初出場のアンダー8大会は第3位

都小連主催アンダー8大会に初出場しました。2年生以下の大会です。優勝を目指していましたが、優勝したチームにあと少しで追いつけるところまでがんばりましたが、その一歩が足りませんでした。それでも出場した6人がみんな活躍して、第3位になりました。

矢口 17-21 KMGチーム(江戸川区)
矢口 21-8 SGチーム(品川区)
矢口 21-12 SSチーム(江東区)

今日、矢口の1,2年生が会場の注目を一番集めた場面が、開会式のチーム紹介の場面でした。
3つの練習訓を元気いっぱい発表するわけですが、低学年でこのようなチーム紹介をできるのは、毎回の練習で練習訓を唱えている矢口タートルズしかないでしょう。

一 あいさつと感謝の気持ちをつねに忘れないこと
一 いつも元気に声を出し、笑顔でバレーを楽しむこと
一 全力、集中、励まし、ぜったいにあきらめない人間力をきたえること

これを6人で大きな声で紹介したもので、会場の皆さんから大きな拍手を受けていました。

これを矢口小学校から会場校に向かう井上車の中で、何回も練習したのです。
辰巳ジャンプを指導していた頃から、開会式でのチーム紹介だけは、日本一のレベルであって、いつも会場にいるすべての人の驚きの声をいただきます。

今日、矢口の子供たちは、その練習訓の三つめにある「ぜったいにあきらめない人間力」を優勝したチームとの試合で見せてくれました。相手の3人目のサーブがとても良くて、4-2から4-14まで10点差をつけられてしまいました。4-11の給水タイムアウトのときに、私から「君たち、あきらめるの?」と聞くと、「あきらめません!!!」と声をそろえて答えました。そして試合は、5-15、7-16、11-17と少しずつ追いかけはじめ、16-19と3点差まではいきました。あと一歩で逆転もありえたのですが、最後は17-21で負けてしまいました。

残りの2試合は、サーブでたくさん点を取れたので勝つことができ、2勝1敗で第3位という結果になりました。

アンダー8大会は優勝チームにも表彰状が出なかったので、第3位の表彰状と記念キーホルダーを私が作って、子供たちにプレゼントしたいと思います。

個人成績(第1位のみ)
サーブ得点率 T.Y 77.8%
サーブ成功率 T.Y 88.9%
サービスエース率 T.Y 77.8%
総得点 T.H 16点
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大田区秋季大会 春季大会に続いて またまた準優勝

写真のユニホームは都大会出場用に新調した、スクールカラーのオレンジを基調にした女子ユニホームです。今日がお披露目の日になりました。また、矢口タートルズの応援横断幕は、東京都立六郷工科高等学校のご支援により作成されています。これは矢口小学校で取り組んでいる、教科「おおたの未来づくり」と関連している教育連携から誕生したものなのです。ご存じない方には今ここでお伝えしておきます。

矢口の子供たちには、今年のあるひとつの目標がありました。それは、大田区内の混合の部に出場しているすべてのチームに、公式戦で勝利するという目標でした。

春季大会や東京新聞杯予選では、都大会出場にしているOチームに勝ちました。
東京都夏季大会では、それまで勝ったことのないAチームに勝って優勝しました。
MチームやTMチームには今年は負けていません。
残るは都大会出場しているTHチームになんとしても勝ちたいということで、モチベーションを保ち続けて今日をむかえました。

午前中に6チームを2つのリーグに分けて予選を行い、午後に順位決定戦という今日の秋季大会。午前中の予選リーグて目標のTHチームと決戦となりました。

記憶に残る大接戦となりましたので、今日はその経過を記録として書き残しておきます。

第1セット。スタートは五分五分の進行で5対5。ここから相手サーブに乱されるいつものパターンが出てしまい、7対13と離される。しかしなんとここでサーブ6番手の13番が、これまで打ったこともないようなスピードサーブを打って4連続サービスエースで12対13と追いつく。ここからは一進一退。15対15、18対17、最後20対17とセットポイントを取るも、20対19とされてタイムアウトを取る。この間がけっこう効くんですよね。相手がスパイクミスをしてくれて1セット先取。

第2セット。1セットと同じように前半4対9とリードされる。スパイクも決めて追いかけるが、9対13。1番のスパイク、3番のサービスエースなどで15対17まで迫る。しかし相手もスパイクをエースに集めて押し切る。16対21でフルセット。

第3セットも序盤から点を取り合う接戦模様。2対2、3対4、5対7と先行を許す。6-8でコートチェンジ。7-11と4点差をつけられ15点の3セット目としてはピンチを迎えた感じ。ここで5年生T.Hのサーブで10-11まで追い上げる。しかし相手サーブで崩されて10-13。サーブを切りたいので2回目のタイムアウトを取る。これが良かったのかサーブをミスしてくれた。11-13。そして今日、サーブを100%決めている男子F.Yのサーブとなる。なんとなんと4本中3本、サービスエースを決めて15-13と大逆転。F.Y君、完全にゾーンに入っていました。サーブが決まっても喜ぶのでもなく、最後まで冷静に打ち切りました。


夏休み前に行った大田区春季大会でも決勝戦に進みましたが、これで今回の秋季大会でも決勝戦を戦うことになりました。
決勝では、Aチームにこれまたフルセットの大接戦になりましたが、ブロックの高さにやられましたね。相手は極端な2-2-2レシーブフォーメーションで、スパイクのドライブ打ちや上手なフェイントができればたくさん点を取れたはずなのですが、そのような技術を身に付けるまでには、私の日ごろの指導が行き届かなかったので、とても惜しい準優勝でした。このような試合を勝ち抜くための試合巧者になるためには、毎週のように練習試合をしていかないとならない。最低でも年間200セット程度は様々なチームと試合をしないと、作戦面で勝てるようなチームにはならないのです。矢口タートルズのように内輪だけで練習を重ねてきたにもかかわらず、大田区2大会連続で決勝戦を戦えたことは、すべて子供たちの努力と、試合相手としてご協力いただいた大人チームの皆様のおかげだと感じています。

【サーブ得点率】
1位 O.M 75%
2位 T.H 60%
3位 I.H 54.5%

【サーブスエース率】
1位 O.M 75%
2位 I.A 35.7%
3位 F.Y 34.6%

【サーブ成功率】
1位 I.H Y.K 100%
3位 F.Y 96.2%

【スパイク成功率】
1位 I.H 75%
2位 F.Y 56.3%

【総得点】
1位 I.H 57点
2位 F.Y 32点
3位 T.H 18点


余談・・・10月中に、今日は練習だけだと思っていて、夜に「アンジュルム」のライブチケットを取っていたのですが、その後公式戦になったため、私自身の疲労回復のためと、プラス、ジャージでは行くのがさすがに気が引けたので、着替える時間がなく断念。ちょっとだけ残念でした。今年はライブに全然行けていない
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東京新聞杯 順位決定戦

思えば長い長い戦いだったなと思います。
私がこの学校に赴任した1年目の2019年から、「いつの日か再び都大会をねらえるようなチームを作ろう」と心に決めて、子供たちを観察してきました。その中で、当時小学校1年生だった今のエースアタッカーの飛びぬけた運動能力が目につきました。こんなに肩が強い1年生がこの学校にはいるんだ。この子を中心にしたチームを作ることができたら、辰巳ジャンプの時のようなバレーボールをすることができるだろうなと思っていました。
その夏休み。サマーワークショップという特色ある取組の中で、かつて私が初代監督をしていたお隣のTチームが、夏休みバレーボール教室を開催したので、お手伝いに参加した時、現中2でタートルズキャプテンを務めたF.Yさんを見付けました。このバレーボールセンスはなかなかの子だ、教えてみたいなとすぐに思いました。
2020年2月、コロナ問題が起こり、現場の長としてはバレーボールどころではなくなりました。この危機をどう乗り越えていくかに全力を注ぐ日々になってしまいました。ところがある日、PTAバレーボール部からの相談を受けました。部員が集まらず、解散の危機になってしまったというのです。そこで「私が子供を指導しますから、そこに集まってくる保護者をPTAバレー部に勧誘したらよいのではないですか。」と提案しました。この活動が2020年10月からスタートしました。

その頃の日記です。
2020年10月17日
いよいよ今日からジュニアバレーボール教室を開始した。
男子12名、女子5名の17名の参加。
協力してくれる大人のスタッフは5名来てくれた。
すでに2チーム組めるだけの人数がいる。
ただ4年生以下が13名。
だから基礎的な運動能力の底上げが、第一目標となる。

練習内容
・自己紹介
・あいさつの仕方
・コートの作り方
1 ラダートレーニング
2 ボール慣れのコーディネーショントレーニングを4種類
3 アンダーハンドパス
・片付け方

たったこれだけで、たちまち2時間終了。
時間が足りない。
週1回、2時間だけの活動。
それでも1歩目は踏み出せた。

こんな活動からスタートしました。それから4年間。親のPTAバレー部は残念ながら解散してしまいましたが、子供の矢口タートルズは本当に良いチームになりました。しょうがないかな。私は小学生バレーボールの指導者なので、小学生を育てることはできても、大人のしがらみの中では、とても指導する能力はありません。


さて、都大会出場決定戦で本当に残念な得失点差で敗退したため、早くも新チームを作り始めています。今日の東京新聞杯順位決定戦も、勝敗は度外視して。
ねらいは二つ。6年生が公式戦を楽しんでくれることと、新チームが公式戦を経験することでした。
そこで、1セット目は6年生主体のチーム、2セット目は新チームというパターンで、すべての試合をすることにしました。
すべての試合で3セットマッチするつもりでしたが、第一試合は1セット目の6年生チームよりも、負けることを想定していた2セット目の新チーム+αの方が相手を圧倒し、たった6点しか与えませんでした。これには驚きました。

午後の1位から3位リーグでもこの方針は変えず、1セット目は全員6年生、2セット目は新チーム主体、3セット目は都大会を目指した最強チームで試合をしました。
今日はプレッシャーが少ない試合だったからだと思いますが、この1、3セット目が抜群に強く、第二試合では、今年の大事な試合で2連敗してきた相手に、21-12、5-21、15-7と、1,3セット目を圧倒しました。こんなに強いチームが都大会に出られないなんて信じられないというくらいの完璧な試合ぶりでした。

最終的には東京新聞杯は東地区第7位という結果となりました。



今年1年間、個人的には「厄年というのは本当にあるんだな」と感じていました。

ミカサ杯教育大会を戦っている1月、父親を亡くし、葬儀を始め、様々な対応に追われました。足が不自由になってしまい、あまり動けなかったのに、最後にずっと入っていなかった風呂に、自力で入ったことで心臓に負担がかかり死亡したため、家族的には「最後は気持ちよく亡くなりたかったんだね」と、みんな納得したお別れでした。ただ、病院ではなく自宅で亡くなると、死因を明らかにするために警察を入れなくてはならなくなり、本当に大変だということを体験しました。

全日本予選を戦っていた5月、私自身が学校で突然吐血してしまい、緊急診断を受けた結果、ストレスからくる食道潰瘍の診断を受け、治療体制に入りました。しばらくの間、ほぼ運動禁止にもなり、練習内容の工夫をするしかありませんでした。

夏季大会の優勝と東京新聞杯都大会出場を何が何でも勝ち取ると決めて、8月中には日曜日以外練習を休まなかったその裏で、別の病が私におそいかかり、「できるだけ早く手術をしてください」と言われていました。しかし、悪性ではなく良性で命の心配が全くなかったので、夏季大会と東京新聞杯を優先して、あきらかに悪化していることを自覚しながらも、それを2か月間、先延ばしにし続けてきました。今週、その再受診に行きます。どこかで2日くらい入院になるかな。

大会のたびに、こんなに何かが起こるとことは、さすがに初めての経験でした。無理に無理を重ねてきたので、さすがに疲れましたね。


今日の個人成績 3位まで
【サーブ成功率】
1位 I.H T.K O.M 100%

【サービスエース率】
1位 I.H 51.6%
2位 N.S 40%
3位 T.K 33.3%

【サーブ得点率】
1位 I.H 74.2%
2位 F.Y 70%
3位 T.K 66.7%

【スパイク成功率】
1位 F.Y 83.3%
2位 I.H 72.4%
3位 N.A 50%

【総得点】
1位 I.H 44点
2位 F.Y 24点
3位 N.A 7点
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誰もが応援したくなるチームだったのでは

私が目指しているチームは、岡山県の大元スポーツ少年団のような、誰もが応援したくなるチームでした。この「誰もが」というのは、自分のチーム関係者だけでなく、体育館にいて試合を見ているすべての人たち、さらにはバレーボール関係者ではない人までも、誰もが応援したくなるチームという意味です。今日はこれまで切磋琢磨してきた区内の他チームの保護者の方が、わざわざ矢口の試合を、差し入れ付きで見に来てくれました。この一点をもって、矢口の子供たちはよく頑張っていると言っていいと思います。Tチームエースアタッカーの保護者様、応援に来てくださったこと、私の生涯の記憶に残させていただきます。そして、今後の指導の財産にさせていただきます。ありがとうございました。

ただ、私個人としてとても残念だったのは、チーム関係者以外の、自校の教職員やPTAの方々が一人も応援に来てくれなかったことです。このことをものすごく反省しました。情報発信の仕方が甘かったのかな。普段の練習をもっともっと宣伝しておけばよかったな。そういえば、夏季大会優勝したこともPTAの皆さんも地域の皆さんも知らなかったな。矢口タートルズ内でさえ、全員総出で応援してくれる組織には残念ながらできなかったな。このブログだけでなく、学校サイトも更新して、これでもかと情報発信しているのにな。他校の校長からは、私が何も言わなくても学校サイトを見てくれていて、「夏季大会優勝おめでとう」と言われるのに、チームはPTA組織なのにPTA会員が知らない。まいったな。けっきょくは他人事か。大人の心のつながりが本当に薄いな。
夏休み返上で、こんなに子供たちが頑張っていて、その一番大事な勝負の日なのに、自校からは誰一人も応援に来てくれなかった。ああ、そうなんだな、失敗したな、私がここにいる意味はこれでなくなったのかな、とても寂しく思っていました。

他のサークル等からは、私が心から休みたいのに、「選手として試合に出てください」とか「校長、活動を見に来てください。」と言われるため、毎年行っていることが数多くある。それなのに、その見返りに今日のような真剣勝負の試合を応援してくれるという組織にはなっていない。無関心。私がもっとも嫌うこと。それを生み出しているのも私自身???だったら全力で頑張っている子供の妨げになっているのも私のやり方が原因???

このチームの活動は、いろいろなPTA組織活動が行きづまっている中で、親子バレーボール同好会という、どの学校にも無い、新しいサークル活動の形を提案をし続けてきたつもりです。PTAはもっともっとサークル活動を増やしていけば、主体性のある組織にできると提案し続けてきました。だから、決して自分の趣味だけで取り組んできただけではない。こうした活動形態が広がっていけば、PTA活動の新しい流れができる。そこに気付いてほしいという思いを、ずっとずっと心に秘めてきました。残念ながら、それは私個人の思いに終わるようです。他のサークル活動を同じように推進できる人がいない。

そうです。私は、今日の試合の午後には、ありえないほどの大応援団が来てくれることを、心から期待していたのです。それが実現すれば、子供たちは最高に幸せだっただろうな。1試合目に調子が出なくて想定外の敗戦をしてしまい、2、3試合目を全セット勝利、さらに得点率で上回って都大会を勝ち取らなくてはならないという本当に厳しい状況への勝負にすべてをかけた子供たち。午前中にトップチームと28点差という逆転不可能な得失点差を付けられ、それでもあきらめないで、必死に得失点差をうめようと頑張った子供たち。あと8点差までは追いかけた。これはすごいことだと思います。
こんなに厳しい勝負の場に、たった一人でも、バレー部関係者以外の応援団がいたら、子供たちのこれからの人生の大きな力になっただろうに。ああ、これが矢口地域の限界だったんだなと思ってしまいました。誰か一人でも挑戦する子供たちの姿にひと言、声をかけてくれるだけでも、子供たちは嬉しかっただろうに。組織形態やスローガンばかりを考えるのではなく、そういう思いが、あなた方の主張している「子供たちの幸せのために」なんじゃないかと私は気付いてほしいのです。

矢口タートルズの子供たちよ。都大会に出場するチームに、最後の試合で完璧に勝利した経験は、君たちの一生の自信にするとよいです。君たちは都大会出場以上の経験をすることができましたよ。そんな君たちにこの曲を贈ります。

【MUSIC VIDEO】君に捧げる応援歌 / HIPPY


得点差は次の通りでした。
1位 Oチーム 得点119点 失点93点 得失点率 1.28 得失点差26点
2位 矢口 得点123点 失点105点 得失点率 1.17 得失点差18点

矢口 2{21-12、21-14}0 Mチーム
矢口 2{21-19、21-16}0 Oチーム
この4セットで、あと8点差を追いつけたら都大会出場でした。
また、Oチームとの試合で、合計失点を5点少なくできたら都大会でした。
足りなかったのは1セットにつき2点。泣きたくなるような得失点差でした。
正直、Oチームとの試合の2セット目の終盤、頑張る君たちの姿に、私は涙を必死にこらえていました。
指導者たるもの、勝っていっしょに涙するのはあったとしても、都大会出場を逃したのは自分の責任だから、次につながるように冷静さを保とうと必死だったのです。

最後の勝負で、攻めて攻めて攻めぬいた矢口っ子たちに、心から拍手を送ります。


【サーブ成功率】チーム82%・・・負けた最大の原因
1位 I.H 92.9%
2位 N.A 92.3%
3位 T.H 83,3%
以下、80%以下。

【サービスエース率】チーム28.7%・・・まあまあ
1位 N.A 38.5%
2位 T.H 37.5%
3位 T.A I.A 33,3%

【サーブ得点率】チーム57.4%・・・まあまあ
1位 N.A 69.2%
2位 I.A 66.7%
3位 T.H 62.5%

【スパイク成功率】チーム81%・・・過去第2位
1位 I.H 86.5%
2位 F.Y 73.3%
3位 N.A 25%

【総得点】
1位 I.H 48点
2位 N.A 19点
3位 T.H 15点
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きらぼし銀行『夢』カップ 東京都夏季大会 初優勝

保護者の皆さんがたくさん写真を撮ってくださった中で、私がベストショットに選んだのはこちらの写真です。
ぜんぜんバレーボールではありませんね。応援団に手を振っている写真です。でも、それがよいのです。

私がお手本としている岡山県代表チームの「大元スポーツ少年団」チームの、全国大会での様子にとても似ているのです。はっきり言って、そっくりパクっていると言えましょう。それでよいではありませんか。全国優勝、ベスト4など数々の成績を残しながら、決して子供たちを追い込むようなことをせず、チーム全体でバレーボールを楽しんでいるのが大元チームです。「たくさん試合をしたいから、3セット目まで行くことが嬉しい!」というようなチームに少しでも近づくことができれば、私たち矢口タートルズの愛する子供たちも、もっともっと輝く姿を見せてくれるでしょう。

それにしても、夏季大会初出場初優勝です。本当におめでとうございます。子供たち、やりましたね!!!
立派な表彰状と、優勝盾を手にして、この夏休みに一生懸命頑張ってきたことが間違いなかったんだと確信したことでしょう。

優勝後のミーティングで、子供たち全員発言をしてもらったところ、全員が「この夏休み、毎日練習を頑張ってきたことが、試合で出すことができた」と言っていました。
ある面から見れば、ありえない優勝だったと思っています。なぜなら、正セッターが第1試合の3セット目に、足の負傷でいなくなるという大ピンチに直面したからです。1セット目を取られ、いきなりのピンチ。2セット目も大接戦。10-10、15-15、19-16とリードしたのに、サーブミス、スパイクミスが出て20-20。一瞬、また2点差で負けるのかと心配しましたが、相手のスパイクミスとこちらのサービスエースで、22-20となんとか取り返す。
3セット目は、前半にサービスエース5本とスパイク2本を決めて10-6とリードしましたが、ここから相手の追い上げに合い、なんと10-9でセッターがラリー中に軽打を拾おうとしてしゃがんだ瞬間に足を負傷して退場というアクシデント。6月までの矢口タートルズだったら、ここで試合終了でした。ところが、今の矢口タートルズは、正セッターがいなくなっても、まだ3人はセッターができるように夏休み中に練習をしてきました。これがバッチリ機能しました。5年生を急造セッターとして試合継続。13-13と本当にナイスゲームになりましたが、なんと最後には、この夏休みに急成長したブロッカーがサーブで相手を崩して14-13。最後はネット上にあがったボールをブロックで相手コートに落として15-13。課題としていた最後の2点をしっかり取りましたね。これこそ練習の成果です。

さらには、チームの保護者の皆さんがチームを組んで、ものすごい高さのブロックで、子供たちの相手をたくさんしてくださったおかげで、アタッカー陣の点を取る手段が、強打だけでなく、たとえばアンダーハンドやオーバーハンドでも点を取れるという、頭の良いバレーボールに成長してくれました。相手が何をしてくるのか分からないほど、小学生が混乱することはないでしょう。打つと思ったら、前に落とされ、前をカバーしようとしたらエンドラインに落とされる。軽打を拾おうと動き出したら、強打で決めていく。

落としたセットも含めて、すべてのセットで、この夏休みに練習してきたことが出ていたので、不思議なことに私は負ける気はしていませんでした。

あらためて、ものすごい選手層になったなと感じています。
夏休みに立てた強烈な作戦を出すことなく、今日は勝ってしまいました。
もう少し練習を重ねて、「控え選手も含めて、全員で守って、全員で攻める」という、小学生バレーボール界であまり見ることのないチームにして、関東大会を目指しましょう。

東京新聞杯予選には、今日いなかった「秘密兵器」も登場させます。




個人成績

【サーブ成功率】チーム82.2%(合格は90%)
1位 I.H 94.4%
2位 T.H 92.9%
3位 F.Y 91.3%

【サービスエース率】チーム20%(合格は30%)
1位 N.A 50%
2位 F.Y 30.4%
3位 I.H 27.8%

【サーブ得点率】チーム45.6%(合格60%)
1位 F.Y 60.9%
2位 I.H N.A I.A 50%

【スパイク成功率】チーム過去最高79.5%(合格90%)
1位 I.H 80.8%
2位 F.Y 75%

【ブロック決定数】
1位 I.A 2本

【総得点数】
1位 I.H 30点
2位 F.Y 23点
3位 I.A 6点
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東京新聞杯の組み合わせ決定

昨日(27日)、国立オリンピック青少年センターで行われた東京都混合チームの代表者会議は、参加チーム数が46チームに増えたことにより、どのような競技方法が適切なのかをチーム代表者全員で時間をかけて話し合いました。19時から始まった会議は、競技方法を決めて、大会日程決定まで2時間もかかり、終わったのは21時を回っていました。

私がまずはじめに感謝したいのは、この会議の前に様々に競技案を出してくださった混合役員の皆さんに対してです。代表者会議前日にその資料が送られてきました。それを見た時に、私の気持ちはすでに役員の皆さんのご苦労に対しての感謝の気持ちでいっぱいでした。46チームもある中で、2チームがシードとして都大会決定。残り10チームをどのように出していくか。東地区と西地区をどのように分けていくか。考えなくてはならないことは本当にたくさんあったんだなと想像しました。その結果、なんと第5案まで競技方法を提案してくださった役員の力量は素晴らしいと思いました。

代表者会議では本当に多くの意見が出されて、練りに練った競技方法に、皆さん同意できたと思います。

混合大会の難しさは、その大会ごとに、出場チームが増えたり減ったりすることにあります。
今回の東京新聞杯も、私の感想では、
「あれ?あのチームが出ないけどどうしたんだろう?」
「へえ、あのチームが混合に出てきたんだな。」
と、けっこう驚きました。私が驚くのですから、役員の皆さんは試合調整するのは、毎回大変だと思います。


さあ、矢口タートルズの皆さん、東京新聞杯の試合が決まりました。
心してほしいことは、どんな組み合わせになったとしても、夏休み6週間のうち、4週間も練習してきた私たちは、「全部勝つ!!!」という強い気持ちで挑みたいと思うのです。

今回の組み合わせ。9月1日の東京都夏季大会も合わせて、願った以上の最高の運に恵まれています。まるで夏休みに異常な回数の練習を頑張りぬいてきた私たちを応援してくれるような、これ以上ない位置に入りました。

再確認します。目指すは最高レベルの目標にしましょう。
それは、東京新聞杯で東京都の代表チームに勝ち抜き、11月の「関東大会優勝」です。

「宣言すれば夢は叶う」
これまた私が教員として、奇跡を起こしてきた合言葉でもあります。
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アンダー10の次はアンダー8だ!

江東区の中村高校で行われたアンダー10大会に出場した今日でした。
アンダー10といっても、矢口タートルズは4年生がいないアンダー9であり、先発メンバーで試合に出る6人を見たら、アンダー8と言ってもおかしくないほどのミニミニチームです。
メンバーから考えたら、次のことが今日の指導のねらいでした。
(1)本番の試合の緊張感を味わってほしい。
(2)自分たちの試合や練習を大人の力を借りずに、子供だけの力で運営してほしい。
(3)今日のメンバーが、未来の矢口タートルズのメンバーになるので、チームで仲良くバレーをしてほしい。
(4)負けてもいいから、全力投球してほしい。
(5)大きな声を出して、一生懸命バレーボールをしてほしい。
試合をする前から、相手にサーブを入れられたら何もできないということは分かっていたので、そのことは予想通りでした。
試合の結果も予想通り全敗でした。
その中でもサーブでとても頑張ったのが、3年生女子のS.Hさんと1年生のS.Mさんです。3年生のS.Hさんは、これまでの練習では30%くらいしかサーブが入らなかったのに、今日は75%も成功したのですから大したものです。1年生のS.Mさんは、「ぼくを試合に出してください」という気持ちを私にアピールしていました。ではサーブを任せてみましょうということで、ピンチサーバーに出したところ、3年生に続くチーム3位の67%の成功率を出しました。失敗など恐れずに、ボールにどんどん手を出していくことができるかどうか。ここに低学年の子供たちのバレーボール資質があらわれます。

さて、今日のメンバーには4年生がいませんでしたので、1年後にはまったく同じメンバーでアンダー10大会を戦うことになります。かなり有利です。おそらく優勝をねらえるチームになるでしょう。

加えて、今日のチームの中心メンバーは2年生です。
12月に行われるアンダー8では、優勝しなくてはなりません。それだけのメンバーはそろっています。何よりも、1,2年生は積極性がとても高いです。どんなところからそれが分かるかというと、井上車の中の様子がとても良いムードなのです。辰巳ジャンプを指導してきた時から言えるのですが、井上車の中で大騒ぎする子供たちは、強くなる傾向が高いです。2年生は井上車の中で、おしゃべりをし続けています。運転する私にも遠慮なく話しかけてきます。今日の帰りには、「校長先生の運転は上手ですね!ぜんぜん酔いません。」「校長先生、車を降りたくないです。もっとドライブしましょう。」「車の中が楽しいから矢口に着かなくていいです。」と言っていました。
アンダー8に向けて、チームの皆さんは部員増加に全力投球してください。冬ですから、風邪をひいて試合に出られないことが一番心配です。


さあ、夏休みです。
私自身がこれまでやったことのない、異常な練習予定を組みました。
命がけといってもよいかな。
6年生の最後の都大会出場を勝ち取るためには、他チームにできない、圧倒的な練習量をこなすしかない。
ただそれだけです。
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大田区混合大会 準優勝

今日の記事は、後半で過去ログからコピペをとても多くしますので長文になります。ご注意ください。
今日の大田区混合大会は、5月の全日本予選、6月の夏季大会予選をふまえて、子供たちが今日まで練習を重ね、練習の中で気付いたことをたくさん試みて素晴らしい試合をしていました。私個人としても感慨深い1日となりました。校長という激務の中で5月に体調も崩し、それでも練習を休まずに自分のイメージするチームになるように指導をしてきたことが、やっと実現の方向へ一歩ふみ出した感じがしました。3試合戦ったうちの2試合は、全日本予選の都大会に出場したチームとの対戦。どちらもフルセットの接戦でしたが、勝敗よりも内容が良かった。その結果、チーム初の区大会決勝戦へ勝ち進み、惜しくも準優勝でしたが、チームの新しい歴史を作ることができました。

矢口 2{21-13、17-21、15-6}1 Oチーム
矢口 2{21-16、21-18}0 Mチーム
決勝戦
矢口 1{8-21、21-18、10-15}2 Tチーム

【総得点】
1位 I.H 63点
2位 F.Y 19点
3位 N.A 14点

【サーブ得点率】
1位 I.H 62,2%
2位 N.S 54,5%
3位 N.A 54.2%

【サービスエース率】
1位 I.H 35.1%
2位 F.Y 27.3%
3位 I.A O.M 25%

【サーブ成功率】
1位 I.H T.H T.A 100%

【スパイク成功率】
1位 I.H 74.1%
2位 F.Y 38.1%
3位 N.A 25%

【ブロック決定数】
1位 Ⅰ.A 3本

はつらつとプレーしてくれた子供たちの姿に機を感じ、私の理想とするチームについて、初めて語る気持ちになりました。決勝戦が終わった後に、子供たちを座らせて落ち着いた中で語りました。
「たぶん初めて話すことになると思うんだけど、私が理想とするチームはどんなチームかということを今日は伝えようと思う。これまでずっと、次のことを追い求めてバレーボール指導をしてきた。『敵も味方もなく、体育館にいる誰もが応援したくなるチーム』です。自分のチームの人たちが君たちを応援するのは普通のこと。それだけでなく、他のチームの人たちからも、『このチームの子供たちはキラキラ輝いているな。こんなチームに負けるなら仕方ないな。』そんなふうに思われる人に育ってほしいというのが、私が追い求めてきたチーム、選手です。」

このモデルとなっているのが、岡山県の強豪「大元スポーツ少年団」です。このチームにどれだけ近づけられるかということを高い目標にして生きてきたのが私です。

大元さんに関することが、ここからコピペする長文の記事になります。

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「素晴らしいチームと出会うことができたペプシカップ(2003年8月7日)」
ペプシカップ3日目。東京体育館での予選2日目を勝ち抜き、見事ベスト8に進んだチームの中に、私の心をとらえて離さない素晴らしいチームがありました。
岡山県代表チームの大元(おおもと)スポーツ少年団さんです。バレーボールもセッターの見事なトス回しによってブロックを振り切り点を重ねていくお見事なプレーなのですが、それ以上に感動したのはチームの指導方針です。

(1)自主性を重んじる選手会組織
 このチームには「選手会」という組織があり、子ども達の自主的なアイデアでチーム内のいろいろな行事が組まれている。特にソフトバレー大会では「大会委員長」「競技委員長」「審判委員長」などの役割も作り、本格的に運営しているらしい。この他、お別れ会やクリスマス会なども実行委員会中心に、ほとんど子ども達が企画・運営するということだ。

(2)笑顔が絶えないチームカラー
 男女合わせて50人を越える部員数。各学年ごとにメンバーが組めるチーム状況。今年ベスト8に進出したチームもレギュラー全員が6年生。しかし、5年生を入れればもっと強くなるらしい。なのにあえてそれをせず、6年生だけで試合をし続けている。みんなが力を発揮できるように監督さんは支えている。子ども達は、苦戦している試合中でも、それを楽しんでいるとしか思えないような笑顔を見せる。

(3)暴力・暴言はありえない指導
 保護者の皆さんが一様に言うには、
「うちの監督が怒鳴った姿は見たことがない。ましてや暴力など考えられない。」
確かに試合中もけっして怒ったりしない。どんなに接戦でも励ますこと以外していない。しかも笑顔で。すごいと思った。
 もう卒業した子がこんなことを言ったこともあるそうだ。自分達が勝っている試合中に、相手の子が監督からぶたれているのを見て、
「ねえ、あの子がかわいそうだから、私たち負けてあげてもいい?」
また、指導の厳しいチームに練習試合に行った時には、
「あんなに怒ったり、ぶったりするチームとは練習したくない。先生、大元に帰って練習した方が楽しいよ。帰ろうよ。」
「もう二度とあのチームとは練習試合しないでね。」
こう訴えたそうである。
こういう話が伝説として語られているチームです。私は今大会一のフェアなチームとして、全面的に応援したい気持ちになりました。その後の試合中、コートサイドからずっと見守った私です。大元チーム。ぜひとも交流を持ちたいチームです。

SHIRO- [宮崎]    [15/08/07(木)-16:12]
イノッチさん、お疲れ様でした。大会の様子、近くにいない者にとっては大変貴重な情報でした。ありがとう御座いました。
イノッチさんの大元チームレポートを拝見し、すごく考えさせられました。ん・・・・そんなチームもありなのか・・。と言うのが私の正直な気持ちです。大元レポートを女房と一緒に読みながら、女房の冷たい視線を感じました。かなり考えさせられます。
イノッチ      [15/08/07(木)-22:46]      
大元さん、とうとうベスト4まで行きました。見れば見るほどファンになるめったにないチームでした。昨日のベスト8決めの試合中も、負けているのに観客席の応援団に向かって選手が手を振っている。それに応援団が手を振って応えている。うらやましいほどに試合を楽しんでいました。大会本部や審判団からも「こういうチームは初めて見たよ。」という声があがっていました。
今日の準々決勝の3セット目でさえも、ゲーム中にセッターが応援団と手の振り合いをしていました。監督さんとも話をさせていただきましたが、心底尊敬できる方でした。

aipapa [中国]    [15/08/09(土)-23:32]      
イノッチさん、こんばんは。
東京でお話させていただいた大元の父兄です、私達のチームを気に入って頂いて有難うございます、子供たちも色んなスタッフの方の暖かさを感じて日々を送った様です。気が付いたらベスト4、この結果は本当に子供達が掴んだ幸せです。
ペプシに行きたい!東京体育館で試合がしたい!ベスト8に成りたい!そしてディズニーに行きたい?色んな欲張りを全て叶えてくれた神様と、神様を納得させた子供たちの笑顔。笑顔のままでここまでチームを造って下さった監督、全てに感謝しています。
6日のベスト8進出を決めてから、バレーの話になると目が赤くなる母親達。ビールのおいしい父親達。何十年?ぶりに感動をおぼえたおばあちゃん達。
最後の最後に飛行機を止めた台風、本当に内容の濃い1週間でした。

イノッチ      [15/08/10(日)-05:31]      
aipapaさん、何とか無事に岡山に帰れたようですね。台風が激しかったので西日本のチームは大丈夫かなと心配していました。
大元チームの存在が私に力を与えてくれました。あんなに魅力的な子ども達は見たことがありません。今後、大元を目標にして私もチームを作っていこうと思います。辰巳は2年後が楽しみなチームです。4人は160cmクラスになります。その時に東京体育館で対戦したいと欲を持って頑張ります。

「第23回ペプシカップ・・・私の所感(2003年8月7日)」
私的にはホームページ担当で東京体育館内を走り回った今年のペプシカップが終わりました。
男子は例年に比べて「大砲」が見当たらず、大混戦の中から東京の小岩クラブが優勝。5年生エース(柳田選手)での全国制覇だけに、次は2連覇が期待されるのでしょうか。問題は部員数?
予選1試合目で小岩を破った沖縄の津覇クラブは悔しかったことでしょう。そうです。1試合負けたところから背水の陣で勝ちあがってきた小岩クラブなのでした。総監督の原先生は、支部壮行会の時に「今年は何か良い予感がする」と言っていました。予感的中。さすがですね。
女子は、若鮎新宮クラブが圧倒的な強さで優勝。最初から最後まで危ない試合は全くない完全優勝でした。すべてのレベルが他を寄せつけない強さがありました。サーブで崩し、レシーブは鉄壁、エースのスパイクスイングの速さとブロックを見抜いて穴を見つける目は大したものでした。
昨日も書きましたが、私の一押しは大元。ほとんどの試合をフルセットで“苦しみながら”勝っていった・・・という私の価値観をも覆すチームでした。大元さんを知る関西の方々はこう言いました。
「あの子たちはバレーボールが大好きやから、少しでも長い時間、コートに立っていたいんや。3セットも試合ができて喜んでいる子たちなんや。不思議なチームやろ。」
ほんまや!第3セットの途中、タイムアウトでもないのに、客席の応援団に向かって笑顔で手を振っている選手達。それに嬉しそうに手を振り返している応援団。まあ、なんというチームなんでしょう!昨日、今日の2日間で私のチーム運営の目標が決まりました。大元さんをモデルとしてチームを作っていこうと思います。
ありがたいことに監督さんのマキイ先生は、辰巳ジャンプのHPも見てくれていた。岡山は遠いけれども、末永く交流をしていけるといいなぁと希望しています。

「大元スポーツ少年団保護者 aipapaさんからのメッセージ その1」
辰巳ジャンプVCの掲示板、大元の親達に見せています。また昨日、私が商工会議所青年部に所属しているのですが、例会があり、掲示板のプリントアウトを仲間に見てもらいました。目を赤くして、いい親父が深読してくれました。嬉しかったです。

また、昨日ビデオをダビングしていて解った事なのですが、準決勝の若鮎戦で3セット目の終盤、監督さんがタイムを取った後どうも娘が泣いているんです。そのまえ、2度ほどミスをしていたので注意を受け泣いているのかと思い、「試合中にめそめそするな、泣き虫だな!」と娘に言うと、あの時、監督が『ここまで来て笑顔も無く、楽しそうにバレーが出来てないようでは、替えてしまうぞ』と娘に言ったようです。それを聞いてまた、涙が出てきました。

娘が入部したのは今回のAチーム6年生6人で一番遅く、4年生になった時でした。お世辞にも運動が得意なほうでもなく、親としては「バレーがしたい」と言った娘の言葉はとても意外でした。それもセッターの子が同じクラスで足も速く、とてもあこがれだったようです。
しかし、入部して最初は1つ年下の3年生も10名あまりが入部したこともあり、1人だけ年上で、その子達とCチームに入りました。それはそれで楽しそうではあったのですが、1年間公式戦全敗、セットも取らず。こんなチームでした。
1年経って5年になった4月、監督さんから娘に「Aチームでやってみないか」と声がかかりました。娘も「1週間Aチームの練習に参加してみる」と言って通いました。その時です、私がはじめて練習風景を見たのは。とても娘を見ていることが出来ないくらいお粗末な娘がそこにいました。

1週間がたち、先生から「どうする、Aチームで頑張ってみる?」ときかれた時、娘は「バレーが上手になりたいからAチームに入りたい」と言いました。これもビックリ。親としては、娘が苦しまなければ良いのだが?6年になってベンチに居ても傷つかないかな?色々心配したものです。
ところが、Aチームに入ると練習も土日を入れて週5日、土日は練習試合(娘はベンチですが)、いつも他の子達に遅れてついてまわる娘がいました。
チームに入って1ヶ月たったころ、練習に行くために家を出る娘に、「Aチームどう?」と聞いたことがあります。娘は、「Aチームに入って毎日天国みたい!」と言って微笑みました。けっしておべんちゃらを言えない娘ですから、親としては本当にほっとしました。

娘がAチームに入って最初の大会での表彰式のときのことですが、娘が突然表彰式で前に出ているんです、ビックリしました。後から娘に聞くと「みんなが、ai がベンチで一生懸命応援してくれたから優勝できたんだ」と言って娘を表彰台に上げてくれたようです。こんなこと、こどもに出来るんだな、と思って涙を拭きました。

その他にも色々お伝えしたい感動話が次々出てきて話が終わりそうに無いのでまたゆっくり聞いてください。

「大元スポーツ少年団保護者 aipapaさんからのメッセージ その2」
大元のような話はほかのチームにも絶対あると思います。どんな厳しそうなチームでも存続していっているという事は、どこのチームにも大元と同じように楽しい事、嬉しい事はあると思います。そのバランスが大事なんでしょうね。

私自身小さな会社の経営者です。会社に行けば社員への指導力の無さに日々ショックを受けています。親達も皆、人を使う立場で日々の生活を送っている者が大半です。そういう者にとって勉強になるんですよ!槙井先生のコーチングが。来年4月までの”槙井塾”で「どんどん吸収しましょうね」と、良く口にしています。

それと、もう一つ大事だと思っている事。
親はチームのことに口出ししない!先生を信頼する!子供達の試合や練習を少しでも沢山見て、子供たちの頑張りと苦しさを少しでも共有する。そうしていると、自分たちには出来ない事をやっている子供たちが、偉く見えてきました。
親同士も、情報の共有を絶対しなければならないと思います。活動内容、今後の予定、練習で頑張った子たちの案内、大元にはHPが有りませんので、親達の携帯メール及びPCへEメールの一斉送信で情報の共有をしています。
出てきたくても出てこれない親にとっては本当に安心できるみたいです。そして月に1度しか観戦できない親にとっても、毎回参加しているような気持ちで安心して足が向く様です。

これから、岡山県選手権1日目の観戦に行ってまいります。また、御連絡させていただきます。有難うございます。
aipapa

「大元(岡山)マキイ先生来訪!(2003年12月12日)」
今日の練習には全国大会3位、大元少年団のマキイ先生が来てくれました。
ありがたいことに大元の子ども達がたくさんメッセージを書いてくれたボールをお土産にいただき感激で一杯です。辰巳っ子の指導もしていただき、楽しみにしていた子ども達にとっては貴重な1日になりました(私にとってもね!)。
さすがにチームを見抜くのも早く、私が現在の最大の課題にしていることも同じように感じられたようで、大元流練習のエッセンスを注入してくださいました。ポイントは3つ。私の中でしっかり消化して今後に生かして行こうと思います。

練習後は、にすなっこパパさん・ママさんのお店「プリエ」に行き、いろんなことをお話させていただきました。(「プリエ」はお邪魔すると時間を忘れるお店です。今日も12時近くまで一瞬のうちに過ぎてしまいました(笑)。みなさん、ぜひ一度行ってみてください。)その中の公表しても良いのではないかと思えるお話をひとつ。

大元さんが全国大会に出場し、優勝もねらえるチームだった時の出来事。最終日まで勝ち残ることができず、敗戦後に子ども達は大泣きしていた。当時の大会は、その翌日に都内の周遊券が配られ、東京観光ができた。敗戦の悔しさを翌日に引きずりながら、マキイ先生は都内観光に子ども達と出かけた。子ども達もショックが残っているだろうと思いながら。しかし、子ども達は素直にこんなことを言った。
「先生、試合に勝ったあの子たち、かわいそうだね。」
自分たちは都内観光ができて良かったというのだ。この言葉を聞いたマキイ先生はカルチャーショックを受け、「子どもの本音は大人の考えとは違ったところにある」ということに気がついたそうである。この出来事が一つの分岐点になり、指導方法を改めたそうです。

もうひとつ。「マキイ三世」というハンドルネームの誕生秘話。これはネット初公開です!
小さい子ども達は「マキイせんせい」ということを言えず、「マキイさんせい」としか聞き取れないしゃべり方をする。このことに加えて、マキイ先生自身、2度指導者をやめようとしたことがあるそうで、そこから復活した3回目の指導者だということで「三世」だと。ここから「マキイ三世」というHNが誕生したそうです。

今日1日で岡山・大元さんとも深い縁を結ぶことができました。できることならば岡山まで行って練習試合をしたいところですが、貧乏ジャンプですからちょっと難しいなぁ・・・しばらくはネット上の交流です。

カズ(南葛西チームの先生) [15/12/12(金)-08:04]      
イノッチ先生、お疲れ様でした。話を拝見していると、つくづく参加したかった、と思う懇談会でした。
それにしても、午前2時近くまで起きていられるイノッチ先生は鉄人ですね。私はもう午前12時廻ると、次の日に支障が出てきてしまいます。それに、胃カメラを飲んでからめっきり酒量が減りました。
さらに、ボケているのは午後10時過ぎに自宅についてから職員室のストーブを消すのを忘れていたのを気がつき、慌てて学校に戻りました。船堀から高速に乗ったので10分で学校に着きました。変な新記録達成でした。
これから年末にかけて大いに気をつけなくてはいけないと悟った昨日でした。

イノッチ      [15/12/12(金)-16:36]      
疲れがたまっていない時だと2時就寝、5時起床を続けることはできますよ~! でもこれをやると月に1度、完全睡眠デーを作らないともたないので、最近は1時就寝、6時起床というパターンが多いです。
昨日の懇談は大変有意義な話題ばかりでした。また大型4年生の実力をマキイ先生にもお墨付きをいただき、これでいよいよ引けないなと思っています。

マキイ三世      [15/12/13(土)-00:29]      
イノッチ先生、たいへんお世話になりました。
昨日は、遅くまでお付き合いいただき、また、いろいろお話しさせていただき、本当にありがとうございました。
にすなっこおばさん、おじさん(おねえさん、おにいさん)にも本当によくしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 また、お伺いできるのを楽しみにしたいと思います。
それから・・・、
辰巳ジャンプの子供たち、すごく気にいってしまいましたよ。もっともっと子供たちとも話をしてみたかったですね。ぜひもう一度、一緒に練習できる機会を作りたいと思います。顔と名前が半分ぐらいしか一致せずちょっと悔しさも残ってるし・・・。
でも、ホームページの写真を見ると、以前よりう~んと身近に感じることができて、これからますます応援に力が入りそうです。
お互いがんばりましょうね、子供たちに支えらながら。これからもよろしくお願いします。

イノッチ     [15/12/13(土)-06:58]      
マキイ先生、東京出張お疲れ様でした。
一昨夜はたった数時間を駆け抜けたような感じでしたね(笑)。私にとってはその数時間が何日分にも感じられた素晴らしいひと時でした。本当にありがとうございました。
今日は練習試合があります。相手はネット仲間でもある「大木戸」さんと「調布大塚」さんです。とにかくレシーブ第1で指導していく1日にしようと思います。
頂いたボールに書かれた言葉をじっくり読む時間もなかったので、今日それを読みたいとも思っています。これも楽しみです。

にすなっこおばさん  [15/12/14(日)-02:03]      
イノッチ先生、ご挨拶が遅くなってごめんなさい。m(_ _)m
先日は、マキイ三世監督とご一緒にわざわざお越し下さり本当にどうもありがとうございました!
上のイノッチ先生の書き込みにもあるように、あっという間に時間が経ってしまいましたね!
ネットを通して、また小学生バレー(ペプシカップ)を通して、こんなステキな出会いが出来る事を、今改めて嬉しく思っています。HPを開設して本当に良かった~~~~~♪

イノッチ     [15/12/14(日)-09:14]      
マキイ先生の訪問で「プリエ」の名前も一躍有名になるかもしれませんね!この掲示板でもう一度宣伝しておきましょう!
小学生バレー憩いのお店「プリエ」です。都営新宿線・西大島駅から徒歩5分。いったん入ると時間を忘れてしまうほど楽しいお店です。皆さん、東京にお越しの際には私が案内しますので、ぜひ1度お出で下さい!

「素晴らしき交流練習会実現!!!(2004年8月6日)」
とうとう実現!岡山県代表・大元スポーツ少年団さんが男女で辰巳に来てくださいました。
朝、岡山を出発した大元さんは、午後12時20分には辰巳小学校に到着。千葉県NO2のNRVフェアリーズさんと辰巳女子5年が、午前中に1時間もかけて仲良く練習した「応援歌」を歌う中、体育館へ入場。半日の熱い交流会がスタートしました。
NRVさんが来てくれたので、なかなかの好ゲームが続き、良い調整をしていただけたのではないかなぁと思っていますが、この成果が全国の場で発揮されることを願ってやみません。
辰巳も「大器の片りん」はお見せできたかなぁと思います。いろいろ刺激を受けて、今日1日でできるようになったことがたくさんあります。子ども達には厳しいことをあえて言っていますが、今日を目指して練習してきた成果は表れていました。(まだまだ数十倍伸ばせるチームなので、楽しみは末永く続きます。笑)
今日、子ども達に一番受けたのが、大元男子チームの盛り上げ方。サーブを打つときに、なんだか聞いたこともない掛け声だなぁと思い聞いてみたところ、一人ひとり掛け声がちがって、「ポンポコリン」とか「オサルサン」とか言っている。辰巳の女子はものすごく興味を持ったみたいで、きっと明後日の東京体育館の試合でも、そこばかりに注目するのではないかと思います。
真面目なことを最後に書くと、西日本チームのスピードバレーを目にして、辰巳の子たちは自分達が目指しているバレーのイメージ作りができました。特にセッターとセンターは強い動機付けができたことでしょう。
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生みの苦しみを経験したが夏季大会の出場が決定した

子供たちには誠に申し訳なかったことですが、全日本三次予選直後に私の体調が悪い方に急変し、最悪の場合は命を落とす危険もあったため、最低限度以下の指導しかできなかった。練習試合もあえて組まなかった(組めなかった)。そのため、1か月ぶりの対外試合になった夏季大会出場決定戦だったのです。私が球出しをできるようになったのも最近のこと。それでもチームの保護者の皆さんの協力と子供たちの努力のおかげで、「最低でも出場権は取る」と目標を決めて挑んだ今日の試合は、ギリギリでなんとか出場権を勝ち取ることができました。

矢口 2{21-9,21-15}0 S・Gチーム
矢口 0{13-21、17-21}2 O・Eチーム
矢口 2{15-21、21-11、15-4}1 S・Dチーム

今日の最高殊勲選手賞は、試合には出られませんでしたが、チームの勝利に向けて効果的な声をかけ続けた5年生のT.Aさんです。3試合目に1セット目を取られ、精神的にも追い込まれた直後、試合をしている子たちが楽な気持ちになれるような言葉を次々とかけてくれました。
「発狂するくらい声出せっ!」
「応援団長ならもっと大声出せっ!」(運動会で応援団長をした2人がレギュラーで試合に出ているため)
その誰も考えないような声かけを聞いて、チームのみんなは驚き、笑顔を取り戻し、最後には本来のノリノリの状態を取り戻すことができたのです。この子は、アンダー10で優勝した試合でも、大量点差で負けていた試合でこの子の連続サーブで大逆転しました。ここ一番という場面で、大人も想定できない何かをやってくれる星の下に生まれてきた子なのかもしれません。

例年は8月中旬に行われていた夏季大会ですが、今年は9月1日という遅めの時期なので、チームとしてはとても好ましいタイミングで、モチベーション高く練習をしていくことができます。夏休み中の大きな目標ができました。東京新聞杯で都大会出場を勝ち取るためには、この夏季大会で優勝する必要があります。今日の現状では、夏季大会に出場する6チームのうち最下位レベルですから、これから2か月半の間、かなりの努力が必要です。レギュラーもどんどん変えていきます。明日から練習の出欠を取っていきます。レギュラーの最低基準は練習を休まないということになります。どんな理由があっても、練習を休む子にレギュラーポジションはあげられません。

もうひとつの目標があります。
「アンダー10大会」が7月にありますね。4年生がいない矢口タートルズなので、1~3年生で試合に出ます。まだまだチームらしくなっていませんが、新しく入った1,2年生のやる気が練習のたびに上がっています。次の目標で練習してほしいと思っています。
(1)全員がエンドラインからサーブが入る。
(2)自分のコートにはボールを落とさないで、なんとか相手に返す。
(3)そのために、一人アンダーハンド100回を6月中にできるようにする。
かなり高い目標ですが、試合に出るなら、そのくらいはやらないといけません。

個人成績(上位3人)

(サーブ得点率)
1位 N.A 73.3%
2位 N.S 64.7%
3位 I.H 63.3%

(サーブ成功率)
1位 I.H 86.7%
2位 F.Y 83.3%
3位 N.S 82.4%

(サービスエース率)
1位 N.A 36.7%
2位 N.S 35.3%
3位 I.H 33.3%

(スパイク成功率)
1位 N.A 77.8%
2位 I.H 69.7%
3位 F.Y 66.7%

(総得点)
1位 I.H 42点
2位 N.A 29点
3位 F.Y 19点
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2点差に勝てない・・・・・

心の問題なのでしょうか。
3月から今までのこのチームは、最後の2点差で負けた試合。なんと10連敗なのです。
ここまで接戦をものにできないチームも、指導者経験30年にして初めてです。
「逆転の徳持」とか「接戦に負けない辰巳」と自称していた過去のチームとは違う。(今の自分の指導が良くないのか?)
都大会初出場を目の前にして、最後の最後でサーブミス、スパイクミスをして負けてしまう。
相手が点を取っているのではない。自分たちのミスで負けてしまう。
こんなに残念なことってないと思いませんか。

今日の2点差負けをした大切な3セットすべて、サーブミスで負けました。
21-20でサーブミス。
18-18でサーブミス。
19-20でサーブミス。
もっとふりかえれば、一次予選の時の1セット目も勝っていたのに、18-13でサーブミス、20-17でスパイクミスを2連続。21-21でサーブミス。これらのミスのうち、1本でも決めていれば、勝っていたのに。

この子供たちのメンタルトレーニングを本気で考えなければならないと大反省する今大会でした。

原因のひとつには、親子バレーボール活動という子供にとっての「逃げ道」があることがあげられます。
以下のことは初めて公表します。
我チームは、いつも親が身近に居すぎて、すぐに答えを口にしてしまうこと。子供たちが意思決定をする前に、「こうしなさい」「ああしなさい」と指示を出してしまうこと。子供可愛さでほっておけないこと。こうしたことが子供の精神的自律を阻害するかしないかの非常に微妙な状況にあると感じています。
私は子供たちにあえて失敗をさせて、そこで深く考えさせ、自力で立ち上がらせ、経験を深めたいという思いがあるのですが、子供自身が答えを出す前に、大人の皆さんが先に答えを言ってしまうことがよくあります。実はこれが子供たちのメンタル面の成長を阻害しています。子供たちの思考、試行錯誤をさまたげています。練習中に私が基本的なこと以外はあまり教えない、指示を出さないのがなぜなのかを大人の皆さんは考えていただけると幸いです。

教育界の指導者(大人)への戒め(励まし)の言葉があります。
ウイリアム・ウォードの箴言です。

平凡な教師は指示をする。
良い教師は説明する。
優秀な教師は模範を示す。
最高の教師は子供の心に火を付ける。

大人の子供に対する接し方のレベル規準です。
もっと厳しい言葉に変えてみます。

最低な大人は「指示ばかりする」・・・・・「~しなさい」「ボールを拾いなさい」「声を出しなさい」が口癖。そのことになかなか気づかない。
少しだけレベルがあがった大人は、どうしてそうなのか分かりやすく「説明する」・・・・・「声を出すのは~だからだよ」説明できるのは日々の自己研鑽をしているからこそ。
優秀な大人は「模範を示す」・・・・・「サーブを安定させるには、トスを同じ場所にあげられたらミスしないよ」「スパイクは手首を返すスナップショットができればミスしないよ」
最高の大人は子供の心に火を付ける。・・・・・多くの大人がここに至れば、チームの力は信じられないほど上がるでしょう。ひとつの例として、今回の大会を通して、大人の皆さんの応援の声は、まさに子供の心に火を付けるものだったと感じます。他チームの方からも、矢口の応援はすごく変わったと言われています。

このウイリアム・ウィードの箴言は、私が現職の教員を評価する基準ともなっています。
「静かにしなさい」「しっかり並びなさい」「こちらを見なさい」・・・このような言葉が教員から聞かれたら、超マイナス評価をします。なんとレベルの低い教員だろうと判断します。
「このように言っているのは、このような理由があるからだよ」と語りかける教員は、少しレベルの高い教員。
最高レベルは、教員(大人)が何もしなくても、子供たちが自分の判断で行動している状態。そのレベルまで、子供たちを育てていいくまでにはかなりの指導力が必要です。実はそういうことを分かっている教員も、世の中には多くいるわけではありません。
今、教員と言いましたが、これを「大人」と言いかえてもよいでしょう。子供の心に火を付けるような親になれるといいですね。最近のスポーツ界では、卓球の張本父がそういう存在なのではないでしょうか。幼い我が子の心に火を付けたからこそ、兄・妹ともに15歳くらいで世界トップ10に入る実力を示しています。しかも、学習面も日本のトップレベルです。張本父が指導している様子を見ると、やはり助言はしても、ほとんど「指示」はしていないことが分かります。

私が都大会に導いてきた過去の子供たちは、そういう自律したレベルで試合をしていたのです。私が「こうしなさい」と言わなくても、作戦だって自分たちで立てていた。学校生活の中でも「学校生活では自分自身の心を鍛えることができるよ」という私の指導をしっかり理解して、「先生、委員会の委員長はバレー部員全員取りました。」「運動会のリレー選手をになりました。選手になれなかった子は応援団長になりました。」と報告してきたことが何度もありました。ある年には、委員会委員長全員がバレー部員という年もありました。矢口タートルズの子供たちは、指導者としては指導が徹底できていなくて申し訳ありませんが、まだまだそこまで行っていませんね。学校生活でも出るべきところで、必ず引いてしまいます。何度も言いますが、24時間自分を鍛えるという感覚が子供たちに育たないと、私の指導するチームでは結果が出ません。

今大会の試合では、子供たちは相手がまったく見えていませんでした。試合の相手との試合ではなく、ボールと試合をしているような感じです。その根拠は、今回の予選を通じて、サーブ成功率がチームで75%という最悪の数値に出ています。4本打ったら1本はミスしているという信じられないほどの低いレベルです。少なくともこの数値が80%を超えていれば、あの2点差負けにはならずに勝ち抜けていたことでしょう。

ほんのわずかの練習のゆるみが、このような残念な結果となってしまいました。
明日からは、次の目標に向けてスタートしましょう。
まずやることは、新しい下級生部員をバレーボール大好き人間に育ててあげることです。
7月に「アンダー10大会」があります。
タートルズは、1~3年生メンバーで出場します。そのチーム作りも始める予定です。
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全日本バレーボール小学生大会 混合都大会二次予選

一次予選で最後の2点差を勝ち取ることができず、3位で二次予選になったため、今日はすべての試合が厳しい戦いになりました。ここ最近、子どもたちのサーブが安定していなくて、昨日、急きょ受け入れていただけた練習試合でも、サーブ成功率78%と最悪の状態でした。30%を合格ラインとしているサービスエース率も22%。60%が合格の得点率も48%。スパイクの成功率合格90%のところ53%と最低な調子だったのが昨日です。あまりにも調子が悪かったため、帰りに気分転換でお台場に行きました。マックで「代金を気にしなくていいから、好きなように注文しな。」とお買い物。この程度のおごりではビクともしない財力を得るために校長になりました。ちなみに東京都の校長手当は月10万円強です。お買い物の後、お台場の海岸に歩いて移動して、レインボーブリッジを見ながらお昼ご飯。ついでに水辺で少しだけ遊んで帰りました。気晴らしになったかな。砂絵で明日の試合「かつど!!」とかいていたので、気合は入ったようですよ。

さあ、勝負の二次予選です。初戦が一番大事。5年生の秘密兵器君も今日は参加できた。
1セット目。1,2番のサーブがガンガン走って、5本のサービスエースで8-1。その後もサーブは好調でリードを保ち、21-11で圧倒する。
2セット目も1,2番で6-1。4番サーブが終わったところで11-5。あと10点。ここからは相手のサーブで苦しめられて17-13と追い上げられる。しかしサイドアウトの連続で、なんとか21-18と勝利する。
今日一番の勝負だったこの試合は、私自身も『プラス評価の言葉かけしか、絶対にしない!』と固く決意して挑んだので、子供たちのプレーは今シーズンのベスト1だったと思います。

もっと良かったのは応援です。
コート内の子供たちをノリノリにさせる、保護者の皆さんの応援の声。これは会場で一番だったのではないでしょうか。
一次予選のときも他チームの指導者の方から高評価されましたが、今日も「チームの歴史が短いのに、矢口の保護者の応援は素晴らしい」と指導者の皆さんから言われましたよ。本当にありがとうございます。三次予選の応援もどうぞよろしくお願いいたします。

しかし反省することはたくさんあります。
(1)今日のチームサーブ成功率 76%
最悪です。90%を合格ラインにしているのですから、ひどい数値です。だから2,3試合がうまくいかなかったのです。

(2)チームサービスエース率 33%
30%を合格ラインにしています。この高い数値が出ているからこそ、成功率が最悪だったのに、今日の二次予選を通過したといってもよいでしょう。

(3)スパイク成功率 60%
これは90%を合格ラインにしています。それより30%も低い。これは決定率ではなく成功率なので、ミスをしなければ下がらないのです。相手に拾われても、自分がミスをしなければ100%になるのです。アタッカーはチームのみんながつないできた大切なボールを、きっちり得点につなげる高い意識をもっていなくてはなりません。つなぎのスパイクをミスするなど、もってのほかです。
バレーボールだけでなく、ネット系スポーツの得点技のひとつは、相手を「前後にゆさぶる」ということです。前に出しておいて後ろに強く決めるとか。人のいない場所に軽打して決めるとか。ぜひ上手なバレーボールを心がけてほしいですね。


ミカサ杯教育大会と同じように、三次予選まで勝ち残ることができました。
なんとしても次の扉を開きたいですね。
保護者の皆さんの絶大なる応援をよろしくお願いいたします。

個人成績
【サーブ成功率】
1位 O.R T.A 100%
3位 I.H 81.5%
4位 F.Y N.S 80%

【サービスエース率】
1位 I.H 51.9%
2位 O.M O.R K.Y T.H 33.3%

【サーブ得点率】
1位 O.M O.R I.H  K.Y 66.7%
5位 N.S 65%

【スパイク成功率】
1位 F.Y 64.7%
2位 I.H 62.2%
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試合内容はとても良かった・・・でもこれで納得してしまったら都大会は勝ち取れない

まず今日の個人成績ベスト5です。

【サーブ得点率】
1位 O.R、O.M 75%
3位 T.A、K,Y 66.7%
5位 N.A 56.5%

【サーブ成功率】
1位 O.R、T.A、Y.K 100%
4位 N.S、T.H 93.3%

【サービスエース率】
1位 O.M 50%
2位 T.H 40%
3位 N.A 34.8%
4位 K.Y 33.3%
5位 F.Y 30%

【スパイク成功率】
1位 N.A 100%
2位 I.H 75.9%
3位 F.Y 66.7%

【総得点数】
1位 I.H 38点
2位 F.Y 25点
3位 N.A 14点
4位 T.H 7点
5位 O.R、N.S 6点

この数字から分かるように、レギュラー陣がサーブ得点率が低い。もっとサーブで攻めることができたら、今日の試合は負けなかった可能性が高いということです。とても惜しい1日だったと思います。「この1点」の差が大きく影響するのが、都大会予選なのです。「この1本」を簡単に落とすのか、「この1本」を絶対に落とさないのか。ここにチームの執念が表れます。確かにかなり良いチーム状態にはなってきたのですが、本当に都大会出場を勝ち取りたいならば、矢口の子供たちの心のレベルは50点と言わざるを得ません。ですから、決まったと思ったボールを相手に上げられてしまうのです。どうして落としてしまうの?というボールを自分のコートに落としてしまうのです。

3位となったため、二次予選はとても厳しいリーグに入ります。
しかし本来の力を発揮できれば二次突破できるはずです。
何が何でも勝つという気持ちを二次予選までに作ってきてほしいと思います。
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教育大会は三次予選で敗退

保護者の皆様には今日も応援いただきありがとうございました。
都大会に向けての厳しい予選会が敗退で終わり、明日から次のステップに進みます。

昨日から、これはまずいなぁと思っていました。選手全員の調子が下がっていたのです。
矢口タートルズはブロックが機能しないため、サーブで勝負するしかないチームです。そのサーブが昨日から絶不調になっていました。1週間前はそうではなかったのに、水曜・木曜・金曜とたった3日間練習をしなかっただけで、まさかの1,2番手のサーブが入らなくなっていました。うちはこのサーブで勝ち上がってきたチームだったため、ここで点を取れなかったら勝ち目がありません。昨日の練習でも成功率は60~70%。これを修正することができず、今日を迎えてしまいました。

そのサーブの数値をお伝えすると、
【サーブ成功率】チーム 76.6%
1位 I.A 100%
2位 N.A 88.9%
3位 F.Y 87.5%
4位 N.S 85.7%
5位 I.H 70%
6位 T.H 55%

【サービスエース率】チーム 21.3%
1位 O.R 50%
2位 I.H 30%
3位 F.Y 25%
4位 N.A T.H 22.2%

【サーブ得点率】チーム 38,3%
1位 O.R 50%
2位 N.A 44.4%
3位 N.S 42.9%
4位 I.H 40%
5位 F.Y 37.5%
6位 T.H 33.3%

成功率1番手のサーブが70%、2番手のサーブが55%という数字は、新チームになってからの最低数値になります。
それでも小学生は日によって調子が変わることもあるため、今日は調子を取り戻してくれると期待していましたが、残念なことに昨日の不調を引きずって今日を迎えてしまいました。こうなるとベンチワークだけではどうすることもできず、昨日から私が心配していた通りの試合になってしまいました。
都大会を勝ち取る最終盤の試合では、「この1本」を取れるかどうかで勝敗が変わります。「この1本」をことごとくミスしてしまったのが今日の矢口タートルズです。


今思えば、昨日、試合練習などしないで、徹底的に調子を取り戻す練習をすべきだったと反省しています。
実はこのあたりに、「親子同好会」という組織形態をとっている欠点があることは事実です。「大人のアドバイス」「大人の声かけ」が多すぎて、課題を解決するために子供だけで苦しみながら考え出すという場面が極端に少なくなっています。子供たちは大人の言うことに従っていればよい状態が多い。そのため無意識のうちに「他人(大人)だより」になっているため、今日のような、子供同士の厳しい局面になると「無言」になるのです。「励まし合う」ことすらしなくなります。主体性がないといってもよいでしょう。

また、手加減をしてくれる大人チームを相手にしているため、どこかで「ゆるゆるの精神性」につかっていて、ここ一番の勝負場面でミスが出る。この教育大会では一次予選から、そんな「あまあまな」試合から抜け出すことができませんでした。

今後のことについて、大人メンバーの皆様にお願いするとすれば、明日から子供と試合をする機会がある場合は、本気モードで21-0を目標に相手をしてほしいということです。本気の大人チームを相手にして、子供たちが全勝するようになったら、子供が相手のチームに負けることはなくなるでしょう。


ところで私自身は、この3月で現職5年目を終わります。
通常、私の職責だと、「4年で他校に異動せよ」が一般的です。そんなことも視野に入れながら、チーム運営をしていただけるとありがたいと思っています。残留か異動か、どうなるかはまったく分かりません。しかし、父親が1月25日に亡くなったといいう私的な大変化もあって、2024年は公私ともに、いろいろと動きがある予感はしています。
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チームの歴史を更新! 初の三次予選進出

たくさんの雨が降る中、荒川区の小学校まで出向いて、ミカサ杯教育大会の二次予選に挑んだ矢口タートルズです。

今日の最低目標は三次予選に勝ち残ること。
最高目標は1位で二次予選を通過することでした。
そして、最低目標の三次予選には勝ち残ることができました。

2試合目までは、負けてはならないため上手に調整しながら、今日参加できた全員を試合に出場させるためのベンチワークでした。幸い、エースアタッカーのサーブがキレキレに走りましたので、無事に2勝して、三次予選進出が確定しました。この三次予選進出はチーム新記録となります。初めての三次予選進出です。昨年の春の全日本予選、秋の東京新聞杯では、二次予選で負けていましたので、3回目にしていよいよ三次予選にチャレンジするチャンスを得ました。

最後の1位決定戦では、今年の全国大会出場をねらう相手チームが本気モードで勝負してきたため、サーブだけでやられてしまいました。しかし、明らかに力の差がある相手を本気モードにしたことは、小さな小さなうちの子供たちが、短期間で急成長したことの証明といってもよいと思います。

次の三次予選では、3チーム中1位になれば都大会出場が決まります。2位になると4チーム中1チームだけが都大会に出場できる、きびしい最終予選に回ります。3位は予選敗退です。矢口タートルズがこれまで経験したことのない、絶対に負けられない戦いがそこにあります。

「心こそ大切なれ!」
勝負をかけた試合は、心の強い方が勝ちます。
これからの2週間、試合前に子供たちが声出ししている「絶対に勝つぞ!」という気持ちで練習できるかどうか。その真剣さに結果はかかっています。

それにしても、都大会出場をかけて、これだけ緊張感のある日々を送ることができることじたいが、普通の小学生には経験できないことなのです。こうした挑戦が、保護者の皆さんの子供たちを大きく育ててくれます。ぜひ、三次予選にはチームをあげた大応援団で子供たちを守ってあげてください。

今日の個人成績(上位3人)
【総得点数】
1位 I.H 44点
2位 N.A 13点
3位 F.Y 12点

【サーブ得点率】
1位 I.H 78.4%
2位 I.A 71,4%
3位 N.A 63.2%

【サーブ成功率】
1位 I.A 100%
2位 I.H 91.9%
3位 T.H 87.5%

【サービスエース率】
1位 I.H 59.5%
2位 F.Y 40%
3位 N.S 33.3%

【スパイク成功率】
1位 F.Y 100%
2位 I.H 65%
3位 N.A 50%
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初出場 ミカサ杯教育大会

チーム目標は、あくまでも「全勝」です。ここにこだわらないと、結果は出ません。

まずは子供たちが気になる個人成績を書きます。今回から、「総得点」という基準を入れてみます。

【総得点】
1位 I.H(5年) 34点
2位 N.A(5年) 18点
3位 N.S(5年) 11点
4位 T.H(4年) 7点
5位 F.Y(5年) 5点
6位 I.A(5年) 3点
7位 T.A(4年) 2点
8位 Y.K(4年) 0点

【サーブ得点率】
1位 N.S(5年) 68.8%
2位 T.A(4年) 66.7%
3位 N.A(5年) 61.9%
4位 I.H(5年) 58.3%
5位 F.Y(5年) 41.7%
6位 I.A(5年) 40%
7位 T.H(4年)25%
8位 Y.K(4年)0%

【サーブ成功率】
1位 T.A(4年) 100%
2位 N.A(5年) 90.5%
3位 N.S(5年)87.5%
4位 I.H(5年) T.H(4年) 83.3%
6位 I.A(5年) 80%
7位 F.Y(5年) 66.7%
8位 Y.K(4年) 0%

【サービスエース率】
1位 I.H(5年) 25%
2位 N.A(5年) 23.8%
3位 N.S(5年) 18.8%
4位 F.Y(5年) 16.7%
5位 T.A(4年) I.A(5年) T.H(4年) Y.K(4年) 0%

【スパイク成功率】
1位 I.H(5年) 77%
2位 N.A(5年)71%
3位 T.H(4年) 44%


【2024年度総得点 ベスト5】
1位 I.H(5年) 252点
2位 N.A(5年) 140点
3位 T.H(4年) 122点
4位 T.A(4年) 63点
5位 F.Y(5年) 59点


ミカサ杯教育大会にチームとして初出場しました。そうです、なんと私たちは初出場なのです。そんなチームにはまったく見えませんが初出場なのです。初出場で都大会優勝を目標に練習しています。このくらいでいいだろうという目標ではなく、考えられる中で最高の目標でチャレンジしていきます。今日はスタートです。ここからたくさんある予選会を通して、子供たちを伸ばしていくことになります。

今日の試合を通して、大人を驚かせるくらいに、子供たちは成長しました。平均身長140cm台のチームが一生懸命にボールをつないで、なんとかスパイクを決めて、大接戦を演じている。これだけ頑張っている子供たちを、バレーの神様が見捨てるとは思えません。

二次予選は、年末に対戦したあの強豪チームとの決戦になりそうです。そこまで2週間以上の時間の余裕を得ました。モチベーションのあがった子供たちを一気に伸ばして、「え? 年末とはまるでちがうチームになってしまったぞ。」と思わせられるよう頑張りましょう。
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