中学入試が行われるスタート日です。多くの子は4年生くらいから3年間も、この日のためにトレーニングを積んできたのです。勝負には勝ってほしい。応援しています。


担任する私は、今日をスタートに木曜日まで、4日間連続の研修です。よくまあ勉強好きな担任ですこと(笑)

今日は授業をお休みさせていただいて、まるまる1日缶詰状態になりました。90分間の講義を4回分=360分間(6時間)を受けていたわけで、普通は途中で寝ますね

しかし、私には「マインドマップ」があるので、長時間の講義も集中して受け続けられる「脳力」があります。マインドマップ公認フェローになって以来2年間の鍛錬があります。6時間という長丁場、集中を切らせることなく「iMindMap」で記録(記憶)し続けました。

マインドマップのおかげで、本当に身になる研修ができています。疲れて集中が切れそうになったらところどころにアイコンを入れるお絵かきがスタートします。すると目が覚めてきます。脳の一部分だけを使って話を聞いているモードから、疲れていない別の「活動野」にシフトして話を聞くようになる。これぞ「マインドマップ講義受講法」と言ってもいいでしょう(笑)

この「脳内シフトチェンジ」を使えるようになると学習効果が格段に上がると思っています。

画像のマインドマップは、申し訳ありませんが、わざと画像を悪くしてあります。
今日はこのようなMMを合計5枚かきました。


明日は学校に行けます。
やっぱり学校の方がいい!
学校が好きです!
コメント ( 0 ) | Trackback (  )