8月中の個人成績をまとめました

8月後半から体育館の工事が入るため、ここまでの期間で猛練習を続けてきました。

前半は負けない心を鍛えるために、声を出すことに関して、私自身が子供たちの敵になるくらいに演じることにより、厳しく厳しく指導してきました。そのかいあって、たくさん練習に参加してきた子は、自分の意志で大きな声を出せるようになりました。チームに限らず、うちの子供たちは、どうもいろいろなことで守られているのか、自立心が足りない感じがします。素直さは天下一品なのですが、反発心が足りない。スポーツにしても勉強にしても、「こうするんだ」という自我の強さを伸ばすことは大きな課題だと思います。そのためには、親ではない、他人である私が、わざと厳しくする一時期があってよい。1年じゅう厳しいことばかり言っていたらパワハラですが、そんなことをするはずありません。一時期、多少追い込まれても、現状をはね返していく強さが身に付けば、それでよしです。

後半は試合経験を積みたかったので、徹底的に練習試合を行いました。合計セット数52セット。その結果、ラリーになればボールをけっこう落とさないチームにはなりつつあります。アンダー10大会のあとから、このように試合練習メインにしたため、練習を休まなかった子は、大きく伸びていきました。子供たちにも「練習はウソをつかないという言葉は、こうして休まなかった人たちの姿を見れば分かるよね。」と話しましたが、頑張って練習参加した本人たちも、きっと実感していることでしょう。

ここからは8月のトータル個人成績のベスト6をのせてみます。

【サーブ打数】チーム総計1545本
1位 N.S(5年) 180本
2位 T.A(4年) 141本
3位 T.H(4年) 134本
4位 K.S(6年) 127本
5位 N.A(5年) 112本
6位 F.Y(5年) 106本

【サーブ成功率】チーム率74%・・・合格は90% 最低でも80%はいきたい
1位 N.S(5年) 90%
2位 T.H(4年) 88.9%
3位 M.Y(6年) 82.5%・・・サイドで打ったものだけだと90%前後、途中からフローターに挑戦して下がった
4位 T.A(4年)81.6%
5位 F.Y(5年) 74.5%
6位 N.A(5年) 74.1%

【サーブ得点率】チーム率52%・・・60%をこえてくると、ほぼ勝てる
1位 T.H(4年) 66.4%
2位 N.S(5年) 63.9%
3位 O.R(5年) 59.8%
4位 O.T(6年) 56.4%
5位 N.A(5年) 56.3%
6位 M.Y(6年) 53.6%

【サービスエース率】チーム率29.3%・・・30%をこえると勝つ可能性が高まり、40%をこえるとまず負けない
1位 O.T(6年) 56.4%
2位 T.H(4年) 41%
3位 K.S(6年) 37.8%
4位 O.R(5年) 34.3%
5位 N.S(5年) 33.9%
6位 N.A(5年) 29.5%

【スパイク決定数】チーム総計263本
1位 K.S(6年) 66本
2位 F.Y(5年)T.H(4年) 43本
4位 I.H(5年) 42本
5位 N.A(5年) 29本
6位 O.T(6年) 14本

【スパイク成功率】チーム率64%・・・合格は90% 最低でも80%いきたい
1位 T.H(4年)80%
2位 K.S(6年)74%
3位 N.S(5年) 65%
4位 I.H(5年) 64%
5位 F.Y(5年) 63%
6位 N.A(5年) 62%

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やるべきことはできるだけ早くやってしまうといい

今日も午前練習でした。お盆なのに参加した小中学生が13人もいて、そのやる気がとてもよいです。
新しい練習メニューも一つ入れてみました。ボール出しは反対のコートから、ボールがネットの下を通るようにねらって打ち、アンダーハンドレシーブをする子供のところに2バウンドで届くようにする。ネット下を2バウンドしているボールをアンダーで拾うため、腰高だと腕がボールに届かない。そのため、この練習は、
(1)アンダーハンドレシーブのさいに、自然に腰を低くすること。
(2)サイドステップして動き、アンダーハンドレシーブの瞬間に、セッターに向きを変えるクセをつけること。
(3)ドライブボールに対しての面の作り方を身につけること。
この3つのことが自然にできる長所があります。昨日、動画のネットサーフィンをしながら見つけた練習方法で、これなら理屈に合っていると納得したため試みてみました。やってみて、すごく良い感じ。床すれすれまで、あきらめずにボールを拾い上げる子供たちになりそうです。

参考にさせていただいた動画はこちら
落とすもんか❗小学生バレーボール指導法【ワンバウンドレシーブで低姿勢を身に付けよう】



今日のサーブ個人成績(3位まで)
【サーブ得点率】
1位 N.S 69.2%
2位 F.Y 66.7%
3位 K.S T.K I.H 50%

【サーブ成功率】
1位 M.Y N.S K.Y 100%

【サービスエース率】
1位 T.K 50%
2位 N.S 46.1%
3位 F.Y 44.4%


さて、題名の「やるべきことはできるだけ早くやってしまうといい」ですが、夏休みも終盤に入り、やるべきこと(宿題など)がたまっている子はいないでしょうか。私も小学生の頃は、どちらかというと追い込みラストスパート型で、夏休み最後の1週間は大嫌いなタイプでした。
教員になって、20代でバレーボール指導を始めた時から、平日2日間の夕方と土日は体育館の住民(午前午後は練習)となったため、ほかの教員よりも圧倒的に時間がなく、さらに私はバレーボールだけでなく、帰宅後も地元での活動で大きな責任があったため、やるべきこと(仕事)を後回しにできなくなりました。そのため、体育館で指導をしながら仕事もしていたり、歩きながら企画を考えたりすることが習慣になっていきました。

さらに教務主任や副校長という立場になると、さらにやるべきことのスピードをあげなくてはならなくなり、その結果、バレーボール指導を続けるためには、数か月先の仕事に手を打ち、早めに終わらせておくということをしないとならない環境になりました。こうした追い込まれ方が幸いして、今でも数か月先、場合によっては数年先のことをイメージしながら、今のことをしています。
身近なことでいえば、来年1月しめきりの研究関係の原稿を7月下旬に書き終えて、すでに提出してしまいました。これで研究費の数万円をもらいます。半年早いスピード感ですね。「書けちゃった!」という達成感が高いです。この達成感に身を任せると、自分の脳がさらにスピードのある加速状態を好んでくれます。そのため、「書くスピードが速すぎるから、再来年1月に遠慮してください」と言われている次の研究原稿も8月上旬に書き終わってしまいました。

「早けりゃいいってものでもないのでは?」とご指摘する方もいるでしょうが、やるべきことをはやく終わらせてしまえば、その次のことも早く終わるという、上昇気流にのっていけると実感しています。
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スパイクの矢口史上最高記録(K.S君)が出ました

今日は近隣のチームに来ていただき、練習試合を8セット行うことができました。
この夏休みの練習成果を試せる場として、とてもよい練習試合となりました。猛暑の中、足を運んでくださったTチームの皆様に感謝いたします。

練習試合を行う前、矢口の子供たちだけで行ったミーティングでは、「こんなに暑い中、わざわざ来て、いっしょに練習してくれるTチームのみんなに感謝する気持ちが大切だ」という話をしました。我がチームの子供たちは、その気持ちを忘れずに試合をしていたのでしょうか?一人一人がふりかえって考えてほしいと思います。

この夏のブログ記事ですが、実はわざと毎日の記録記事を書かないようにしていました。理由は、
(1)教員の夏季休暇取得推進期間なのに練習をしていたこと。(私はいちおう学校のトップなので、“教員”の扱いにはなく、教員とは立場がちがうため、学校にいても問題はないはず・・・ということで、練習していました。)
(2)全国大会を東京都で開催している裏で、大会の手伝いもせずに、自分のチームの練習を指導していてよろしいのか?という自分自身に対する反省もある。
(3)意外とこのブログを読んでいる方が多い(1日平均2000アスセス以上)ので、チームの状況をあまり明かさないために。
おもにこの3つですが、今日の練習試合は夏休みの練習成果を試した場でもあるので、久々に記事を書きます。

今日見られた夏休み猛練習の成果を箇条書きにします

(1)6年生アタッカーのスパイク成功率が88%という好成績だった。90%を合格ラインとしているこの数字だが、これまでは、チームの誰がアタッカーとなっても、良くても65%程度だった。それが今日はあと1本決めていれば、90%を超えるところまできた。この88%は矢口新記録となる。アタッカーの成功率が90%近くになるということは、スパイクミスがほとんどないという意味になる。こうなってくると、相手にとっては非常にやりにくいチームに変身することができる。

(2)アタッカーのスパイク成功率88%を出すためには、セッターのトスが乱れてはいけないことが必要な条件になる。88%の数字は、アタッカーの記録だけではなく、セッターのトスが本当によくなってきた証明である。

(3)まだそんなレベルではないと判断して指導をすることがなかった「すき間をうめる走るレシーブフォーメーション」を、今日初めて指導することができた。9月からはじまる都大会予選までに、この「すき間をうめる走るレシーブフォーメーション」を身につけることができたら、これまでの矢口タートルズとはまったくちがうレベルのチームに変身することができる。平均身長140㎝のチームでブロックがいなくても、ギリギリなんとか拾い上げて、反撃してしまうようなチームになる。

(4)リズム感のあるバレーボールになるように、指導する私が、声で、「1,2,3,4,5!」「1,2,はいっ!」「1,2,ダッシュ!」「1,フェイント!フェイント!」というように、リズムを取る指導をすることができた。これが辰巳ジャンプでずっと指導してきたことで、これまた矢口では初めて練習試合で指導することができた。

これ以外にも、「笑顔の効果」とか、「フェイントを拾う練習」とか、たくさんのことを教えることができた今日の練習試合でした。


指導者といっても、私も機械ではありません。感情のある人間です。マイナス100点の指導をするときもありますし、不適切な指導になっていることもあります。今日の指導には、自分自身に高評価をしてもよいだろうと感じています。ではなぜ、そのような指導になったかというと、ここ数日間、バレーボール指導方法について勉強していたからです。「常に自己更新をかける」が私の信念でもあります。


※個人成績は10本以上のサーブを打った子5人の子だけをのせます。

【サーブ得点率】
1位 K.S 62.9%
2位 N.S I.H 55.6%
4位 T.K 55.2%
5位 T.A 47.6%

【サーブ成功率】
1位 N.S 100%(チーム新記録)
2位 K.S 80%
3位 I.H 74.1%
4位 T.K 72.4%
5位 T.A 71,4%

【サービスエース率】
1位 K.S 40%
2位 I.H 37%
3位 T.A 33.3%
4位 T.K 27.6%
5位 N.S 18.5%

【スパイク成功率】
1位 K.S 88%(チーム新記録)
2位 I.H 62%
3位 M.Y 33%
4位 T.K 29%

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声を出す意味

全18日間計画した夏休み強化練習が今日で半分終わりました。前半の指導方針としては、ただ一つに焦点化しました。それは「声を出すこと」です。チームではなく、この学校に来て、ずっと課題だと感じていたことは、「人の話を聞く姿勢」が弱いこと。その結果、授業でも遊びでもスポーツでも、どのようなことでも自分事としてとらえる力が弱いこと。つまり無意識のうちに他人事として受け止めがちなこと(受け身なこと)。話をしっかり聞き取っていないため、受け止めた情報が足りなくなり、情報が足りないから考える材料も足りないため、次に思考するべき自分の「意思」というものが非常に弱くなること。意思が弱いため、逆境をはね返していく強気の心が育たないこと。その結果、ピンチから逃げてしまう子が出てくること。または自分の力で何とかしようとせず、大人に頼ってしまうこと。これが私がこれまで勤務してきたK区やB区の子供たちとは違う弱さです。

そこで夏休み前半の課題を「声を出す」という、いとも簡単な課題に焦点化して、これだけは厳しく指導してきたのです。仏典によると「声、仏事をなす」と言われます。どれだけ高名な話を説いたとしても、響きのない声は説得力がないのです。声というものは、現代人が考える以上に人の心を動かすことのできる大きな力となります。元気な声を出しているチームは、それだけでも応援団が増えます。声が人を呼び込みます。声が幸運を呼び込みます。声が勝利を呼び込みます。

継続指導してきた結果、体育館に来た時と、練習終わりに体育館から出るあいさつの声は、抜群に良くなりました。

2006年の記事を読み直すと、このように書いてありました。
辰巳ジャンプの3代目キャプテンは「私の代理」と言ってもいいくらいに素晴らしいキャプテンで、私が1つ言ったら10にして返してくれるような子でした。「声を出しすぎるとのどがつぶれるから、君はそんなに声を出さなくてもいいよ。」と私が制止するほどの頑張り屋でした。

こういう子がいたから、このチームが練習試合に行くと、他チームの監督に必ず言われたのが、「どうしたらあんなに声を出せるチームに育てられるのですか。」という言葉でした。私が強制したのではありません。子供たちが自発的に行動したのです。だから私が「声を出さなくてもいいよ。」と言うくらいだったのです。そういう強い主体性のある選手になりたくありませんか。そんな強い気持ちをもつことができたら、あなたのこれからの人生に役立つと思いますよ。35年以上の教員経験からも、この「声を出す」ということについては間違っていないと感じています。


強化練習が中間地点になったので、サーブの個人成績の10位までを記録しておきます。

【サーブ得点率】
1位 T.K 61.5%
2位 T.H 58.4%
3位 I.H 58.1%
4位 Y.K O.R 56.4%
6位 N.S 55.7%
7位 O.T 55.6%
8位 T.A 54.6%
9位 K.S 54.6%
10位 F.Y 49.2%

【サーブ成功率】
1位 T.H 92%
2位 T.A  89.7%
3位 N.S 87.3%
4位 I.H 83.2%
5位 Y.K 74.4%
6位 N.A 73.9%
7位 F.Y 73.4%
8位 M.Y 70.9%
9位 K.S 69.2%
10位 O.R 67.3%

【サービスエース率】
1位 O.T 55.6%
2位 I.H 35.3%
3位 O.R 34.5%
4位 K.S 33.8%
5位 Y.K 33.3%
6位 N.S 31.6%
7位 T.K 30.8%
8位 T.H 30.4%
9位 T.A 24.7%
10位 M.Y 24.4%
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