来年に向けての練習に取り組んでいる辰巳ジャンプです。ここ2週間は、最も基本的な内容にしぼり込んで、毎回同じ練習をくり返しています。同じ内容といっても子どもたちが飽きることはありません。なぜなら目標値が明確になっているからです。
「今やっている練習が午前中で終わるようになれば、確実に支部決勝にはいけるようになる」
このような時間と練習達成度の目標値です。現状は、与えた内容が1日かけても終わらないレベルですから、今の新チームの現状ですと支部16位より上には入れません。
しかし、この練習がそのうち1日でできるようになり、最終的には午前中で終わるようになります。そうすれば、午後にはレベルの高い次の練習に進むことになります。こうして同じ練習をくり返しながら、少しずつレベルアップしていく方法を「同一パターンのグレードアップ」といいます。この「同一パターンのグレードアップ」という考え方は、私が担任教師をしている時代に国語教育の大家であられるS先生から指導していただいたことが元になっています。S先生の授業は、微音読、視写、書き込み読み、学習交流(全員討論)、ふりかえり、自己評価というパターンで指導していきます。たとえば微音読や視写も時間がかかってしまい、後半の討論が不十分で終わることもありますが、年間を通して同じやり方で指導することで、作業スピードと正確性があがり、大きな学習効果が表れます。
これと同じような効果を期待して、今のバレーボール指導をしています。また、その中にボトムアップ指導も取り入れているので、練習回数を重ねるたびに、子供自身の力で練習を進められるようにもなってきました。
年内には今の練習メニューを午前中にクリアできるようになってほしいと期待しています。