昨日と別人のような4年生の成長

体育館で見ていた大人はいっせいに驚きの声をあげました。4年生たちが次々とナイスサーブ、ナイスレシーブをしたからです。とくに今日は、昨日のブログでも紹介したS.Yさんのサーブが急変して、ネットスレスレの弾丸サーブを連発しました。

今日も練習試合形式で6セット経験させたわけですが、そのセット間に4年生チームの子たちに向けて、S.Yさんの工夫を語らせました。
「昨日の練習で、校長先生から足の使い方をアドバイスしてもらったことがあって、左足を開かないようにした。それから打ったあと、右足を左足につけるようにしたら強いサーブを打てた。」
ということでした。その通り!!!
こういうことは、すべて彼のバレーボールノートに書いてあります。ノートに書けば、必ずできるようになります。練習ノートの効果は抜群です。

家でできるサーブ練習の方法も、今日は教えました。ハンドタオル1枚あればどこでもできます。ハンドタオルをバレーボールに見立てて、サーブを打つときと同じように投げてスイングします。そしてハンドタオルを打つのではなく、手のひらでつかみます。これを毎日100回から300回練習するだけで、サーブのミートが良くなります。じつはスパイク練習も同じで、ハンドタオルをつかむスイング練習をすれば、ボールを打つ感覚が身につきます。

今、世界選手権に出場している全日本の選手たちも、みんなやってきたハンドタオル練習なのです。


続いて、脳科学にもとづいた相手ボールの見方も、ほんのさわりだけ体験させました。これをホールブレインバレーボール(全脳思考バレーボール)と言って、私だけが指導できる領域です。私の指導の引き出しをここまで開けさせたのは、子供たちの素直な頑張りが際だってきて、私が子供たちの機根に合わせて理論を説いているということになります。

機根に合わせるというのはどういうことなのか簡単にいうと、5歳の幼稚園児にみんなのことを考えろといっても無理です。しかし、10歳の4年生くらいになると、これまでの経験から、みんなのことを考えろと言えばイメージできます。子供に社会のことを考えろと言っても実感できませんが、大学生に社会のことを考えろと言えば、ととても高いモチベーションになります。これが機根です。
4年生のバレーボール機根は、今まさに上昇気流に乗りました。指導できることはできる限り入れていきたいと思います。
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4年生チームは強いですね

大田区秋季B大会と、アンダー10大会に向けて、ここしばらく4年生チームを鍛えてきました。この子たちの最も高い素質は、とても真面目で練習熱心なところです。練習ノートを書いてくる子も一番多いし、そこに書かれている内容がどんどん進歩している。私が忙しいため、ひと言コメントしか返していませんが、その積み重ねでポジティブ思考もできるようになってきた。かなり魅力的なチームになることは間違いありません。

今日、実は私が昨日、大学野球を応援に行った際、日なたに4時間もいたせいで、腕全体が軽い火傷状態になって、ヒリヒリしていたため、ちょっと球出しは無理かなと判断し、部内練習試合に変えました。相手は高学年を主体にした男女両チームにしました。

4年生チームは、これまでの2週間、絶対にボールを落とさないことをテーマにして、レシーブ練習ばかりしてきました。その成果が今日の試合では、たくさん見られました。何本もセッターに返球できましたし、あっと思った落ちそうなボールを拾いあげて返球する場面も多くありました。
さらにすごいなと思ったのはサーブです。ナイスサーブだと思うサーブを次々に打っていました。

試合直前のサーブ練習の時に、N.SさんとS.Yさんに手短かにアドバイスしました。

N.Sさん
➀腕を最大に後ろに引いてからスイングしよう。
②左に引っぱるのではなく、右側に流すサーブを打てば、強いサーブになる。
③これは本人には伝えていませんが、右側に打たせることで、ボールを打つ打点をほんの少し後ろに下げて、スイングのパワーをボールに伝える。これで強いサーブになる。
彼女の練習ノートには、力をつければサーブが強くなると書いてありました。でも、それは違うのです。腕の力よりも、ボールをどこでミートするかが強いサーブのコツなのです。

S.Yさん
サーブ練習中に、足の動かし方を指導しました。サーブというと腕の動かし方に注目が集まりますが、実は足の動きがとても大きな影響を与えています。S.Yさんの場合は、サーブを打つ瞬間に、左足が左の外に開きすぎて、ミスが出るという欠点がありました。そこで、サーブを打つ瞬間に両足のひざをくっつけろと指示しました。

実はこのような指導を入れたのは、私の指導者生活で初めてのことです。つまり、目の前にいる私達大人の指導する子供たちは、いつでも新しい課題を投げかけてくれるのです。子供たちが投げかけてくる大人の課題を、人の責任にはせず、自分の責任でなんとか解決していこうとすることが、このチームの大人の成長になるのです。それが嫌ならば、はっきり言えばチームを辞めるべきですね。考え方が違います。

邪魔なものを排除するのではない。
目の前の、その子の、成長する姿が、チームの大人の目標である。チームの大人は、自分の子供のことだけを考えるのではなく、チームの子供全員のために何ができるかを考える。

我が子のことを考える。それは普通のことです。あまりにもあたりまえのことです。それを乗り越えて、人様の子供の頑張りにも目を向け、長所に目を向けて、認めていけることが、小学生スポーツの素晴らしさです。
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一番信用できるのは数字データです

私はこれまでの教員生活を通して、様々なことをできる限り数値データ化して分析し、客観的に自分の指導に活かしてきました。

担任をしていたならば、あいさつを自らする子が学級の何%いるのかとか。ちなみに今の学校全体のあいさつデータとしては、学級であと3~4人があいさつできるようになれば100%になるはずです。なぜか無視をする子が1割強います。また、「マイ新聞」という取組を指導した時には、次のような記録を残しています。

今シーズン、この「マイ新聞」の取り組みでは、クラス21人中2人が1500号まで書きました。1400号が1人、1200号1人と4人が1000号を超えました。真っ先に1000号達成した子がこう書いています。
「みなさん、新聞を楽しんでいますか?? 私は最近です。楽しみ始めたのは。たしか800号こして、900号行くちょい前の時でした。自然に楽しくなってきました。自分で書いていて、読み返すと笑っちゃう時があります。なので楽しめばいいのです。
楽しんだだけじゃだめだと思うけれど。でも、私は楽しんでたからここまで行けたんだと思います。」
私が数字にこだわっているからこそ、このような子供の意見になったのです。

数字をどのように分析するかは、これまたこだわって、いろいろなことでやり続けていないと、アイデアも出ないと思います。バレーボール指導でも、子供たちのサーブ成功率や得点率、エース率などを公表しているわけは、目で見ている印象だけだと子供たちへの先入観が入ってしまい、実は頑張っていた子のことを見逃してしまうことを防ごうと思っているのです。

先週、体力調査のデータが学校に届きました。個人票はすでに担任から配られていると思います。勝手ながら、バレー部員全員の個人票は私がコピーして持っています。これを多角的に分析した結果、練習方法を少しいじりました。シャトルランの数字が予想よりも低かったことを受け、練習の最初に行っていたチーム走をやめて、今日は5分間で体育館を何周できるかという数字で競わす取組に変えました。これにより多くの子は、5分間で10周以上、つまり、いつも以上に走ることができました。慣れてきたら10分間走にしていくつもりです。

数字は冷静です。感情的に怒ったり、嘆いたりしません。目の前にある現実を、そのまま見せてくれます。
数字をあやつれる人は、説得力という人の心をつかむ技をもっていると言っていいでしょう。
あ、そういえば、本校の体育担当の教員が、「校長先生、今年も低い数値です。」と申し訳なさそうな表情で学校票をもってきました。しかし、単年度の数字を見ても、本校の体力向上への指導成果は確認できないはずです。そこで私は、昨年度のデータも出して、東京都平均と本校平均の差が、1年間でどう変わったかというデータ分析をしました。その結果、かなりの割合で、昨年度の平均数値よりも今年度の平均数値の方が良くなっていることが分かりました。すぐに職員夕会で、「体育部の先生方の取組のおかげで、本校の体力数値は昨年度よりも向上しました。この調子で、子供たちに運動の日常化が進むよう指導していきましょう。」と語ったわけです。さらに、矢口ブロックの校長たちにも、このデータ整理方法を情報提供し、分析方法を伝授していきました。

数字をどのように扱うかは、とても大きな影響力を駆使することにつながるのです。


さて、今日は新しく、ソフトバレーボール用の支柱追加器とネットを、私の判断で勝手に購入し、体育館の反面は190cmのネットにして、高学年男子・高学年女子・1~2年生+大人の3チームリーグ戦をしてもらいました。数字だけでなく、練習環境を工夫するのも大切です。
反対側コートでは、3~4年生を私が集中指導。レセプションの面の作り方、サイドステップの仕方から指導を始め、続いてランニングレシーブ、3メンと続き、最後はスパイクミートの練習でまとめてみました。
「走り回ってボールを落とさないチーム」というイメージで指導しています。少しだけ、1964年東京五輪金メダル監督の大松さんの指導方法を入れて、子供たちをあえて追い込み指導しています。これまでやらせてきた楽しいレクリェーションバレーボールから、3~4年生チームは、それでは満足できないレベルの高い子供集団に育てようと思っています。4年生を中心にしたこのチームは、10月10日に区の秋季B大会が控えていますが、裏メニューでは、それまでに矢口の5~6年生チームに圧倒的に勝つことをねらって指導しています。ですから、たま~に泣きたくなるほど厳しい練習になる可能性があります。保護者の皆さんは、練習を見ない方が精神的に楽かもしれませんね(笑)。
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やはり練習試合は必要です

今日は地元の2チームに来ていただき、午後の時間帯で練習試合をしました。
結果としては全敗。しかし、センターエースが怪我で休んでいた状況で、いつもとは違うポジションであったのに、けっこうよい試合をしていたと私は思います。

個人成績は集計完了しました。
火曜日の練習の時に、チーム新聞として配ります。

今日良かった点としては、サーブで力を抜いて打てていたことです。
1週間前の秋季大会では、点を取りたいばかりに力任せのサーブを打って、ミスして負けていたのですが、なぜか今日は楽に打っていました。これが大事なのです。バレーボールのサーブは、100%の力で打つとミスが出ます。たしかに速いサーブとなるでしょうが、ミスすれば相手は楽になります。今日、レギュラーメンバーがそろっていないのに、なんとかゲームにできたのは、力が抜けた80%くらいの力のサーブを打てていたからです。

上位3名だけ、ここにのせておきましょう。

【サーブ成功率】
1位 K,S(5年)、T,A(3年) 100%
3位 A.R(5年)93.3%

【サーブ得点率】
1位 S.Y(4年)60%
2位 T.A(3年)M.Y(5年)F.Y(4年)M.A(4年)50%

【サービスエース率】
1位 M.Y(5年)T.A(3年)50%
3位 S.Y(4年)40%


都大会に出るという目標を達成するためには、年間300セットの練習試合をこなすことが最低限度のノルマです。
そう考えると、私たちのチームは、今年まだ30セットも経験していません。
私のイメージしているチーム像と現状が、いかに離れているかを理解していただきたいと思います。
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ただ今、練習試合成績、集計中

とことん'80年代アイドルSpecial(Part1)


今日の練習試合の個人成績集計中。
何か情報アップしないと、夜遅くまでこのブログをチェックする子がいるようなので、早く寝かせるために別の情報をアップしておきましょう。
1970~80年代アイドルとは、それほど縁遠い存在ではなかったというお話です。
私の生活範囲内でも、けっこう身近でしたね。

同年代の三原J子さん、私が仕切っていたK品川あたりにけっこういました。なぜいたのかはネット上では秘密です。
同年代の薬師〇さん、私の近所の高校の合唱部員でした。
同年代の杉田Kさん、ほぼ毎週、ある場所で、一緒の活動をしていました。
2歳下の菊池Mさん、私と同じ区の中学校にいました。友人を通じて情報はたくさん入っていました。
同年代の荻野目Kさん、隣の区にいましたから、情報は入りました。
少し上の世代の桜田J、山口Mさん、私の友人の親が経営する学校に通っていました。私は小学生でした。
かなり下の世代の広末Rさん、よくS川駅で見かけました。
今は亡き、アナウンサーの有賀Sさん、私の高校の一つ下の学年にいました。
お笑いマンガ道場に出ていた女優の森山Yさん、私の学級に来てもらいました。
WINGのAさん、よく同じ会合に出ていました。
他にも大学の同級生に声優がいました。

こんな感じです。
アナログ時代も悪くはないです。
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第42回全日本バレーボール小学生大会 全国大会  ~乗り越え 進もう 想いは一つ!!~

第42回全日本バレーボール小学生大会 全国大会  ~乗り越え 進もう 想いは一つ!!~


今年の夏休みに行われた全国大会決勝戦の様子です。
解説の工藤先生は、北海道の小学校で校長先生を務めていた方です。
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ホールブレインバレーボール指導開始

今日から中学年チームについて、徹底的に粘り抜くチーム作りに入りました。バレーボール教室としてスタートしたお遊びモードのこの学校での指導でしたが、いよいよ本気モードの井上練習スタイルが始まったと思ってください。

辰巳ジャンプ時代にも、最初に都大会に勝ち上がった子供たちは小さな子ばかりで、その当時(2002年)に流行っていたハロープロジェクトの「ミニモニ」にならって、「辰巳ミニモニジャンプ」と称していました。全員が身長150㎝以下の子供たちのチームで、強いサーブでの得点と、徹底的に走り続けるレシーブでボールを落とさないバレーボールをすることで、2月と6月、2回の都大会に初出場したチームでした。(10月に3回目があります。こちらは身長差を打開できず、予選で負けてしまいました。)私自身も年齢30代で、エネルギーがありましたので、大松監督のような球出しをしていましたね。指導者として、1日に何球球出しできるか挑戦していた時期です。ご興味がある方は、このブログの2002年の記事を読んでみてください。

今日の指導は、題名にあるように、レシーブ理論をホワイトボードに図をかいて説明してみました。
「自分のレシーブの腕を板の面と考えて、ボールがその面に向けて飛んでくる角度を『入射角』といい、ボールが面に当たってはね返る角度を『反射角』という。この角度を考えながら練習すると、必ずボールがつながるようになる。」
2~4年生に、こんなに難しい言葉を使うのには理由があります。言葉が分からなくてもよいと思っています。実はこれが井上流教育の一面なのです。どの学年の子にも、あえて難しい言葉を聞かせます。その時に分かる子は全員ではありません。しかし、いったん子供たちの脳に、言葉だけは入れておくことに意味があります。聞いたことのある言葉を、子供が何かの折にもう一度耳にすると、「ああ、この言葉は聞いたことがある。」と思い出すことが多くあります。すると過去に全く聞いていない子と、バレーボール練習をしている中で聞いたというエピソード記憶でその言葉をひねりこんだ子では、理解力に格段の差が出るはずなのです。

理論が頭の中に入った4年生は、レシーブプレーが見違えるように良くなりました。
2~3年生は、初めて聞いた入射角・反射角という理論だったため、まだ実感は得ていません。
前述した内容が、今日の練習でも証明されています。角度理論を聞くのが2度目の4年生と、初めて聞いた2~3年生では、理解力に大きな差が出たのです。

さあ、中学年チーム、面白くなってきましたよ。
かつて週刊アスキーや、新聞紙上でも紹介された、私の指導方法である「ホールブレインバレーボール」の復活です。ホールブレインとは「全脳思考」という意味で、脳の機能をフル活用していくバレーボールです。このような指導方法を思い出させてくれたのも、休まずに練習参加してくれる中学年の子供たちの、前に進む意欲があるからこそです。
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さあ! 次は中学年チームの出番です!

高学年チームの秋季大会を終え、次は中学年チームの集中練習に入りました。
自由奔放の高学年チームとは正反対の中学年チームだと私は思っています。極めて真面目で、丁寧な説明をしながら、理論的に納得をさせるとどんどん伸びる子供たちだと思います。 

実は今日、午前中はブロック校長会でいなかったのですが、昼過ぎに学校に戻って、担任たちの今週の授業計画を確認すると、これは私が入れば担任も子供たちも一気に伸ばせると判断した授業計画を目にし、すぐ行動。5時間目に4年1組に授業の応援に行きました。
そして、授業の途中から、「私に授業を手伝わせて!」と割り込み、子供たちや担任の思いをファシリテーションしながら、意見を引き出していったのが黒板の写真です。

最低限の説明をしながら、
「これをこう考えると、天才の脳になるんだよ。」
と輝ける未来を感じさせ、むずかしいなぁとつぶやく子がいれば、
「その難しいというつぶやきが心の動きだから、なにか意味があるんだよ。」
と意見として生かし、しまいには私が何もしなくても、子供たちの意見が止まらない状態。あとは担任に任せれば、さらに深く考えていけそうなところまで行けました。
こんなに楽しく考えられるなら、もっと考えてみたいという子供たちの要望を受けて、黒板のマインドマップを消さずに、明日の朝一番で続きを考えてみようとなりました。

学年全体がこのような雰囲気ですから、バレーボールも同じように、学習指導要領最大の目標である思考力、判断力、表現力の豊かなチームに育てたいと指導目標を立てています。私、そんじょそこらの校長とは違って、小学生バレーボール指導を通しての学習指導要領総則目標の達成方法について、ひそかに考え続けています。それができるのも、私自身が管理職にはあり得ない、子供の指導を続けているからです。ですから、私を理解してくださるかつての保護者の方々から、
「井上先生から授業を取ったら意味がないから、校長なんかやってないで、早く担任に戻った方がよい。」
という不思議なお言葉をいただくのです。

さて、中学年チームは、高身長の子がいませんから、ボールを絶対に落とさない忍耐力も伸ばす必要があります。私、そういうチームを予選を通過させ、都大会に勝ち上がらせることは、割と得意な方かもしれません。

というわけで、子供たちのステージを上がらせてあげるために、そろそろ来年度の東京都小学生バレーボール連盟への登録をご検討ください。
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大会出場 この程度では満足できないのが指導者

初めて会場校となった大田区小学生バレーボール秋季大会男女混合の部。まずは運営にご協力いただきました保護者の皆様に心より感謝いたします。ありがとうございました。

今回はA大会ということで、他のチームは新チームがスタートしてからこれまでの10か月間、それこそ毎週のように数々の練習試合と公式戦を経験してきたのです。我々のチームは、ほとんど部内の練習ばかりで、子供たちは、まったく試合慣れしていないと言えます。このことだけで、かなりハンディがあります。やはり東京都小学生バレーボール連盟にチーム登録し、1年間の大きな大会である、「教育大会(3学期)」「全日本大会予選(1学期)」「東京新聞杯(2学期)」に出場していかないと、子供のもつ本当の力を出せるまでにはいかないなという実感をしました。

ブログ記事のアップが遅れたのは、私の記憶にないくらいに、久々の公式戦会場校責任者になって運営をすることに、自分でも気付かないうちに疲れがたまっていたらしく、大会終了後は文章を書く気持ちにすらなれなかったからです。

1日おいてふりかえってみれば、やはり小学生のバレーボールという特殊なスポーツを指導し、試合で結果を出すためには、できるだけ多くの試合経験を子供たちにさせてあげないとダメだなということでした。部内練習だけではどうしても甘えが出てしまいます。緊張感もなく、レクリェーションのレベルで止まってしまいます。まさに「同好会」です。しかしこれでは、子供たちの経験する世界も拡がりません。矢口渡の子供たちは、極めて温かい地域に区切られている中で、とても子供らしく育っていますが、その反面、メンタル面が幼いことを感じます。高学年の子供であっても、(あれ? そんなに親に頼るの? 自立していかないのかな? 9歳の壁を超えない子が多いな・・・)と思わせられることがけっこうあります。親への依存が大きくて、大人になった時に困るんじゃないかな・・・自分の力で厳しい局面を打開したという経験をさえてあげた方がよいのではないかな。だから、私が指導している中で、ほんの少しだけプレッシャーをかけるだけで、心が逃げてしまう子が多いと感じています。反発して向かってくる感覚に乏しいのです。

かつて辰巳ジャンプを指導していた頃に、レシーブ練習で私が子供に対して、追い込み型で厳しい指導した時に、あまりにも悔しくて私にボールを投げつけてきた子がいました。この反骨精神を私は喜びましたね。この子のことは本当に追い込みました。練習試合でサーブミスばかりしたので、昼ご飯抜きでサーブ練習をさせ、10本連続でサーブが入るまで練習をやめるなとし、結局、昼食時間が5分間しか取れなかったとか。しかし、この子は辰巳ではバックのレシーバーでしたが、中学校ではアタッカーになり、高校ではキャプテン&エースアタッカーとしてチームの大黒柱になり、社会人になってからは卒業生仲間をまとめる、とても思いやりのあるリーダー役となりました。

大人を頼るような高学年には育てない方が、子供たちが大人になった時の底力になると、私は、これまでの教員経験から感じてはいます。
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コメント力の高さ・・・私、そういう子がお気に入りです

櫻井梨央 モーニング娘。’22加入 完全版【未公開シーン追加】


モーニング娘の新しいメンバーが1人だけ入りました。
ここにはり付けた動画の子です。
歌唱力は???
しかし、私が注目したのは、年齢からは想像できない、この子のコメント力の高さです。
動画を見てもらえる方は、この子がどう語るかを見てください。

かつて私は、教育関係者として、日本のバレーボール選手のコメント力をなんとかできないかと、バレーボール協会の役員の方から相談を受けたことがあります。その当時、プロ化したサッカー選手は、語る内容がへたではあるが、人々の心を打つような語りをしていました。ふりかえって、バレーボール選手はどうだったかというと、私が聞いていても、いったい何を言いたいのかと首をひねるコメント力でした。今は違いますね。全日本の選手たちは、サポーターを意識して、応援したくなるコメントを語ってくれます。

かねてより、私が運営してきた「誰もが応援したくなる」チーム、選手、というのは、応援団の心を良い意味で裏切り、そして喜ばせるくらいの、抜き出たコメント力を有した選手です。その意味で、アイドルではありますが、高校2年生にして、これだけのコメント力をもった子をスカウトできる組織に対してリスペクトします。

来たる11月、私はまたまた、この子が出演するコンサートに行くことが決まっています(笑)。
ちなみに動画に出てくるこのグループのリーダーは、私の前任校である東京都御三家・名門の小学校の卒業生でもあります。

このような人材育成というテーマは、私の教員人生のテーマでもあります。
この夏休み中、私はほぼ体育館の住民になり、子供たちにバレーボールを指導していましたが、そのかげで、校長室では将来、東京都の教員になりたいという大学生たちに、教員採用試験合格に向けての指導をしていました。私が指導をしますから、参加した人たちは当然、この動画のアイドルような表現力をもつことになります。

大事なことは何かというと、表現力よりも、その人の「思い」を強く固めることなのです。
アイドルになりたいならば、そこにはかなりの決意がいります。
同じように、一流の教育者になりたいならば、「自分と出会う子供たちを必ず幸福にしてみせる」という決意が必要です。
「思い」という言葉は、人の心を打つ言葉です。
私の指導はけっして甘くはないのですが、受けきった人たちはみんな、自分の人生を切り開いています。
その人の魂に「消えない思い」「熱き魂」を刻むこと。それが井上教育の真髄です。
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サーブは水ものとも言えるので

昨日の失敗を反省し、今日は電車を乗り過ごしません!(苦笑)
て、これ、個人情報のセルフ公開ですね。
はい、私、けっこうおしゃれな街の中に帰ります。

我がチームは練習日程が限られて、週始めと週終わりだけ、週中は練習できないという変則的チームです。週中は、私も会議や出張がよく入るため、この日程が合っているといえば合っているようです。その分、試合の直前練習は難しいため、試合当日に練習どおりにプレーすることは難しいことです。ですから、私は監督なので厳しいことを言う可能性はありますが、保護者の皆さんは、すべてポジティブな言葉で、そういう温かな目で、子供たちの頑張りを応援してください。
次のような言葉は禁句です。

「なんで○○なの。」
「もっと○○しなさい。」
「元気出して。」
「しっかりしなさい。」などなど。

どんな試合になってもめげない子供にしたいですね。そこで次のような言葉が良さそうです。

「大丈夫!」
「いいね!」
「次々!」
「チャレンジするよ!」などなど。

ただ、残念なことは、コロナ禍なので、応援は拍手のみなのかな。そうなると、仮に私流で楽しもうとすると、拍手の仕方をいろいろ考えて、みんなでそろえてボディパーカッションみたいに応援しますね。


さて、やっと題名の話題です。
サーブというのは、試合で走れば(走るとはナイスサーブで連続得点を取った時)、そのセットを取る確率が高くなります。しかし、子供でも大人でも、期待通りにサーブが走ることはラッキーなことです。だから題名のように、サーブは水ものとよく言われます。夏休みからの練習で、タートルズの子供たちのサーブは格段によくなりましたが、それを公式戦で出せたら300点です。

大人でも、試合慣れしていない人が出場して、サーブを打とうとすると、緊張して、まるで自分の腕ではないような感覚になります。そういう状態になると、サービスエースどころか、ネットを超えてくれればありがたいと感じたことがある方もいるのてはないでしょうか。私も教員バレーボールの試合に出ることが多くありましたが、最初の頃はトスすることも思い通りにならなかったことを覚えています。

どんなスポーツでもミスが出るのは当たり前。それよりも子供たちには、ナイスなプレーをひとつでもした成功記憶を刻んでほしいです。

子供たちは、チームの大人のアイドルですから、すべてを受け入れ、その成長を応援しましょう。
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いしきたかすぎ君でお願いします!

いよいよ大会に向けてラストスパートとなりました。練習のほとんどを、サーブ練習とサーブレシーブからの攻撃練習にして仕上げに入りました。
高学年のレギュラーチームは、はじめのうちは緊迫感も足りず、おもしろくないバレーボールをしていましたので、ひと言申し上げました。

「君たちのバレーボールは意識低すぎだ。いしきたかすぎ君でバレーボールをしてくれないかな。」

ニヤッと笑った高学年レギュラーたち。スイッチが入ったように、今までに見せたことのない走り回るプレーをし始めました。
そもそも私の指導するチームは、レシーブが下手でも、声を出し合い、励まし合い、とにかく走り回ってボールをつなげるチーム作りをしてきました。
そんなチームに変身しそうな手応えを感じることができた今日の練習前半でした。
体育館で見ることができた保護者の方は、この瞬間が小学生バレーボールの醍醐味ですから、イメージ記憶として、心に残しておいてください。

何しろ、レフトアタッカーはこれまで見せたことのない強烈なスパイクをたたき込みましたし、センター、ライトもよい感じで打ち込んでいました。
それ以上に、バックのレシーバー二人が大きく動けるように突然変わりました。もともとレフトバックは第二セッターにしていることもあり、けっこう動いていましたが、急に動くようになったのがライトバックでした。動くという意識が腑に落ちたのでしょうか。その後の動きは別人でした。
体育館の空気がこのようになりましたので、かねてから指導を始めようと心に秘めていたセミクイックをセッターとセンターに教えたところ、こんなこともバレーボールてはできるのかとワクワクしたらしく、それ以降はセミクイックばかり試していましたね。

こうして今日の「いしきたかすぎ君作戦」は大成功したというお話でした。

こんなことを電車内で夢中に書いていたら、電車を乗り過ごしてしまい、気づいたらお台場。たまにドジします。
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親子バレーボール同好会の真骨頂

写真のように、子供と親が一緒に練習するのが、親子バレーボール同好会という新しい活動形態です。
今日はその真骨頂とも言える、部内練習試合の日としました。
来週に試合をひかえた高学年チームの相手を、大人の皆さんがしてくれること、こうした活動をしているチームはあまりないはずです。
子供たちの目標が達成できるように、大人が協力して練習する。しかも大人視点で考えれば、チーム内の大人の親睦も深まる。とうぜん、チームワークも高まっていくというしくみになります。

(1)高学年チームVS大人チーム
(2)4年生チームVS1~3年生チーム
(3)高学年チームVS4年生チーム

この3種類を繰り返す練習試合をしました。結果は、

(1)高学年 0勝 VS 5勝 大人
(2)4年生 3勝 VS 2勝 1~3年生
(3)高学年 4勝 VS 0勝 4年生

子供チームは、まだまだバレーボールにはほど遠い状況ですね。スパイクの形になり、ノータッチで決めるような場面はありませんでした。部員が多いので、指導の焦点化をして、チームの形にしていかないとレベルアップできないことを痛感しました。

大いに評価したいのは、1~3年生チームが4年生を相手に、2セット取ったこと。ねばり強くボールをつないで返していく場面も数多くありました。4年生は大田区秋季大会Bチーム大会に向けて、ミスの多かったサーブを練習しなおさないとなりません。強いサーブをミスなく打てれば、秋季B大会でも良い試合ができます。バレーボールは自分たちのミスで相手チームに点をあげてしまうと、なかなか勝てないスポーツなのです。1か月の時間がありますから、たくさん練習して優勝を目指しましょう。
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