「スクール・スタンダード」作成に向けて

校内研修会の初日を行いました。
研究テーマの確認や組織作り、今後の予定などを確認しました。

前日に研究主任の先生から相談を受け、この日の研修会をどうするか話し合った結果、後半の時間を使って私が講師を務め、「朝読書の効用について」の講義と、「スクール・スタンダード」を考えるためのファシリテーターを務めることになりました。

「朝読書の効用」については、脳科学的な視点からどのような効果が期待できるかということと、「読書交流」が起こるように仕向けることによって、子どもたちの読書熱が高まることをレクチャー。そのために「回し読み」をすすめることと、教師による「フィードバック」が必要だと話しました。

ただ読書をさせるだけでなく、読後に教師が何らかの語りかけをしてあげることで、子どもたちの読書へのモチベーションが上がるように指導していくことが必要だと伝えていきました。


次に「スクール・スタンダード」についてのブレインストーミングをファシリテートしました。
今回は「KJ法」を使ってアイデア出しをしてもらったのです。
さらに出されたアイデアを深めるために「ワールドカフェ」を行いました。

短い時間で行ったため、十分とはいえない話し合いの内容でしたが、研修会終了後にも先生たちが「スクール・スタンダード」について語り合っていた姿が見られましたので、第1回目のブレインストーミングとしては成功でした。


出されたアイデアを元に、マインドマップにまとめたのが画像のものですが、アイデアがたくさんあってマップが細かくなってしまいました。見にくいでしょうが、ご覧になった方は雰囲気だけでも感じてくださいませ。

次のブログ記事で、第一案の文章化した「スクール・スタンダード」を示したいと思います。

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マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
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二分の一成人式に向けて【マインドマップ教育実践】

総合的な学習の時間で取り組んだ「二分の一成人式」は、子どもたちの手でできるだけ運営できるようにしました。

厳粛な空気の中にも温かな空気も流れ、とても良い「儀式」になったと思うのですが、参加して下さった保護者の皆様はどう感じられたでしょうか?

今回の取り組みの大きな目玉は、高学年になる子どもたちに「自治的能力を持たせる」ということにありました。目指すは5年生の7月にある「林間学校」なのでした。約半年後にある林間学校を、子どもたち自身の手で運営できるようにするための試金石。それが「二分の一成人式」でした。

私たち担任二人は「二分の一成人式実行委員会」が8名、「記念DVD作成委員会」が8名。この16名を学年のリーダーとして育成しました。さらに、実行委員にならなかった子どもたちの中にも学年リーダーとして動いてもらった子がいます。子どもたちはみんな、担任二人の気持ちをしっかり組んでくれ、予想以上に責任を果たしてくれました。小学校4年生段階のレベルとしては、かなり高い自治能力を持った子どもたちに育ったと感じています。この流れを次の担任の先生が上手に引き継いでくれれば、小学校生活の集大成に向かう高学年で、大きな花を開いてくれるでしょう。


さて、今回の取り組みの中で、「10年間の人生マインドマップ」というものをかいてもらいました。小学校4年生にしてはかなりレベルの高い内容のマインドマップをかいてくれました。それをすべて掲示してみました。保護者の皆さんに見てもらったわけですが、「へぇ~、うちの子はこんなことを考えていたんですね。」と新しい発見をされている方も何人かおり、掲示して良かったと思っています。

10歳の段階で、自分自身を「メタ認知」する活動を行っておくことは、キャリア教育という視点で見ても大きな影響力のある活動だと感じています。マインドマップではなく、年表とか小冊子、新聞のようなものにまとめる作業もあるでしょうが、記憶の引き出しや作業のスピードから考えて、マインドマップの方が優れていると今回も感じました。

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言葉をたくさん知っているとどんな大人になるか?【マインドマップ活用授業】

昨日、はるばる石川県小松市の芦城小学校からお二人の先生が、私たち6学年に1日参観をするためにいらっしゃいました。

その目的は、
(1)マインドマップを授業でどのように活用するのか。
(2)学級崩壊を劇的に改善したその理論と実践
この2点を研修するためでした。

昨年来、芦城小学校の研修主任の先生から、「ぜひ参観に行かせてほしい。校長先生も来年度の校内研究で取り入れていきたいと希望しています。」という内容のご連絡を何度もいただき、やっと実現しました。わざわざ遠い石川県から来ていただいたので、私としてもかなり力を入れて授業を考えました。

さらに2組のモジャ先生も「マインドマップ研修フェロー」ですから、1組の私と同じように「言葉」に視点を当てたマインドマップ活用授業を公開してもらいました。


さて、その中のひとつ。1時間目の私の授業は、このブログ内でとても参考になるご意見をくださった、保護者の夕顔さんのアイデアを授業化しました。テーマは『言葉をたくさん知っていたらどんな大人になるか?』です。(朝礼の終わりが押したので、実際の授業時間は35分程度です。35分間でこれだけの内容ができてしまうマインドマップのすごさを感じていただければ幸いです。)



【授業の流れ】

(1)導入(5分)
①本時のゴール(めあて)確認
 ・全員が発言をする。
 ・授業の最後に言葉を知っている大人のイメージを全員が持てる。
②本時の活動内容と時間配分の確認
③前時の振り返り
 ・前時で行った『言葉を知らないとどんな大人になるか』で考え合ったことを思い出す。

(2)思考活動(10分)
①マインドマップで「言葉をたくさん知っていたらどんな大人になるか」を考える。
 ・BOIで行き詰る児童支援するため、BOIのアイデアとなる言葉を板書する。

(3)意見交流
①考えたことを発表し合う。
②話し合いの進行は児童に任せ、教師は書記に徹する。
 ・スムーズな進行を促すために、「クッシュボール」を活用する。

(4)まとめ
 ・この1時間に考えたことを元にして、授業の感想を書く。


こうして出来上がったのが写真のマインドマップです。
まずはこれを私なりに解説文にしてみます。


「言葉をたくさん知っていたらどんな大人になるか」ということを学級全員で考えてみました。出てきた意見は「友達関係」「人間関係」「心の成長」「将来のこと」「期待できる能力」「会話力」「敬語について」の7種類に分けられます。

言葉をたくさん知っていると、「友達」とのおしゃべりもはずみ、自分の思いをスムーズに伝えることもでき、伝わらないというストレスが減ります。その結果、楽しい友達関係を築いていくことができると期待できます。またいろいろな言葉を知っていることで知識も増え、友達に教えることもできるので尊敬される人になるでしょう。

「人間関係」への影響も考えられます。まず、言葉をたくさん知っているひとは暴力を使った問題解決をすることはないと思います。相手の心に伝わる言葉を持っていれば人間関係も深まりますし、相手のことを考える力も高まるので「やさしさ」につながるでしょう。また、言葉をたくさん知っていれば周りの人にも信頼され、仕事もたくさん任されるし、困っている人からの相談も増えるに違いありません。自分のプライドも高まることでしょう。プライドの高まりは自尊心を高めることにもなります。

言葉は「心」にも良い栄養を与えます。言葉を知っていることから「思いやりの気持ち」が生まれ、良い人間になれると思います。そして、相手に合った言葉を選びながら、適切な励ましを送れる人になるでしょうし、相手がどんなことに悩んだり苦しんだりしているのかも理解できることが多くなるでしょう。様々なことを「プラス思考」で考えることができるようになり、人に影響を与える人間になります。

言葉を知っている人は、将来、高校や大学にも行けるでしょうし、過去の歴史や大切な知識を子どもたちに使えていくことができる大人になるでしょう。

言葉を知っている人の能力についても高い能力を持つことが期待できます。本をたくさん読むことができるし、難しい本を読めるようになるので、頭が良くなり、智慧もつきます。仕事もできる人間になるでしょうし、発言力も上がります。話し合うための言葉もできるだけたくさん知っていると、落ち着いて会議をすることができるし、説得力や文章力もあるので会議を進める力も発揮されます。

「会話力」がある大人になるので、その人の周りには人がどんどん集まるようになります。そして、集まった人に好かれる人間になります。大人から子どもまで幅広い人々に好かれる力を持ち、自分の思いを伝えることはもちろん、他の人たちの思いも代わりに話せるくらいの会話力を持ちます。

「敬語」もよく知っていて、礼儀正しい人だという好印象を持たれます。その場に応じた言葉を使えることは会話力と同じように人を集める力となります。

このように「たくさんの言葉を知っている大人」になることは、みんなを活かし、信頼される素晴らしい大人になるのだと井上学級は考えました。




【授業を受けた子どもの感想】

まずはじめに、この授業の後、「自分の感想は時間内に書けないから帰りまで待って下さい。」と言ってきたある男子の感想を載せます。その後、もう一人、女子の感想を載せます。ぜひ読んであげて下さい。

(男子S.Kさん)
ぼくは言葉を知っていると、今のぼくも将来のぼくも生き生きと幸せが来るのではないかと考えました。なぜなら今、言葉を知っているとあまり知らない人でもコミュニケーションが増えて、友だちになれるかもしれないと思いました。そして友だちとしての関係がもっと深まって、親友そして大親友になると思いました。

そしてあまりけんかもおこらなくなると思いました。でも、もしけんかがおこったとしても、暴力で解決することはなく、言葉で解決すると思いました。そして、みんなと仲良くなると、親も安心感が持てて、家族とよりいっそう関係が深まると思いました。そのような事がたくさんおこるとやさしい言葉が使えるようになって、能力も上がって成績も優秀になると思いました。このことからぼくは、本当に頭の良い人は言葉も心もみんなやさしいのだと思いました。

そして今のためではなく、将来のことのためにも役に立つと思いました。たとえば、大学に行くために受験をするけれど、能力がないとそこには入れません。しかし、ぼくはさっきも言ったように、まずはやさしい心がないと能力が上がらないと思いました。そして大学に受かって、そこで社会について勉強します。その後、大学を卒業して就職試験を受けます。そこでも良い心や態度などを示すことができて、そしてやっと合格して就職するですが、やはりそこでも言葉を大切にすることは必要だと考えました。その会社の中でいろんなやりとりをし、信頼を受けて、大きな仕事を任される。そういうことが言葉を知っている人たちの歩みだと思いました。
しかし、あまり言葉を覚えていない人は、会社の会議の時に説得力がなく、幸せな人生も送りにくいと思いました。

最後にぼくがこの授業を受けて感じたことをまとめます。
やさしい心が生まれると、ポジティブになるし、人の心を大切にする思いやりが増えて、みんなから信頼感のある人、とてもいい人、やさしい人、明るい人などと思われるようになります。ぼくはそういうやさしい心をもった大人になり、そういう心を未来の子どもたちに伝えたいです。


(女子M.Oさん)
言葉をたくさん知っていれば、可能性は無限だと思う。
理由は、しゃべることによって脳内が活発に動いて覚えることができるし、そうすればたくさんの角度から、ものごとを考えることができる。たくさんの人から共感されるし、信頼も受ける。信頼されればたくさんのことを任せてもらえる。するとたくさんの経験ができる。能力が上がる。そんなふうに続くと思う。
これで「最高の人間」ができあがると思いました。
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言葉を知らないとどういう大人になるだろうか? 【マインドマップ活用授業】

国語で詩の授業を行いました。この単元は講師の先生にお任せしています。先生は丁寧に読解し、子どもたちの心を耕してくれました。

ところが詩を作る段になって、そのことが子どもたちには少し難しかったらしく、推敲をしてより良いものを作ろうとする態度をなかなか見せてくれませんでした。

もし、年間を通して私が「詩の種」を見つける能力を伸ばす指導をし、力を伸ばすことができていれば、この1月の時期にはどんどん創作できるようになっているはずです。しかし、その指導よりも、他のこと(マインドマップや目標志向の態度育成、日常生活の安定化、ポジティブ思考の伝達、等々)を優先させなくてはならなかったので、残念ながらここまでは手が行き届いていません。

詩の種を見つける指導法の参考になるのは、同じ江東区にある八名川小学校の小山校長先生が取り組まれている「俳句」の指導があります。八名川小学校では学校をあげて「俳句指導」に取り組み、大きな成果をあげています。その指導は、子どもたちに「俳句ノート」を作らせて、毎日毎日「俳句の種」を見つけさせては記録していくというもの。このような少しずつでも良いから毎日積み重ねる指導が、根強い実力をつけさせる指導だと私も賛同しています。

「十分間俳句」


さて、言葉へのこだわりを持ってほしかった私は、子どもたちにこんなことを考えさせました。
「たくさん言葉を知らずに大人になったら、どんな大人になるか?」

「それでは3分間考えて」と指示をしてタイマースタート。1分過ぎて誰もが腕を組んだり、頭をかいたり、考えがまとまらない様子。そこでもうひとこと。
「1分たっても、だれ一人、何の行動も始めなかったでしょ。ということはさ、君たちはまだだれ一人も、『思考ツール』が身についていないということだよ。ずっと教えてきたのにね。人間じっとしていても何にも考えは浮かばないって。ペンを動かさないと何にも浮かんでこないよ。」

(あ、そうか!)という表情で、ただちにマインドマップを書きだす子どもたち。スイッチ、ON! 2分間、すごい勢いで考えをまとめていきました。

その後、発言を促し、出てきた意見をまとめたものがこれです。


・言葉によって人間関係が成り立っていくので、人間関係を作ることが難しくなる。

・人との関係を切ってしまうことにもある。

・みんなの話についていけなくなる。

・言葉を知らないと誤解を受けやすくなり、いじめられることにもつながる。

・自分の気持ちを言葉で表現できずにイライラする。

・言葉を知らないと「会話力」「伝達力」「文章力」「コミュニケーション能力」「説得力」などの能力が無くなる。

・いろんな能力が足りないと、仕事も任せてもらえなくなる。

・自分をアピールする能力も無いから会社にも入れない。

・働けないから親のスネをかじるしかなくなる。

・伝える力が足りないと、友達も少なくなる。

・自分の感情を伝えることもできないから困る。

・言葉を知らないとだまされることが多くなる。

・「えー」とか「あー」とか余計なことを言ってしまう。

・人の言っていることも理解できなくなるだろう。

・いろいろなあいさつの仕方も分からないだろうから、信用されなくなる。

・場にふさわしいあいさつができなければ、嫌がられるだろう。

・「タメ語」でしか話せなくて、バカだと思われる。


いかがですか。たった2分間でここまで思考が広がりました。すごいですよね。指導している私が驚きました。


特に、私が最後にまとめで言いたかったことまで出てきてくれました。それは、

「言葉を知らないとね、自分の不満とか不安、やりたいことや伝えたいことが正確に表現できなくて、ストレスがたまるんだよ。みんなの発言でも出てきたでしょ、ストレスがたまってたまって、キレやすい大人になるんだな。よくさ、テレビの成人式でキレている大人を見るでしょ。言葉をたくさん知っている人は、ああいうキレ方をしないんだよ。キレる前にしゃべることができるからね。
赤ちゃんが同じじゃん。赤ちゃんは年がら年中キレているでしょ。(子どもたち???という表情)・・・赤ちゃんは自分の感じていることを言葉にできないから、『腹へった~!』って伝えるために、『ビエ~ッ!!!』って泣くんでしょ。あれはどう考えてもキレているでしょ。すごいぞ赤ちゃんは。夜中だろうが昼間だろうが、いや~な感じがしたら、すぐい『オギャー!!!』ってキレるんだ。赤ちゃんがさ、夜中に『あの~、お腹がすいたからミルクをいただけませんか?』って起きる?(子どもたち、場面を想像してニヤニヤ)言葉が使えないから“泣く”という方法でキレるわけだよ。キレる大人は赤ちゃんと同じなんだな。」

たぶん全員が納得してくれたと思います。

「言葉にこだわる」

大事なことです。言葉にこだわる子どもを育てたい。どうぞご家庭でも言葉にこだわってみてください。
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感動!のマインドマップ授業  2年生生活科 「フェスティバルをしよう」

「仕事はできるだけ早く終わらせて、その後の時間を有意義に使う」が信条の井上です。しかし、今週はそうもいかず、すべての日の夜に予定が入ってきました。

月・・・WACOMさんとの新型提示教材レンタル打ち合わせ
火・・・ブザン教育協会にて、今後の活動について懇談
水・・・職場の「野郎会」(男性教諭の会)
木・・・教職員卓球大会
金・・・学校評議員会

有意義に使っているといえばそうなんですが、お休みもほしいなぁという気持ちにもなった今週でした。

****************

さて!

題名の通り、2年生担任のM先生、やってくれました!
マインドマップ活用の先行事例を作ってくれました!

2年生は生活科で「フェスティバルをしよう」という授業をすることになっています。これまでお世話になった方々に、自分たちの成長を見てもらおうという取り組みです。セルフエスティームを高める授業として、私は「低学年版・キャリア教育」だと認識しています。

この企画をするために、マインドマップを活用して授業をしたそうです。

授業前に、私が相談に乗った時の記事がありますので参考にして下さい。
☆低学年・生活科でのマインドマップ活用


授業で使ったマインドマップの画像が2枚あります。

まずはこれです。

どんな人にお世話になったかということを、「クラスマインドマップ」で考えたそうです。すると2年生の子ども達の意見が止まらない状態になったと最高の笑顔でM先生が語ってくれました。

「どんな人にお世話になったかな?と聞いてマインドマップにかいていくと、子ども達はすごく楽しそうに意見を出してくれたんです。1時間の授業で子ども達の発言が止まりませんでした。」

「どんどん話し合っていくうちに、子ども達の意見が自然と“ありがとう”とか“お礼”といった意見に変わっていったんです。そして本当に素直に、自分たちはどんな人にも“ありがとう”の気持ちを持っていることに気づいてくれたんです。」


次の授業では、「今までどんなことが楽しかったのか」を考えさせたそうです。
その時にかいたのがこのマインドマップです。

楽しかった記憶を再現していくマインドマップですから、1枚目に比べてもさらに活発な意見が出たそうです。

「もう意見が止まらない状態になりました。マインドマップってこんなにすごいんだと心から感じました。」

「子ども達から“楽しかったことにハートマークをつけようよ!”という意見が出たんです。どんどんハートマークをつけていったら、結局全部につけなくてはならくなってしまいました。」

「一番感動したのは、『香取小フェスティバル』という名前ではつまらないから『ありがとうフェスティバル』にしようという意見が出てきたことです。すごくいいネーミングに担任の私が感激してしまいました。」


私からは、
「M先生、すごいね!2年生でのマインドマップの活用法について開拓してくれたね!ありがとう!このことをブログで紹介させてね!記事にするエピソードを生んでくれて本当にありがとう!」
と伝えました。


実はこのM先生の授業、私が授業公開する12月2日(水)に同時に公開授業をします。


【江東区小学校教育研究会・研究授業】

12月2日(水) 会場:江東区立香取小学校

13:45~14:30 公開授業

14:45~16:30 研究協議会

【授業の予定】

1年道徳・・・現在、最終検討中

2年生活科 「フェスティバルをしよう」

6年国語 「やまなし」

※3学級担任は全員マインドマップをかける教員です。

※江東区小学校教育研究会の研究授業は一般公開することになっています。遠慮なく参観してください。そして是非とも研究協議会にご参加下さい。
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夢に歩み出した卒業生

今日は土曜日ですが、勤務校は学校公開の土曜参観日で授業がありました。
私の授業では、今日の中で準備に一番力を入れていなかった3時間目の「社会」で最も参観者が多かったので、少々困惑気味でした。反省しています。

さて、今日の話題は授業でがありません。卒業生が自らの夢に向かって一歩を踏み出したことを報告しにきてくれました。そのことを記事にします。

昨年、担任していた6年生井上学級のメンバーで、「マインドマップムーブメント」を起こし続けた子ども達の一人が、今日の学校公開で、わざわざ教室にあいさつに来てくれました。写真のマグカップを届けに来てくれたのです。

話を聞いてみると、アメリカにホームスティに行ったお土産だということでした。

これはですね、担任していた私としては、ものすごく感激したんですよ。
なぜなら、彼は卒業文集にこのように書いているのです。

「ぼくの将来の夢は映画俳優になる事です。
 俳優になったら、見ている人をドキドキさせるようなアクション映画に出たいです。そして、外国(アメリカ)の映画に出て、「ハリソンフォード」のような俳優になりたいです。なので中学校では、マインドマップをいっぱい使い、国語、数学など、しっかり勉強していきたいです。それに外国に行くので、特に英語に力を入れていきたいです。」

この「アファメーション卒業文集」の通り、着実に自分の夢に向かって進んでいる姿に接し、私はこれぞ「教師冥利に尽きる!!!」といった感激を味わえたわけです。


この「教師」という仕事は、未来に生きる少年少女達に、いかにして夢を与え、人生を豊かに生きていってもらえるか、それが最大の目標です。そして夢実現に向かって少しでも前進している姿を知れば、それは何ものにも変えがたい幸福感を感じられる。お金では買えない大事なものを教え子からもらえた時、すべての苦労は一瞬にして消えます。


井上学級卒業生の皆さん、中には30代の人もいますが、私も夢を追い続けますから、皆さんも一生涯、夢を追い求めていきましょう!!!
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前向きな生き方をするための良い習慣を考える 【マインドマップ・ポジティブ思考ワーク】

先週の『“できない”と言ってしまうのはなぜ?????』という授業に続いて、今日は
『良い習慣にはどのようなものがあるか?』
というワークを行いました。


5分間で「良い習慣」と思えることを、個人作業で思いつく限り書き出し、残りの時間は意見を出し続けることになります。この展開でまとめていくと、“意見が止まらない状態”になります。

先週同様、授業者の私はマインドマップで書記に徹するだけ。ご指名もする必要がありません。子ども達がクッシュボールのリレーで次々と発表者を決めてくれるので、とにかくそのスピードに書記の私が追いつけない。毎回、そんな授業になっています。


意見を広げていくだけで時間が足りなくなってしまいましたので、このまとめの文章はブログに出すことにしました。

********************

井上学級が考えた『前向きな生き方をするための良い習慣』とは!

(1)あいさつについて
  ◎いつも元気な声であいさつ
  ◎友だち、親、先生など、誰に対してもさわやかなあいさつ
  ◎はっきり聞こえる声であいさつ
  ◎相手の目を見てあいさつ
  ◎ご近所の方にもしっかりあいさつ
  ◎落ち込んだ気持ちも切り換えてあいさつ
  ◎心が伝わるようにあいさつ

(2)食の習慣
  ◎三食しっかり食べる習慣
  ◎嫌いな物でも食べようとする習慣
  ◎しっかりかむ習慣
  ◎「いただきます」「ごちそうさま」を必ず言う習慣

(3)心構えとして
  ◎自分は必ずできると信じる心
  ◎できた自分をイメージトレーニング
  ◎どんなことでもあきらめない気持ち
  ◎何でも一生懸命やる習慣
  ◎チャレンジ精神
  ◎いつも目標を意識すること
  ◎人の悪口は言わない心構え
  ◎良い言葉を使おうとする意識
  ◎ダラダラ行動せず、テキパキ、サッサと行動
  ◎常にプラス思考で
  ◎マイナスなことを引きずらない、クヨクヨしないこと
  ◎小さなことでも、できた自分をほめること
  ◎最高学年だという意識を持つこと

(4)自立に向けて
  ◎家でも学ぶ、一人でも学ぶ
  ◎やるべき時に私語を話したりしない

(5)健康について
  ◎運動を心がけて体を鍛える
  ◎排便もリズム正しく整える

(6)協力する心
  ◎進んで人を手伝う
  ◎責任を感じて手伝う
  ◎人に役立つこと
  ◎みんなのことを考える
  ◎人を助けることを考える
  ◎約束を守る姿勢は自分も助ける

(7)計画性
  ◎早寝早起きを心がける
  ◎起きる時間に自分で時計をセットする
  ◎時は金なり、時間を大切にする
  ◎本当に必要なものだけを買い、いらないものに手を出さない

*******************

これを実行できたらすごい人間になれますね。

ポジティブ思考ワーク、次回は『目標を達成したらどんな人間になれるのか?』をテーマにして考え合います。
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やりもしないのに「できない」というのはなぜか??? 【授業のマインドマップ】

今、我がクラスの道徳では『ポジティブ思考ワーク』と称して、私が指導プログラムを試行錯誤しながら、子ども達を鍛えています。

今日の授業で行ったテーマです。

「多くの人は、行動をしてもいない、やってもいないのに最初から『できない』とか、『無理~』とか言ってしまうのはなぜなのか?」

少々時間が無かったので、たった5分間の「速射マップ」で子ども達は自分の考えをまとめ、その後次々に意見を出してもらいながら、15分間でグループマインドマップに仕上げていきました。(画像参照)


ここに出てきた子ども達の意見が素晴らしい!!!!!
私はな~んにも言わずに、書記に徹していたのですが、次に書くような意見が飛び出し続けました。



『“できない”と言ってしまうのはなぜ?????』

・勉強が難しいという先入観がある。
・単なる印象だけで「できない」と決めてつけている。
・最初からあきらめている。
・最初から「できない」と決めつけている。
・無意識に「できない」と感じている。
・これまでの経験から「できない」と感じている。
・自分にはそんな「可能性」はないと思いこんでいる。
・「自分は負け組だ」と思いこんでいる。
・「できないこと」を想像してやめてしまう。
・自分で勝手に限界を作っている。
・自分に自信がない。これまでの経験がカベとなってそう思わせている。
・自分の力を信じることから目をつぶっている。
・自分の力に自分でストップをかけている。
・失敗を拒否して、ネガティブな心が起こってしまう。
・最初から「つまらない」「めんどくさい」と思いこんでいる。
・最初から失敗を恐れて何もしない。
・いろいろな理由をつけて挑戦しない。
・「できない」という人の言葉は、周りの人たちにも悪い影響を与える。
・人と比べて自分はできないと思いこんでいる。
・「できない」とか「無理」という言葉が口癖になっている。習慣化されている。
・周りの人を気にして挑戦しなくなる。
・周りの人の言葉や行動にに流される。「ミラーニューロンだ!」
・周りの人に合わせないと不安なるため、自分も「できない」と言ってしまう。


【まとめ】
☆「できない」と言う人は、本当はできるのに行動を起こさないから“できない”のだ!



この授業をやっていて、私が心底驚いたのは、『自分力』という言葉が子ども達の中から出てきたことです。

実は、マインドマップ(R)フェロー第1期の「あらっち先生」と「鹿江先生」と私の3人で、『自分力』という概念を作り出して、人生を大きく開いていける人間を育てようと話し合っていた最中だったのです。


6年生の子ども達、恐るべし!!! です。
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立派な卒業式でした 【マインドマップ キャリア教育】

本日、勤務校の卒業式でした。

私は6年生の担任、式当日の担任はあまりやることがないものなんです。
教職員、PTAの皆さんにおんぶにだっこで、作っていただいている流れに乗っかっていればOK。子ども達の指導に集中できます。

今日の卒業式は本当に良かった。心が温かかった。
天候も暖かかく、文句ない状況。その上に保護者の皆さんが作り出してくれた「子ども達を誉め称える空気」に私は感動しました。
「6年1組 ○○○○」と私が呼名して最初の一人が証書の授与をされ、礼をした瞬間、予期していなかった拍手が保護者の皆さんから起こる。その言葉にはできない何とも言えない拍手の音。大切な子ども達のことをみんなで見守ってきたその心がジ~ンと伝わってくる音。私は拍手の音に心を揺さぶられるという人生初の体験をさせていただきました。

子ども達一人一人がさわやかに語っていった「未来への抱負」も会場にいる人たちの感動を呼ぶに十分なものでした。
「具体的な夢」とそれを実現するための「ビジョン」を堂々と語る姿に、式終了後、来賓の方々から「これだけの夢を語る小学生によく育てましたね。」「しっかり考えられている子ども達の抱負でした。」と感想も寄せられました。

実は4月当初、私が校長に提出した自己申告書にはこのような公約を書いておきました。

【今年度の目標】
「将来のビジョンまで見えるような働きかけを行い、そのためには今何をしていなくてはならないのかを自覚した児童を育成する。」

【目標達成までの具体的な手立て】
「11月の卒業文集を書き始める頃までに、児童に将来の夢をできる限り明確に計画するように促し、その夢の実現のために今の学習を積み重ねていくことが必要なのだと自覚させる。」

「3月の卒業式を目指して『夢との対話』を継続させ、最後の授業である卒業式で聞いている人に感動を与えるような抱負を述べられるだけの内面の耕しを行う。」

書いて意識していけばその通りになるわけで、卒業式に参加している人が驚くような6年生になったことで今年度の目標は達成したと思っています。



ところで!
マインドマップに始まり、日本中にムーブメントを起こしてきたこの子たちに贈る最後の言葉はどうしようと考えていたところ、「私の言葉はいらないから、小学校最後のマインドマップを描く時間をあげよう」と思いつき、短い時間で描けるように「セントラルイメージ印刷」「ブランチ指定」のマインドマップを用意し、15分くらいかけて「卒業式のイメージトレーニング」をさせました。







描かせた甲斐あり、卒業式の声や態度は合格点をあげられるものになりました。

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マインドマップ 「卒業式の意義」 2009年バージョン

このマインドマップは2008年2月22日に描いたものです。

「この学校は校長先生が卒業式の意義について教えないんですか?」
と打ち合わせでたずねたところ、
「井上先生が教えてください。」
と無茶振りされてしまい、
(5年の担任がなぜ卒業式の意義を語らなくてはいけないんだ?????)
と半分怒りながら、(だったら2時間は語ってしまおうかな)と無茶振りには無茶苦茶な行動で返しちゃおうと、猛然と描いたマインドマップなのです。

結局、(自分は5年の担任だから余計なことをしないでおこう)と決め、卒業式の意義は「最後の授業である」ということだけに軽く触れて話を終えたのでした。


しかしですね。2時間語ってやろうと思って描いたマインドマップなので、けっこうよくできているんですよ。自分の頭から大事な内容がどんどん出てきましたから。
ここまで指導しきっていく教員もそうはいないと思いますよ。

1年たって、いよいよ自分の担当学年が卒業式を迎えるにあたって、このマインドマップを片手に指導をしたのが次の記事リンクです。

『卒業式の意義』

こちらから伝えたいことが、子ども達の話し合いでほとんど出てきたので、ビックリしました。


また、これまで指導してきた卒業式の中で、やはり2年前の卒業式を超えるものはないので、参考までにリンクしておきます。

さすがの今年の卒業式も、今のところ、この2年前の卒業式レベルには達していないのが現状です。その原因は、複雑に組まれた現任校の授業の関係で、式練習がどうしても教師主導になってしまっているからです。
2年前の卒業生は、なんと卒業式練習までも自分たちでやり切っていたのです。その主体性から生まれる自覚が最高の卒業式を作るには必要なのです。

半分教師 第37回 「6年生は「『卒業式』について考えてみました」

未来へ/ kiroro

卒業式の意義 【マインドマップ】

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「私ってすごいよね!」

「私ってすごいよね!」

教師をやっていて、これほど嬉しい言葉はないのではなかろうかと思える言葉が聞こえてきました。ある女の子が、休み時間中に自分の描いたマインドマップを見ながら大きな声で話していた言葉です。

「私ってすごいよね!だってさ、こんなに一生懸命描いたんだよ、このマインドマップ。それでね、今でもしっかり覚えているよ。この勉強したこと。全部しゃべれるんだから!」

顔をピンク色に輝かせながら嬉しそうに話しているので、私も話の輪に参加しました。確かに学習した内容を何も見ないで全部話してくれました。

「うん、確かに最近の○○さんが描いてくるマインドマップはすごく進化していると思っていたよ。」

「そうでしょ!ほら見て見て、このマインドマップと今日できたこのマインドマップじゃあ、全然ちがうんだよ! 私ってすごいよね!」

「そうそう!実はね、今○○さんが言ったことって、すごく大事なことなんだよ。ほら半年前にはさ、“私はダメだ、ダメだ”って口癖のように言っていたでしょ。」

「そうなのよ、いつもダメとか、できないとか言っていました。」

「でしょ~!それが今はさ、『私ってすごい!』なんて自分を褒めたんだからさ、これは成長した証だよね! こうして自分を褒められるようになってくるとね、なんとみるみるうちに頭が良くなってくるんだぞ~!」

「やった~!」


あまりにも嬉しいおしゃべりをすることができました。
私は嬉しくて嬉しくて今日の記事にしました。


彼女が自分で比べたマインドマップがこの2枚です。
     
どうですか?  すごい成長でしょ!!!

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紙に書くと夢が叶う

いろいろな成功本には必ずといっていいほど「紙に書くと夢が叶う」ということが書かれています。
紙に書いて、それを無くさないでとっておき、できれば毎日読むのが良いみたいです。

私自身、始めは本当かな?と半信半疑でしたが、後から振り返ってみると、確かに書いたことが実現していることが多かったこの1年間でした。

それは些細なことも多いのですが、その小さな成就体験のくり返しが私の力となりました。

自分ひとりなら特例ということもありましょうが、共に学んでいる子どもたちも同様に実現していることがたくさんあります。

今日も一人の男子が私のところに照れくさそうな顔と嬉しい顔が混ざったような意味深な笑顔でやってきて報告してくれました。

「先生、俺さ、来週の日曜日に馬に乗れることになったんだ。」
「ん?乗馬クラブにでも入ったの?」
「ううん、そうじゃないんだけど、なんかの抽選で馬に乗せてもらえるのが当たったんだ。」

そう報告した彼の顔は本当に嬉しそうでした。

各地の体験会で私が紹介している馬についてのマインドマップを描いた子です。

やはり紙にマインドマップで描いたら実現しちゃったんですね。


これ、大人も子どもも関係ありません。書いたもん勝ちです。
学級を良くしたいと思っている先生、ぜひ紙に目標を書いて、毎日読んでみて下さい。
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小学生が書いたアファメーション 【マインドマップ授業】

これから紹介する文章は本人がぜひ世の中に発表してほしいと希望しましたので、小学生が書いた画期的な「アファメーション」として公表させていただきます。(本当は公開せずに内緒にしていた方が良いのでしょうが)

指導している私自身、正直なところ、ここまで強いアファメーション文ができあがるとは思いませんでした。

まずはお読み下さい。

その後で、どのように指導をしたかを説明します。

********************

 僕は今、チームメイトや監督から安心してゴールマウスを任されるゴールキーパーだ。自チームや日本代表で、もくもくと活躍している、スーパー若手キーパーである。年俸は3億円で最高な親孝行をしている。
 僕にはまちがった指示をしても、正しい指示をすぐに考え、まわりの状況を見て指示を出す事ができる安定感がある。それにキーパーにとって大事な「シュートは前に飛んで止める」「シュートが飛んでくる前に、完璧なポジショニングをする」この2つの事を完全に体で覚えている。だから今、こうしてめったに失点を許さない天才ゴールキーパーなのである。
 そして、僕の最大の武器は、失点してもへこまない精神力である。この精神力のおかげで、僕は次への失点を許さないという気持ちが強まるのである。
 そして、最も相手から恐れられているのは、キック力とキック精度である。飛距離はゴールキックやパントキックをけると、相手ペナルティエリアまで飛ぶし、精度はmm単位の修正ができる。だから一発で得点チャンスになる。だから僕は超攻撃的キーパーとして名をとどろかせている。

********************

まず、これを指導したわけは、国語の平和主張作文教材でマインドマップを使って構想を立てさせたところ子ども達の思考が加速化し、予定時数よりも早く書けてしまったため、隙間の時間を有効活用するためです。

(1)動機付け
「アファメーション」を行うと夢や目標が実現するという様々な体験談を紹介し、子ども達自身の夢に「臨場感」を持たせました。

(2)マインドマップでアファメーションの元を作る
小学生段階の子どもにいきなりアファメーションのワークシートをやらせるのはレベルが高すぎるので、マインドマップで自己分析を促しました。その方法は、

①まずはじめに自分がイメージする未来像をこれ以上できないくらいていねいに「セントラルイメージ」に描きます。この作業で自分の思考回路にスイッチオンの状態を生み出します。完全な「フロー状態(集中状態)」を作り出します。

②次に5本のメインブランチを描きます。そこには未来像を達成するために必要だと思われる言葉を書きます。(この時点の発想量は5つ)

③次に1本のメインブランチから各5本のサブブランチを伸ばします。このサブブランチにはメインブランチに書いた言葉に対する「自己反論」の言葉を投げかけます。(この時点の発想量はメインブランチの5にサブブランチの5をかけて、5×5=25)

④次に「自己反論」をかけたサブブランチの1本からさらに5本のサブブランチを伸ばします。そして「反論に対する反論」をかけて5本のサブブランチの上に書いていきます。反論に対する反論をすることにより、自分の中の実現イメージを強烈なものに転換させるわけです。(この時点で発想量は5×5×5=125)

さあ、どこに125通りもの自己分析ができる小学生がいるでしょうか?
こんなことを実現してしまうのが「マインドマップ+アファメーション」という手法の組み合わせです。ただし、この「125の発想」をしていくのは楽しいだけではできないということも伝えました。

「生みの苦しみを味わうからこそ、強烈なアファメーションとなるんだよ。」

純粋な心の小学生には、この一言だけで十分なのかもしれません。「う~ん、これは大変だ~!」なとど言いながらも、実に楽しそうに自分自身との対話をしていきました。
その瞬間に、「ほら、そうだろ~!(笑)、言ったとおりだろ~(笑)。そんな簡単には夢実現の文章なんて作れないんだぞ~!」という感じで、タイミング良くモチベーションを保つ言葉を返せるかどうかも指導ポイントです。

(3)アファメーションを作る
①項目を選ぶ
メインブランチ1本につき、25項目の肯定的キーワードができあがりました。この中から2個だけ、最も重要だと思われるものを選び出します。メインブランチは全部で5本ありますから、選び出される言葉は全部で10個になります。

②選んだ言葉を文章化する
重要単語の10個をひとつひとつ文章に書きかえていきます。その時に過去形や未来形の文章は一切使わずに、すべて現在形で書きます。たとえ今、自分がJリーガーではなくても、まるで現役Jリーガーであるかのように書きます。こうしてセルフイメージの居所を確定させるのです。

③アファメーションを作る
最後に10個の文章をまとめて、ひとつの文に書き直します。
小学生は「未来に生きる存在」ですから、どうしても未来形の文章に書いてしまいます。つまり、「○○になっている」とか「○○という努力をしていく」というような目標文になりがちなのです。
アファメーションは目標文ではありません。自分自身の無意識を高いレベルに強く動かす脳科学の一手法です。「宣言文」です。現在形の文章で書き、それを毎日読むことで、自分の夢に向かって自然に動いてしまうエネルギーとなります。書いたような自分でないと居心地が悪くなる。だから自分がネガティブな方向に動きそうになる瞬間に、「あっ!これは自分ではない!」とすぐに気づくようになります。そして、宣言したことに役に立つことが自分の周りに起こった瞬間に、それを的確にキャッチできるようになります。これを「セレンディピティ」と言いますね。


こうしてできあがったのが先ほど紹介した文章です。

一人が書きましたので、子ども達が「ミラーニューロン」を意識している我が教室空間では、次々にこうしたアファメーションが生まれてくる可能性があります。

******************************

いかがでしょうか?
「大人ですらできないようなことを小学生がやってしまっている」と公言してはいけませんかねぇ?

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12年間の人生マインドマップ

こどもたちの12年間の人生をまとめていったマインドマップなので、個人情報満載のため鮮明な画像はお見せできないのが残念です。

勢揃いした人生マインドマップを貼りだしたものです。
いかがでしょうか。


今回、卒業文集を書くに当たって、単純に作文を書かせるのではなく、これまでの12年間を振り返ることで、自分自身を見つめさせていくように指導しました。自分の12年の人生を客観的に見ることによって「メタ認知」させようと思ったわけです。
このあたりの指導は、福島県の高校でマインドマップを使いながら「キャリア教育」の実践をされている「あらっち先生(教育フェローの同期)」に学ばせていただけたことがとても参考になりました。

この「人生マインドマップ」を描いた後に、「未来マインドマップ」も描いていきました。自分はこれまでこういう成長をしてきた、そして将来にこういう希望を持っている。それを実現するためにはこうしたらいいのではないかと思っている。
そんなところまで描かせることで、自分の進路=生き方を前向きに、ポジティブに、「前進!前進!」を合い言葉にしてくれたらいいなぁ。

それが「生きる力」になるんだろうなぁ!

そう思いながら指導したわけであります。


さて、この後の卒業文集テーマ。
ちょっと偏りが生まれてしまって、
「う~~~ん、良いのかなぁ・・・・」
と私自身の中に“プチ失敗感”が生まれました。

大半の子が「自分の将来像」を作文に書きたいと言い張るわけです。
しかもその内容は「チョ~具体的」です。

例えば、将来「ゲームクリエイター」になりたいというY君は、中学では英語を始めとする勉強をしっかりやった上で、C言語もマスターし、さらに絵の勉強もすることになる。
高校ではこうして、大学ではこうなって、Nという会社で実績を作り、起業するというような、まるでプロゴルファーの石川遼くんが小学校の時に書いた卒業作文みたいな内容の文章になっています。

Y君だけではありません。たくさんの子が具体的な将来計画を書いています。

私は卒業学年を指導するのが9回目ですけど、これほど偏ったテーマ性になってしまったのは初めてです。

まあ、いいだろう!
夢も希望もないなんて教師が口にしてしまうような時代なんだから、でっかい夢をガチッと持たせることが大事だろう!
この卒業文集が、この子たちを自動操縦してくれることだろう。

答えは10~30年後に分かります。(それが教師の仕事の成果です。)

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教員経歴マインドマップ 板書編

18日(火)に新宿の愛日小学校の校長先生と研究主任の先生が授業を見に来てくださいました。マインドマップをどのように活用しているのか見せてほしい、その理論を紹介してほしいというかなり前向きな先生方で、私もお会いできたことを喜んでいます。

せっかく見にいらしたので、授業の導入時に10分くらいで「私の教員経歴マインドマップ」を描いておきました。黒板で一気に描いたので乱雑ですが、子どもたちが「12年間の人生マインドマップ」を描くための参考にはなったと思います。

マインドマップを黒板に描くようになって以来、「色チョーク」をけっこう使うようになりました。教員生活で初めてと言っていいくらいカラーチョークを使っています。白、黄、赤、青、緑、紫、茶と、カラフルなチョークがあるんですよね。これまでの授業では「白、黄、赤」くらいしか使いませんでした。

そんな変化も起こっているわけですね。

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