東京スカイツリー 2010-05-31

約1カ月ぶりの東京スカイツリー画像です。
この間、展望台の建造に入り、5月29日現在で高さも398mになりました。
あと少しで400mですが、しばらくの間、展望台の建設に力を入れるそうなので、400mを超えていくのは夏休み中になりそうです。

建設当初から続けているこの写真撮影も、今では縦長写真でないと厳しくなってきました。
ますます伸びていく「東京スカイツリー」。
その姿が見える範囲も日に日に広がっています。
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ネットスポーツの恐ろしさ

卓球の世界団体選手権がモスクワで行われています。
日本チームは男女とも準決勝で絶対王者・中国と対戦、少し前の全く勝てる見込みがない時代とは違って、もしかしたら勝てるかもしれないという期待を持てるくらいの大善戦をしました。

その中国戦の中で、ネット系スポーツの試合の流れで象徴的な出来事があったと私の眼には見えました。

それは、女子準決勝日本対中国の第1試合、福原選手と丁選手との試合でした。

絶好調の福原選手が1,2セットを連取し、その勢いを維持しながら第3セットを迎えました。0-0、ラブオール。その1本目のラリーでの出来事でした。2セット目までの勢いをそのまま3セット目に持ち込んだ福原選手は、3セット目も1本目から完全に自分の試合運びをし、素人でも決められるだろうと思われるスマッシュのチャンスボールを得ました。ところが福原選手、これを雑にミスしてしまいました。

この瞬間、私の脳裏には、卓球ではなく、小学生バレーボールの大会でたくさん見てきた、「この1本の大ミス」の数々が一気に思い出されました。

ネット系スポーツは、“流れ”というものが試合を左右します。たった1本のミスかもしれませんが、実はそれが決定的な流れになってしまうことがあると思うのです。福原選手があのスマッシュを決めていたら、丁選手は完全に浮足立って、おそらく3セット目も勝っていたでしょう。そしてその勝利が後に続く選手の試合にも大きくプラスに影響していったことでしょう。

大一番では、「この1本」という勝負所を決められるかどうかで、勝ち負けが決まる。バレーボールでも、「このサーブが入っていたら逆転されることはなかっただろう」という試合を何度も見ていますし、「この1本のサービスエースで試合の流れが変わった」という試合も見てきました。

では、いったい「この1本」を取るか否かが何によって左右されるのでしょうか?
成果をあげている監督さんにたずねたら、おそらく「日ごろの練習量と練習内容による」と答えるように思えます。

あとは「運」ですね。


あっ!
そう考えると、教室での学習指導もそのくらいの峻厳な厳しさを教師が持っていても良いのではないかと思えてきました。子どもたちにはそんな厳しさは求めませんよ(笑)。教師自身が「勝負のポイント(指導のポイント)」を意識しているかどうかで、授業の勝負が決まるだろうと思えてきました。
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「今日は始めに授業をするよ!」

命の授業
腰塚 勇人
ダイヤモンド社

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辰巳ジャンプの練習。練習前にひと工夫してみました。

「今日は始めに授業をするよ。みんなよく聞いていてね。」
とスタート。バレーボールの練習なのに、いったい何が起こるのか? 子どもたちも不思議そうな表情をします。
「この本を読むからね。これは学校の先生が書いた本なんだ。この先生はスキーで転んで、首の骨を折ってしまったんだ。それで体が動かなくなったんだな。そんな先生がどんなふうに立ち直っていったのかを話している本です。」

そして静かに読み聞かせ。みんな真剣に聞いてくれました。
読み終わって、子どもたちの顔を見ると、多くの子が目に涙を浮かべていました。

「感想を聞かせてほしいんだけど、どう?」と声をかけると、次々に意見を言ってくれました。

「私は今、指を怪我していて、思うように練習できないけど、この先生のように首を折って体が動かなくなっても立ち直っていったことを知って、私の怪我なんて本当に小さなことなんだと思いました。」

「どんなにつらいことになっても、励ましてくれる人がいると立ち直ることができるということがすごいと思いました。」

「どんなときでも『大きな夢』を持っていると、奇跡のような力が出るんだと思いました。」

「この先生は、首の骨を折るということを『失敗した』と言って、次に『その失敗は夢に一歩近づいた証だ』と言っていました。だから私も失敗しても、くよくよしないでいいんだと思いました。」


この本の中に、バレーボールのチームにも必要な考え方があふれているのです。またそれは、学級経営にも大きく役に立つ「宝石のような言葉」なのです。

YOU TUBEの画像をはり付けましたので、ぜひご覧ください。

命の授業(腰塚勇人の宝地図ムービー)インストバージョン
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保護者の思い・・・読み聞かせ 平成22年度②

わたしのせいじゃない―せきにんについて (あなたへ)
レイフ クリスチャンソン
岩崎書店

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昨日の保護者の方による読み聞かせは、私も1年に1度は道徳の授業で使用する書籍「わたしのせいじゃない」でした。この本が日本で出版された1996年当時、スウェーデンの教育に活用されて成果が上がっていると知った私は、即座に教材化しました。子どもの集団内で起きているいじめに関して、「みんなでやったんだからわたしのせいじゃない」ということを言い続ける内容です。そして絵本の後に続く数々の社会的な問題を象徴した写真が心に響きます。
教師は持っていた方が良い本です。

「今回、なぜこの本を選んだのですか?」
という私の問いかけに、ママさんはこう答えてくれました。
「3年生の時に、松谷みよ子さんの『わたしのいもうと』を読み聞かせました。その続きとして、人とのかかわりを大切にしてほしいという思いを伝えたくて、この本を読みました。」

保護者の皆さんによる読み聞かせは、単に読書に親しむだけでなく、読んで下さった方の『思い』がこもっています。それはおそらく10年後、20年後、子どもたちが大人になった頃にじわじわと影響を与えていくにちがいないと私は思います。

わたしのいもうと (新編・絵本平和のために)
松谷 みよ子
偕成社

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給食返却アートの影響

現在の4年生を担任してから、2回ほど「給食返却アート」なるものをしてみました。
【参考記事】
給食返却アート メロン編
給食返却アート

その影響からか、ある女の子が「先生、ほら見て見てっ!」と言ってもってきたのが、この写真のようなものです。キュウリを放射状に並べてみたのですね。

このことから、子どもたちが何を学んでいるのか判断するのが学級担任の使命です。

この子は、食事というものは、配膳も片付けも同じように、美しくすることで、周囲の人たちの気持ちを良くすることを感じたのだと思います。

「食べ物で遊んではいけません。」
このような一般的な指導は誰にでもできます。

創造性というものは一般化とは違う部分にあると私は思っています。自分で工夫することによって、何らかの創造性がそこに宿る。ふとした気づきでやってみた瞬間には、もしかしたら“いたずら”程度のものであったかもしれませんが、それが後々の創造性を伸ばすことにつながるかもしれません。

そういう“芽”を見つけたいと思っている井上です。

今回の「給食アート」に関して、私から指示を出すことはまったくありませんでしたが、子どもが自分の頭で考えて、しかも私から学んだことを活かしている点で、大いに高い評価をしているわけです。
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世界卓球選手権 日本代表を応援しています

スポーツの中では卓球を専門にしている井上です。
小学生バレーボールの監督をしていますが、バレーボール経験は全くありません。卓球には自信があります。


【卓球に関する過去の記事】

半分教師 第5話 「障害者スポーツ大会」

ベスト8進出!

ラケット買っちゃった。o(^-^)o

パーフェクトゲーム

世界選手権に挑んでいる愛ちゃん

卓球は江東区準優勝

フットワークは卓球が一番

何かを得られる全国大会

東京都大会第3位となる!!! やったぞ!

念願の優勝! 辰巳小教職員卓球チーム



今、卓球の世界選手権団体戦・モスクワ大会が開催されています。
私の専門の卓球ですから、毎日欠かさずテレビ応援しています。

最近の卓球ジャパンは本当に強いのです。
特に女子代表(福原さん、平野さん、石川さん)が対戦した台湾戦は、涙なしでは見ることができないほどのドラマでした。

卓球もバレーボールも同じように、スポーツって本当にいいなぁと思います。
試合することで、自分の強さも弱さも感じることができる。そして試合を糧にして成長していける。

現在担任している4年生には、10月下旬にある「ドッヂボール大会」で優勝できるようにしてあげたい。そのために、スポーツコーチとしての能力を最大に発揮するつもりです。
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給食返却アート メロン編

今日は日曜日から延期になった運動会でした。
まぶしい太陽の光がふりそそぐ中、それ以上にまぶしい子どもたちの輝く姿を見ることができた運動会で、終了後の教員仲間の反省会でも「子どもたち全員が手抜きをすることなく頑張っていた」「4年生以上の係活動をしている子どもたちも、みんな真面目に働いていて清々しかった」というような最高の評価の言葉が飛び交いました。

今回は6年生の移動教室予定が6月上旬に入ったため、例年よりも2週間早い運動会で、練習期間も短かったわけですが、短期間に大きく成長した子どもたちの姿が見られたので、教員の満足度が非常に高かったのです。


さて、運動会の合間の給食にメロンを出していただいたので、お返しの「給食返却アート」にさらにひと工夫。食缶にこびりついていた残菜で表情を作り、ゴミとして捨てる予定だったカラー画用紙を「ごちそうさま」の吹き出しに使い、写真のようなものに仕上げて返却しました。

子どもたちからはこんな声も聞かれました。
「先生がこの前、ミカンでやった給食アートをお母さんがブログで見てね、『あなたたち、毎日楽しいでしょ!』って言っていたんだよ。」

私の返事は、
「生ごみを片づけるのも、イヤイヤやっていたら“めんどくさい”だけだけど、こんなふうに遊んじゃえば片づけも楽しくなるじゃん!仕事も勉強も遊び心があるとつらくなくなるんだよね。」

こういう考え方を楽観主義と言いますね。
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チームの皆さんが祝ってくれました

実は今日、私の誕生日でした。
もはや何歳なんだか自分も覚えていない状況なのですが、チームの保護者の方が練習の合間にさりげなく「先生のお誕生日はいつですか?」と私に聞いて下さっていて、内緒で準備をしてくださったのです。

用意して下さったのは手作りのプチケーキ。何よりのプレゼントでした。
本当にありがとうございました。

練習の休憩時間中に子どもたちと一緒にいただきましたが、練習で疲れている体には甘~いものが一番ありがたい。とてもおいしかったです。


練習の方は、6月の「支部順位決定戦」や7月の「アンダー10大会」に向けて、レシーブ力を高めることを目標に、レシーブ陣を集中特訓しました。その甲斐あって、かなり上達しましたね。動き回り、顔を真っ赤にして「暑い!暑い!」と言いながら頑張っていました。
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伊藤左千夫の墓

勤務校の学区域に「伊藤左千夫」さんのお墓があるとは知りませんでした。
場所は3丁目の「普門院」さんです。

野菊の墓―他四編 (岩波文庫)
伊藤 左千夫
岩波書店

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伊藤左千夫さんの書かれた「野菊の墓」は、私が高校生の時に読み、美しい川の風景や悲しい時代拝見を脳裏に思い浮かべながら、マサオさんとタミさんのプラトニックラブに自分自身を重ね合わせて涙した記憶が強く残っています。

「マサオさんはリンドウのような人だわ。」
「タミさんは野菊ののうな人だ。」

この投げかけ合いは、少年・井上の心をグラグラ揺さぶりました。

自分にとって、タミさんは○○さんだ。
○○さんはブリっ子で、まるでタンポポのような人だ。
では自分は何のような人なんだろう?

17歳の少年は、伊藤左千夫の世界に酔っていたのです。


さらにこのような気持ちに拍車をかけたのが、松田聖子さんが主演した、映画「野菊の墓」でした。

野菊の墓 [DVD]

東映ビデオ

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私は松田聖子さんが大好きだったんですよね。
この映画、今思い返せば、かなり素人演技なわけなのですけれども、当時の私には大ヒット作品だったのです。

高校生の私は、かなり変な人間だったかもしれません。(今も同じか・・・笑)

真田広之さんにあこがれて、高校の近くにあった皇居の石垣をかけのぼるトレーニングをやっていましたし、予備校生でもないのに、○大予備校や○数学館の授業にもぐりこんで勉強をしていたり。

部活でやっていた卓球でも、夜にあちらこちらの体育館に一人出向いて、見ず知らずの人たちに「試合をしてください!」と道場破りのようなことをしていました。その中には東京都の大学の強豪校選手もいたりしたので、無名校にいた私でしたが何となく名を知られていたわけです。

本当に楽しかったなぁ、高校時代。

伊藤左千夫さんのお墓から、思わぬ方に話題が飛んでしまいました。
お恥ずかしい限りです。
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最近読んだ本 「海堂 尊」氏のシリーズ

チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
宝島社

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ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)
海堂 尊
宝島社

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ナイチンゲールの沈黙
海堂 尊
宝島社

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イノセント・ゲリラの祝祭
海堂 尊
宝島社

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この本のシリーズを読んだ人はたくさんいると思いますが、きっかけがなかったので私はここ3週間で読みました。
医療現場のサスペンス小説。「バチスタ」がベストセラーとなっていた頃に読もうとは思っていたのですが、なかなか手を出せず、最近フジテレビのドラマで「ジェネラル・ルージュの凱旋」を放送するようになったことをきっかけとして読み始めました。

とても面白い本ですね。登場人物の一人一人が個性的で、読んでいて目の前でその人物が動いているように感じます。

教育現場に役立つ知識を得られたとは言えませんが、登場人物を自分のメンターとすることはできます。
これは笑い話ですが、私は「ジェネラル・ルージュ=速水晃一先生」に少々傾倒した所がありました。そこで何をしたのかというと、一昨日の土曜日、バレーボールの大会が終わった後、速水先生がいつも口にしている「チュッパチャップス」をコンビニで買い、車を運転しながら口の中で転がしていました。
何となく気持ちが昂揚している自分を感じました。バカな話ですね。
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ファミリーマートカップ予選 総括

辰巳ジャンプ、今日を持ちまして、全国大会への道は敗戦に終わりました。第3支部13~16位決定戦に回ります。2月の教育大会では支部16位でしたから、それよりも1位でも上になるように練習して順位決定戦をむかえたいと思います。

さて、15,16日の2日間、合計6試合を戦いました。
試合の特徴として、第1セットは応援するだれもが驚くような素晴らしいバレーボールをしていましたが、第2セット以降は苦しみました。これには理由がありました。第1セットは対戦相手の子どもたちも辰巳ジャンプのことをあまり知らず、こちらのリズムにつき合ってくれた感じでした。しかし、この2日間の辰巳ジャンプには大きな欠点が生まれてしまっていたため、そこを徹底的にねらわれていたことです。

それでも支部決勝大会出場権を獲得した子どもたちを褒めてあげて下さい。よく勝てたと思いますし、みんな成長できた大会だったとも思います。

昨日の江東中央順位決定戦で子どもたちが、大逆転負けした時に流した悔し涙や、最後の試合で大勝利して流した嬉し涙。こうした心の動きが今後に役立つはずです。

都大会への道が途絶えたので、次回の練習から新しいことに取り組み始めます。子どもたちに期待したいことは「練習を休まない」ということのみです。
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シリーズ・学校教育目標を考える授業④ 「思いやりのある子」 【マインドマップ活用授業】

このシリーズの授業も第4回目を迎えました。学校教育目標の4項目の最後、「思いやりのある子」とはどんな子なのかを考えるわけです。

今回の授業についての記事を書く前に、これまでの授業をリンクしておきます。

シリーズ・学校教育目標を考える授業① 「考える子」 【マインドマップ活用授業】

シリーズ・学校教育目標を考える授業② 「がんばる子」 【マインドマップ活用授業】

シリーズ・学校教育目標を考える授業③ 「じょうぶな子」 【マインドマップ活用授業】

4回目ともなると授業方法は同じパターンです。

【授業展開】
(1)課題把握
・「がんばる子」とは何かということを考える授業を行うことを意識する。
・始めに個人で思考し、その後、全員で意見交流をすることを知る。

(2)個人思考
・10分間で「がんばる子」に関するメモマインドマップをかきながら、自分の考えを整理する。

(3)全体交流
・考えたことを発表し、学級マインドマップを作成していく。

(4)ふりかえり
・この学習で感じたことをふりかえり、短文で書く。


そしてこの1時間に考え出された「思いやりのある子」イメージは次の通りです。(マインドマップの解説にもなります)


・やさしい心を持てると、他人に好かれるし、友達もたくさんできる。友達がたくさんできた方が得だと思う。
・協力する心を持っていると、自然に友達も増える。
・だれから言われて行動するのではなく、自分から人のために役立つ行動をすることが大切である。
・困っている人を進んで助ける。手伝う。
・お互いに励まし合っていくこと。
・お互いに助け合うことが思いやり。
・みんなのことを笑顔にしてあげられるようにする。
・自分の思いを人に伝えることも思いやりである。
・あいさつをどんどんしていくと、お互いの心の温かさが伝わって思いやりのある子になる。
・友だちと仲良くしようという気持ちが大切。
・心の「やさしさ」を大切にしていきたい。
・自分の苦手なことにもチャレンジしていくことと、最後まであきらめないことも思いやりにつながる。
・生き物を大切にすることも思いやりだ。
・けんかになっても、素直にあやまって、早く仲直りすること。
・人のダメな行動を注意して、良くしていくことも思いやり。
・ルールを守ることも人への思いやりだ。
・学校ではろうかを走らないというルールを守ることで、けがをさせないことや迷惑をかけないことになる。
・言葉づかいに気をつけることも思いやりになる。
・忘れ物をしないことは自分への思いやりだと思う。

【思いやりのある子になるとどうなるか】
・みんなから認めてもらえる。
・友だちから信用される人になれる。
・その結果、人気者になるだろう。



今回の授業を通して、ひとつ感じた点がありました。
これまでの3回の授業で学んだ「考える子」「がんばる子」「じょうぶな子」の3つの時とは違って、子どもたちの発言も、マインドマップによる個人思考も今ひとつだったのです。どうしてなんだろうなと私は授業後に考えてしまいました。少人数算数から帰ってきた直後で落ち着きがなかったかなとか、もしかしたら私自身のモチベーションが下がっていて、それが影響したかなと考えました。そして最終的にあることに気づきました。

これまでの3回の学校教育目標は「個人」に関わる内容であり、自分自身のことを深く考えれば良かったので考えやすかったんだろう。今回の「思いやりのある子」というテーマは、個人だけでなく「他者とのかかわり」の中で生じてくるテーマである。となると、4年生という具体的思考から抽象的思考に発達していく途中にある子どもたちには、まだまだ経験不足である。少ない経験の中で、高度な内容の思考をしなくてはならなかったことで、実感の伴わない思考におちいっていたのだろうと感じました。

また、3月まで教えていた6年生(現中1)や現中2の子どもたちに「思いやりのある子」を考えさせたら、たぶんこのマインドマップ画像の2~3倍はイメージが出てきただろうと想像できますから、やはり発達段階的に難しいテーマだったのでしょう。

そこで、これからの1年間で私がどのような指導をしていくかで「思いやり」というものは育っていくのだろう、それを引き出す私の役割は大きいと自覚しました。


最後に数人の児童の授業のふりかえりを紹介して記事のまとめとします。

「人のことを思いやって、人にやさしくしたり、ルールを守ることをしたり、問題がおきた時は、人にあやまって仲なおりをしたりして、思いやりのある子になっていきたいです。」

「思いやりのある子で話し合いました。私はみんなから信用される人気者になりたいです。」

「心から思いやりをもちたいです。」

「今日は、思いやりのある子をマインドマップにまとめました。みんなにやさしい気持ちを考えることがだいじだと思いました。」

「今日の思いやりのある子のマインドマップは、友だちときょうりょくしあって、みんなから人気者になれて、思いやりのある子の勉強は、自分でやさしくできる勉強だと思いました。」

「思いやりのある子に必要なことがいっぱいあることが改めてわかりました。」

「今回、教育目標を考えるのはさいごだったけど、このことを考えると、自分のやった事が、いくつかあるので、これからは、このマインドマップに書いてある事全部できるようにがんばりたいです。」

「今回やった思いやりのある子を考えてみたら、思いやりのある子は、いろんな人の事を考えたり、自分の思いを伝えるんだなと思った。」

「この授業で、思いやりで大切なのはなんなのか、思いやりを持つとどうなるか、ルールを守るとどう思いやりにつながるのかなど、いろいろなことがわかりました。」



これで学校教育目標の4つを考えることができました。
実はこれで終わりなのではなく、このシリーズ授業を受けて、次に「自分はどう行動するのか」という、今年度1年間の行動目標を考えることでしめくくりをするつもりです。

思考を深めて心を耕し、行動化して本当の実力を伸ばす。このリズムによって、子どもたちの中に素晴らしい人間性が育っていくのだと信じています。
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江東区小学校教育研究会 60周年記念式典

5月12日(水)には、「江東区小学校教育研究会の総会と60周年記念式典が行われ、我が校の先生たちも参加しました。

60年前というと1950年、昭和25年です。
来賓の方々のお話からも、戦後の食べるものも少ない中で、未来の日本のために教育に力を入れていくんだという情熱から、江東区の教育研究会はスタートしていることを教えていただきました。

「教育は国家百年の大計」とはよく言われます。
江東区教育研究会は都内でも有数の教育研究団体であると私は思います。各研究部が本当に熱心に研究授業を展開しています。教師の実力を高めるためには『研究授業』をどれだけやったかということが大きな基準だと思います。なぜなら、いったん教室に入ると、ほとんど個人の力量で学級を指導していかなくてはならないのが一般的な小学校の体制です。その自分の指導を多くの教師の目で検討し、より良く変えていくことができるからです。

保護者の皆さんには、教師を判断する基準のひとつとして、「研究授業を受けているかどうか」を見てもらっても良いかもしれません。

幸いなことに、私の勤務校では「研究授業はやった者勝ちだよ!絶対にもらってくるんだよ!」という私の呼びかけに応じて、江東区教育研究会の研究授業に名乗りをあげた方が6人(私を含む・・・笑)もいます。12学級の学校で、6学級も研究授業を取ってくるのは、かなりすごいことなんです。勇気を出して「研究授業」を取ってきた先生方には、私が全面的にバックアップするつもりです。

向上意欲に熱心な我が職員室。私の誇りでもあります。
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ファミリーマートカップ第三支部予選の途中経過

【江戸川順位】
①小岩 ②渚 ③みなみ ④鹿骨 ⑤小松川 ⑥葛西 ⑦ひまわり ⑧南葛西 ⑨上小岩 ⑩東 ⑪松江

【江東中央順位】
①三大 ②三砂 ③ジュニアファイターズ ④東雲 ⑤大島中央 ⑥枝川 ⑦数矢 ⑧辰巳 ⑨ブルーライトニング ⑩中央スポーツ少年団

明日、支部決勝大会1日目を行います。
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給食返却アート

たま~にやるのですが、給食で出た生ゴミを美しく返却する「給食返却アート」を今日は行いました。

この効果は、残しがちなメニューの給食も、残さないでみんな食べるということにつながります。

「はい、はい、給食アートをしているから、フルーツを食べたらすぐに取りに行きます。食べ終わっている人はいないかな?」

このように机の間を歩けば、子どもたちは食べてくれます。

給食指導のひとつの手段になっています。
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