マインドマップでゲームプラニング

マインドマップを小学生チームに使わせた監督は、もしかしたら史上初かも???
本当にそうだったら、今日は歴史の一歩を踏み出したということになるぞ!
(違っていたらご指摘ください。)


まずは写真を見てもらいたい。

これは辰巳ジャンプのセッターの子どもが、昨日の夜にかいたものである。昨日の夕方、私から出された宿題を忠実にやってきたわけである。

「明日までに試合についてのマインドマップをかいてくることを宿題とする。テレビなど見ないで、今日はマインドマップをかきなさい。そして明日の朝一番に提出すること!」

これが昨日の私の指示である。

セッターがこのマップに何を書いたかというと、今日の大会の「ゲームプラン」である。

小学生がここまでゲームプランを考えるということがはたしてあるだろうか?私は今朝、これを受け取った時点で感動し、今日の試合がどうなるか楽しみでならなかった。

案の定、この子は今までと別人のように適切な判断力でトスをあげ続けた。私から見れば、目の前で奇跡が起こっているような感じだった。しかも本人がそれを感じていなかった。自分にはまだまだできるという感覚を持っていたらしい。きっとZONEに入る手前くらいの感覚で動いていたのだろう。


今日はこの子以外も考えられないような力を発揮した。
これまで見たこともない強烈なサーブが入り続けた。
いつもなら落としてしまうボールを拾い続けた。

逆に、宿題を忘れた子は、ゲームイメージができていなくて不思議とミスを連発した。しかしセット間にマップをかかせて立ち直った。

間違ったことをかいてしまった子は、不思議なことにその技術が改善されなかった。

すべてが子ども達一人一人の「マインドマップ」にかかれている通りであった。


そんな子ども達の姿を見て、保護者の応援団もマインドマップの力を実感していた。



子ども達が、これだけしっかりしたゲームプランを心に秘めて試合をしているので、監督の私はベンチで黙って見ているだけ。子ども達のかいたマップを見ながら、書いてあることは本当にできていて、書き忘れていることで失点していることを発見し、驚愕していたわけである。

「いったい何なんだ?マインドマップって?!書いたとおりになっているじゃん!!!」

試合が進めば進むほどシナリオ通りになっていくので、私は「これはすごいぞ!」とほくそ笑んでいた。


相手がタイムを取ったら、こちらは子ども達にマップを手渡し、各自の書いてきたことを確認するだけ。

セット間、試合間は、前セットで良かったこと、できなかったこと、次セットの目標などを書き加えさせる。黙々と変わった絵をかいているチームを見て、他チームの人たちが「いったい何をやらせているのか?」とのぞきに来る。
それほど今日の辰巳ジャンプは雰囲気が違っていた。


マインドマップでバレーボールをすること。
きっと最高のメンタルトレーニングになっているのだろう。

今日、私はそのことを確信した。
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教育大会

大雪の中ではあったが、教育大会の江東区予選最終日。
けっこう熱い試合が続いた。



体育館の工事で練習が全くできない、練習時間「0」の辰巳ジャンプなので、普通に指導していても試合にならない。

そこで、思い切って試してみたのが、五感と脳、そして全神経をとぎすます方法。
私が勝手に名前をつけた「ホールブレインバレーボール」というもの。

しつこいように繰り返すが、今年に入って辰巳ジャンプの練習時間は「0」である。練習していないというのは致命的である。

しかし、これまでに身につけたものを100%出せれば試合にはなる。なぜなら相手が100%を出すとは限らないからだ。経験上、70%も出せたら良い方だろう。

この大会期間中、辰巳の子どもたちは100%の力を発揮できている。
しかも試合をするたびに上達している。

「ホールブレインバレーボール」

新しい辰巳ジャンプの歴史が始まった。
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