2日間で、ものすごく伸びたという実感

連続練習試合をスタートしたこの週末、試合の最中にはできる限り口をはさまないで、子どもたちの判断に任せ、自発性と判断力を高めることを目標に新しい取り組みを始めた辰巳ジャンプ。その成果はじわじわとあらわれ、2日間の最後に子供たちの意見を聞いてみると、「自分は成長した」と実感していた子がほとんどでした。一見するとまとまりがなく、集中している感じもなく、私自身も「これでいいんだろうか?」と不安になりながら指導をしているのですが、大人から制限されることのなくなった子どもたちは、次々と新しいことにチャレンジしていきます。子どもたちの潜在能力はすごいなと思いながら、もっと伸ばすためにはどうしたらいいかと作戦をねって、試合を見ていました。

人から「やらされるバレー」から、自分から「やるバレー」への意識転換。これが本当に定着するまでに1ヶ月かかるとみて、次の2ヶ月で急激に成長。3ヶ月目で第3支部1,2位チームに追いつくつもりです。その頃には、従来の小学生バレー感覚とはまったく違うチームになっていることを信じて、創意工夫を続けます。

【現在セット数】21セット・・・目標まであと129セット

【2日間の個人成績から】
(スパイクブロック決定本数)
W.Y 83本
I.N 43本
H.A 39本
K.S 22本
N.M 20本
A.R  6本
A.H  3本

スパイク打点がなかなか高くならないW.Yさんに、「努力しない子は試合に出さない」と、あえて厳しく精神的に追い込む指導をしました。それに対して本人は「こんちくしょう!」と怒りの炎を目の奥に輝かせました。いよいよ本気モードになったなと判断し、最後の試合に出したところ、これまでに見たことのなかったスパイク・ブロックを連発。21点中12点をたたき出しました。それでもまだまだスパイク打点が低い。今の倍は決定力をあげることができると見ています。そこまでいけば、小学生では手がつけられないアタッカーになります。他のアタッカーの決定力も高いレベルになり始めています。秋に向けて、これだけ伸びしろのあるチームも珍しいでしょう。チーム目標の最大のターゲットである東京新聞杯に向けて、第3期の良いスタートを切れていると実感しています。
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【2014年度 第3期スタート】 日本で誰もやっていない指導をすることに決めた

都大会のことも記事にしませんでした。都大会の次のことを考えていたからです。チームの形を整え、たとえどのような壁があっても新しいチャレンジを始めるために、大きく進むために。

今日より6年生チームは8月終わりまでに150セット以上の試合経験を積む計画をスタートしました。まずはこの150セットという、目標としては分かりやすく簡単なことを意識して計画を立てていきます。


次に、今日の朝、子どもたちに長い時間をかけて伝えたことを公表します。

・都大会の最後の2点で負けた。たった2点だが、判断力の大きな差が2点に出ていた。

・この2点を取るために、「自ら考え、判断し、行動する力」を養うことにする。

・練習試合をしている時には、できる限りベンチからの指示を出さない。言いたいのをじっと我慢して試合進行を子どもたちに任せる。自分達で試合状況を判断し、声をかけ合い、勝てるように工夫をすること。

・無駄な叱責もしない。黙って試合を分析することにする。試合の間、なぜ1点取れたのか、なぜ1点失ったのかを、できるかぎりノートにメモしていくので、試合が終わったあとそれを見て、自分のプレーをきちんとふりかえり、学習し、日本中の誰よりもバレーボールを知っている小学生を目指すこと。

・試合中のミスに対しても注意しない。ミスしたことは自分で分かるはずだから。どうしたらミスしないのか分からない場合は遠慮なく質問すること。

・例えば、レシーブだって、ベンチの指示通りにポジションしなくてもいい。自分で感じた相手アタッカーのスパイクコースに、自分の判断で入ればよい。そしてたくさんミスすればいい。失敗をしては次のことを試し、相手アタッカーと「かけひきをする感覚」を身につけていけばいい。

・とにかく指導者から「やらされているバレー」から完全に卒業する。この2~3ヶ月間、自分の判断で「やりたいバレー」にチャレンジすること。

・試合をしている選手は勝ち負けに最後までこだわること。しかし、指導者は勝ち負けを気にしない。いかに自分の判断でプレーしているかどうか、チャレンジしているかどうかを見ていく。


朝一番で、このような内容のミーティングを約20分間ほどかけて行った結果、子どもたちから出てきた意見は、

「これまで先生たちに言われないと練習しない自分でしたが、そうではなく、進んで練習しようと思いました。」

「バレーがうまくなるために、自分で考えて、いろいろと工夫しようと思いました。」

「試合中、もっともっとコートの中で話し合わなくてはならないと思いました。」


練習試合の時に、指導する私は「アナリスト」の役目に徹し、試合が終わった後に「この場面ではこうした方がよかった」「この場面でこういうプレーをしたから勝てた」「この試合のポイントはここだ」等と指導するやり方で、まずは7月進んでいきます。

この結果、今日の練習試合で非常に良くなったことがたくさんありました。例えば、A.Hさんのスパイクサーブ。試合で初めて使いましたが、その効果はすごく大きく、今後の可能性が開かれた気がします。このサーブを続けることで、たぶんスパイクも決められるようになるでしょう。

また、N.Mさんの真面目なやる気が本当に嬉しく感じました。ペッパーにせよ、スパイク練習にせよ、暇さえあれば「お願いします。」と練習を申し込んできました。そのかいあって、サーブは打数28本、うちエース10本でエース率35%と高かった。

他にもたくさん、これまでになかったプレーがありました。指導していて、ものすごく手応えを感じました。これはすごいことが起きる!!!と。


試合中はすべてを子どもたちに任せる指導法で、今日のマイナス面は「チームの勢いが出にくい」ということでした。これまで大人が引っ張って盛り上げていたことが原因です。小学生バレーボールの多くのチームでは、指導者の盛り上げ方や終盤の采配で試合が左右されることが多いのですが、こういうことも凌駕していくことを目標にしています。とにかく子どもたち自身の「判断力」を極めていきたい。常識にまったくとらわれない、だれもやっていない指導方法で自立・自律したチームを目指してみます。

【今日のセット数】10セット・・・目標まであと140セット
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キャンディリーグの効果は大きい

今日はキャンディリーグの2回目にBチームが出場しました。これで合計5試合も経験できました。3年生のこの時期に、これだけの経験を積めることは本当にありがたいです。何しろ5月の1回目と、6月今回の2回目では子どもたちの成績が大きくちがいます。とても成長していることが分かりますので、数字で紹介します。

(サーブ成功率)
H.N 5月80% 6月93%
Y.R 5月50% 6月71%
O.Y 5月25% 6月70%
S.K 5月75% 6月86%
Y.M 5月43% 6月0%
S.Y 5月40% 6月67%
I.M 5月80% 6月67%
I.N 5月0%  6月0%

チーム 5月55% 6月70%

1ヶ月でこんなに成績が良くなりました。
この調子で、7月27日のU10大会では、サーブ成長率でチーム85%を達成してほしいです。

さらに驚いたのが、今日はなんと初勝利をしてしまったことです。このキャンディリーグには17チームが参加していますから、おそらく最下級生チームであろう辰巳ジャンプBチームは、16連敗するだろう。それでも16試合も経験できることが素晴らしいと思っていたのですが、早くも4試合目で1勝してしまいました。ライトポジションのO.Yさんは初勝利に嬉し涙を流していたほど。みんな「勝ちたいっ!!!」と思ってがんばりましたね。

Bチームとして初勝利をしたことと、熱戦が続いて時間が長引き、体育館ではお昼ご飯を食べられなかったため、帰りに「夢の島公園」に連れて行き、遠足気分でお昼ご飯を食べてもらいました。写真画像の背景には「第五福竜丸展示館」の建物が写っています。じつは今年、第五福竜丸事件が起こってから60周年になります。Bチームのみんなは、理解できるかどうかは別として、記憶に残すために、みんなで第五福竜丸展示館を見学しました。全員初めて入ったということです。私はこの展示館をとても重要視しています。10年前の50周年の時も、当時の辰巳ジャンプの子どもたちを記念イベントに参加させ、取材を受けたことがあります。このブログの中にも第五福竜丸のことを紹介した長文記事があります。

第五福竜丸関連記事

「この展示館がどんなものなのか今は分からないだろうけど、この大きな船を見に来たということは覚えていられる。これは辰巳東雲地域に住んでいる人たちの大切な宝物なんだと覚えておくんだよ。」
子どもたちにはこう言い聞かせておきました。ぜひともご家族で見学に行ってください。また、夏休みの自由研究で第五福竜丸を調べさせてください。今年60周年です。きっと素晴らしい自由研究になるでしょう。


ご心配をおかけしました指のしびれですが、脳梗塞ではなく「肘部管症候群」のようです。完全に職業病です。左のひじを机について首を支えたり、左側に体を傾けて座りながら、連日、膨大な書き物をしている現状があり、それによってひじの神経に影響が出ているらしいです。
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府中へ初遠征

試合感覚を高めるにはとてもよい練習試合になりました。

辰巳 3{21-19、21-19、8-21、23-21、12-21}2 Lチーム

辰巳 2{22-24、22-20、21-17、19-21、27-29}3 Wチーム

レセプションさえなんとかなれば、もっと勝てるのですが・・・・・。



私個人的な状況で、今日も指導を離れ、仕事の論文作成に力を注がせていただきました。

この1ヶ月間、自分でも気づかないうちに、かなり大きなストレスがかかっているようで、夕方、とうとう左手の小指に痺れを発症してしまいました。夜になっても治まらないので、万が一を想定して軽い脳梗塞を疑っています。10年前、男女チームを同時指導して都大会に出た時にも、同じような症状が出たことがあるので、今回は油断をしないようにするつもりです。明日も痺れが続くようなら病院で診察を受けようと思います。今、倒れるわけにはいかないですから。
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