「7つの習慣」を井上学級に当てはめると

今週号の「週刊ダイヤモンド」ではスティーブン・R・コビーの「7つの習慣」を特集しています。690円とお安い買い物ですから、大人の皆様方にはちょっとだけお小遣いをこちらに向けて情報をつかむことをお勧めします。


この「7つの習慣」は、私が学級を前進させる時に使っている習慣づけでもあります。今日は週刊ダイヤモンド記事の一部をコピーさせていただき、学校の教員全員に配らせていただきました。真っ先に目をつけてくれたのが校長先生でした。そうです。「7つの習慣」は会社経営だけでなく、学校経営をする立場の方には必読書だと私は思うのです。こんなに有名な本を読んでいないのに、有能な経営者にはなれないはずです。その意味において、即座に反応された我が校長先生は流石だと部下である私は判断したりします。


それでは私がどのように「7つの習慣」を取り入れているのかを紹介します。


(1)主体性を発揮する

 問題を人の責任に転嫁することは簡単です。しかしそれでは問題はけっして解決しません。「時代が悪いから」「教育制度が悪いから」「地域が」「親が」「職場が」云々と自分の外に責任を回避する生き方に、主体性のかけらもありません。
 私は22歳の新任教師の頃から自分に果たしてきた責任感ワードがあります。

『管理職以上の責任感を持って学級経営に当たる』

そんなことは難しいことなのですが、意識しているかいないかで大きな差が出ます。

 子どもたちにも「人のせいにしない」という習慣づけを徹底的に行っているつもりです。



(2)目的を持って始める

 これまで私が仕えた校長先生の中で、私の学級経営を冷静に見抜いてくれる方には必ず言われた言葉があります。

『井上学級の子どもたちは常に目標を意識して行動しているから伸びる』

この言葉を投げかけてもらえた時こそ、我が意を得たり。この校長先生は私のやっていることをしっかり管理して下さっていると嬉しく感じます。
昨年の6年生の合言葉は『史上最高の卒業式を行う』でした。このミッションに向かって、1人ももれなく、しかも保護者の皆様も一緒に、同じ意識に立ちながら前進しました。そうなれば当然、劇的な大逆転ドラマが生まれるに決まっています。
今の4年生も同じです。4年生の子どもたちは、自分たちでミッションを決めました。

『宇宙一のクラスになる!』

この大きな目的に向けて着々と前進しているわけです。


(3)重要事項を優先する

現在の4年生井上学級では、「マイ新聞」という日記新聞に取り組んでいます。学級の目標は1年間で合計10000号を書くということ。子どもたちも日々意識しています。この習慣については、塾の先生の私への評価を紹介していきましょう。

多くの先生は、日記や作文を書かせると、ていねいに誤字脱字、文章の修正を赤ペンで指導することでしょう。しかし、私はそういうことに目をつぶって、あえて指導しません。理由はただひとつ。文章の細かいところに目を向けて修正をさせると、子どもたちのモチベーションが下がり、作文嫌いな子になる可能性が高まるというリスクです。

今の重要事項は何なのかというと、きれいに書くことではなく、『書くことに対する抵抗感をなくす』ということなのです。さらに一歩進めて、『書くことが楽しい!』と思えるようにするということです。

塾の先生はこのように言っていたと耳にしました。

『担任の先生は、最初は小さいことに目をつぶって、書く楽しさを味わえるようにしているんですね。素晴らしい指導です。』

この「楽しむ段階」を十分に耕してから、次の細かい指導の段階に入っていきます。


(4)WIN-WINを考える

「WIN-WIN」どころか、私は昨年の6年生の保護者会でも、今年の4年生の保護者会でもこう話させていただきました。『WIN-WIN-WINの関係が大事です。』と。
子ども-保護者-教員が『WIN-WIN-WIN』の関係になって、『三位一体』の姿を周囲の人たちに感じさせることができたら、100%子どもたちは良くなります。


(5)理解してから理解される

 これは学級経営の王道ですね。
 児童理解、児童を取り巻く環境の理解。これを抜きにして指導することはできません。1年間の前半、とくに最初の3日間、子どもたちのことを理解するために、たくさんの働きかけをしていきます。
 また、子どもたち同士でも理解してから理解されるようにするために、「学び合う」、自分でつかんだ知識を惜しげもなく「教え合う」ということに、大きな価値観を持てるように指導しています。


(6)相乗効果を発揮する

「競争原理を教育には用いてはいけない」という考え方があります。私はこれに反対です。健全な競争原理と、誤った競争原理があり、健全な競争原理を経営には用いるべきだと思っています。
健全な競争原理を分かりやすい言葉で表現すると、『良きライバル』ということになります。『良きライバル』がいるかどうかで、子どもたちの能力は大きく変わってきます。その関係が相乗効果を生み出します。
現4年生井上学級も、多くの子が『良きライバル意識』を持って勉強しています。


(7)刃を研ぐ

『7つの習慣』によれば、刃を研ぐために必要な項目は次の通りです。
①社会・情緒(家族活動・会話・お付き合い)
②肉体(運動・バランスのとれた食事・ストレスマネージメント)
③精神(奉仕・芸術・鑑賞など)
④知性(読書、執筆、学習、研究など)

毎日の授業の中で、刃を研ぐような努力をするように求めているのが私です。そこで最も必要になってくるのが「モチベーション」だと感じています。その一例をあげます。

私が新任教師の頃、肢体不自由児養護学校に勤めていました。
受け持たせていただいた子どもの中で、体を動かせる子どもたちを「東京都障害者スポーツ大会」に出すことにしました。その一人が「電動車いすスラローム」という種目で金メダルを取ることができました。彼女のモチベーションはその後長く続き、15年間も連続で金メダルを守り続け、最近競技を引退したそうです。


先にあげた4つの項目を我がクラスに当てはめますとこうなります。
①学び合うという価値観を育むことによって、男女分け隔てない会話やお付き合いが生まれる。
②目標を持った体育授業を行うことで自己鍛錬をするように仕向ける。給食指導(食育)をきちんとする。
③言われなくても奉仕をすることは、巡り巡って自分のためになることを教える。授業に芸術性を盛り込んでいく。たとえばマインドマップをかくことは、自分の中に眠っていた芸術性を引き出すことにもつながる。
④学級を「学ぶ集団」に変えていく。学校は学習の場なので、当然「知性」の項目は日常的に研ぎすまされている。


(8)自己の内なる声を聞いて行動する

「何のために」が指導のキーワードになっている。何のために学ぶのか、何のために協力するのか、何のために生きるのか。こうしたことを何かあるたびに考えさせる。この項目については書き始めると長くなるので簡単に書いておきました。


【参考文献】

7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー,ジェームス スキナー
キングベアー出版

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第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版

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東京新聞杯の予定

辰巳ジャンプの東京新聞杯予選の予定をお知らせします。

【江東中央ブロック1日目】
10月9日(土)会場:未定
対戦チーム:三砂・大島中央・辰巳・枝川

【江東中央ブロック2日目】
10月10日(日)会場:未定
ブロック順位決定戦

【東京第3支部決勝大会1日目】
10月11日(月)会場:未定

【東京第3支部順位決定戦】
10月16日(土)か17日(日)
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公開授業のお知らせ

江東区小学校教育研究会・情報教育部 研究授業

9月8日(水)

【会場】江東区立香取小学校

授 業 13:45~14:30

協議会 14:45~

【授業者】

井上光広(トニー・ブザン公認マインドマップ(R)フェロー)

【内容】

4年生・道徳 「人間とは何だろう?・・・ビーバーについて」

*人間とビーバーを比較し、人間の特徴について迫ります。

*林竹二先生(元・宮城教育大学学長)の授業の追試にマインドマップを活用をコラボレーションした授業を行います。

*「気づき」が生まれる授業を目指しています。

*授業者がマインドマップを生で板書していくので、授業への活用方法が分かります。



江東区小研の授業はすべて公開が義務付けられておりますので、どなたでも参加することができます。
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うちのプールはスカイツリー絶景ポイント

我が勤務校のプールは屋上プールなので、建設中の東京スカイツリーがよく見えます。

水泳指導が始まる前のちょっとした時間に子どもたちとスカイスリーを見ていると、大きなクレーンで機材を運び上げている場面を目にします。

子どもたちはプールで水の中に入って楽しんでいる時に、スカイツリー建設にたずさわってういる人たちは、暑い中でフラフラになりながら働いているのだろうと考えたりもします。

最近はスカイツリー周辺の新しい建物も見えるようになってきました。2012年のスタートに向けて、どんどん町が出来上がっているのです。
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吹奏楽部後援会の新サイト

香取小吹奏楽部後援会のサイト」が立ち上がりました。

保護者の皆様がこのように子どもたちのために動き出したこと、大きなパワーを感じさせてくれます。

サイト管理は補助的なものなので、本体は「吹奏楽部の子どもたちの活動」です。その本体の活動が良いものになればなるほど、サイトも充実していきます。ウェブサイトだけが充実していて実際の活動が貧弱なんてことはないのです。

吹奏楽部に関わる皆さんが、「120%の笑顔」になれるように、これからも応援していきたいと思います。
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速読・・・どの本も同じことを書いてある・・・かな

「1冊10分」で読める速読術 (知的生きかた文庫)
佐々木 豊文
三笠書房

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『「1冊10分」で読める速読術』を10分で読みました。
いろんな速読本にも書いてある内容だったので、収穫といえば、自分の身につけた技術を裏付けてくれて、「自信エネルギーが増幅した」ということでしょうか。



要するに、速読法とは「ほら、できるでしょ」と、すぐにできるものではないのですよ。
トレーニングが必要なのです。
そして「速読を可能にする脳機能」を開発する必要があるのだと把握しています。

学校で「こうやってやるんだよ」と教えても、その日のうちにできるものではなく、できるような感じがする程度までは教えられるでしょうが、後はその本人がやってくれないとどうにもなりません。

実はそういうスキルを身につけることっていうのは、どんなことにも同じように言えると思います。「努力」をすることもなく、簡単に財産を手にしようと思うことが間違いです。

しかし、より自分に合う、そしてたくさんの人が身につけることのできている科学的な方法で、スキルを身につけることは、これからの新しい時代には必需品だと思います。
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【マインドマップ活用会議】 初任研で頑張った後輩の先生

写真画像は私の実践ではありません。職場の同僚である初任の先生が、この夏休みに宿泊の「初任者研修会」に参加し、研修グループでの話し合いにマインドマップを活用した結果です。

模造紙約2枚にかかれた見事な「グループマインドマップ」です。

今日の午前中、この先生が私の所に、
「井上先生、初任研でグループマインドマップをかいたので見てもらえますか。」
と持ってきたものなのです。

何が書かれているかというと、教師として私たちは何を大事にし、何を高めていくことが必要なのかを話し合った結果です。

私が思うに、この初任の先生は、話し合いのファシリテーションに「グループマインドマップ」を使ったことで、非常に充実した話し合いができ、貴重な気づきが生まれたことを知ってほしかったのでしょう。

写真のように職員室の床に、この大きなマインドマップを拡げただけで、たちまち先生方が集まって「すいごいね!がんばったね!」とディスカッションが始まりました。

かいたご本人の言葉によれば、

「セントラルイメージは空欄にしておいて話し合ったんです。私が司会と書記を兼ねてやってみたので時間はかかったんですが、マインドマップを使っていない他のグループに比べてもスムーズに話し合えていたようです。だから担当の校長先生や指導主事の先生も、私たちのグループには入らないで任せてくれました。」

「グループマインドマップをかいていて、みんなが気づいたことは、自分たちがやっている教材研究や行事、生活指導など、すべては子どもたちの『笑顔を引き出すため』にやっているんだ、そのことにみんな納得できました。」


私、井上は、職場では「教務主幹教諭」という立場をいただいており、若手の先生たちをどう育成するか、自校のカリキュラムをより良くするためにどうするかといったことに、全力投球しています。その私の努力も、ご紹介したような新任先生の飛び抜けた実践が生まれれば報われます。

今回の事例は「嬉しい!」の一言です。



午後から、区小研の道徳教育部に講師としてお招きいただき、2時間の「マインドマップ講演会」を行ってきたのですが、講演の中で、この午前中に入っていた生々しい事例を紹介させていただきました。


マインドマップ活用は子どもたちだけでなく、先生たちも確実に向上させてくれます。

うちの職場の若手教師はですね、全員参加の講演会や研修会に行った時にはですよ、私と一緒に「最前列」に陣取って、みんなでマインドマップをかきながら講演をメモするという習慣になっているんです。
そして講演が終わった後に、かいたマップを見せながら、話し合いをするんです。
超ポジティブ集団でしょ!!!


今年度後半は、『全脳思考チャート』も教えてあげよう!

さらに目指すは、もっともっと教育現場で自然に使える手法をあみ出すこと。
もっともっと手軽に効果を表す手段を考案すること。
この職場からそうした発案ができたら素晴らしいです!
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自発性を引き出すのがマインドマップなのです

今日は辰巳ジャンプの夏休み最終練習日でした。

この夏、暑かったですけど、よく練習しました。子どもたちの成長は、9月から始まる「東京新聞杯予選」で見ることができるでしょう。ただし指導者としてそれを保証するのは、練習を休まなかった4~5名の子どもたちだけですけどね。練習をしてこそ、試合での「井上マジック(メンタル面の整理)」も使える土台ができるわけです。

練習が始まる前に、4年のキャプテンが、
「先生、マインドマップでバレーボールのことをかいてきたので、見て下さい。」
と言って、マップを持ってきました。それが画像のものです。

なぜでしょう。マインドマップという手法を使うと、このような「自発性」のある行動を子どもたちがするようになります。私のところへは、辰巳ジャンプの子どもたちだけでなく、他チームの子までもが「私のかいたマインドマップを見てくれませんか。」と言ってくることがあります。これは私の予想でしかありませんが、子どもたちがマインドマップをかけた瞬間に、大きな達成感を持つのでしょう。そして、人間がもともと持っている「承認欲求」が湧いてきて、私のところへ持ってくるように思えてなりません。

さて、今日のマインドマップ。
「どのくらいの時間でかいたの?」
という私の質問に、
「40~50分くらいです。」
と答えていました。はい、そのくらいかかるでしょうね。

マインドマップでかくと何がすごいのかというと、
(1)メインブランチの段階で「カテゴライズ(分類分け)」という高度な整理が行われる。
(2)文字で表現できない思いを「イメージ画像」で表現できる。「イメージ」は文字以上に脳に刺激を与える。
(3)強調マークをかき込むことで、復習効果が高まり、慣れてくるとマップを見た瞬間に自分のメンタル面を整えることができるようになる。
とうことがあげられます。


今回、4年生がかいてきたことを、箇条書きに直してみます。さあ、どうなるでしょう!


【目標】
(1)試合で勝ちたい。21-0で勝つことをいつも自分たちの目標としてチャレンジしたい。
(2)勝つためにはサービスエースを連続で取れるようにする。
(3)勝ち続けて世界1になる。
(4)全国大会にも出て、たくさんの友達を作ることも目標にする。
(5)応援してくれる大人や友達がたくさん、私たちのファンになるくらいになる。
(6)世界中の人たちが私たちを応援してくれるようになる。
(7)取材を受けるくらいに有名になる。そうすれば部員も30人以上に増える。

【試合】
(1)試合は心をひとつにして、声も大きな声で勝つ!
(2)そのために元気に楽しく盛り上げる。どんどん喜ぶ。「よしっ!よしっ!」とハイタッチをする。
(3)大きな声で、みんなに指示を出す。
(4)しっかり聞こえる声で試合をする。
(5)今度の試合では、ミスらないし、怒られない。

【攻撃・スパイク】
(1)スパイクは、ミスをこわがらない気持ちと、みんながつなげてくれたといいう気持ちを持って打つ。
(2)スパイクの助走を力強く、足音が出るくらいに踏み込む。
(3)スパイクのバックスイングを忘れずに、大きく腕を振る。
(4)スパイクは思い切り打つ。
(5)あいている所をねらって打つ。
(6)ボールがはれつするくらいに強く打つ。
(7)そのために体全体を使って打つ。
【攻撃・サーブ】
(1)サーブはトスを前に投げて、ボールをミートして強く打つ。
(2)いつもサービスエースをねらう。
(3)相手がよけたり、はじいたりするくらいに強く打つ。
(4)あいているところや、ミスしやすい人をねらって打つ。
(5)ボールの真ん中をはじくように打って、変化球サーブにする。
(6)練習で100本中100本決まるように、休けい時間にも練習する。
(7)落ち着いて打てるように深呼吸をしてから打つ。

【守り】
(1)レシーブは正しいフォームでする。
(2)ボールが来る場所を予想して動く。
(3)全力で走ってレシーブし、絶対に落とさない。
(4)ボールだけを見ない。(ボールだけを見ているとスタートが遅れてしまいますから、相手チーム全体をテレビ画面を見るようになんとなく見て“感じる”ということを辰巳ジャンプでは指導しています。)
(5)小さすぎるレシーブをしない。次の人が一番動きやすいレシーブをする。
(6)カバーリングをしっかりやる。
(7)スライディングで最後まであきらめないために、腰を低くしながら動く。
(8)ブロックは手をかぶせるようにして、下に落とす。
(9)どんな球でも“バシーン”と決める。」
(10)ネットの上に顔まで出るくらいジャンプできるようにする。

【練習】
書ききれなくなったので、もう1枚のマインドマップに書く。



小学校4年生がここまで考えました。(実は練習の心がまえというもう1枚のマップもかいています)
箇条書きで書いていったら、たぶん2~3時間かかっていたと思います。しかも途中で考えるのが嫌になってやめていた可能性が高いだろうと思います。

小学生が思考を整理するためには、やっぱりマインドマップが一番“楽”なのでしょう。

そしてそろそろこの秋には、チームを一気に伸ばすために、「全脳思考チャート+マインドマップ+アファメーション」の強烈メンタルトレーニングを開発するつもりです。これが成功すると、どれだけ厳しい練習をしても、それを思いっきり楽しんでしまう子どもたちが誕生します。

また、そういうことをできている小学生チームが東京都にはたくさんあるので、見習う点は貪欲に吸収しようと思います。
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達成感!!! 3か月分の宿題完了!!!

一昨日、NHK学園から小包が届きました。

「え?何だろう?何も申し込んだ記憶がないぞ。」

と不審に思いながら封を開けてみますと、中には分厚いテキストと3か月分の提出課題が入っています。

『日本体育協会公認スポーツ指導者養成テキスト』


ええええぇぇぇぇ~~~~eeee!
指導者講習会に行くだけじゃなかったんだぁ~~~~~!
知らなかったぁぁぁぁ~~~~!!!!

う~ん、そこまでしてこの資格を取ろうとは思っていなかったし、これはまいったぞぉ~・・・


それ以来、2日間、少し凹んだ気分でいたわけでして。



夏休みが明けて、学校が始まったら厳しいしなぁ・・・
この課題、見るからにすぐには終わりそうもないしなぁ・・・
どうしよう・・・・・



パラパラっとテキストのページを開きますと、おや? けっこう知識として持っていることが多い。
そこで、モチベーションのスイッチがオン!

「よし!できるところまでやっちゃおうっ!」

と持てる技術を総動員。

ブザン式速読術
フォトリーディング
自分(井上)式必要最小限速読法

すると!





3か月分の課題が90分でできちゃった!
自分で予想したよりも圧倒的に早くできた!
素晴らしい達成感!
やった!やった!




子どもたちにも、こういうスイッチの切りかえができるようにして、加速度的に学習を進め、達成感を味わえるような勉強をさせられたら、学習効果はすごいだろうな。
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この夏の読書(1)

再読書した本も含めて、この夏に読んだ本を紹介します。

ブログの文字数が限られているので、2つの記事に分けますが、それ以上やるとしつこいので全部は紹介しません。

気になるものがありましたら読んでみて下さい。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク
講談社

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社

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マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]
P・F. ドラッカー,上田 惇生
ダイヤモンド社

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運命の人(一)
山崎 豊子
文藝春秋

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運命の人(二)
山崎 豊子
文藝春秋

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運命の人(三)
山崎 豊子
文藝春秋

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運命の人(四)
山崎 豊子
文藝春秋

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教育の根底にあるもの 決定版
林 竹二
径書房

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問いつづけて?教育とは何だろうか
林 竹二
径書房

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授業 人間について (現代教育101選)
林 竹二
国土社

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この夏の読書(2)

21世紀の歴史――未来の人類から見た世界
ジャック・アタリ
作品社

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メガトレンド
ジョン・ネイスビッツ
三笠書房

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トウェンティハンドレッド(2000)―黄金世紀への予告
ジョン ネスビッツ,パトリシア アバディーン
日本経済新聞社

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ホッピーの教科書
石渡 美奈
日経BP出版センター

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バレーボール指導教本

大修館書店

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「戦う組織」の作り方 (PHPビジネス新書)
渡邉 美樹
PHP研究所

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知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)
池上 彰
角川SSコミュニケーションズ

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図解・表解 教育法規―“確かにわかる”法規・制度の総合テキスト
坂田 仰,黒川 雅子,河内 祥子
教育開発研究所

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Newton (ニュートン) 2010年 07月号 [雑誌]

ニュートンプレス

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企画脳 (PHP文庫)
秋元 康
PHP研究所

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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(8) 【推敲 編】

今日で感想文を書くためのマインドマップ活用法は最終回となります。
最終回は書いた感想文の見直しです。推敲(すいこう)すると言いますね。

前回の記事で参考文としてのせてある「ちいちゃんのかげおくり」の感想文は1557字ありました。これを原稿用紙3枚分におさめなくてはならない場合、357字も減らす必要があります。せっかく書いた感想文をへらすことは残念なことですが、多くの読書感想文コンクールでは原稿用紙の枚数に規定がありますから、守らなくてはなりません。


参考のために出させていただいた画像は、前回の「実例編」で使った「構想マインドマップ」の中に、推敲によってけずっていく部分を示したものです。赤線はすべて書かないで消してしまう箇所、青の○は文字を減らして要点だけを書いておく箇所という意味にしてみました。

もちろんこれはマインドマップのルールではなく、私流に考えてみたものなので、この通りにする必要はありません。自分流にもっと良い方法を開発できればその方が良いと思います。


************

(1557字から1195字に減らしました。)


『ちいちゃんのかげおくりを読んで考えたこと』
                 3年○組 ○○ ○○

「キラキラ笑いながら、お空の花畑の中を走っていったちいちゃん」でも、この時にちいちゃんは命をなくしたのです。戦争で、お空が楽しいところではなく、こわいところにかわっていたのに、命をなくした時にはお花畑になっていたのです。こんな悲しいことがあっていいのでしょうか?

私はあまんきみこさんの「ちいちゃんのかげおくり」を読んで、ちいちゃんがあまりにもかわいそうだと感じました。それは戦争によって家族ともわかれてしまい、元気だったちいちゃんがたった3日で死んでしまったからです。しかもくらいぼうくうごうの中で死んでいったのです。

なぜ人間は戦争をしてしまうのでしょうか?空しゅうも、どうして町でくらしている普通の人たちのところに落としたのでしょうか?
町でくらしている人々は「戦争などしたくない」と思っていたと思います。もっと普通にくらしたいという願いをみんなは持っていたと思います。それなのに、なぜ戦争をして普通の人々をまきぞいにするのでしょうか?
ちいちゃんは戦争とか死ぬということもまだ分からない小さな女の子です。ちいちゃんだけでなく、もっとたくさんの同じような女の子がぎせいになったはずです。

私は、自分にもできることがないだろうか、やるべきことがないだろうかと考えてみました。
ひとつは「学ぶ」ということです。戦争や平和のことをもっと学ばなくてはいけないと思いました。
ふたつ目は「行動する」ということです。戦争や平和のことについて考え、友だちや先生、そして家族と話し合ってみることが大事だと思いました。
そして今の私がちいちゃんにくらべたらすごく幸せだと感じました。今の日本は戦争がなくて平和ですし、家族もいる。遊びたい時には友だちと遊べるし、学校に行って勉強をすることもできます。

私は、お母さんと戦争の話し合いをしてみました。
「お母さん、もし戦争が起こって、ちいちゃんと同じようなことになったらどう思う?」
と聞くと、お母さんはこう話してくれました。
「もし家族が死んでしまったら、お母さんはきっと悲しみのあまり、くるってしまうと思う。そんな悲しいことは考えたくないけど、あなたが真剣に聞いてきたから考えた。私たちは平和に生きていくためにだまっていないで発言をしないといけない思う。たとえば選挙にはぜったいに行って正しい政治家を選ぶべきだし、どんな人にもやさしく接していけるように努力すべきだと思うよ。」
私はお母さんの言う通りだと思いました。だから私は学校でも、友だちや先生と平和のことについて話してみます。

ちいちゃん、あなたは家族とはなればなれになってさみしかったね。おなかもすいて熱も出てつらかったね。でも、最後にお空で大好きな家族と会えてよかったね。私は、ちいちゃんのような戦争のぎせいしゃが出ないように、自分のできることをせいいっぱいしていこうと思ったよ。だから青いお空から私のことを見ていてね。
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【本の紹介】 「モチベーション3.0」

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク
講談社

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学校の先生にも、バレーボール指導者にも、会社で働く方々にも、専業主婦の方々にも、だれにもお薦めしておきたい一書です。

21世紀の「モチベーション」とは20世紀までのモチベーションとは革命的に違うということを分かりやすく書いてあります。この本を読むと、子どもたちに安易なご褒美をあげられなくなるでしょう(笑)なぜなら、そのご褒美が、子どものモチベーションにとって壁となるからなのです。

そうしたことを始め、今の時代に最も必要な「モチベーション」のことをしっかり学んでおきましょう。

時代を先駆けたい方の必読書です!!!
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マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(7) 【実践・実例編】

はじめにお断りしておきますが、今回の記事は感想文の実例を書きます。万が一、ここに書いた文章を書き写して宿題にしてしまう子がいては困りますので注意しておきます。

このブログ内にある文章や画像をコピーすることは違法ですので、けっしてしないようにしてください。

さて、感想文を書いていくためのマインドマップ活用術も山場をむかえました。
今回は実践編になります。

前回の「感想文設計図編」で使ったマインドマップを元にして、あまんきみこさんの作品で、小学校3年生国語教科書にも載っている「ちいちゃんのかげおくり」の読書感想文例を書いてみました。


マインドマップを活用した読書感想文の書き方指導(6) 【感想文の設計図 編】


マインドマップ画像は添付してあるものです。
メインブランチは、
①はじめ
②自分について
③ちいちゃんへの手紙
④印象に残った言葉
⑤心が動いた所
⑥まとめ
となっていて、さらに今回は矢印→を使って「関連づけ」をしてみました。

この設計図を元にして書いた作文例が次のようになります。
全部で1557字もありますから、原稿用紙3枚(1200字)に収めるには、推敲(すいこう)が必要になります。推敲(すいこう)については次回「感想文の書き方(8)」で書きますので、まずは文例を読んで参考にしてください。

***********

『ちいちゃんのかげおくりを読んで考えたこと』
                 3年○組 ○○ ○○

「キラキラ笑いながら、お空の花畑の中を走っていったちいちゃん」でも、この時にちいちゃんは命をなくしたのです。戦争で、お空が楽しいところではなく、こわいところにかわっていたのに、命をなくした時にはお花畑になっていたのです。こんな悲しいことがあっていいのでしょうか?

私はあまんきみこさんの「ちいちゃんのかげおくり」を読んで、ちいちゃんがあまりにもかわいそうだと感じました。それは戦争によって、いっしゅんのうちに家族ともわかれてしまい、元気だったちいちゃんがたった3日で死んでしまったからです。しかもたった一人で、くらいぼうくうごうの中で、食べる物もなく、おなかをすかして熱を出しながら死んでいったのです。

戦争はたくさんのものをなくしてしまいます。それはちいちゃんにとっては、物であったし、遊びであり、家族であり、命でした。

なぜ人間は戦争をしてしまうのでしょうか?
きっとみんな「戦争をしたくない」と思っていると私は感じます。それなのに戦争をしてしまうのが人間です。
空しゅうも、どうして町でくらしている普通の人たちのところに落としたのでしょうか?
町でくらしている人々は戦いなどしたいと思っていなかったと思います。生活するのだけでも戦争中は苦労をしてしまうし、もっと普通にくらしたいという願いをみんなは持っていたと思います。それなのに、なぜ空しゅうをして普通の人々をまきぞいにするのでしょうか?
ちいちゃんは戦争とか死ぬということもまだ分からない小さな女の子です。きっとちいちゃんだけでなく、もっとたくさんの同じような女の子が空しゅうのぎせいになったはずです。それでいいのでしょうか?私はぜったいに良くないことだと思います。

私は、この「ちいちゃんのかげおくり」を読んで、自分にもできることがないだろうかと考えてみました。いいえ、私がやるべきことがないだろうかと考えたのです。
ひとつは「学ぶ」ということです。戦争や平和のことをもっともっと関心をもって学ばなくてはいけないと思いました。
ふたつめは「行動する」ということです。戦争や平和のことを考えたり、考えたことを友だちや先生、そして家族と話し合ってみることが大事だと思いました。
そして今の自分がちいちゃんにくらべたらすごく幸せなんだと感じました。なぜなら、今の日本は戦争がなくて平和ですし、家族もいる。遊びたい時には友だちと遊べるし、学校に行って勉強をすることもできます。

そう考えると、いてもたってもいられなくなり、お母さんと戦争の話し合いをしてみました。私が、
「お母さん、もし戦争が起こって、ちいちゃんと同じようなことになったらどう思う?」
と聞くと、お母さんはこう話してくれました。
「もし家族が死んでしまったら、お母さんはきっと悲しみのあまり、くるってしまうかもしれないと思う。できればそんな悲しいことは考えたくないけど、あなたが真剣に聞いてきたから考えた。だから私たちは平和に生きていくためにだまっていないで発言をしていった方がいいと思う。たとえば選挙にはぜったいに行って、正しい政治家を選ぶべきだし、私たちも、どんな人にもやさしく接していけるように努力しなくてはいけないと思うよ。」
私はお母さんの話を聞いて、本当にその通りだと思いました。だから私は夏休みが終わって学校に行ったら、友だちや先生と平和のことについて話してみたいと感じました。

ちいちゃん、あなたは家族とはなればなれになって、さみしかったね。おなかもすいて熱も出て、つらかったね。でも、最後にお空の花畑で大好きな家族と会えてよかったね。私はね、ちいちゃんのようにかわいそうな戦争のぎせいしゃが出ないように、自分のできることをせいいっぱいしていこうと思ったよ。ちいちゃん、だから青いお空から、私のことを見ていてね。
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