充実の徳島出張

じつは二泊三日の研修出張をしたのは、教員になってから初めてのことだった私です。それだけに新鮮な気持ちで研究大会に参加できました。せっかく飛行機に乗って、遠い徳島まて来ているのですから、ひとつでも多くの財産を持ち帰ろうと真面目に三日間を過ごしました。

また、昨夜は徳島市教育委員会にお勤めの、旧知の先生と食事をしながら教育談義をすることができました。7,8年前に東京の両国で語り合って以来の再会でした。徳島に来れたからこその楽しいひとときを過ごせました。


ざっくりと研究大会を振り返り、次の言葉を記録しておきます。

「事実と感情を切り分ける必要がある。同じことをしても、あの人なら許せるが、この人は許せないということがよくある。これは感情に支配されている状態である。人の上に立つ者は、感情に支配されない手法をもつ必要がある。」

「苦難はチャンスと捉え、困難を乗り越えていく情熱が、新たな時代に求められることである。」

「組織改革のひとつとして、構成員相互が何をしているのか、どんな課題に取り組んでいるのか等を全員に見えるようにすれば、お互いへの関心が高まり、支え合う組織となる。」

「業務改善にも視点の転換が必要である。ある事務職員研究部会では、この業務を改善すれば、仕事時間を10分間生み出せたという感覚で、徹底的な業務改善をした。今している仕事に、本当にそれでいいのか?という疑問を常に投げかけて思考することで、業務改善のアイデアが生まれる。」

「どんな立場の人にも、舞台を用意し、居場所を作り、出番を与えれば、自分からできることを見つけていく。自分の仕事が何かの役に立っているという自覚は、人の生き抜く力を強くする。」

「プラス思考が良い流れを呼び込む。大きな山を登る必要はない。自分に合った小さな山でよいから、てっぺんまで登ることが大事だ。それがマッチング空間という考え方だ。」

この三日間の内容を記録したノートは、私の財産になりました。様々な気づきと動機付けを与えてくれた研究大会でした。来る前は遠くまで行くのが大変だとマイナスに感じていましたが、今では、できれば来年も自費で参加しようと思っています。

仕事とバレーボール監督業、どちらにも活用していき、自分なりの成果をあげて、自分の山のてっぺんに登ろうと決意し、徳島を後にします。
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徳島に初上陸!



今日から徳島市に初上陸しています。
全国公立学校教頭研究大会に二泊三日で参加するためです。
初日の今日は、全体会シンポジウムがメイン。全国大会とはいえ、怯むことなくいつもどおりに最前列に陣取って、写真のようなロジカルノートで思考記録することにチャレンジしました。
左側の枠には、開会行事の中で記録しておいた方がよい最低限の情報を書きました。
真ん中のマインドマップは、シンポジウムのパネラーさん方が語った内容のキーワードを書きとめてあります。
右側のビックリマークは、私の気づきメモ。
最後に右上の角に、今日の研修での重要事項を3項目にまとめてあります。

これを書いていると、やはり睡魔には勝てますね(笑) 脳内フル回転状態にスイッチを入れた状態ですから、眠気も襲ってきません。

明日は全国から集った教頭先生方と、一日中語り合う協議会。
夜は徳島県教育委員会の旧知の方とお約束して食事会。

観光している暇はないな(泣)

その分、早く寝よう!
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夏休みスタートはマインドマップ作文講座を開く

辰巳ジャンプ、今年の夏休み練習のスタートは、宿題を7月中には終わらせるように指示した後、夏の宿題の中で、小学生が最も苦手とする読書感想文の書き方をレクチャーしました。

小学生のためのマインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館


このドリル、私が作成に携わりました。しかし現在は絶版になりましたので、ネット価格が非常に高額になっていますから、購入するのが困難です。私自身から直接学ぶ以外に、このワークブックを使える小学生は生まれにくいでしょう。その意味でも、辰巳ジャンプにいる子供たちには、私自身が頑張って作文指導をすれば、かなり有利な内容の作文講義を受けられるチャンスがあります。その入口を教えてみました。

(1)よい読書感想文を書くためには、感想文を書きやすい本を読むこと。一番書きやすいのは、本屋に並んでいる「この夏の推薦図書」から選ぶのがよいでしょう。

(2)感想文を書きやすい本と、書けない本があるので、本選びをしっかりやること(この記事の最後にいくつか本を紹介します)

(3)本を早めに読んでしまうこと。できれば7月中。バレーボールの練習の合間(お昼休み)にも読むくらいでいるとよい。

(4)原稿用紙にいきなり感想文を書こうとすると手が止まってしまい、時間がかかる。まずはじめに、マインドマップで感想文の設計図をかく。

(5)マインドマップはできるだけ大きな紙を使い、自分の脳の中あるもすべてを出し尽くすこと。

(6)マインドマップに出てきたことすべてを書くのではなく、重要なことを選んで書けば、原稿用紙3枚くらい簡単に書ける。

作文指導をした後に、マインドマップを使って思考を広げる体験もしてもらいました。テーマは「食べ物」「学校」のふたつ。考えるための道具を手にした子供たちは、私の予定通り、考えることが楽しくてやめられない状態になりました。1時間も休まず勉強をしていたにもかかわらず、「先生、もっとマインドマップの勉強、やりましょう!!!お願いします!!!」と要望がでるほど。それならば、夏休みに何回か、マインドマップ学習法を計画してみようかなと思いました。保護者の皆さんもご一緒に参加されると仕事に役立つかもしれません。
じつは8月31日に、某私立女子校に講師で呼ばれて、先生方100名をお相手に「マインドマップでアクティブラーニング研修会」をすることにもなっています。その前に、私自身の指導スキルを再生しておきたい気持ちもあります。この夏に辰巳ジャンプの子供たちの学ぶ力を高めた上で、この研修会の講師を務めたいと思っています。

さて、この夏も、夏休みは普段よりたくさん練習をする予定を組みました。お盆休みも関係ないのが辰巳ジャンプの毎年の夏休みです。ですから、頑張って休まずに練習に参加した子供たちに「井上賞」として図書カードをプレゼントしています。このことも子供たちに発表しました。ご家庭の協力があればこその井上賞です。よろしくお願いします。
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三連休のバレーボール

夏休み前、この三連休は、仕事とバレーボールに明け暮れました。

土曜日、勤務校体育館で地元の剣道会さんが合宿を行うため、朝7時から学校を開け、学校施設管理のシルバーさんと打ち合わせをし、受け入れ体制を取りました。朝一番で学校に行ったので、午前中はいくつかの仕事をこなし、午後は学校支援地域本部が催す「ジャズ教室」に顔を出した後、辰巳での練習試合へかけつけ、4セットを指導。

日曜日、小松川小学校での東京都小学生バレーボール連盟C級審判資格取得講習会のモデルチームとして1日参加。新たに審判資格を取得される方々の実技試験のために、合計8セットの練習試合を行う。とても暑い体育館での講習会に、エースアタッカーが腹痛を起こし、午後の4セットを休ませる。柱がいないチーム状態の中で、子供たちはけっこうゲームを作ってくれたました。この夏休みにしっかり鍛えられたら、秋には面白いチームになりそうです。このC級審判講習会終了時点で、正直、私自身はクタクタでした。

しかし3日目。私が責任者を務める「江東区小学生バレーボール教室」を、江東スポーツ会館で運営しました。
今回のバレーボール教室、準備が後手後手に回ってしまい、今日は朝3時起床、運営資料を作り、必要数印刷する作業が6時半まで続きました。こんな3日間を送っていたので、バレーボール教室スタート時点ですでにエネルギー切れ状態を自覚。ありがたいことに各チームの指導者の方々や辰巳ジャンプ保護者をはじめとする教室担当チームの保護者の方々が、好意的、積極的に動いてくれたので、内容の濃い教室運営をすることができたと感じています。
また、今年はVチャレンジリーグに出場している「東京ヴェルディバレーボールチーム」に講師を依頼し、全力投球の指導をしていただけました。そのていねいな指導はとても好感がもてるものでした。

今回、例年になくチームに所属していない一般参加の子供たちが12名も参加してくれました。当然、私の今日の目標は、この12名の子供たちが、楽しく参加してくれるように配慮することでした。そのための早朝準備作業だったわけです。幸いなことに、うまくなじんで参加できたようでした。



さて、辰巳ジャンプに話題を変えますと、新人大型アタッカーさんが信じられない進歩をとげています。まだ入部3ヶ月ですが、今日のバレーボール教室では初心者のグループではなく「経験者のグループ」に加わり、存在感たっぷりにバレーボールをしていました。昨日のC級審判資格講習会の試合でも、ブロックの上から真下に打つスパイクを何本も決めました。5月29日から計算しているスパイクブロック決定数も、キャプテンの85本に続く55本と、ぐんぐん追い上げています。夏休み明けには、かなりの決定力になるでしょう。小学生のブロックではけっして届かない高さから、本人も予想ができないコースにスパイクが飛んでいくのですから、コート内に入れば決まらないわけがありません。

熱い夏になりそうです。

汗一つ そこに勝利の 芽が伸びる
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経験値を高めた今日の練習試合の成果

今日はレギュラーの二人がいない中での練習試合でした。新人選手3人が入ることもあり、レシーブがセッターに入らず、「カバーッ!!」という叫び声がたくさん聞こえてくる中で、合計10セットを経験したことが最大の成果です。入部1~3ヶ月のメンバーが、この段階でこれだけたくさんの試合に出られることが珍しい。普通にバレーボールができなくて当たり前です。

それでもダメなことはダメなので、厳しく指導もしました。加えて、夏休みを前に、そろそろ「このチームで都大会に出て戦う」という意識をもってもらうために、イメージ作りもしてみました。

ダメなことの中で、最高にダメだったのが、点を取った時の喜び方です。ダラダラとした動きと声、ガッツポーズを取るでもなく、走り回るでもなく、自分の立っている場所の近くを歩きながら、手はまるで幽霊のようにダラ~っとたらしながら「よ~~~し・・・」とつぶやいている。おいおい、生きているのか? 本当に小学生なのか? そんな生気のない雰囲気に、怒らずにはいられませんでした。
「こんな幽霊みたいな喜び方をしているチームなんか、都大会の試合で見たことがない。支部大会でも見たことがない。こんなことをしていたら、永久に支部16位以下で終わる。都大会に出て勝てるチームは、それだけの雰囲気をもっている。幽霊のようなチームが都大会に出るわけがないじゃないか。」
これで少しは自分たちのしていることに気づいたようで、ほんの少しだけ盛り上げ方が変わりました。でも、まだまだまだまだです。

今一度、チーム練習訓も確認していく必要がありそうです。

【チーム練習訓】
一、人に言われず進んで行動、全力プレーを心がけること
一、練習の時には常に集中し、心でバレーをやること
一、いつも明るく元気に声を出し、笑顔で練習すること

私に言われずに進んで行動しているでしょうか?  いいえ、まだまだです。

全力プレーをしているでしょうか?  いいえ、試合中にも歩いていたり、立っているだけの子がほとんどです。

コート内で常に集中しているでしょうか?  相手のプレーも見ずに、スタートの一歩目が遅れてばかりです。

心でバレーをしているでしょうか?   これは少しはしていますね。

いつも明るく元気に声を出しているでしょうか?   「声を出せ!」と言われることが多すぎます。

笑顔で練習しているでしょうか?   真剣な笑顔、仲間を励ます笑顔を出せる子はまだ一人もいません。


現在の先輩後輩がいない5年生単独学年のチーム状況と、ほとんどが末っ子・一人っ子というメンバー構成から、今の辰巳ジャンプの子供たちは非常に幼い感じがします。はやく下級生が入ってこないと、自分のことだけやっていればいいため、心の成長が伴わず、5年生の本当の実力も出ない感じがします。

【今日の個人成績】
(サーブ成功率)
1位 5番 92%
2位 2番 86%
3位 4番 83%
4位 7番 82%
5位 8番 71%
6位 6番 54%
7位 9番 47%

(サービスエース率)
1位 4番 33%
2位 5番 27%
3位 2番 26%
4位 6番、8番 21%
6位 9番 7%
7位 7番 5%

(スパイク・ブロック決定数)
1位 7番 14本
2位 5番 10本
3位 4番 9本
4位 2番 1本
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ランニングパス

今日の練習では、子供たちがゾーンに入りました。ランニングパスで1337回を続けられました。入部して間もない子がいるチームですから、これまでランニングパスの回数目標は50回が適度だと私自身が思っていました。今日は私からの目標数字を示さず、子供たちに任せました。ランニングパスを始める前に、少し話し合い、子供たちが立てた目標数字は120回でした。

ランニングパスの練習が始まり、主にオーバーハンドパスで続ける子供たち。何度も何度もボールを落としそうになりながら、なんとかカバーしていく。200回を超えるあたりから、パスがとても安定してきました。目標120回から始めたので、200を超えたらあとは行けるところまで行く状況。500を超えると、練習の空気は自然に1000回を目指す雰囲気に。950回を超えると、全員が声を出して回数を数える。完全に目標の共有化ができていました。

最終的には1337回。
この学年としては、最高記録の達成です。

直後、キャプテンからの質問が、
「先生、アカネちゃんたちは何回できたんですか?」
と、中2の先輩たちの記録をたずねるもの。
その回数は2908回なので、挑戦するとしたら目標3000回になります。1年後、6年生の夏休みあたりで挑戦すればいいでしょう。3000回超えをするためには、1時間以上の時間が必要になります。
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第16回学校俳句研究会で教育実践報告をしました

本日、江東区立八名川小学校で開催された「第16回学校俳句研究会」で、文京区立明化小学校での教育実践報告をさせていただきました。内容としては次のようなものです。

(1)自己紹介・学校紹介
(2)明化小学校が俳句に取り組み始めたきっかけ
(3)東京都言語能力向上推進校・拠点校としての研究
(4)俳句コンクールの成果
(5)俳句にまつわる児童のエピソード
(6)管理職の立場での実践(ESDの視点から)
(7)成果と課題
(8)質疑応答

今日の研究会には、元同僚、教育実習生として育てた現職新人教諭、かつてお世話になった校長先生といった方々も参加してくださり、私の拙い話を聞いてくださいました。そして何よりも私にこのような機会を与えてくださった、日本学校俳句研究会代表(江東区教育委員会学校支援課勤務)の小山正見先生に感謝申し上げます。今回、私が最もお伝えしたかったことは、江東区立香取小学校時代の校内研究会で講師としてお世話になった進藤先生に徹底的に教えていただいた「同一パターンのグレードアップ」という考え方です。明化小学校の俳句教育は、特別なことをしていたのではなく、ただひたすらに「毎月一俳句・一句会」を実践し続けたことで成果があがった事例です。
加えて、学校の管理職として、言語能力向上拠点校としての役目を果たすため、地域を巻き込んでの「大人俳句大会」を、楽しく開催することができたことを報告させていただきました。



さて、学校俳句研究会の皆様のご配慮で、私の発表を最初にしていただき、失礼ながら発表後すぐに、辰巳ジャンプの練習に向かいました。
今日は江戸川区のお馴染みのチームとの練習試合を組んでいました。そのチームは、明日、スポーツ少年団都大会をひかえているそうで、辰巳ジャンプの子供たちを相手に、充実した練習ができたように感じました。良い試合をしてくれることを期待しています。

辰巳ジャンプの子供たちは、とても良くなってきました。このごろ強く感じることがあります。それは、ほんの少しですが、大人になってきたことです。私の愛する辰巳地域の子供たちです。もともと他の地域にない飛び抜けた素直さがあります。この素直さは指導する私の心を洗われるくらいの感覚があります。それに加えて、何となくですが大人っぽさが出てきた感じがしています。この発達段階に入ると、辰巳ジャンプは一気に伸びていく可能性が出てきます。なぜなら、私から言われることではなく、自分の意思でバレーボールをするようになっていくからです。5年生9人のチーム。急上昇の成長段階に入ってきました。保護者の皆さん、当番の日でなくても、練習見学をすることをおススメします。1回1回の練習で、どんどん伸びていく子供たちの姿を目に焼き付けるチャンスが到来しています。
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全校朝会でのチャレンジ

4月から新しい学校に異動し、ここでも井上イズムを大事にして、静かに気付かれないように、学校改革の波を起こし始めています。そのひとつが全校朝会での訓話です。新しい学校は、校長先生が非常にお忙しい方で、突然の出張が入ることがあり、全校朝会を任されること、すでに3回ありました。

私にとって、全校児童に良い影響を及ぼすこれほどのチャンスはないので、第一回目からある宣言をしました。
「こうして副校長先生が話をすることって数多くないので、私が話す時には、すべて人生を成功させる法則を話します。低学年の子たちには難しいかもしれないけれど、我慢してくださいね。」
というものです。

第一回目には、「ミラーニューロン」のことを話しました。

第二回目には、「20000時間練習すれば成功する法則」を話しました。

第三回目には、「失敗しても、あきらめなければ何度でもやり直せる」ことを話しました。

次の第四回目は、「アファメーション」について語る予定です。

我が校の先生たちからは、「うちは校長先生が不在の時が多いから、副校長先生が大変なんですよ。心の準備をしておくとよいですよ。」とよく言われるのですが、私的には子供たちに語りかけられるチャンスがたくさんあって、喜ばしいことなのです。

もっともっと伝えたいことがある。できればすべての授業を担当して、子供たちに学ばせたいことがある。しかし、立場上、私ではなく、全教員を信頼して任せなくてはならない。

そんな思いを、数少ない全校朝会の訓話チャンスの中で、ぶつけていこうと思います。そのかいあって、あるパパさんからは、「うちの娘は副校長先生の話がすごく心に響いているようで、家でお聞きした話をしてくれるのです。」と、お褒めの言葉をいただきました。
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